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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
侍女からの叱責
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屋敷に戻ったバルドゥールはオリバーを厩に戻すのかと思いきや、さらりと庭に乗り捨ててしまった。そして私を担いだまま、窓を飛び越え水上を滑るような速さで私の部屋へ向かう。
せめて扉から屋敷に入るべきだと思うけれど、ここは彼の屋敷だし、何と言っても花畑で拾った異世界の人間を監禁しても咎められないハチャメチャな世界だ。窓から入ろうが、扉から入ろうが然したる問題ではないのかもしれない。
そしてバルドゥールはあっという間に部屋に到着すると、無言で、でもそっと私をベッドに寝かせた。
てっきり、モノのように放り投げられると思っていたので、地味に驚いてしまう。
そんな目を丸くする私と、無表情なバルドゥールは視線を一瞬だけ絡めた。けれど、結局、お互い掛ける言葉は無いまま、彼はすぐに部屋を出て行った。
一人になった私は、ぐるりと部屋を見渡す。たった2日、この部屋を空けていただけだから、そう変化はない。
けれど、この世界の部屋が全て白いわけではないと知ってしまったせいで、非常に居心地が悪い。
………一先ず、この上着を脱ごう。あんなヤツのものを身に付けているのは、不快でしかない。
そういえばルークから餞別で受け取った上着は何処へ行ったのだろうか。記憶を辿ってみても、花畑に着いてからは曖昧で、はっきりと思い出すことができない。
余計なお世話なのかもしれないけれど、あれは制服なのに勝手に人に貸し与えも良いものなのだろうか。元の世界では私は働いていて、制服だって着ていた。けれど、支給される枚数に限りがあったし、そもそも会社の備品を私物化すれば横領罪にあたる。
となると、ルークは職場で、怒られたりしているのだろうか。………まぁ、そんなことを考えてみたけれど、正直いってどうでも良い。
と、些末なことを考えながらバルドゥールの上着を脱ぎ捨て、シーツにくるまった途端、ガチャリと扉が開いた。
「お湯をお持ちしました」
その声はカイナだった。
今日はいつもの侍女二人組を連れていないカイナは、両手にタライを持ち、片腕に大きな籠を掛けている。
随分と重たそうに見えるが、カイナはそんな素振りは見せず、淡々とベッドのすぐ下にタライ置いて、布を浸す。
「身体を拭きます」
拭きましょうか?という伺うものではなく、きっぱりと言い切る口調だった。そして私の返事を待たず、私の手を取りそのまま拭こうとした。
「自分でやるので出て行って下さい」
私はその手を思いっきり払いのけようとしたけれど、カイナの手は動じることはなかった。
「私の手を振り払うこともできないのに、どうやって自分で拭けるというのですか?」
聞き分けの無い生徒を窘める先生のような口調だった。少しだけ懐かしい感覚に、不意をつかれた私は、思わずカイナを見つめてしまう。
視線がぶつかったカイナは、てっきりキツイ視線を私に向けていると思いきや、眉を下げ憂えた表情をしていた。
「あなたは死にかけたのですよ。そして、まだ油断できない程、衰弱しているのです。それをもう少し自覚してください」
予想外のカイナの言葉に思わず息を呑む。瞬きを繰り返しながら、じっとカイナを見つめることしかできない私に、再び彼女が口を開いた。
「……そんなこと、言われるとは思わなかった。という顔をしていますね。でも、別にそれで良いです。あなたが、わたくしのことをどう思っているかなんて知りません。ただ、あなたがたった一人で屋敷を飛び出したと聞いて心臓が止まりかけました」
それは暗に、お前のせいでバルドゥールに怒られてしまうではないかと、私を責めているのだろうか。
探るように眉間に皺を刻んだ私に、カイナは小さなため息を付いた。
「あなたはきっと今、私がお館様に怒られるから、あなたを責めていると思っているのでしょうね」
ものの見事に言い当てられ、言葉を失う。そしてそれを言うカイナは苦笑いを浮かべている。図星なら、こんな表情は浮かべない。ということは、違うということで………。
「あなたが遠い世界からやってきた人だということぐらいは知っています。そんなあなたが右も左もわからない世界にたった一人で飛び出してしまった。しかも、一晩経っても戻ってこない。これほど怖いことはありませんでした」
カイナは布を手にしていない方の手で、私の手を取った。そして柔らかい笑みを向けた。
「………わたくしにも子供が居ます」
唐突に飛び出したその言葉に、どうリアクションをして良いのか困惑する。年齢的には結婚していても、子供がいてもおかしくはない。でも、それを私に伝えてどうするのだろう。
そんなことを胸の内で思いながら、無言で首を傾げる私に、カイナは言葉を続けた。
「まだ5歳の女の子で、ヘレナと言います。少し……いえ、かなりお転婆で、目を離した隙にすぐに気を取られて何処かへ行ってしまう。でも、だっこは好きだけれど、手を繋ぐのは嫌いで、本当に目が離せない、可愛くて手のかかる子供です」
少しあなたに似てますね。そう言ってカイナは少し笑った。でも、きっと容姿のことを指しているわけではなく、私の行動が5歳児だと言いたのだろう。
むっとした私を無視して、カイナは私の腕を拭き始め、それから、そっと髪を持ち上げ、うなじも拭う。けれど、口を閉じることはしない。
「あなたが居なくなった時、ヘレナが勝手に外へ飛び出した時より心配した。と言った方が伝わりますかね?」
どうやらカイナは本気で心配したと私に伝えたかったようだ。
でも、そこで私は素直にごめんなさいとも、ありがとうとも言えない。だって、この人は知らないのだ。バルドゥールが私にしていることを。どんな恥辱を与え、どんな胸を抉る言葉を私に投げつけているのかを。
いや、ある程度は知っているはず。私が殴られた痣も、捕まれた時にできた痣も目にしてるはず。何を今更こんな綺麗事を口に出すのだろう。
もちろんそんなことを、この人に伝えたところで何も変わらないことは知っている。でも、偽善を押し付けるのだけは、勘弁して欲しい。
「そうですか。カイナさんは、お仕事熱心な方なんですね」
嫌味を込めてそう吐き捨てる。けれどカイナの表情は動かない。それどころか、口元は未だに笑みを浮かべている。
「ええ、そうですよ。そしてあの子達……リリーとフィーネもお仕事熱心な子でしたよ」
歌うような口調で、カイナはここには居ない侍女達の名を口に出した。
「心根の優しい子達でした。でも、あなたがガラスの破片で自殺しようとしたことに責任を感じて、故郷に戻りました」
「…………え?」
それが今日カイナがこの部屋に一人で来た理由だった。
思わぬ事態に目を瞠り、固まってしまった私の傍にカイナは静かに腰を下ろし、再び身体を拭き始める。
「自分の不注意でお館様の大切な方に傷を負わせてしまった。二人とも自分を責めて、ここを離れていきました。………今頃、故郷で泣いているのかもしれませんね」
一通り身体を拭き終えたカイナは、今度は私の傷のある方の手を取り、包帯を解いていく。
お前のせいで侍女が首になったと遠回しに言いながら、その手つきはとても優しく、ほんのりと暖かい。
その矛盾に無性にイライラとする。でも、この感情は、八つ当たりをしたくなるような単なる苛立ちではない。胃の上がしくしく痛むもの。
答えが見つからないもどかしさで唇を噛み締めれば、カイナは傷が痛みますかと的外れな質問をする。そうされると更に苛立ちが募る。
「わたくし達は、あなたにとってただの侍女でしかありません。必要最低限のことしか、あなたとの会話は許されていません。今、この会話も懲罰に当たるものでしょう。でも、わたくしはそれでも構いません。一度きちんとお伝えしようと思っていましたから。あなたはお館様にとって、大切な存在で、この屋敷で二番目に尊い立場の人間なのです」
「………だから何なのですか?」
どうにか絞り出した私の問いに、カイナは【聞いてもらいたかった。それだけです】ときっぱりと言い切った。でも、少し間を置いて、口を開いた。
「………でも、これはあくまで、わたくし達の世界の目線で伝えていること。あなたには何も伝わってないのかもしれませんし、ただ余計苦しませるだけなのかも知れませんね」
その時、一筋の光に刺し貫かれたような衝撃が走った。
カイナは今、とても大切なことを私に伝えたのだ。でも、それはまだ曖昧で、何ていうかパズルのピースが一つ嵌まっただけの感じ。
弾かれたようにカイナを見つめる私に、お仕事熱心な侍女は意地の悪い笑みを浮かべた。
「でも、わたくし達の仕事は、あなたの身の回りの世話をするだけです」
わざと勿体ぶって言っているわけではなく、もう少し自分で考えなさいと言われているかのようだった。これも先生のような口調で。
俯いた私に、カイナは丁寧に手のひらの傷に薬を塗り、包帯を巻く。そして枕の隣に清潔な夜着を置いて静かに部屋を出て行った。
しばらく私はそのことについて考えてみたけれど、どれだけ考えたって答は見つからなかった。ただ、胃の少し上は胸だということだけは気付いた。
せめて扉から屋敷に入るべきだと思うけれど、ここは彼の屋敷だし、何と言っても花畑で拾った異世界の人間を監禁しても咎められないハチャメチャな世界だ。窓から入ろうが、扉から入ろうが然したる問題ではないのかもしれない。
そしてバルドゥールはあっという間に部屋に到着すると、無言で、でもそっと私をベッドに寝かせた。
てっきり、モノのように放り投げられると思っていたので、地味に驚いてしまう。
そんな目を丸くする私と、無表情なバルドゥールは視線を一瞬だけ絡めた。けれど、結局、お互い掛ける言葉は無いまま、彼はすぐに部屋を出て行った。
一人になった私は、ぐるりと部屋を見渡す。たった2日、この部屋を空けていただけだから、そう変化はない。
けれど、この世界の部屋が全て白いわけではないと知ってしまったせいで、非常に居心地が悪い。
………一先ず、この上着を脱ごう。あんなヤツのものを身に付けているのは、不快でしかない。
そういえばルークから餞別で受け取った上着は何処へ行ったのだろうか。記憶を辿ってみても、花畑に着いてからは曖昧で、はっきりと思い出すことができない。
余計なお世話なのかもしれないけれど、あれは制服なのに勝手に人に貸し与えも良いものなのだろうか。元の世界では私は働いていて、制服だって着ていた。けれど、支給される枚数に限りがあったし、そもそも会社の備品を私物化すれば横領罪にあたる。
となると、ルークは職場で、怒られたりしているのだろうか。………まぁ、そんなことを考えてみたけれど、正直いってどうでも良い。
と、些末なことを考えながらバルドゥールの上着を脱ぎ捨て、シーツにくるまった途端、ガチャリと扉が開いた。
「お湯をお持ちしました」
その声はカイナだった。
今日はいつもの侍女二人組を連れていないカイナは、両手にタライを持ち、片腕に大きな籠を掛けている。
随分と重たそうに見えるが、カイナはそんな素振りは見せず、淡々とベッドのすぐ下にタライ置いて、布を浸す。
「身体を拭きます」
拭きましょうか?という伺うものではなく、きっぱりと言い切る口調だった。そして私の返事を待たず、私の手を取りそのまま拭こうとした。
「自分でやるので出て行って下さい」
私はその手を思いっきり払いのけようとしたけれど、カイナの手は動じることはなかった。
「私の手を振り払うこともできないのに、どうやって自分で拭けるというのですか?」
聞き分けの無い生徒を窘める先生のような口調だった。少しだけ懐かしい感覚に、不意をつかれた私は、思わずカイナを見つめてしまう。
視線がぶつかったカイナは、てっきりキツイ視線を私に向けていると思いきや、眉を下げ憂えた表情をしていた。
「あなたは死にかけたのですよ。そして、まだ油断できない程、衰弱しているのです。それをもう少し自覚してください」
予想外のカイナの言葉に思わず息を呑む。瞬きを繰り返しながら、じっとカイナを見つめることしかできない私に、再び彼女が口を開いた。
「……そんなこと、言われるとは思わなかった。という顔をしていますね。でも、別にそれで良いです。あなたが、わたくしのことをどう思っているかなんて知りません。ただ、あなたがたった一人で屋敷を飛び出したと聞いて心臓が止まりかけました」
それは暗に、お前のせいでバルドゥールに怒られてしまうではないかと、私を責めているのだろうか。
探るように眉間に皺を刻んだ私に、カイナは小さなため息を付いた。
「あなたはきっと今、私がお館様に怒られるから、あなたを責めていると思っているのでしょうね」
ものの見事に言い当てられ、言葉を失う。そしてそれを言うカイナは苦笑いを浮かべている。図星なら、こんな表情は浮かべない。ということは、違うということで………。
「あなたが遠い世界からやってきた人だということぐらいは知っています。そんなあなたが右も左もわからない世界にたった一人で飛び出してしまった。しかも、一晩経っても戻ってこない。これほど怖いことはありませんでした」
カイナは布を手にしていない方の手で、私の手を取った。そして柔らかい笑みを向けた。
「………わたくしにも子供が居ます」
唐突に飛び出したその言葉に、どうリアクションをして良いのか困惑する。年齢的には結婚していても、子供がいてもおかしくはない。でも、それを私に伝えてどうするのだろう。
そんなことを胸の内で思いながら、無言で首を傾げる私に、カイナは言葉を続けた。
「まだ5歳の女の子で、ヘレナと言います。少し……いえ、かなりお転婆で、目を離した隙にすぐに気を取られて何処かへ行ってしまう。でも、だっこは好きだけれど、手を繋ぐのは嫌いで、本当に目が離せない、可愛くて手のかかる子供です」
少しあなたに似てますね。そう言ってカイナは少し笑った。でも、きっと容姿のことを指しているわけではなく、私の行動が5歳児だと言いたのだろう。
むっとした私を無視して、カイナは私の腕を拭き始め、それから、そっと髪を持ち上げ、うなじも拭う。けれど、口を閉じることはしない。
「あなたが居なくなった時、ヘレナが勝手に外へ飛び出した時より心配した。と言った方が伝わりますかね?」
どうやらカイナは本気で心配したと私に伝えたかったようだ。
でも、そこで私は素直にごめんなさいとも、ありがとうとも言えない。だって、この人は知らないのだ。バルドゥールが私にしていることを。どんな恥辱を与え、どんな胸を抉る言葉を私に投げつけているのかを。
いや、ある程度は知っているはず。私が殴られた痣も、捕まれた時にできた痣も目にしてるはず。何を今更こんな綺麗事を口に出すのだろう。
もちろんそんなことを、この人に伝えたところで何も変わらないことは知っている。でも、偽善を押し付けるのだけは、勘弁して欲しい。
「そうですか。カイナさんは、お仕事熱心な方なんですね」
嫌味を込めてそう吐き捨てる。けれどカイナの表情は動かない。それどころか、口元は未だに笑みを浮かべている。
「ええ、そうですよ。そしてあの子達……リリーとフィーネもお仕事熱心な子でしたよ」
歌うような口調で、カイナはここには居ない侍女達の名を口に出した。
「心根の優しい子達でした。でも、あなたがガラスの破片で自殺しようとしたことに責任を感じて、故郷に戻りました」
「…………え?」
それが今日カイナがこの部屋に一人で来た理由だった。
思わぬ事態に目を瞠り、固まってしまった私の傍にカイナは静かに腰を下ろし、再び身体を拭き始める。
「自分の不注意でお館様の大切な方に傷を負わせてしまった。二人とも自分を責めて、ここを離れていきました。………今頃、故郷で泣いているのかもしれませんね」
一通り身体を拭き終えたカイナは、今度は私の傷のある方の手を取り、包帯を解いていく。
お前のせいで侍女が首になったと遠回しに言いながら、その手つきはとても優しく、ほんのりと暖かい。
その矛盾に無性にイライラとする。でも、この感情は、八つ当たりをしたくなるような単なる苛立ちではない。胃の上がしくしく痛むもの。
答えが見つからないもどかしさで唇を噛み締めれば、カイナは傷が痛みますかと的外れな質問をする。そうされると更に苛立ちが募る。
「わたくし達は、あなたにとってただの侍女でしかありません。必要最低限のことしか、あなたとの会話は許されていません。今、この会話も懲罰に当たるものでしょう。でも、わたくしはそれでも構いません。一度きちんとお伝えしようと思っていましたから。あなたはお館様にとって、大切な存在で、この屋敷で二番目に尊い立場の人間なのです」
「………だから何なのですか?」
どうにか絞り出した私の問いに、カイナは【聞いてもらいたかった。それだけです】ときっぱりと言い切った。でも、少し間を置いて、口を開いた。
「………でも、これはあくまで、わたくし達の世界の目線で伝えていること。あなたには何も伝わってないのかもしれませんし、ただ余計苦しませるだけなのかも知れませんね」
その時、一筋の光に刺し貫かれたような衝撃が走った。
カイナは今、とても大切なことを私に伝えたのだ。でも、それはまだ曖昧で、何ていうかパズルのピースが一つ嵌まっただけの感じ。
弾かれたようにカイナを見つめる私に、お仕事熱心な侍女は意地の悪い笑みを浮かべた。
「でも、わたくし達の仕事は、あなたの身の回りの世話をするだけです」
わざと勿体ぶって言っているわけではなく、もう少し自分で考えなさいと言われているかのようだった。これも先生のような口調で。
俯いた私に、カイナは丁寧に手のひらの傷に薬を塗り、包帯を巻く。そして枕の隣に清潔な夜着を置いて静かに部屋を出て行った。
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