アルトリーネさんのいけない修行の日々

すずめのおやど

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伝説の性豪の話 -El legendario Don Giovanni-・7

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ええそうです。

メフラウマダム・オリューレが推察なさった通り、痴女皇国内でも恋愛教の普及者とか言われとるこのマルハレータが注目するに値するようなのです、うきうき組の女たち。

では、その、うきうきしながらリヨン旧市街を出て市内西側に広がる広大なロヤス墓地公園へ向かっとる女たち、何故に心を弾ませておるかの理由、解き明かして参りましょうか。

まず、リヨン市内でも旧市街では無許可のおめこ、禁止だそうです。

で、禁則となっているのは24時間365日なのか。

そして、相手を問わずに禁止なのか。

しかし、それでは先ほどまでこの市庁舎で行われていた行為も違法となってしまうでしょう。

(まず、市長の許可した人物であれば禁止区域でも肉欲行為は咎められません。そして、ソフィー様はリヨン市長というだけでなく、このリヨン地区の特任枢機卿にしてリヨン・ノートルダム寺院の大司教を兼務しておられます…もっとも、実務はわたくしアンリエットなどが代行しておりますが…)

と、ソフィー王女の副官兼お目付け役であるらしいカンパン夫人…副市長が申されます。

そして、わしらはリヨン市役所の市長公室の椅子に座りながら、周辺の状況を窺っておることにも留意頂きたいのです…。

で、市役所のみならず、18時の鐘で退勤した女たちはいくつかの方向に別れて進んでおります。

まずは、新市街とされる東側の住宅街へ、市街でんしゃやのりあい馬車などで帰宅しとるれんちゅう。

これは、所帯持ちだったり、あるいはリヨン市内でも少ない「公務員あつかいではない」女たちだそうです。

そして新市街では、特におめこの制限はかけていないそうです。

では、ロヤス墓地公園へ向かっておる女たち。

何故に、うっきうきしとる奴や、明らかにサカっておるやつと、そしてどよんどよんと気も重くどんよりとした顔で向かっておる女たちに大別できるのか。

まず、浮かれておる女たち。

ノートルダム聖母教会ではなく、サンジャン聖母教会に向かっておる模様。

そして、聖堂入口で聖環をかざすと、聖堂内にて待機しておった偽女種や少年と手を繋いで墓地公園に向かうのです。

で、見るからに尋常な仲ではない二人組、何組も出来上がっては墓地公園の中に消えてゆくのです…いえ、一部の者は告解室に二人して入るばかりか、聖堂内の祭壇に招かれ、これが見本とばかりに内陣の中でおめこを始めよるではありませんか…。

(ああっいいわっもっと突いてっ突いてっ突いてっ!)

(おねえさんだめっでちゃううっっっいくいくいくいくアクメぇええええ!)

ええ、どうやら、サンジャン聖母教会に行った連中は、既に懇意の少年または偽女種がおる女のようです。

そして、中にはちんぽを生やして少年の尻を掘り、偽女種の姿に変えてしまう女も。

白く光る街路灯に照らされ、仲を更に進展させようと男も女も必死なれんちゅうが、サンジャン聖母教会とその周りで相引きを許されている模様。

そしてこの連中、しごとの成績や孕ませた回数などでよい成績が出れば、新市街に住まいを得ることができる模様。

つまり、旧市街では惚れあっておってもおめこ出来ない制度にした理由、仕事帰りにロヤス墓地公園で思う存分に青姦させて子種と精気を提供させんがための模様。

で、ロヤス墓地公園の入口付近の近い立地を、青姦の場所として優先的に使えるようなのです…。

では、発情した連中はどうなのか。

なんと、そのらぶらぶアツアツな相思相愛系のおめこが道の両脇で繰り広げられたり、墓地の中へと消えて行く姿を恨めしげに見ながらノートルダム聖母教会へと向かわされるのです…。

ええ、ロヤス墓地公園の中で、やや奥まった位置に建つノートルダム聖母教会が3教会の中では一番に大きいのですが、そこへ向かう者が多い理由、なーんとなく察することができました。

つまり、目を血走らせて発情した女たちが向かうことを指定されているのが、ノートルダム聖母教会。

で、そこではジャン・ジュネ少年を侍従としたポリーヌ司教率いる尼僧たちが待ち構えております。

そればかりか、仕事を終えた偽女種たちのうち、相手が決まっていない者はもちろん、ノートルダム聖母教会で再構成されたグラン・シャルトルーズ出身の偽女種たちが相手を待って待機しておるのです。

(ポリーヌです…ここなノートルダム聖母教会では、夜毎グラン・シャルトルーズ修道院から派遣された偽女種たちを飛行魔族ごと回収して再生するのもおつとめの内なのです…そして、偽女種たちに強姦されたことを忘られぬ女たちの発情を受け止める偽女種をあてがう場所なのです…)

な、な、なんと。

つまり、男を愛する気持ちはない者や、恋愛に至らぬ女を牝狩淫めすかりんとちんぽに負けさせるのが、グラン・シャルトルーズから飛行魔族を使ってまで性欲に狂った偽女種を派遣する理由のようなのです。

そして、強姦思考むき出しの偽女種をもう少し扱いやすくするための、いわば品種改良を担当するのがノートルダム聖母教会の苗床の主な役目の模様。

で、牝狩淫の効果を思い出して頂きたいのです。

あれは、ちんぽを持たされてはおらぬ痴女種に与えたのであれば、女の女たるやの本質である、ちんぽに負けてしまう性質を加速するための薬効作用が起きるのです。

そして、わしも少しはあれを中米行政局から欧州へ持ち込む内密の事業ですとか、茸島の工場で生産された合成牝狩淫を輸送する事業に関わっておりますこともあって、多少はその薬効を存じておりますから断言します。

一部の麻薬とか覚醒剤とかいう「人をやめる薬」の類似で、ふらっしゅばっく…すなわち、薬をやってはおらぬのに薬効が出てしまう時があるのです。

そして、牝狩淫の効果によってちんぽを忘れられなくされた女たちの集団こそが、目を血走らせてノートルダム聖母教会に向かっていた一団の正体だったのです…。

ええ、ノートルダム聖母教会の方を痴女種視覚にて見てみますと、発情した女たちの手続きやら待ち合わせやらを抜きにして、次々とやってくる女たちに奉仕偽女種をあてがっておる光景が。

(実際には聖環で受け付けておりますけどね…そして、相手の偽女種はなるべく無差異となるようにしております…)

つまり、ここに来た女たちは、とりあえずちんぽに飢えておるから、相手を選べないようなのです。

そして、あてがわれた偽女種たちから特定のおめこ相手を選べなければ、こうして牝狩淫の残留後遺症によってちんぽ求めて毎晩のように聖母教会に来るか、居室に戻るまでに強姦希望申請を聖環から出して、懲罰偽女種の配給を受ける必要があるのです…。

(なるほど、それであっちのきょうかいに行くおんなたちはちんぽにうえておったのですね…)

(ちんぽありの痴女種の場合、牝狩淫って男に投与したのと同じ効果も出ますからな…)

(あのさぁアルト…マルハレータでもいいのだけど、牝狩淫の生産に間接的に関与しているとも言える私にね、その肝心の薬を使わせないっていうのはどういう了見なのかしらね…ちょっとアルトの権限で私に流通しなさいよっ)

えええええ。

確かにあの牝狩淫、仮に利用を許可されていても「いつ、誰に使うか」あるいは使ったかを厳しく精査されるはずなのです。

つまり、メフラウに牝狩淫を使わせてはならないという高度な判断が働いておるはず。

それが誰から発せられたかを知らずに、迂闊に支給すれば支給した者が叱られることになってしまいます。

(マルハレータ。あんたに敢えて聞くけどね、南洋うちの管内で牝狩淫、必要に思う?)

(ディード…ワイにそれは愚問やで…淫棒茸いんぽたけ金玉珈琲淫きんたまーにこーひーの産地である南洋で、あれ以上変なもん使わせる必要があるといえばせいぜいボロブドゥールの北庭園か亀地獄島の処刑場くらいやん…それにボロブドゥールはまだしも、亀地獄島は黒薔薇管轄やろ…)

(そのせいで亀地獄島の担当、あたしにされてるのよってのはともかく)

ええ、わしの古巣でもある南洋行政局の警察機構の長たるディードリアーネと言い合っておりますが、そのディードにしても牝狩淫の実物は持ってはおらぬはずなのです。

Deedlieune ディードリアーネ Ten million Suction 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Security department, South ocean administrative bureau. Imperial of Temptress. 南洋行政局警備本部長 Monk Kinght Commendatore, Orange rosy kinghts. Mother budda denomination, Imperial of Temptress.橙騎士団長

(つまりね、ただでもサディストの傾向があるオリューレに牝狩淫なんて渡してごらんなさい…惨劇よ惨劇。惨劇回避のためにもマルハの恋愛推進計画協賛のためにもね、南洋管内で牝狩淫は基本使用禁止にすべきなのよっ)

(ディードが意地悪する件。私はカルノとベテハリに使わせてみたいだけよっ)

(ディード…ニョニャまだむが嘘ついてんの、わかってるわよね…私の隣にベテハリもカルノもいるけどさ、二人ともいらないって言ってるからね…)

(まぁ、オリューレがいらんこと考えたら大抵はベラ子陛下の物言いが入るから、別にいいんじゃない?)

ええ、南洋島からも慈母宗のトップであるアニサとその旦那のベテハリ、更にはベテハリとアニサの子供でメフラウの愛人かつ南洋国王のカルノが「わたしらそんなもんまでいらん」の合唱を届けて来るのです。

ディードばかりでなく、アニサたちとも顔馴染みどころか毎日顔突き合わせて執務しとったようなこのわしも、牝狩淫は南洋に不要だと思う派。

メフラウには悪いのですが、どうしてもというならば黒薔薇騎士の専用制服に着替えてもろて、聖環で制服を戦闘もーどまたは強姦もーどにすれば、牝狩淫が効いたのと同じ状態にできますから、そっちで。

(マルハレータ、あなたもいい加減性格がジーナ様だけでなくベラ子陛下に似て来た気がするわね…)

(オリューレさん…なんでうちやの…うちはあんたになんかしたかっ)

(そうですよオリューレさん、あたしはまだしもジーナかーさまはオリューレさんに優しかったはず…はっ!)

(ベラ子陛下。私への嫌がらせが度を過ぎてはおりませんか。そろそろクリス様との別荘の日々、エロ本でフル解放全貌公開の請願を起こしますよ…)

(鬼悪魔ねーさんかーさまオリューレさん!)

(せやからベラ子も、なんでうちやねん…)

(あのなベラ子。確かに痴女皇国の悪いことはジーナかーさん由来と主張したいのはわかるけど、あたしまで巻き添えにだな…)

(これこれみなさん。ごちょごちょゆうてしさつのじゃまをするならばみんなまとめてせいがんしますよっ。こちらのリヨンではちんぽにうえたおんなのこたちが犯されておるこうけいがあちこちではじまっております…あたくしのみききにちゅうもくしたいならばだまって視覚とちょうかくをきょうゆうするのです…)
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