117 / 133
◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
時空の監視者達を惑わすもの①
しおりを挟む
元の世界の、しかもかなり得意とする大富豪というゲームを選んだ私だったけれど、やっぱり惨敗してしまった。
時空の監視者達は当然ながら、このゲームをするのは初めて。でも、私の拙いルールを一度聞いただけなのに、ずっと前からやりこんでいるかのように、手札捌きは目を瞠るものだった。
あと、どうでも良いかもしれないけれど、3回勝負した。でも1回戦だけは、私は最下位ではなかった。カザロフと熾烈な最下位争いをしていた私は、禁じ手の【革命】の手札を切って最下位を逃れたから。
ちなみに革命の札のことは、時空の監視者達に伝え忘れていた。意図的かとは聞かないで欲しい。そして、そうまでして勝ちたいかとも聞かないで欲しい。………………勝ちたかったのだ。ものすごく。
けれど、2回目、3回目は残念ながら、私は最下位だった。革命という技をあっという間に習得した彼らに完膚なきまでに叩き潰されてしまったのだ。
最後に余談だけれど、信じられないことに一番強かったのはルークだった。3回とも大富豪の名を欲しいままにした彼の不敵な笑みは、多分、私は一生忘れることはないだろう。
世間話をしながらカードを切る彼は、いつもどおりのお調子者だけれど、一切カードに目を向けない。そして、あっという間に手札を空にする。
「やっぱ、ルークには敵わないかぁ」
悔しそうに呟く他の時空の監視者を見て、これがまぐれではないことを知った。
正直言って、驚きが隠せない。だって私の知っているルークは、お調子者で、年下の私にムキになって喧嘩をしかける人だから。でも年の近い同姓とゲームを楽しむ姿は、また別の顔を持っていた。
そんなことをぼんやりと考えていたら、ついつい胸の内の思いが言葉として漏れてしまった。
「ルークさん、なんでこの腕を他のことに使わないんだろう…………」
ぽつりと呟いたつもりだったけれど、私の声は予想以上に部屋に響いてしまった。そしてここで初めてルークの表情が動いた。
「アカリ、何で僕を動揺させるようなことを言うの?」
渋面を作りながらルークが呟いた瞬間、他の時空の監視者達が全員、弾かれた様に爆笑した。
そんな彼らは今度はこの世界のカードゲームを教えてあげるといって、カードを切り出してしまった。でも、ルールを聞くだけで複雑怪奇なそれは、私には到底できないと瞬時に理解した。
ということで、私は呑み終えたカップをワゴンに戻すという名目で、彼らから距離を取り、再び部屋を見渡している。
テラスに続く大きな扉はガラスでできているので、この部屋は陽の光がたくさん入ってとても明るい。テラスにはテーブルセットもあるので、時々ここで休憩をしたりしているのだろうか。
カードゲームは白熱していて、少し離れた場所から当直を掛けてもう一戦やろうなどという不謹慎極まりない言葉が聞こえてくる。これは聞かなかったことにするのが互いの為にも良いことだと判断して、私はこっそり苦笑を浮かべるだけにした。
そして、これ以上彼らの会話を耳に入れないように、私は意識的に応接セットから視線を外す。そうすれば、無意識のうちに、ここには居ない上官の姿を探してしまう。
本棚から書物を取り出す彼、テラスで佇む彼、このどれかの机で執務をする彼。
きっと大きな歩幅でこの部屋を歩き回っているのだろう。いや、彼は上官だから自ら動くとはしないのか。でも、やっぱり自分で動くような気がする。
時にはここに居る時空の監視者と雑談をしたり、つい先ほどのように彼らを叱ったりと忙しい日々を送っているのだろう。
そこでふと気づく。バルドゥールも場所は違えど、私と同じ白い部屋で過ごしているのだ。それがどうしたと言われたら、返す言葉は見つからない。見つからないけれど、くすぐったいような嬉しいような、ちょっと不思議な気持ちになってしまう。
そしてそんな気持ちを抱えた私に、まだ見付けることができない感情が、ここに居るよと騒ぎ立てているような気がしてならない。
そんなふうに持て余してしまう感情を抱えながら、あの人の残像を重ねながらこの部屋を見渡していたら、ふと、壁にかけられている一枚の絵画が視界に映った。
吸い寄せられるように、そこに足を向ける。ついさっきも、くまなく見渡していたつもりだったけれど、気付かなかったなんて不思議だな。と、そこまで考えて気付く。そっか、私がこの絵の下にいたからだ。あと、私の視線よりかなり高い位置にあったから気付かなかったのだと。言い換えるならば、この絵画は時空の監視者達の目線に合わせて掛けられているものだったのだ。
そんな取り留めもないことを考えながら、少し背伸びをして、その絵を見つめる。
片翼を失って地上に降り立つ天使を支えようと手を伸ばす一人の騎士。
不安そうな表情を浮かべる天使とは反対に、騎士は幸せという言葉しか思い当たらないほど、柔らかい笑みを浮かべていた。
…………とてもとても美しい絵だった。まるで、実在した人物を描いたものなのだと思うほどに。でも羽の生えた女性なんてきっと存在しないはず。だからこれは、理想とか空想とか願望をごちゃ混ぜにして描かれたものなのだろう。
そんなことを考えながら、絵画を見つめていたら不意に、バルドゥールの言葉が脳裏に蘇った。
『翼を奪われても、空を求めるのか』
あの時の無機質な声音を思い出すと共に、きっと彼はこの絵を見て、そう口にしたのだろうと確信を持つ。
あの時は、謎かけのような言葉にまったく理解ができなくて、この世界の諺のようなものだとすんなりと流していた。けれど、そうじゃなかった。
この絵はきっと時空の監視者達の願望を形にしたものなのだ。いつ現れるかわからない異世界の人間を待ち望む彼らの望む姿なのだ。
でも、これはあくまで理想。現実はこんな美しいものじゃなかった。互いにすれ違い、心を通わせることがなかったあれが、まごうことなき現実だったのだ。
ただ、あの苦痛とした思えなかった現実にも、忘れてはいけないことがある。あの金色の瞳を覗き込んでも、何一つ感情が読めなかったあの頃にだって、彼にも感情があったことを。
きっとバルドゥールは辛かっただろう。苦しかっただろう。あまりに理想とかけ離れた現実を恐ろしいと感じていたはずだ。
今思い返しても、あの頃された全ては身のよだつこと。二度とあんな屈辱を味わいたくはない。でも、こうして私の知らなかったバルドゥールのことを知ることは、やはり嬉しい。虫食いだらけのパズルのピースがまた一つ埋まっていくような感じだ。そしてこれも、屋敷に戻ったら彼に伝えようか。
と、そんなことを考えていたら────。
「君に似ているね…………いや、君のほうが可愛い」
「…………疲れ目ですか?」
いつの間にかエルガーが私の隣に居て、そんなことを口にした。さっきもそうだけれど、彼は気配を消すのが上手すぎる。驚きのあまり跳ね上がった心臓をなだめてから、私は素直な気持ちを伝える。そうすれば、エルガーはさも可笑しそうに笑い声をあげた。
「ははっ、謙虚は美徳かもしれないけれど、その返しは手厳しいね。できれば、ありがとうと微笑んで欲しいものです」
「………………はぁ」
多分今、私が浮かべているのは微笑みではなく、苦笑に近いものだろう。リクエストに応えることができなくて申し訳ないと思うけれど、これ以外のリアクションは思い浮かばない。
そんな私に、エルガーは肩を竦める。けれど、すぐに絵画に視線を移した。眩しそうに目を細めて。
そっと覗き込んだ彼の表情は、まるでこの世で最も美しいものを目にしたような、息を呑む程に美麗なものだった。
時空の監視者達は当然ながら、このゲームをするのは初めて。でも、私の拙いルールを一度聞いただけなのに、ずっと前からやりこんでいるかのように、手札捌きは目を瞠るものだった。
あと、どうでも良いかもしれないけれど、3回勝負した。でも1回戦だけは、私は最下位ではなかった。カザロフと熾烈な最下位争いをしていた私は、禁じ手の【革命】の手札を切って最下位を逃れたから。
ちなみに革命の札のことは、時空の監視者達に伝え忘れていた。意図的かとは聞かないで欲しい。そして、そうまでして勝ちたいかとも聞かないで欲しい。………………勝ちたかったのだ。ものすごく。
けれど、2回目、3回目は残念ながら、私は最下位だった。革命という技をあっという間に習得した彼らに完膚なきまでに叩き潰されてしまったのだ。
最後に余談だけれど、信じられないことに一番強かったのはルークだった。3回とも大富豪の名を欲しいままにした彼の不敵な笑みは、多分、私は一生忘れることはないだろう。
世間話をしながらカードを切る彼は、いつもどおりのお調子者だけれど、一切カードに目を向けない。そして、あっという間に手札を空にする。
「やっぱ、ルークには敵わないかぁ」
悔しそうに呟く他の時空の監視者を見て、これがまぐれではないことを知った。
正直言って、驚きが隠せない。だって私の知っているルークは、お調子者で、年下の私にムキになって喧嘩をしかける人だから。でも年の近い同姓とゲームを楽しむ姿は、また別の顔を持っていた。
そんなことをぼんやりと考えていたら、ついつい胸の内の思いが言葉として漏れてしまった。
「ルークさん、なんでこの腕を他のことに使わないんだろう…………」
ぽつりと呟いたつもりだったけれど、私の声は予想以上に部屋に響いてしまった。そしてここで初めてルークの表情が動いた。
「アカリ、何で僕を動揺させるようなことを言うの?」
渋面を作りながらルークが呟いた瞬間、他の時空の監視者達が全員、弾かれた様に爆笑した。
そんな彼らは今度はこの世界のカードゲームを教えてあげるといって、カードを切り出してしまった。でも、ルールを聞くだけで複雑怪奇なそれは、私には到底できないと瞬時に理解した。
ということで、私は呑み終えたカップをワゴンに戻すという名目で、彼らから距離を取り、再び部屋を見渡している。
テラスに続く大きな扉はガラスでできているので、この部屋は陽の光がたくさん入ってとても明るい。テラスにはテーブルセットもあるので、時々ここで休憩をしたりしているのだろうか。
カードゲームは白熱していて、少し離れた場所から当直を掛けてもう一戦やろうなどという不謹慎極まりない言葉が聞こえてくる。これは聞かなかったことにするのが互いの為にも良いことだと判断して、私はこっそり苦笑を浮かべるだけにした。
そして、これ以上彼らの会話を耳に入れないように、私は意識的に応接セットから視線を外す。そうすれば、無意識のうちに、ここには居ない上官の姿を探してしまう。
本棚から書物を取り出す彼、テラスで佇む彼、このどれかの机で執務をする彼。
きっと大きな歩幅でこの部屋を歩き回っているのだろう。いや、彼は上官だから自ら動くとはしないのか。でも、やっぱり自分で動くような気がする。
時にはここに居る時空の監視者と雑談をしたり、つい先ほどのように彼らを叱ったりと忙しい日々を送っているのだろう。
そこでふと気づく。バルドゥールも場所は違えど、私と同じ白い部屋で過ごしているのだ。それがどうしたと言われたら、返す言葉は見つからない。見つからないけれど、くすぐったいような嬉しいような、ちょっと不思議な気持ちになってしまう。
そしてそんな気持ちを抱えた私に、まだ見付けることができない感情が、ここに居るよと騒ぎ立てているような気がしてならない。
そんなふうに持て余してしまう感情を抱えながら、あの人の残像を重ねながらこの部屋を見渡していたら、ふと、壁にかけられている一枚の絵画が視界に映った。
吸い寄せられるように、そこに足を向ける。ついさっきも、くまなく見渡していたつもりだったけれど、気付かなかったなんて不思議だな。と、そこまで考えて気付く。そっか、私がこの絵の下にいたからだ。あと、私の視線よりかなり高い位置にあったから気付かなかったのだと。言い換えるならば、この絵画は時空の監視者達の目線に合わせて掛けられているものだったのだ。
そんな取り留めもないことを考えながら、少し背伸びをして、その絵を見つめる。
片翼を失って地上に降り立つ天使を支えようと手を伸ばす一人の騎士。
不安そうな表情を浮かべる天使とは反対に、騎士は幸せという言葉しか思い当たらないほど、柔らかい笑みを浮かべていた。
…………とてもとても美しい絵だった。まるで、実在した人物を描いたものなのだと思うほどに。でも羽の生えた女性なんてきっと存在しないはず。だからこれは、理想とか空想とか願望をごちゃ混ぜにして描かれたものなのだろう。
そんなことを考えながら、絵画を見つめていたら不意に、バルドゥールの言葉が脳裏に蘇った。
『翼を奪われても、空を求めるのか』
あの時の無機質な声音を思い出すと共に、きっと彼はこの絵を見て、そう口にしたのだろうと確信を持つ。
あの時は、謎かけのような言葉にまったく理解ができなくて、この世界の諺のようなものだとすんなりと流していた。けれど、そうじゃなかった。
この絵はきっと時空の監視者達の願望を形にしたものなのだ。いつ現れるかわからない異世界の人間を待ち望む彼らの望む姿なのだ。
でも、これはあくまで理想。現実はこんな美しいものじゃなかった。互いにすれ違い、心を通わせることがなかったあれが、まごうことなき現実だったのだ。
ただ、あの苦痛とした思えなかった現実にも、忘れてはいけないことがある。あの金色の瞳を覗き込んでも、何一つ感情が読めなかったあの頃にだって、彼にも感情があったことを。
きっとバルドゥールは辛かっただろう。苦しかっただろう。あまりに理想とかけ離れた現実を恐ろしいと感じていたはずだ。
今思い返しても、あの頃された全ては身のよだつこと。二度とあんな屈辱を味わいたくはない。でも、こうして私の知らなかったバルドゥールのことを知ることは、やはり嬉しい。虫食いだらけのパズルのピースがまた一つ埋まっていくような感じだ。そしてこれも、屋敷に戻ったら彼に伝えようか。
と、そんなことを考えていたら────。
「君に似ているね…………いや、君のほうが可愛い」
「…………疲れ目ですか?」
いつの間にかエルガーが私の隣に居て、そんなことを口にした。さっきもそうだけれど、彼は気配を消すのが上手すぎる。驚きのあまり跳ね上がった心臓をなだめてから、私は素直な気持ちを伝える。そうすれば、エルガーはさも可笑しそうに笑い声をあげた。
「ははっ、謙虚は美徳かもしれないけれど、その返しは手厳しいね。できれば、ありがとうと微笑んで欲しいものです」
「………………はぁ」
多分今、私が浮かべているのは微笑みではなく、苦笑に近いものだろう。リクエストに応えることができなくて申し訳ないと思うけれど、これ以外のリアクションは思い浮かばない。
そんな私に、エルガーは肩を竦める。けれど、すぐに絵画に視線を移した。眩しそうに目を細めて。
そっと覗き込んだ彼の表情は、まるでこの世で最も美しいものを目にしたような、息を呑む程に美麗なものだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
答えられません、国家機密ですから
ととせ
恋愛
フェルディ男爵は「国家機密」を継承する特別な家だ。その後継であるジェシカは、伯爵邸のガゼボで令息セイルと向き合っていた。彼はジェシカを愛してると言うが、本当に欲しているのは「国家機密」であるのは明白。全てに疲れ果てていたジェシカは、一つの決断を彼に迫る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる