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アンテナ

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「ワタシ...いま笑ったね?」

そう言ったときには、もう夜だった。

水を足して夢中で小麦粉を揉んでいた私は、

時間の経過など気にもしてなかった。

楽しかった。

無心で小麦粉を揉んでるなんて初めてだから...

嘘です。

本当は何度もあるよ♪。

"楽しい時間に嫌がらせは付きもの...だね♪"

ウー♪ ウー♪

って外からサイレンが鳴ってるのが聞こえたから、

うるさいなぁ...邪魔するなよ?

この静けさを...

って思ってたら■時間前を思い出した。

「まだいたの?」

ってトモダチが言うから

「今日は、残って作業する..」

って私が言って...

─────
────
───
──


そのトモダチ、

先に帰って私一人になっちゃった(笑)。

別にいいよ、だってまた静かになったし(笑)。

一人になりたかったから...。

いつも見ないくせに、

気持ちが塞ぐと空を見る私がいる...

そんなときだけ...

感傷的になったときだけ空の景色を気にするな都合のいい女。

ごめんね。

でも本当...

信じられないことが多すぎるって(笑)

もぉぉぉ世の中! って叫びたい感情?

でも取り繕ってるだけの男は、

もっと嫌い!

こんな乙女たちに優しくしろ

って言ってやりたいけど...

肝心の私は...

そんなこと言える立場か?

ウー♪ ウー♪

───

誰かが、勇気を振り絞った!

好きです...

地獄でした。

血と血が暴れ回るような、

けして静けさを許さない

恥ずかしさと向き合う時間がお送りする...

それは、地獄でした。

ワタシは、

■■□を、

■□しました。

───
──

バァァロォー!

夢にも羊が出てこない噂なんかしてる場合かって!

不思議と字数が埋まらない..

感情のルネサンス..

トウモロコシ畑で見た友情...

パリが産んだ芸術の数々...

ってバァァロォー!

話し逸らすんじゃねぇ!

ロボットにしがみついても、

感情から逃げられない現実を抱きしめて眠れー!

直ぐに私の所為にするな!

騙されるな野良猫!

...チクショウ! ちくしょう!

...世の中の破綻も関係無い場所で泣いてんな!

プリーズレモンティー!

浮かべよ太陽カード!

無くすな小さい耳掻きー!

エンドレスなんてあってたまるかー!

ウー♪ ウー♪

明日のことを考えないようにしてる...

だって疲れるから..

笑っていたいから

笑っていたいよ..

みんな一緒じゃん!

...って言いたいよ

..だから出来るだけ考えないようにしてる

昨日も今日も

アンテナ...

余り気にしないアンテナ...

意外と大事なアンテナ...

実は凄く大事なアンテナ...

気にするってこういうことだね。

そう思ってると私の中から意識が遠のいて行くのが分かった。

色が変わった小麦粉...
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