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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
頑張れの代わりになるもの②
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考え事に没頭していて気付くのが遅くなったけれど、バルドゥールの手は、いつの間にか私の頬から離れて肩に移動していた。
その大きな手は徐々に力が籠り、あと少し力を籠めて彼の方に引かれたら、私はそのまま彼の大きな胸に飛び込んでしまいそうだ。
そんなことを考えながら、ふと視線を感じて見上げれば、再びバルドゥールと視線がぶつかる。じっと私を見つめる彼の顔色は少し悪い。これは連日の疲れのせいなのだろうか。それとも、明日の外出において、彼が何か不安を抱えているからなのだろうか。
私はバルドゥールの負担になりたくないと常日頃から思っている。心配をかけるのも嫌だし、彼が私に平穏な日々を過ごして欲しいと願うように、私だって同じ気持ちを彼に持っている。
だから私がこれ以上ごねるようなことを言うのは良くない。口にすればするほどバルドゥールを困らせてしまうだけだ。そうわかっているけれど、感情を抑えきれず気付けば口を開いていた。
「あの………私の思い違いだったらすいません。何だか、バルドゥールさんが元気がない様に見えるんです」
おずおずとそう切り出せば、バルドゥールははっと息を呑んだ。けれど、すぐになんでもないというふうに柔らかい笑みを浮かべ.........ようとして、失敗して中途半端に顔を歪めてしまった。
「そうかもしれない。だが、この前のアカリよりは元気だ」
そう言ってバルドゥールは歪んだ顔をすぐに意地の悪い笑みに変え、感情を隠してしまった。ただ移り変わる僅かな間で私は気付いてしまった。彼が何かに怯えていることを。
私が直接バルドゥールに何か怯えさせるようなことをしてしまったのなら、彼の瞳はきっと別の色を湛えるはず。けれど、それが見えないということは、あのクズ野郎に関わることに間違いない。
「バルドゥールさん、何か心配事でもあるんですか?あの………バルドゥールさんのお役に立つなら、私どこにでも行きます」
「ありがとう、アカリ。でも大丈夫だ。お前は何も心配することはない」
私に労りの言葉を向けるバルドゥールは、自分の表情に気付いていない。傍から見てもわかるぐらい怯えていることに。しかも、それが自分自身のことじゃなく私の身を案じてのもの。
はっきり言って私は向かう先がどこであっても何も怖くない。
この世界に来て一番最初に、二人がかりで強姦されるというとんでもない恐怖を味わったのだ。あれ以上の恐怖は、そう滅多に起こるわけがない。
でも、無理して柔らかく笑うバルドゥールが私に恐怖を与えた張本人でもある。だから私は、それを伝えて良いのかわからない。
「でも…………」
そこまで言って唇を噛む。
本当に困った人だ。バルドゥールは私の不安や憂いを先回りして受け止めてしまう。そして、それに気付いても何も言わせない圧力を持っている。
無力な私だって、バルドゥールに大丈夫、心配しないでと言うぐらいできるというのに。それすら言わせてくれないなんて。
そんなふうに考えていたら、何だか歯痒くて、思わず彼の裾を掴んでしまった。ちなみにバルドゥールは今日も軍服を着ている。その皺一つないその制服を握りしめた私をバルドゥールは咎めることはせず、代わりに穏やかな口調で私に問い掛けた。
「アカリ、もしそうだとしたら、お前は俺に、頑張れと言ってくれるか?」
「…………ごめんなさい。私、言えません」
少し考えて首を横に振る。そうすれば、バルドゥールは落胆した表情を浮かべてしまった。違う、そういう意味ではない。慌てて補足をする。
「バルドゥールさんはいつも頑張っていらっしゃるから、これ以上は言えません。何だか追い込んでしまうような気がして…………。といっても頑張れの代わりの何かをお伝えしたいのですが、ごめんなさい。…………思い浮かばないんです」
そう言いながら、結局何もできない自分に、私はしゅんと肩を落としてしまう。そんな私にバルドゥールは突拍子もないことを言い出した。
「なら、頑張れの代わりに、一緒に寝てくれ」
「はい!?」
予期せぬ申し出に、この場にそぐわない大声を出してしまった。けれど、バルドゥールは表情を変えずに再び私に問うた。
「嫌か?」
「………………嫌じゃないですが、その…………急に言われてしまったから驚いてしまって…………あの、冗談とかでは?」
「ははっ。どうだろうな」
さらりと答えたバルドゥールの表情は、どんなふうにでも取れる笑みだった。けれど、その瞳は寂し気に揺れていた。
「困らせて悪かったな。今のは忘れてくれ。もう遅い、そろそろ────」
「待ってくださいっ」
そう言って、部屋を出る為に私の肩から手を離して背を向けようとしたバルドゥールの袖を思わず掴んで引き留めてしまった。
「…………あの、他に何か無いですか?」
一度は断ったくせに我ながら馬鹿なことを聞いている。呆れながらも、そう口にすれば、バルドゥールは、じっと何かを考えて、私に向かって手のひらを差し出した。
「…………なら、アカリ、どうか、ここに口付けを」
差し出された手は少し震えていた。そしてその手に触れれば、指先はびっくりする程に冷たかった。
驚いて見上げれば、バルドゥールも同じように驚いた表情をしていた。私が躊躇いなく手を取ったことが想定外だったのだろうか。
自分から言い出したくせに。ちょっとだけ、むっとしてしまう。ここまできて私が拒むと思っているのだろうか。というか、一緒に寝るのと、自分から彼に触れるのは次元が違う行為だということにバルドゥールは気付いていないのだろうか。
…………まぁ、ここだけの話、本当の本当は少し緊張している。バルドゥールに触れられるのは嫌ではない。けれど、自分から触れること、まして手のひらに口付けをするなんて今まで一度もしたことがない。
でも、私がこうすることでバルドゥールの不安や憂いが和らぐなら、そうしたいという気持ちも確かにある。そう、だからこれ以上ぐじぐじと考えるのはよそう。だって、考えれば考えるほど、恥ずかしさが増してしまうから。
「バルドゥールさん、いきますっ」
そう覚悟を決めて手のひらに向かって顔を近づけようとすれば、何故かバルドゥールはその手を引き抜こうとした。
「ちょっ、バ、バルドゥールさん、逃げないで下さいっ」
この期に及んでそれはないだろう。絶対に離すものかと妙な反発心が湧きあがる。空いている反対の手も使って、バルドゥールの手を掴み自分の方へと引き寄せる。
そして、おおよそ異性の手に口付けを落とすという行為からはかけ離れた状況で、私はバルドゥールの手のひらに唇を押し当てた。
「…………い、いかがでしょうか?」
合否を問う為に、顔を上げた瞬間、バルドゥールは私が口付けをした方の手をぎゅっと握りしめながら嬉しそうに笑ってくれた。百合の折り紙を手にした時より、もっともっと幸せそうな笑みを浮かべて。
.........良かった。恥ずかしさより、彼の表情から怯えが消えたことが嬉しくて、思わず笑みが零れる。そしてバルドゥールから名を呼ばれたと思った瞬間、私はきつく抱きしめられてしまった。
「アカリ、ありがとう」
力任せに抱え込まれ、息をするのも苦しいくらいだ。そんな中、私の髪に顔を埋めている彼のくぐもった声が頭上から降ってくる。短い言葉なのに、どうしてバルドゥールの言葉はこんなにも私の心に響くのだろう。そんな思いがふとよぎる。
「お前が俺の人生に存在していることが、どれほど尊いことかお前は知らないだろう。これを何と呼ぶのかお前は知らないのだろう。.........だが、それで良い」
謎かけにとも取れる不思議な言葉は、私に答えを求めるものではなかった。けれど、私を抱きしめているその腕も、掠れたその声音も、私に訴えかけている。気付いてくれ、と。
「もう少しだけ.........時間を下さい」
気付けば私は、そう口にしていた。
わかっている。もう、変わらないといけないことを。でも、もう少しだけ、時間が欲しい。ちゃんと向き合うから、答えを出すから、だから───。
言葉にできない気持ちをバルドゥールに伝える為に、彼の胸に手を当て目を閉じる。そうすれば、彼はちゃんと汲み取ってくれた。
「ああ、いつまでも待つ。アカリ忘れていないか?.........俺は相当気が長い男なんだぞ」
温かい暗闇の中、軽い笑い声とともに、優しいバルドゥールの言葉が降ってきた。
その大きな手は徐々に力が籠り、あと少し力を籠めて彼の方に引かれたら、私はそのまま彼の大きな胸に飛び込んでしまいそうだ。
そんなことを考えながら、ふと視線を感じて見上げれば、再びバルドゥールと視線がぶつかる。じっと私を見つめる彼の顔色は少し悪い。これは連日の疲れのせいなのだろうか。それとも、明日の外出において、彼が何か不安を抱えているからなのだろうか。
私はバルドゥールの負担になりたくないと常日頃から思っている。心配をかけるのも嫌だし、彼が私に平穏な日々を過ごして欲しいと願うように、私だって同じ気持ちを彼に持っている。
だから私がこれ以上ごねるようなことを言うのは良くない。口にすればするほどバルドゥールを困らせてしまうだけだ。そうわかっているけれど、感情を抑えきれず気付けば口を開いていた。
「あの………私の思い違いだったらすいません。何だか、バルドゥールさんが元気がない様に見えるんです」
おずおずとそう切り出せば、バルドゥールははっと息を呑んだ。けれど、すぐになんでもないというふうに柔らかい笑みを浮かべ.........ようとして、失敗して中途半端に顔を歪めてしまった。
「そうかもしれない。だが、この前のアカリよりは元気だ」
そう言ってバルドゥールは歪んだ顔をすぐに意地の悪い笑みに変え、感情を隠してしまった。ただ移り変わる僅かな間で私は気付いてしまった。彼が何かに怯えていることを。
私が直接バルドゥールに何か怯えさせるようなことをしてしまったのなら、彼の瞳はきっと別の色を湛えるはず。けれど、それが見えないということは、あのクズ野郎に関わることに間違いない。
「バルドゥールさん、何か心配事でもあるんですか?あの………バルドゥールさんのお役に立つなら、私どこにでも行きます」
「ありがとう、アカリ。でも大丈夫だ。お前は何も心配することはない」
私に労りの言葉を向けるバルドゥールは、自分の表情に気付いていない。傍から見てもわかるぐらい怯えていることに。しかも、それが自分自身のことじゃなく私の身を案じてのもの。
はっきり言って私は向かう先がどこであっても何も怖くない。
この世界に来て一番最初に、二人がかりで強姦されるというとんでもない恐怖を味わったのだ。あれ以上の恐怖は、そう滅多に起こるわけがない。
でも、無理して柔らかく笑うバルドゥールが私に恐怖を与えた張本人でもある。だから私は、それを伝えて良いのかわからない。
「でも…………」
そこまで言って唇を噛む。
本当に困った人だ。バルドゥールは私の不安や憂いを先回りして受け止めてしまう。そして、それに気付いても何も言わせない圧力を持っている。
無力な私だって、バルドゥールに大丈夫、心配しないでと言うぐらいできるというのに。それすら言わせてくれないなんて。
そんなふうに考えていたら、何だか歯痒くて、思わず彼の裾を掴んでしまった。ちなみにバルドゥールは今日も軍服を着ている。その皺一つないその制服を握りしめた私をバルドゥールは咎めることはせず、代わりに穏やかな口調で私に問い掛けた。
「アカリ、もしそうだとしたら、お前は俺に、頑張れと言ってくれるか?」
「…………ごめんなさい。私、言えません」
少し考えて首を横に振る。そうすれば、バルドゥールは落胆した表情を浮かべてしまった。違う、そういう意味ではない。慌てて補足をする。
「バルドゥールさんはいつも頑張っていらっしゃるから、これ以上は言えません。何だか追い込んでしまうような気がして…………。といっても頑張れの代わりの何かをお伝えしたいのですが、ごめんなさい。…………思い浮かばないんです」
そう言いながら、結局何もできない自分に、私はしゅんと肩を落としてしまう。そんな私にバルドゥールは突拍子もないことを言い出した。
「なら、頑張れの代わりに、一緒に寝てくれ」
「はい!?」
予期せぬ申し出に、この場にそぐわない大声を出してしまった。けれど、バルドゥールは表情を変えずに再び私に問うた。
「嫌か?」
「………………嫌じゃないですが、その…………急に言われてしまったから驚いてしまって…………あの、冗談とかでは?」
「ははっ。どうだろうな」
さらりと答えたバルドゥールの表情は、どんなふうにでも取れる笑みだった。けれど、その瞳は寂し気に揺れていた。
「困らせて悪かったな。今のは忘れてくれ。もう遅い、そろそろ────」
「待ってくださいっ」
そう言って、部屋を出る為に私の肩から手を離して背を向けようとしたバルドゥールの袖を思わず掴んで引き留めてしまった。
「…………あの、他に何か無いですか?」
一度は断ったくせに我ながら馬鹿なことを聞いている。呆れながらも、そう口にすれば、バルドゥールは、じっと何かを考えて、私に向かって手のひらを差し出した。
「…………なら、アカリ、どうか、ここに口付けを」
差し出された手は少し震えていた。そしてその手に触れれば、指先はびっくりする程に冷たかった。
驚いて見上げれば、バルドゥールも同じように驚いた表情をしていた。私が躊躇いなく手を取ったことが想定外だったのだろうか。
自分から言い出したくせに。ちょっとだけ、むっとしてしまう。ここまできて私が拒むと思っているのだろうか。というか、一緒に寝るのと、自分から彼に触れるのは次元が違う行為だということにバルドゥールは気付いていないのだろうか。
…………まぁ、ここだけの話、本当の本当は少し緊張している。バルドゥールに触れられるのは嫌ではない。けれど、自分から触れること、まして手のひらに口付けをするなんて今まで一度もしたことがない。
でも、私がこうすることでバルドゥールの不安や憂いが和らぐなら、そうしたいという気持ちも確かにある。そう、だからこれ以上ぐじぐじと考えるのはよそう。だって、考えれば考えるほど、恥ずかしさが増してしまうから。
「バルドゥールさん、いきますっ」
そう覚悟を決めて手のひらに向かって顔を近づけようとすれば、何故かバルドゥールはその手を引き抜こうとした。
「ちょっ、バ、バルドゥールさん、逃げないで下さいっ」
この期に及んでそれはないだろう。絶対に離すものかと妙な反発心が湧きあがる。空いている反対の手も使って、バルドゥールの手を掴み自分の方へと引き寄せる。
そして、おおよそ異性の手に口付けを落とすという行為からはかけ離れた状況で、私はバルドゥールの手のひらに唇を押し当てた。
「…………い、いかがでしょうか?」
合否を問う為に、顔を上げた瞬間、バルドゥールは私が口付けをした方の手をぎゅっと握りしめながら嬉しそうに笑ってくれた。百合の折り紙を手にした時より、もっともっと幸せそうな笑みを浮かべて。
.........良かった。恥ずかしさより、彼の表情から怯えが消えたことが嬉しくて、思わず笑みが零れる。そしてバルドゥールから名を呼ばれたと思った瞬間、私はきつく抱きしめられてしまった。
「アカリ、ありがとう」
力任せに抱え込まれ、息をするのも苦しいくらいだ。そんな中、私の髪に顔を埋めている彼のくぐもった声が頭上から降ってくる。短い言葉なのに、どうしてバルドゥールの言葉はこんなにも私の心に響くのだろう。そんな思いがふとよぎる。
「お前が俺の人生に存在していることが、どれほど尊いことかお前は知らないだろう。これを何と呼ぶのかお前は知らないのだろう。.........だが、それで良い」
謎かけにとも取れる不思議な言葉は、私に答えを求めるものではなかった。けれど、私を抱きしめているその腕も、掠れたその声音も、私に訴えかけている。気付いてくれ、と。
「もう少しだけ.........時間を下さい」
気付けば私は、そう口にしていた。
わかっている。もう、変わらないといけないことを。でも、もう少しだけ、時間が欲しい。ちゃんと向き合うから、答えを出すから、だから───。
言葉にできない気持ちをバルドゥールに伝える為に、彼の胸に手を当て目を閉じる。そうすれば、彼はちゃんと汲み取ってくれた。
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