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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
冤罪なのか、陰謀なのか②
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恐怖と不安が雷鳴のように一気に体を通り抜け、視界が闇に覆われる。足元もグラグラと揺れる。うまく立っていられない。
そんな中、激しい叫び声が鋭く私の耳を劈いた。
「貴様っ!!リンに何かしてみろ、お前をぶっ殺してやるからなっ」
「ルーク、やめろっ」
今にも飛びかからんばかりに拳を振り上げたルークの腰に、フェイネが慌てた様子でしがみつく。それでももがくルークから、肘鉄をくらってしまったフェイネはかなり痛そうだ。でも、その腕を離さない。
みるみるうちに赤くなるフェイネの頬に、思わずうわぁっと声が出てしまう。でも、そこで気付いてしまった。
入り口付近に一列になって、事態の推移を見守っていた衛兵が、いつの間にか私達を取り囲んでいることに。そして、その表情は咎人にむけるそれ。
………この人達、本気なんだ。
悪夢で済めばよかったけれど、これは紛れもない現実。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせる。私一人だけに、このクズ野郎の負の感情が向けば良かったのに。けれどそうならなかった。そして、私の選択次第では、もっとも望まない形になってしまう。
ならば、一番最善の方法を選ばないといけない。
「皆さん、動かないでくださいっ」
突然張り上げた私の声に、ここにいる全員が息を飲んだ。王女も例外じゃなく、驚いている。でも、驚きすぎて私の手を離してくれたのはありがたい。
そして、やっと自由になった手を、もう二度と握られないように若干後ろにまわしながら、私は静かにこう言った。
「私が行きます」
「アカリ!!」
瞬間、ルークの悲鳴のような声が耳朶を指した。でも、私はそれに気付かないふりをする。
今、絶対にルークの顔を見ちゃいけない。彼と目を合わせてしまったら最後、いつもの嗜めるような口調で説得されてしまうだろう。そして、彼に説得されれば私の決断が鈍ってしまう。
それは困る。大いに困る。だって、ルークはリンさんの為の時空の監視者なのだ。
ルークが私を説得するということは、つまり私のせいで、リンさんに危機が及んでしまうということ。そんなの絶対に嫌だ。お断りだ。
心を閉ざして動くことができないリンさんが、この人達の手で何をされるかを想像するだけで吐き気がする。
それに、きっと…………リンさんは近い将来目を覚ますだろう。根拠がないけれど、私は確信を持っている。そしてその瞬間は、苦痛からではなく、ルークの祈りから目覚めて欲しい。
そう思うのは、私の一方的な我儘で、押し付けに過ぎないことはわかっている。でも、どうあっても譲れないものなのだ。
覚悟を決める為に、ぎゅっと両手を握る。そうすれば、手首に嵌められているブレスレットがしゃらりと涼しい音を立てた。
そう、大丈夫。恐れるものはない。リンさんにルークがいるように、私にだって、あの人がいる。
ブレスレットをそっと撫でる。そして少し俯いてしまった顔を上げ、クズ野郎に向かって挑むような視線を投げる。
それはクズ野郎にとって、私が観念したように見えたのだろう。にやりと笑みを浮かべ、こちらに足を向けた。
「それでは、ご同行願います」
「あ、ちょっと待ってください」
慌ててその動きを片手で制した私に、マディアスは露骨に嫌な顔をする。
言葉にするなら『ったく、なんだよ小娘が、面倒くさい』くらいが正解だろう。でも、本当に面倒くさいことを言う予定の私は、その表情は甘んじて受けることにする。
「あの、申しわけないですが、今すぐは無理です。私、リンさんが無事なのを確認してからじゃないと動けません」
私の言葉に、今度は衛兵達もピクリと動いた。
それを無視して、私は今なお同じ時空の監視者に拘束されている彼に近寄った。
「ルークさん、それと…………カザフスさん、リンさんが無事なのを確認してきてください。で、えっとちゃんと無事なのを確認したら、お二人のどちらかがここに戻ってきてください」
ぺこりを頭を下げた瞬間、ちっと舌打ちが聞こえる。ちなみにそうしたのは、予想通りマディアスだ。
「勝手なことを申されますな」
「は?私は任意で同行すると言ってるんです。そちらこそ、勝手に事を進めないで下さい。それに、今までのあなたの言葉を、どうやって信じれば良いんですか?私にとったら、説得力皆無なんですけど。あっ、それとも、リンさんの元に、時空の監視者の人が行くのは何か不都合でもあるんですか?」
噛み付くようにクズ野郎に向かって問いを投げつける。そして、私は周囲の衛兵をぐるりと見渡すように口を開いた。
「私は、逃げも隠れもしません。ここに居ます。どうぞ見張っていてください」
自分でも驚くほど冷静な声が出た。でも、私はその声とは裏腹にとても怒っている。
そしてこの要求を飲んでもらえないなら、王女を人質にするか。などというできもしないことまで考えてみる。でも、最悪、私がここでグダグダとゴネれば時間稼ぎになる。
そうすればきっとあの人が戻ってきてくれるはず。私では何とかできないことでも、彼ならきっとこの状況を何とかしてくれるだろう。
───と、思ったけれど、何とかしてくれたのは、予想外の人だった。
「良いじゃない、マディアス。ここで待ちましょう」
場違いなほど、可愛らしい声で王女はそう言った。
うっかりナイスアシストと言いたいところ。だけれども、再び『良いのかな?』と思ってしまう自分がいる。
王女の目配せからタイミング良くマディアスが登場したことといい、王女が自分の父親が倒れたのに妙に冷静なところといい、この王女とクズ野郎が結託していることは間違いない。
ただ、その先の目的が何なのかが、皆目見当もつかないのが怖い。
ちらりと王女に視線を移す。そうすれば王女はぱっと花が咲いたように笑った。その笑みにひやりと背中から冷たい汗が流れた瞬間、とある時空の監視者の泣きそうな声が部屋に響いた。
「アカリ様…………僕の名前、カザフスじゃないです。カザロフですよぉ」
「…………あ」
思わず間抜けな声を出してしまった。
ついさっきまでちゃんと名前を呼べていたのに、うっかり元の世界のうろ覚えの国名を口にしてしまうなんて。どうやら私は、自分で思っているより、思考が乱れていたらしい。
けれど、不幸中の幸いで、私のうっかりは時空の監視者達をほんの少しだけ冷静にしてくれたようだ。彼らの表情から僅かに余裕が現れたのが見て取れた。
「異世界の女性は随分と疑い深いのですね。まぁ、良いでしょう」
そしてこのクズ野郎も冷静になったのか、王女の命令に背けないのか、はたまた新たに小狡い計算をしたのかわからないけれど、嫌味と共に許可を下す。
その言葉に迂闊にもほっと表情を緩めてしまいそうになる。でも、まだその時じゃない。気を抜くなと自分を叱咤して、視線を栗色の髪の時空の監視者に向けた。
「ルークさん、急いでください。リンさん、待ってますよ。道中気を付けて」
わざと明るい声を出して急かした私に、ルークはくしゃりと顔を歪めた。そして何か言葉を飲み込んだ。
そしてこちらが心配になるほど強く瞠目し、次に目を開けたときには、彼はリンさんだけの時空の監視者に戻っていた。
「行くぞ」
心を決めたルークは、オロオロとするカザロフの腕を掴み、テラスに続く扉に足を向け、そのまま姿を消した。
…………良かった。これで良い。心から安堵の息が漏れる。
私の状況は悪くなったけれど、それでも気持ちは軽い。
それに私にはとっておきの秘策がある。最近すっかりご無沙汰となったけれど、私の特技は自分の心を殺すこと。だから、あの人がここへ戻ってくるまで、私はそれをただ実行すればいいだけのこと。
でも、その前に、このクズ野郎に言っておくことがある。
「私、何も悪いことはしていません。だから、人体実験でも、何でもすればいいじゃないですか。ただし、全部嘘だったら…………」
タダじゃ済まないからね。
私が渾身の力で睨みつければ、マディアスはぞっとするような、意地の悪い笑みを浮かべた。
そんな中、激しい叫び声が鋭く私の耳を劈いた。
「貴様っ!!リンに何かしてみろ、お前をぶっ殺してやるからなっ」
「ルーク、やめろっ」
今にも飛びかからんばかりに拳を振り上げたルークの腰に、フェイネが慌てた様子でしがみつく。それでももがくルークから、肘鉄をくらってしまったフェイネはかなり痛そうだ。でも、その腕を離さない。
みるみるうちに赤くなるフェイネの頬に、思わずうわぁっと声が出てしまう。でも、そこで気付いてしまった。
入り口付近に一列になって、事態の推移を見守っていた衛兵が、いつの間にか私達を取り囲んでいることに。そして、その表情は咎人にむけるそれ。
………この人達、本気なんだ。
悪夢で済めばよかったけれど、これは紛れもない現実。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせる。私一人だけに、このクズ野郎の負の感情が向けば良かったのに。けれどそうならなかった。そして、私の選択次第では、もっとも望まない形になってしまう。
ならば、一番最善の方法を選ばないといけない。
「皆さん、動かないでくださいっ」
突然張り上げた私の声に、ここにいる全員が息を飲んだ。王女も例外じゃなく、驚いている。でも、驚きすぎて私の手を離してくれたのはありがたい。
そして、やっと自由になった手を、もう二度と握られないように若干後ろにまわしながら、私は静かにこう言った。
「私が行きます」
「アカリ!!」
瞬間、ルークの悲鳴のような声が耳朶を指した。でも、私はそれに気付かないふりをする。
今、絶対にルークの顔を見ちゃいけない。彼と目を合わせてしまったら最後、いつもの嗜めるような口調で説得されてしまうだろう。そして、彼に説得されれば私の決断が鈍ってしまう。
それは困る。大いに困る。だって、ルークはリンさんの為の時空の監視者なのだ。
ルークが私を説得するということは、つまり私のせいで、リンさんに危機が及んでしまうということ。そんなの絶対に嫌だ。お断りだ。
心を閉ざして動くことができないリンさんが、この人達の手で何をされるかを想像するだけで吐き気がする。
それに、きっと…………リンさんは近い将来目を覚ますだろう。根拠がないけれど、私は確信を持っている。そしてその瞬間は、苦痛からではなく、ルークの祈りから目覚めて欲しい。
そう思うのは、私の一方的な我儘で、押し付けに過ぎないことはわかっている。でも、どうあっても譲れないものなのだ。
覚悟を決める為に、ぎゅっと両手を握る。そうすれば、手首に嵌められているブレスレットがしゃらりと涼しい音を立てた。
そう、大丈夫。恐れるものはない。リンさんにルークがいるように、私にだって、あの人がいる。
ブレスレットをそっと撫でる。そして少し俯いてしまった顔を上げ、クズ野郎に向かって挑むような視線を投げる。
それはクズ野郎にとって、私が観念したように見えたのだろう。にやりと笑みを浮かべ、こちらに足を向けた。
「それでは、ご同行願います」
「あ、ちょっと待ってください」
慌ててその動きを片手で制した私に、マディアスは露骨に嫌な顔をする。
言葉にするなら『ったく、なんだよ小娘が、面倒くさい』くらいが正解だろう。でも、本当に面倒くさいことを言う予定の私は、その表情は甘んじて受けることにする。
「あの、申しわけないですが、今すぐは無理です。私、リンさんが無事なのを確認してからじゃないと動けません」
私の言葉に、今度は衛兵達もピクリと動いた。
それを無視して、私は今なお同じ時空の監視者に拘束されている彼に近寄った。
「ルークさん、それと…………カザフスさん、リンさんが無事なのを確認してきてください。で、えっとちゃんと無事なのを確認したら、お二人のどちらかがここに戻ってきてください」
ぺこりを頭を下げた瞬間、ちっと舌打ちが聞こえる。ちなみにそうしたのは、予想通りマディアスだ。
「勝手なことを申されますな」
「は?私は任意で同行すると言ってるんです。そちらこそ、勝手に事を進めないで下さい。それに、今までのあなたの言葉を、どうやって信じれば良いんですか?私にとったら、説得力皆無なんですけど。あっ、それとも、リンさんの元に、時空の監視者の人が行くのは何か不都合でもあるんですか?」
噛み付くようにクズ野郎に向かって問いを投げつける。そして、私は周囲の衛兵をぐるりと見渡すように口を開いた。
「私は、逃げも隠れもしません。ここに居ます。どうぞ見張っていてください」
自分でも驚くほど冷静な声が出た。でも、私はその声とは裏腹にとても怒っている。
そしてこの要求を飲んでもらえないなら、王女を人質にするか。などというできもしないことまで考えてみる。でも、最悪、私がここでグダグダとゴネれば時間稼ぎになる。
そうすればきっとあの人が戻ってきてくれるはず。私では何とかできないことでも、彼ならきっとこの状況を何とかしてくれるだろう。
───と、思ったけれど、何とかしてくれたのは、予想外の人だった。
「良いじゃない、マディアス。ここで待ちましょう」
場違いなほど、可愛らしい声で王女はそう言った。
うっかりナイスアシストと言いたいところ。だけれども、再び『良いのかな?』と思ってしまう自分がいる。
王女の目配せからタイミング良くマディアスが登場したことといい、王女が自分の父親が倒れたのに妙に冷静なところといい、この王女とクズ野郎が結託していることは間違いない。
ただ、その先の目的が何なのかが、皆目見当もつかないのが怖い。
ちらりと王女に視線を移す。そうすれば王女はぱっと花が咲いたように笑った。その笑みにひやりと背中から冷たい汗が流れた瞬間、とある時空の監視者の泣きそうな声が部屋に響いた。
「アカリ様…………僕の名前、カザフスじゃないです。カザロフですよぉ」
「…………あ」
思わず間抜けな声を出してしまった。
ついさっきまでちゃんと名前を呼べていたのに、うっかり元の世界のうろ覚えの国名を口にしてしまうなんて。どうやら私は、自分で思っているより、思考が乱れていたらしい。
けれど、不幸中の幸いで、私のうっかりは時空の監視者達をほんの少しだけ冷静にしてくれたようだ。彼らの表情から僅かに余裕が現れたのが見て取れた。
「異世界の女性は随分と疑い深いのですね。まぁ、良いでしょう」
そしてこのクズ野郎も冷静になったのか、王女の命令に背けないのか、はたまた新たに小狡い計算をしたのかわからないけれど、嫌味と共に許可を下す。
その言葉に迂闊にもほっと表情を緩めてしまいそうになる。でも、まだその時じゃない。気を抜くなと自分を叱咤して、視線を栗色の髪の時空の監視者に向けた。
「ルークさん、急いでください。リンさん、待ってますよ。道中気を付けて」
わざと明るい声を出して急かした私に、ルークはくしゃりと顔を歪めた。そして何か言葉を飲み込んだ。
そしてこちらが心配になるほど強く瞠目し、次に目を開けたときには、彼はリンさんだけの時空の監視者に戻っていた。
「行くぞ」
心を決めたルークは、オロオロとするカザロフの腕を掴み、テラスに続く扉に足を向け、そのまま姿を消した。
…………良かった。これで良い。心から安堵の息が漏れる。
私の状況は悪くなったけれど、それでも気持ちは軽い。
それに私にはとっておきの秘策がある。最近すっかりご無沙汰となったけれど、私の特技は自分の心を殺すこと。だから、あの人がここへ戻ってくるまで、私はそれをただ実行すればいいだけのこと。
でも、その前に、このクズ野郎に言っておくことがある。
「私、何も悪いことはしていません。だから、人体実験でも、何でもすればいいじゃないですか。ただし、全部嘘だったら…………」
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