空から来た少年

ジャム

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本編

ただいま!

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「白夜!」

白夜「は、悠斗!?」

僕は白夜の胸の中に飛び込んだ
白夜は驚いていた

白夜「悠斗・・・お前・・・ホントに悠斗か・・・?」

「うん!」

僕は白夜を強く抱きしめた
なんか・・・少し痩せた・・・?

白夜「悠斗・・・悠斗!!!!」

白夜は僕の名前を叫び泣いた
強く抱きしめて泣いた

白夜「悠斗!!!悠斗!!!!」

「白夜!」

白夜「で、でもなんで!?なんでここに!?」

「僕、気づいたんだ・・・僕が両親に会いたいのは伝えたいからなんだって。帰りたいわけじゃなかったんだって!」

白夜「え・・・?それって・・・どういう意味だ?」

「フフフw僕は白夜とずっと居たい!でも、両親に僕のことを伝えたかったの。だから伝えたら帰って来れたんだよ!」

白夜「じゃ、じゃあ・・・もう・・・どこにも行かないのか?傍に居てくれるのか?」

「うん!僕の幸せはここ・・・白夜の腕の中じゃないとね!」

白夜「うぅ・・・悠斗・・・」

白夜はもう一度強く抱きしめてくれた
僕も白夜を強く抱きしめる
白夜の涙が僕の頬に落ちる

白夜「おかえり!!悠斗!」

「ただいま!!白夜!」

そしてキスをした
とてもしょっぱいキスだった
目も真っ赤だし、きっと泣き続けてたんだろう
それに・・・

「す、すごいね・・・」

部屋はすごい有様だった
壁も天井も床もボロボロ・・・
ベッドは原型がわからない・・・
衣類も・・・

「こんなにしちゃって・・・」

白夜「だ、だって・・・仕方ないだろう・・・悲しさや・・・怒りが・・・」

「・・・フフw片づけよう?w」

白夜「ああ!」

僕たちは片づけをした
白夜の尻尾が僕の腰に巻き付いていた
触ってみたが離れることはなかった

「僕の衣類は無事なんだねw」

白夜「お前の服は・・・傷つけられないよ・・・」

「そっかw」

そして片づけが終わって

白夜「来いよ」

「うん!」

僕は白夜の膝の上に向い合せに座った

白夜「悠斗・・・」

「白夜・・・」

白夜はキスをしてきた
舌が入ってきて激しく動き回る

白夜「夢・・・じゃないよな?」

「どうかな・・・抓ってみる?w」

僕は白夜を抓った

白夜「・・・い、痛くない!?ゆ、夢なのか!?」

「アハハwごめんw抓ったフリだよw」

白夜「!この~w」

そういい僕は床に押し倒されてキスをされた
さっきみたいに舌が入ってくるが、今度はすごく優しかった

白夜「もっと・・・舌出せ」

「う、ん・・・」

お互いに舌を出す
卑猥な音が部屋に響き渡る

「はぁ、はぁ・・・」

白夜「もっと・・・もっとだ・・・」

「でも・・・大丈夫?」

白夜「ん?」

「なんか・・・ゲッソリ・・・って言うのかな?なんか痩せてるから・・・」

白夜「・・・ああ。ここ一週間ぐらいロクに食事してないからな」

「い、一週間!?そんなに経ってたの!?」

白夜「ああ。悠斗はどうだった?向こうでは」

僕は話した
向こうではそんなに時間が経っていないこと
ノートに伝えたいことを書いてきたこと

白夜「そうなのか・・・でも、よく戻って来れたな・・・」

「ね!なんでかはわからないけど・・・神様が叶えてくれたんだよ!きっとw」

白夜「そうかw」

そして・・・

「んっ!」

白夜のが入ってきた

白夜「あ・・・少し眩暈が・・・」

「だ、大丈夫!?無理してやらなくても・・・」

白夜「いや!やる!」

そういい腰を動かすが・・・

白夜「あ・・・無理・・・だ・・・」

白夜は僕の覆いかぶさってきた

「今度ゆっくりやろうね?」

白夜「ああ・・・こうなるならちゃんと食べておけばよかったな・・・」

そういい僕に腕枕してくれた
こんな状態なのに腕枕してくれるなんて・・・
でもすごく暖かい

白夜「もう・・・帰らないよな?な?」

「うん!もう帰らないよ!ずっと傍に居るよ!」

白夜「絶対だな?言ったな?男に二言はなしだぞ?」

「フフフwもちろんだよ!」

白夜「そうか!」

白夜はとてもいい笑顔を向けてきた
でも・・・やっぱりゲッソリしちゃってるな・・・

白夜「あ!下に行こう!」

「え?下?」

白夜「ああ!父さんと母さんに教えないと!」

「あ!そうだね!光くんと瞳ちゃんにもね!」

そして僕たちは一階に向かった
一階には豹谷さんと遥人さんがお茶を飲んでいた

豹谷父「!?は、悠斗くん!?」

豹谷母「え!?悠斗くん!?」

「こんばんわ~」

白夜「帰ってきたんだ!帰ってきたんだよ!!」

白夜は興奮気味に二人に話していた

光「うるさいんだけど・・・うるさいのは兄ちゃんだけで十分・・・え・・・悠斗・・・さん?」

「こんばんわ!」

光「う、嘘じゃない・・・よね?」

「うん!」

光「・・・うぅ・・・悠斗さん!!」

光くんは泣きながら抱き着いてきた

光「悠斗さんは・・・馬鹿だよ!!兄ちゃんを置いて行くなんて!!」

「そうだね・・・本当・・・馬鹿だよね・・・」

光「うぅ・・・」

僕は光くんの頭を撫でた

瞳「なになに?・・・えぇぇぇぇぇ!?お、お兄ちゃん!?!?」

「うん!」

瞳「う・・・うわ~~~~ん!!!」

瞳ちゃんも泣きながら抱き着いてきた

瞳「お兄ちゃん!!本当にお兄ちゃんだ!!」

「心配かけてごめんね・・・」

光くんと瞳ちゃんは泣きじゃくっていた

白夜「母さん!お腹空いた!」

豹谷母「すぐに用意するね!」

豹谷父「胃に優しいのにしろよ?」

豹谷母「当たり前でしょう!隼人じゃないんだから!」

豹谷父「へいへいw悠斗くんも食べるだろう?」

「はい!」

そして僕と白夜はご飯を食べた
その間、みんなが色々聞いてきた

豹谷父「そんなことが・・・一体なにが起こってたんだろうな・・・」

「よくはわからないですが・・・僕はスッキリしました!」

豹谷父「そうかw悠斗くんが後悔してないなら構わないよ!w」

白夜「おかわり!!」

豹谷母「ま、まだ食べるの!?もう6杯目だよ?」

白夜「早く体力を取り戻さないと!悠斗とデートができない!!」

豹谷母「はいはいw」

豹谷父「ところで・・・部屋はどうなってるんだ?」

白夜「・・・ごめんなさい・・・」

豹谷父「・・・ちょっと見てくる」

豹谷さんは白夜の部屋に向かった

瞳「ハク兄ちゃんすごかったんだよ!毎日夜遅くまで暴れてたんだよ!泣き叫んで!」

「そうなんだ・・・」

光「まぁ・・・仕方ないよ。運命のつがいを失ったんだから」

「・・・」

豹谷母「でも、これでもう安心だね!」

白夜「ああ!」

瞳「もう・・・いなくならない・・・よね?」

「もちろん!」

瞳「やった!」

そんな話をしていたら豹谷さんが戻ってきた

豹谷父「思ってたより酷いな・・・あれは業者に頼まないと無理だ・・・」

白夜「すみません・・・必ず弁償します・・・」

豹谷父「当たり前だ!この馬鹿者が!」

そういい白夜の頭を軽く叩く
そしてそのまま頭を撫でる

豹谷父「よかったな。戻ってきて」

白夜「ああ!」

豹谷父「もう手放すなよ?傍に居てほしいって言う思いはわがままじゃないんだから」

白夜「ああ!もう手放すつもりはない!」

そして・・・

豹谷母「ここを使ってね?」

そういい最初に僕が来た時に使う予定だった空き部屋に案内された

豹谷父「工事が終わるまではここで生活だな」

豹谷母「工事に衣類に日用品に・・・出費が多すぎだよ・・・」

白夜「ご、ごめんなさい・・・」

豹谷父「まぁ仕方ない!出世払いってことで許してやろうw」

そして二人は部屋に行ってしまった
僕と白夜は部屋に布団を敷き一緒に寝た

白夜「俺、早く元に戻るからな」

「うん」

白夜「そしたらデートに行って、身体を重ねて・・・やりたいことが多すぎるな・・・」

「人生は長いんだからゆっくりね?」

白夜「ああ!もう・・・手放さない・・・絶対に・・・」

「うん!」

そして寝ようとしたとき

ガチャッ!

扉が開いた

瞳「ハク兄ちゃん?お兄ちゃん?起きてる?」

白夜「ああ。起きてるぞ?」

瞳「ラッキー!あのね!今夜は・・・帰りたくないな~?」

白夜「は!?はぁ!?お前・・・どこでそんな言葉を覚えてくるんだよ・・・そもそも使い方間違ってるし・・・」

瞳「フフフ!ほら!ヒカ兄ちゃんも!!」

そういい瞳ちゃんが光くんを引っ張ってきた

光「・・・お、俺も・・・帰りたくないな・・・」

白夜「お前まで・・・」

「フフフwいいよ?w今夜は寝れないよ?w」

白夜「悠斗!?欲求不満なのか!?俺じゃ満足できないのか!?」

光「兄ちゃんじゃ満足できないなら・・・仕方ないな」

瞳「???なんの話?」

白夜「こ、子供にはまだ早い!!」

そして二人は僕たちの寝ている布団に入ってきた

白夜「狭い・・・」

瞳「ハク兄ちゃん!もっとそっちに言ってよ!」

光「悠斗さん・・・もっとこっちに来ていいよ」

白夜「あぁぁぁぁぁ!!お前たち出て行けよ!!」

「アハハハハハ!」

この兄弟はw
本当に仲がいいよね

瞳「お兄ちゃん!」

「ん?」

瞳「おかえりなさい!」

「!」

光「お、おかえり・・・なさい・・・」

白夜「おかえり!悠斗!」

「ただいま!」

そして僕たちは狭い布団で仲良く眠りについた・・・
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