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本編
家族の絆
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・・・白夜視点・・・
「・・・はぁ・・・」
俺はベッドでうずくまり溜息をついた
「・・・」
光に・・・事実を言われ・・・傷ついた・・・
告白もできないくせに一緒に風呂に入ったり、一緒の部屋で寝たり・・・
そんな卑怯なことをしてれば、言われても仕方ない・・・
「・・・」
だからって・・・
言われたくなかった・・・
悠斗の目の前で・・・あんなこと・・・
「・・・うぅ・・・」
光『臆病な兄ちゃんがどんなに頑張っても無理なものは無理なんだよ!!』
光『ほらな!できないだろう!それになんで俺が訳のわからない奴のために働かなきゃならないんだよ!』
光『いきなり来たかと思ったら・・・異世界から来た?ふざけるな!そんなおとぎ話があってたまるか!』
光『ふん!俺は信じないね!こんな奴・・・俺は嫌いだ!!』
「・・・」
光が悠斗を嫌っているのはなんとなくわかっていた
それはそうだろう
いきなり家に来て異世界からって・・・
もし俺が光の立場ならきっと同じだと思う
でも・・・だからって・・・
「・・・」
母「みんな~ご飯できたよ~」
食欲はないが・・・行くか・・・
悠斗も気になるし
きっと一番傷ついてるのは悠斗だ
俺は扉を開けて一階に向かった・・・
・・・光視点・・・
カタカタカタカタ・・・
俺はイヤホンを付けてお母さんが作ったハッキングゲームをしていた
カタカタ・・・ダン!
「あぁぁぁ・・・集中できない・・・」
イヤホンを外し俺は天井を見た
「・・・はぁ・・・」
なんであんなことを言ったんだろう・・・
確かにあの悠斗っていう奴は気に入らない
いきなり家に来て・・・今では我が物顔で暮らして・・・
それに・・・異世界から来たって・・・
「ふざけてるのかよ・・・」
今の時代にあるわけないだろう
人間が現れ始めた理由は異世界から来たからって授業で習ったけど・・・
俺はそんなの信じてない
そんなのあるはずがない
「・・・はぁ・・・馬鹿らしい」
そんなことを考えていたら
コンコン
扉がノックされた
「・・・どうぞ」
父「入るぞ」
お父さんが部屋にやってきた
「・・・なに」
父「ちょっと話をしよう」
「嫌だって言ったら?」
父「関係ない。話をする」
「・・・じゃあ聞く」
俺は父さんの方を見た
父「光。お前は異界人を信じてないだろう?」
「当たり前じゃん。そんなのおとぎ話でしょう?」
父「・・・」
「それを信じるのはあのバカ兄ちゃんと子供ぐらいだよ」
父「・・・何を言っても無理そうだな・・・」
そういうとお父さんは俺のパソコンを操作し始めた
「勝手にいじるな!!っ!?」
父「お前は黙って見てろ!!」
俺はお父さんに思いっきり腕を掴まれ怒られた
その顔は今まで見たことない顔だった・・・
父「・・・これを見ろ」
俺はパソコンをみた
「・・・え!?」
父「警察の機密情報の一部だ」
画面には『異界人』に分類される人間たちの名前と顔写真があった
父「・・・こいつは俺の親友の義両親の片方だ」
そういいある人の顔とプロフィールを見せてきた
「だ、だから・・・なに?」
父「・・・この人が・・・初めの人間って言われてる」
「!?」
この人が!?
そんな・・・
もっと昔・・・何百年も前の話かと思ってた・・・
父「異界人って呼ぶのは俺たち警察関係者だけだが、異世界からきたって話は授業で習ってるだろう?」
「う、うん・・・」
父「授業で習ってることが全部本当のことではないだろう。でも、これは本当のことだ」
俺はお父さんの話を聞きながらパソコンで『異界人』を見て行った
「・・・!?」
父「・・・」
その中には・・・あの人・・・悠斗さんもいた
「ほ、ホント・・・なんだ・・・」
警察が嘘の情報を機密情報にするわけがない
確固たる証拠があるからこうして機密にしてるんだ
なら・・・これはホントのこと・・・
父「悠斗くんは異世界から来た。それは嘘じゃないし冗談でもない」
「・・・」
父「白夜が運命を感じたのも本当だろう。告白できないのもな・・・」
「・・・」
父「・・・光」
お父さんは俺の肩を掴むと俺の目線に目を合わせてきた
父「運命の相手にまっすぐになれないのは仕方ないことなんだ」
「で、でも・・・運命なんだからさっさと・・・」
父「お前はまだ出会ってないから言えるんだ。出会ったらそんなことは言えないはずだ」
「・・・」
そうだ
俺はまだ会っていない
それが・・・悔しいんだ
兄ちゃんも高校三年生になっても見つかってなかったから俺も気持ちに余裕があった・・・
でも・・・兄ちゃんは見つけてしまった・・・
それが・・・怖かったんだ
俺にも見つかるのか・・・
俺も出会えるのか・・・
それが・・・怖かったんだ・・・
「・・・うっ・・・」
父「お前がなんでイライラしてるのか、俺にはわからない。でも、焦るな」
「え?」
父「今のお前は焦っているように見える。だから、焦るな」
「で、でも・・・このままじゃ・・・俺はずっと一人になっちゃう・・・」
父「一人じゃないだろう?」
「え・・・?」
父「父さん、母さん、白夜、瞳、悠斗くん。こんなにいるじゃないか!」
「兄ちゃんや瞳はわかるけど・・・悠斗さんは・・・?」
父「白夜の運命の相手なんだ。いつか家族になるだろう」
「・・・」
父「無理に仲良くなろうとしなくていい。でも、もう少しだけ観察してみろ」
「観察?」
父「ああ!面白いぞ?人を観察するのってw」
そういい笑う
眩しい笑顔で・・・
「・・・わ、わかった・・・」
父「おう!」
その時
母「みんな~ご飯できたよ~」
お母さんが呼んでる
父「お?ちょうどいいな!行くぞ?」
「・・・うん」
俺はお父さんに肩を抱かれて部屋を出た
父「あ!さっき見せた機密情報は絶対に秘密だからな?wばれたらお父さんクビになっちゃうからw」
「・・・ハハハwどうしようかな~w」
父「頼むよ~w」
とくすぐってきた
「アハハハハハ!!!わ、わかったw」
父「よし!じゃあ行くぞ!」
そして俺たちは一階に向かった・・・
・・・白夜視点・・・
「・・・」
光「・・・」
瞳「・・・怒ってる?」
父「怒ってないよw」
瞳「じゃあなんでハク兄ちゃんとヒカ兄ちゃん怖いの?」
母「瞳?大丈夫だから・・・ね?」
瞳「・・・うん」
俺たちは静かに食事をしていた
「・・・」
光「・・・ごめん」
「!?」
いきなり光が謝ってきた
光「兄ちゃんと悠斗さんに悪いことを言った・・・ごめんなさい・・・」
光は俺に頭を下げてきた
「・・・」
光「・・・」
「・・・もういいよ」
光「え?」
「言われても仕方ないのは事実だからな。でも、ひとつだけ許せないから殴らせろ」
そういい俺は光を殴った
光「っ!?」
父「白夜!!」
母「白夜!」
瞳「ひっ!」
光は床に転んだ
俺は光の胸倉を掴み持ち上げた
「俺のことは言われても仕方ないから許す。でも、悠斗のことを悪く言うのだけは許せない」
光「・・・」
「いいか?今回はこれで許す。でも、次はこれだけで許されると思うなよ?」
光「・・・わかった・・・ごめん・・・」
俺は手を離した
母「光?大丈夫?」
光「大丈夫だよ・・・」
父「白夜・・・」
「・・・」
そして
ドゴン!
父・母・光・瞳「!?」
俺は自分を殴った
光「な、なにやってるの!?」
「俺は家族や好きな人に手を出す奴はぶん殴るって決めてる。だから殴ったんだ!」
光「は?」
「俺は決めたことは貫き通す!絶対に!」
光「・・・フッ・・・ハハハハハ!!バカみたい・・・でも・・・兄ちゃんらしいやw」
「だろう?w」
俺たちは笑いあった
しばらく笑って
光「あ!悠斗さんにも本当にひどいことを言ってしまいました・・・本当にごめ・・・あれ?悠斗さんは?」
そういえば・・・さっきからいないような・・・
「母さんと一緒じゃなかったの?」
母「ううん。てっきり白夜と居るのかと思ってた」
父「でも、悠斗くんは一階に行ったはず・・・っ!?」
父さんは勢いよく玄関に向かった
俺たちも急いで向かった
父「靴が・・・ない」
「え!?」
母・光・瞳「!?」
俺は靴を確認する
「・・・!?」
悠斗の靴だけがない
「っ!!」
俺は家を飛び出し周りを見た
でも、外は真っ暗になっていた
それにもう外には誰もいない
光「お、俺の・・・せいだ・・・」
「・・・」
光「兄ちゃん・・・ごめん・・・ホントに・・・」
「謝罪はあとだ!今は悠斗を探すんだ!!」
俺は走り出した
周りを見ながら走りまわった・・・
・・・豹谷視点・・・
「・・・」
遥人「なにしてるの!?探さないと!!」
「あの時のあれはそういう意味だったのか・・・なんで早く気が付かなかったんだ・・・」
遥人「隼人?」
「悠斗くん。白夜と光の喧嘩の後、俺に「ありがとうございました」って言って頭を下げたんだ」
遥人「え?」
「その時は特に何も思わなかったんだが・・・あれは『今までお世話になりました』って意味だったんだ・・・」
遥人「じゃあ・・・」
「悠斗くんは自分から出て行ったんだろうな・・・きっと・・・」
遥人「で、でもなんで?帰る場所ないのに・・・」
光「きっと俺が・・・悪いんだ」
光は涙を流していた
光「嫌いなんて言ったから・・・信じなかったから・・・」
遥人「光・・・」
光「もし・・・悠斗さんに何かあったら・・・俺・・・どう責任取ればいいんだ・・・」
遥人「責任って・・・そんな大げさな・・・」
光「大げさじゃない!!俺のせいで兄ちゃんの運命の相手を傷つけ追い出したんだ!!どうしたら・・・いいんだ・・・」
「光。お前は瞳と家にいなさい。遥人、監視カメラ映像で悠斗くんを見つけられるか?」
遥人「わからないけど・・・やってみる!」
「ああ。見つけたら俺と白夜のスマホに送ってくれ!」
そういい俺は家を出た
どこを探したらいいかわからない
でも、探さないといけない!!
「・・・はぁ・・・」
俺はベッドでうずくまり溜息をついた
「・・・」
光に・・・事実を言われ・・・傷ついた・・・
告白もできないくせに一緒に風呂に入ったり、一緒の部屋で寝たり・・・
そんな卑怯なことをしてれば、言われても仕方ない・・・
「・・・」
だからって・・・
言われたくなかった・・・
悠斗の目の前で・・・あんなこと・・・
「・・・うぅ・・・」
光『臆病な兄ちゃんがどんなに頑張っても無理なものは無理なんだよ!!』
光『ほらな!できないだろう!それになんで俺が訳のわからない奴のために働かなきゃならないんだよ!』
光『いきなり来たかと思ったら・・・異世界から来た?ふざけるな!そんなおとぎ話があってたまるか!』
光『ふん!俺は信じないね!こんな奴・・・俺は嫌いだ!!』
「・・・」
光が悠斗を嫌っているのはなんとなくわかっていた
それはそうだろう
いきなり家に来て異世界からって・・・
もし俺が光の立場ならきっと同じだと思う
でも・・・だからって・・・
「・・・」
母「みんな~ご飯できたよ~」
食欲はないが・・・行くか・・・
悠斗も気になるし
きっと一番傷ついてるのは悠斗だ
俺は扉を開けて一階に向かった・・・
・・・光視点・・・
カタカタカタカタ・・・
俺はイヤホンを付けてお母さんが作ったハッキングゲームをしていた
カタカタ・・・ダン!
「あぁぁぁ・・・集中できない・・・」
イヤホンを外し俺は天井を見た
「・・・はぁ・・・」
なんであんなことを言ったんだろう・・・
確かにあの悠斗っていう奴は気に入らない
いきなり家に来て・・・今では我が物顔で暮らして・・・
それに・・・異世界から来たって・・・
「ふざけてるのかよ・・・」
今の時代にあるわけないだろう
人間が現れ始めた理由は異世界から来たからって授業で習ったけど・・・
俺はそんなの信じてない
そんなのあるはずがない
「・・・はぁ・・・馬鹿らしい」
そんなことを考えていたら
コンコン
扉がノックされた
「・・・どうぞ」
父「入るぞ」
お父さんが部屋にやってきた
「・・・なに」
父「ちょっと話をしよう」
「嫌だって言ったら?」
父「関係ない。話をする」
「・・・じゃあ聞く」
俺は父さんの方を見た
父「光。お前は異界人を信じてないだろう?」
「当たり前じゃん。そんなのおとぎ話でしょう?」
父「・・・」
「それを信じるのはあのバカ兄ちゃんと子供ぐらいだよ」
父「・・・何を言っても無理そうだな・・・」
そういうとお父さんは俺のパソコンを操作し始めた
「勝手にいじるな!!っ!?」
父「お前は黙って見てろ!!」
俺はお父さんに思いっきり腕を掴まれ怒られた
その顔は今まで見たことない顔だった・・・
父「・・・これを見ろ」
俺はパソコンをみた
「・・・え!?」
父「警察の機密情報の一部だ」
画面には『異界人』に分類される人間たちの名前と顔写真があった
父「・・・こいつは俺の親友の義両親の片方だ」
そういいある人の顔とプロフィールを見せてきた
「だ、だから・・・なに?」
父「・・・この人が・・・初めの人間って言われてる」
「!?」
この人が!?
そんな・・・
もっと昔・・・何百年も前の話かと思ってた・・・
父「異界人って呼ぶのは俺たち警察関係者だけだが、異世界からきたって話は授業で習ってるだろう?」
「う、うん・・・」
父「授業で習ってることが全部本当のことではないだろう。でも、これは本当のことだ」
俺はお父さんの話を聞きながらパソコンで『異界人』を見て行った
「・・・!?」
父「・・・」
その中には・・・あの人・・・悠斗さんもいた
「ほ、ホント・・・なんだ・・・」
警察が嘘の情報を機密情報にするわけがない
確固たる証拠があるからこうして機密にしてるんだ
なら・・・これはホントのこと・・・
父「悠斗くんは異世界から来た。それは嘘じゃないし冗談でもない」
「・・・」
父「白夜が運命を感じたのも本当だろう。告白できないのもな・・・」
「・・・」
父「・・・光」
お父さんは俺の肩を掴むと俺の目線に目を合わせてきた
父「運命の相手にまっすぐになれないのは仕方ないことなんだ」
「で、でも・・・運命なんだからさっさと・・・」
父「お前はまだ出会ってないから言えるんだ。出会ったらそんなことは言えないはずだ」
「・・・」
そうだ
俺はまだ会っていない
それが・・・悔しいんだ
兄ちゃんも高校三年生になっても見つかってなかったから俺も気持ちに余裕があった・・・
でも・・・兄ちゃんは見つけてしまった・・・
それが・・・怖かったんだ
俺にも見つかるのか・・・
俺も出会えるのか・・・
それが・・・怖かったんだ・・・
「・・・うっ・・・」
父「お前がなんでイライラしてるのか、俺にはわからない。でも、焦るな」
「え?」
父「今のお前は焦っているように見える。だから、焦るな」
「で、でも・・・このままじゃ・・・俺はずっと一人になっちゃう・・・」
父「一人じゃないだろう?」
「え・・・?」
父「父さん、母さん、白夜、瞳、悠斗くん。こんなにいるじゃないか!」
「兄ちゃんや瞳はわかるけど・・・悠斗さんは・・・?」
父「白夜の運命の相手なんだ。いつか家族になるだろう」
「・・・」
父「無理に仲良くなろうとしなくていい。でも、もう少しだけ観察してみろ」
「観察?」
父「ああ!面白いぞ?人を観察するのってw」
そういい笑う
眩しい笑顔で・・・
「・・・わ、わかった・・・」
父「おう!」
その時
母「みんな~ご飯できたよ~」
お母さんが呼んでる
父「お?ちょうどいいな!行くぞ?」
「・・・うん」
俺はお父さんに肩を抱かれて部屋を出た
父「あ!さっき見せた機密情報は絶対に秘密だからな?wばれたらお父さんクビになっちゃうからw」
「・・・ハハハwどうしようかな~w」
父「頼むよ~w」
とくすぐってきた
「アハハハハハ!!!わ、わかったw」
父「よし!じゃあ行くぞ!」
そして俺たちは一階に向かった・・・
・・・白夜視点・・・
「・・・」
光「・・・」
瞳「・・・怒ってる?」
父「怒ってないよw」
瞳「じゃあなんでハク兄ちゃんとヒカ兄ちゃん怖いの?」
母「瞳?大丈夫だから・・・ね?」
瞳「・・・うん」
俺たちは静かに食事をしていた
「・・・」
光「・・・ごめん」
「!?」
いきなり光が謝ってきた
光「兄ちゃんと悠斗さんに悪いことを言った・・・ごめんなさい・・・」
光は俺に頭を下げてきた
「・・・」
光「・・・」
「・・・もういいよ」
光「え?」
「言われても仕方ないのは事実だからな。でも、ひとつだけ許せないから殴らせろ」
そういい俺は光を殴った
光「っ!?」
父「白夜!!」
母「白夜!」
瞳「ひっ!」
光は床に転んだ
俺は光の胸倉を掴み持ち上げた
「俺のことは言われても仕方ないから許す。でも、悠斗のことを悪く言うのだけは許せない」
光「・・・」
「いいか?今回はこれで許す。でも、次はこれだけで許されると思うなよ?」
光「・・・わかった・・・ごめん・・・」
俺は手を離した
母「光?大丈夫?」
光「大丈夫だよ・・・」
父「白夜・・・」
「・・・」
そして
ドゴン!
父・母・光・瞳「!?」
俺は自分を殴った
光「な、なにやってるの!?」
「俺は家族や好きな人に手を出す奴はぶん殴るって決めてる。だから殴ったんだ!」
光「は?」
「俺は決めたことは貫き通す!絶対に!」
光「・・・フッ・・・ハハハハハ!!バカみたい・・・でも・・・兄ちゃんらしいやw」
「だろう?w」
俺たちは笑いあった
しばらく笑って
光「あ!悠斗さんにも本当にひどいことを言ってしまいました・・・本当にごめ・・・あれ?悠斗さんは?」
そういえば・・・さっきからいないような・・・
「母さんと一緒じゃなかったの?」
母「ううん。てっきり白夜と居るのかと思ってた」
父「でも、悠斗くんは一階に行ったはず・・・っ!?」
父さんは勢いよく玄関に向かった
俺たちも急いで向かった
父「靴が・・・ない」
「え!?」
母・光・瞳「!?」
俺は靴を確認する
「・・・!?」
悠斗の靴だけがない
「っ!!」
俺は家を飛び出し周りを見た
でも、外は真っ暗になっていた
それにもう外には誰もいない
光「お、俺の・・・せいだ・・・」
「・・・」
光「兄ちゃん・・・ごめん・・・ホントに・・・」
「謝罪はあとだ!今は悠斗を探すんだ!!」
俺は走り出した
周りを見ながら走りまわった・・・
・・・豹谷視点・・・
「・・・」
遥人「なにしてるの!?探さないと!!」
「あの時のあれはそういう意味だったのか・・・なんで早く気が付かなかったんだ・・・」
遥人「隼人?」
「悠斗くん。白夜と光の喧嘩の後、俺に「ありがとうございました」って言って頭を下げたんだ」
遥人「え?」
「その時は特に何も思わなかったんだが・・・あれは『今までお世話になりました』って意味だったんだ・・・」
遥人「じゃあ・・・」
「悠斗くんは自分から出て行ったんだろうな・・・きっと・・・」
遥人「で、でもなんで?帰る場所ないのに・・・」
光「きっと俺が・・・悪いんだ」
光は涙を流していた
光「嫌いなんて言ったから・・・信じなかったから・・・」
遥人「光・・・」
光「もし・・・悠斗さんに何かあったら・・・俺・・・どう責任取ればいいんだ・・・」
遥人「責任って・・・そんな大げさな・・・」
光「大げさじゃない!!俺のせいで兄ちゃんの運命の相手を傷つけ追い出したんだ!!どうしたら・・・いいんだ・・・」
「光。お前は瞳と家にいなさい。遥人、監視カメラ映像で悠斗くんを見つけられるか?」
遥人「わからないけど・・・やってみる!」
「ああ。見つけたら俺と白夜のスマホに送ってくれ!」
そういい俺は家を出た
どこを探したらいいかわからない
でも、探さないといけない!!
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