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105話 生徒会役員選考?

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 もはや定番のおなじみのメンツだったのでクラス紹介をするほどのこともない。
 部屋は言語学科校舎の三階、最上階とも言える。

「……それでは、三年生になっても気を緩ませずに頑張りましょう!」

 シンプルで伝わりやすい諸々の説明をセイナ先生が終え、各自解散となる。

「シュン、今日は生徒会役員選考会があるんだけどさ、来てくれないか?」

「いや、僕生徒会役員じゃないんですけど……」

「言語学科の人数が足りないんだよ、というか学園長からしきじきに選考されてるけど」

 昨年はセイヨウを身代わりにしてお断りしたのだが、今回はそういう訳にもいかなさそうである。
 けど、あんまり目立つことをしたくはないんだけどなぁ……。

 仕方なく選考会にはついていくことにした。
 できることなら生徒会役員はお断りさせていただきたい、能力は持ち合わせていないので。

「失礼します、シュン連れてきました」

「適当にそこに座っておいて」

 生徒会の人数は各学科から三人づつ、つまり七学科掛ける三で二十一人の人数が必要となる。
 しかし、言語学科や数学学科のような一年一クラスしかない学科だと学科から三人というのが困難になってしまう。

 ちなみに、この学校には言語や数学の他に歴史、魔法、魔法科学、国築学、商業の学科が存在し、全クラスを総合すると一万人ほどの定員がいるらしく、流石この国一番の学校というだけはある。

 そういえば、生徒会長は誰になるのだろうか。
 一昨年はセイさん、昨年はハセさんと、勉強ができる人が生徒会長をやっているイメージがあるのだが。

「セイヨウさん、全員集まったみたいですけどどうしましょう?」

 セイさんの妹さんがセイヨウに質問をしている。
 ぱっとみた感じは人数はまだまだ少なめといった感じだがここから選考が始まるのだろう。

「とりあえず、メンバーを紹介しましょうかね。学科あたりの人数が多いところは会議で、少ないところはやる気がありそうなら即採用で」

 セイヨウはそう言ってこちらにネクタイを渡す。
 白いネクタイに緑色の線が入っている……生徒会のネクタイじゃないか。

「とりあえず採用です。できれば生徒会長もお願いしたいです」

 なんとも素早いスピードで事が決まっていくというか口出しすらできないというか……。
 仕方がないのでネクタイは素直に受け取ることにした。

「生徒会長はやらないけどね」

 元々付けていた緑のネクタイを外し、生徒会のネクタイに付け替える。
 これはこれでアリかもしれないな……。

 ではなくて、選考会のためにセイヨウの隣に座った。
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