空から来た少年

本編

オメガ・・・？

あれから二カ月がたった
白夜はもうすっかり元に戻り今では前と変わらず・・・いや、前より僕にべったりになった

牛飼「もう夏も終わったのに暑いな・・・」

狼井「なぁ・・・」

白夜「そうか？俺は少し寒いけどな・・・な？悠斗？」

「そうだね。少し寒いね」

牛飼・狼井「お前らを見てると暑いんだよ！」

僕たちは学校の休み時間になるとくっ付いている
と、いうか僕が白夜の膝の上に座っているのだ
座らされている・・・っていう方が正しいかな

白夜「そうか？」

牛飼「祭りの時も思ったけど、日に日にいちゃつきがすごくなってきてるよなｗ」

狼井「・・・」

狼井はなにかを考えているみたいだ

白夜「いや～悠斗を膝に置くと温かくていいんだよな～」

牛飼「はぁ・・・お前は・・・」

狼井「萩野。ちょっといいか？」

「ん？なに？」

狼井「ちょっと二人だけで話したい」

「？？？わかった」

僕は狼井に付いて行った
廊下に出ると

狼井「なにか異常はないか？」

「ん？異常？」

狼井「吐き気とか・・・」

「？？？ないけど・・・」

狼井「じゃあ、食欲は？」

「あるよ。普通に。あ、でも最近お腹が空くんだよね。そろそろ冬だから冬眠に備えて・・・なんてねｗ」

狼井「・・・お前、オメガって知ってるか？」

「オメガ？なにそれ？」

某ゲームの最終兵器？
なんの話？

「なにかのゲームの話？」

狼井「・・・知らないならいい」

そういと教室に入って行った

「？？？」

気になり僕は狼井を追った

狼井「豹谷。牛飼」

白夜・牛飼「ん？」

狼井「ちょっと来い」

白夜「なんで？」

狼井「いいから！」

そういい三人は廊下に向かう
僕も着いて行こうとしたら

狼井「萩野はここに居ろ」

「え？なんで？」

狼井「いいから」

そして三人は行ってしまった
狼井は今まで見たことない険しい顔をしていた

「なんだろう？」

しばらくすると三人が戻ってきた

白夜「・・・」

「ど、どうしたの？」

白夜は険しい顔をしていた

白夜「今日は早退しろ」

「え？なんで？」

白夜「いいから。父さんと母さんには連絡してある。もう少ししたら迎えに来る」

「え？どういうこと？説明してよ」

狼井「お前の体調を気遣ってのことだ」

「僕の？僕は元気だよ？」

牛飼「いいから今日は早退しろ。な？」

「納得いかないよ！」

白夜「頼む・・・言うことを聞いてくれ」

「・・・わかった・・・」

僕は帰り支度をした
しばらくすると遥人さんが迎えにしてくれて僕は帰った
道中で豹谷さんと合流した

豹谷父「体調は？」

「問題ないです。なんで早退させられたんですか？」

豹谷父「それは家に帰ってから話そう。いや、白夜が帰ってきたら話そう」

「・・・はい・・・」

僕はもう訳がわからなかった
そして家に到着した

豹谷母「温かくしてね？」

「え？はい」

僕は上着とかを着た

豹谷父「ホントになにもないのかい？」

「？はい。本当に何もないんです」

豹谷母「そういえば最近よく食べるよね？」

「それは自分でも自覚してます。このままじゃ太るなって・・・」

豹谷父「・・・そうか。まぁゆっくり休みなさい」

僕はソファに腰を下ろした
そしてなにが起きているのか考えた
そういえば・・・

「あの・・・オメガってなんですか？」

豹谷父・豹谷母「・・・」

二人は答えなかった

「・・・」

何故答えてくれないんだろう・・・
僕は不安になってきた
それと同時に怒りも湧いてきた
しばらくすると瞳ちゃんが帰ってきた

瞳「たっだいま～！・・・あれ？お兄ちゃん？どうしているの？」

豹谷母「悠斗くんはちょっとね・・・」

瞳「具合悪いの？」

「そういうわけじゃないんだけど・・・」

瞳「それにパパもいるし・・・とうとうリストラ！？」

豹谷父「そんなわけないだろうｗ一体どこでそんな言葉を覚えてくるんだ・・・」

少しして光くんも帰ってきた

光「ただいま・・・あれ？悠斗さん？どうしているの？」

瞳ちゃんと同じことを言っている

光「お父さんも・・・リストラでもされた？」

豹谷父「お前たちは俺をなんだと思ってるんだ・・・」

豹谷さんはため息をついた

豹谷父「白夜が帰ってきたら家族会議をする」

光「家族会議？なにかあったの？」

瞳「パパのリストラのこと？」

豹谷父「リストラは忘れろ・・・」

夕日が窓から差し込む頃、白夜が息を切らして帰ってきた

白夜「はぁ・・・はぁ・・・ただいま！悠斗は！？」

「ここにいるよ」

白夜「温かくしてたんだな。よかった・・・」

光「兄ちゃん。どういうことか説明して。急に家族会議とか・・・兄ちゃんがなにかしたとしか思えないんだけど」

瞳「あるいはパパのリストラとか！」

白夜「え！？父さんリストラされたの！？」

豹谷父「まだ言ってたのかよ・・・されてない。それより全員席に座りなさい」

そして家族会議が行われた・・・