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本編
人生最大の決断
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次の日
学校が終わって僕と白夜は豹谷さんに連れられて産婦人科に来ていた
もちろん検査のためだ
医者「・・・妊娠してますね」
豹谷父「そうですか」
医者「はい。順調そうですよ?」
豹谷父「はい。ありがとうございました」
そして僕たちは家に帰ってきた
僕はエコー写真を見ていたがいまだに実感が湧かない
白夜「・・・」
白夜もエコー写真を見ている
白夜「・・・」
白夜は何も言わずにいた
豹谷父「妊娠は確定した。で。どうするか決めたのか?」
白夜「・・・」
豹谷父「もし・・・堕ろすなら・・・早い方がいい」
白夜「・・・」
「・・・」
僕はなにも言わず部屋に向かった
「・・・」
妊娠している
それは間違いない
現実味がない
でも、現実だ
じゃあどうする?
産む?堕ろす?
「・・・嫌だな・・・」
僕は堕ろしたくない
急にそう思った
きっと自覚したんだろう
母性・・・なのだろうか
ガチャっ
白夜が部屋にやってきた
白夜「悠斗・・・」
「白夜・・・」
白夜「!?な、泣いてるのか!?」
「え・・・?」
僕は気が付いたら涙を流していた
白夜「どうしたんだ?」
そういい僕の隣に座る
「僕・・・産みたい・・・」
白夜「・・・」
「堕ろしたくないよ・・・」
白夜「・・・わかった!」
そういい僕を抱きしめる
白夜「男!白夜!責任を取るという約束を守る!」
「え?約束?」
白夜「お前が傍に居てくれるなら責任を取る!そう言っただろう?」
「そ、そうだっけ?」
白夜「あれ?w言ってないっけ?まぁいいw」
白夜はお腹を優しく撫でる
白夜「可愛い子かな?」
「産んでいいの?」
白夜「ああ!産んでくれ!」
「でも・・・」
白夜「いいんだwお前が居れば・・・お前と子供が居れば」
「うぅ・・・ありがとう・・・」
僕は白夜に抱き着き泣いた
嬉しい・・・
子供ができた喜び・・・
白夜に認めてもらえた喜びで・・・
白夜「今後のことも心配するな!俺が何とかする!」
「何とかって・・・?」
白夜「高校はあと少しで卒業だから、卒業はする!そのあとは就職する!」
「え?でも・・・警察になるって・・・」
白夜「光も言ってただろう?大学は何歳からでも行けるって!だから子供が小学生くらいになってから通うよ!」
豹谷父「そんな甘くないぞ」
その時部屋に豹谷さんが入ってきた
豹谷父「すまない・・・盗み聞きするつもりはなかった」
白夜「え、ああ。それはいいんだけど・・・そんなに甘くない?」
豹谷父「ああ。子供はとにかくお金がかかる。小学校に上がる頃にはもっとな。だからその頃に警察学校に行くのは無理だと思った方がいい」
白夜「・・・そうか~・・・じゃあ諦めようかな!」
「そ、そんな簡単に諦めるなんて・・・」
白夜「俺はお前と子供が居ればいいんだよwだから、夢なんて諦められる!その代わり元気な子供を産んでくれよ?w」
そういいお腹を撫でてくる
豹谷父「・・・これは提案なんだが」
白夜「ん?」
豹谷父「子供にかかる費用。俺が負担してやってもいいぞ?」
白夜・僕「え?」
豹谷父「白夜が警察学校行っている間にかかる費用だよ」
白夜「で、でも、それじゃ・・・」
豹谷父「もちろん返してもらうぞ?w出世払いだ!wどうだろうか?」
白夜「・・・」
豹谷さんは白夜の前に屈んだ
豹谷父「ここは親に頼れ。お前は俺の息子なんだ」
白夜「父さん・・・」
豹谷父「まぁ、部屋の修理費と一緒にしておくよw」
白夜「・・・よろしくお願いします!」
白夜は頭を下げた
僕も一緒に頭を下げた
豹谷父「よし!決まりだな!これで光と瞳に嫌われずに済むよ・・・」
最後の方を小さく囁くと部屋を出て行った
「豹谷さん・・・優しいね」
白夜「ああ。ホント、感謝しかないよ・・・頭が上がらないな・・・」
「部屋の修理費だってすごかったのにね?」
白夜「う・・・それは・・・反省してます・・・」
しばらくすると
瞳「産むんだって!?」
光「それはホント!?」
二人が勢いよく部屋に入ってきた
白夜「あ、ああ。ホントだよ」
瞳「よかった~!」
光「ホント・・・」
「二人とも、ありがとう!」
瞳「ねぇねぇ!オス?メス?」
「それはまだわからないよw」
光「今、三カ月くらい・・・だよね?」
白夜「ああ」
光「じゃあ、これからお腹も大きくなって大変だな・・・兄ちゃん、しっかり守れるの?」
白夜「もちろんだ!守ってみせる!」
瞳「心配・・・もしハク兄ちゃんが無理なら私が守る!」
光「お、俺も・・・」
「ふふふw」
三人が話している姿を見て微笑ましく思った
この家族が居れば・・・僕は出産も怖くない
「みんな!よろしくね!」
光「任せてください!」
瞳「うん!」
白夜「ああ!」
光くんと瞳ちゃんは僕のお腹を触ってくる
その手はとてもやさしく暖かかった・・・
・・・豹谷視点・・・
「産むって決めたらしいぞ?」
遥人「そっか~。よかったね!」
「ああ。それにしても・・・白夜が警察を目指してたなんてな・・・」
遥人「でも・・・この成績じゃ・・・ね~」
そういいパソコンで白夜の成績を見せてきた
「うわ~・・・俺と同じくらいだ・・・」
まるで自分の学生の頃を思い出すよ・・・
あの時はアイツがいたからなんとかなったけど・・・
「どうするんだろう・・・もう時間もないだろうに・・・」
遥人「それは次のテスト次第じゃない?白夜は負けず嫌いだしw」
「そうだな!きっとやってのける!白夜は俺にそっくりだからな!」
遥人「そうだね~。いいところだけ似てくれてよかったよ~」
なにか腑に落ちないことを言われた気がしたがまぁいい
「さて・・・これから大変だな・・・」
遥人「そうだね。出産に受験に・・・大変だね」
「まぁ何とかなる!いつもそうなんだ!」
生きていれば何とかなる!
愛している人が居れば何とかなる!
そうやって生きてきた
それはこれからも変わらない
遥人「帝王切開・・・悠斗くん・・・大丈夫かな?」
「技術も進歩してるんだ!大丈夫だ!」
遥人「ならいいんだけど」
そして俺たちはこれからのことを話し合い予定を立てた・・・
学校が終わって僕と白夜は豹谷さんに連れられて産婦人科に来ていた
もちろん検査のためだ
医者「・・・妊娠してますね」
豹谷父「そうですか」
医者「はい。順調そうですよ?」
豹谷父「はい。ありがとうございました」
そして僕たちは家に帰ってきた
僕はエコー写真を見ていたがいまだに実感が湧かない
白夜「・・・」
白夜もエコー写真を見ている
白夜「・・・」
白夜は何も言わずにいた
豹谷父「妊娠は確定した。で。どうするか決めたのか?」
白夜「・・・」
豹谷父「もし・・・堕ろすなら・・・早い方がいい」
白夜「・・・」
「・・・」
僕はなにも言わず部屋に向かった
「・・・」
妊娠している
それは間違いない
現実味がない
でも、現実だ
じゃあどうする?
産む?堕ろす?
「・・・嫌だな・・・」
僕は堕ろしたくない
急にそう思った
きっと自覚したんだろう
母性・・・なのだろうか
ガチャっ
白夜が部屋にやってきた
白夜「悠斗・・・」
「白夜・・・」
白夜「!?な、泣いてるのか!?」
「え・・・?」
僕は気が付いたら涙を流していた
白夜「どうしたんだ?」
そういい僕の隣に座る
「僕・・・産みたい・・・」
白夜「・・・」
「堕ろしたくないよ・・・」
白夜「・・・わかった!」
そういい僕を抱きしめる
白夜「男!白夜!責任を取るという約束を守る!」
「え?約束?」
白夜「お前が傍に居てくれるなら責任を取る!そう言っただろう?」
「そ、そうだっけ?」
白夜「あれ?w言ってないっけ?まぁいいw」
白夜はお腹を優しく撫でる
白夜「可愛い子かな?」
「産んでいいの?」
白夜「ああ!産んでくれ!」
「でも・・・」
白夜「いいんだwお前が居れば・・・お前と子供が居れば」
「うぅ・・・ありがとう・・・」
僕は白夜に抱き着き泣いた
嬉しい・・・
子供ができた喜び・・・
白夜に認めてもらえた喜びで・・・
白夜「今後のことも心配するな!俺が何とかする!」
「何とかって・・・?」
白夜「高校はあと少しで卒業だから、卒業はする!そのあとは就職する!」
「え?でも・・・警察になるって・・・」
白夜「光も言ってただろう?大学は何歳からでも行けるって!だから子供が小学生くらいになってから通うよ!」
豹谷父「そんな甘くないぞ」
その時部屋に豹谷さんが入ってきた
豹谷父「すまない・・・盗み聞きするつもりはなかった」
白夜「え、ああ。それはいいんだけど・・・そんなに甘くない?」
豹谷父「ああ。子供はとにかくお金がかかる。小学校に上がる頃にはもっとな。だからその頃に警察学校に行くのは無理だと思った方がいい」
白夜「・・・そうか~・・・じゃあ諦めようかな!」
「そ、そんな簡単に諦めるなんて・・・」
白夜「俺はお前と子供が居ればいいんだよwだから、夢なんて諦められる!その代わり元気な子供を産んでくれよ?w」
そういいお腹を撫でてくる
豹谷父「・・・これは提案なんだが」
白夜「ん?」
豹谷父「子供にかかる費用。俺が負担してやってもいいぞ?」
白夜・僕「え?」
豹谷父「白夜が警察学校行っている間にかかる費用だよ」
白夜「で、でも、それじゃ・・・」
豹谷父「もちろん返してもらうぞ?w出世払いだ!wどうだろうか?」
白夜「・・・」
豹谷さんは白夜の前に屈んだ
豹谷父「ここは親に頼れ。お前は俺の息子なんだ」
白夜「父さん・・・」
豹谷父「まぁ、部屋の修理費と一緒にしておくよw」
白夜「・・・よろしくお願いします!」
白夜は頭を下げた
僕も一緒に頭を下げた
豹谷父「よし!決まりだな!これで光と瞳に嫌われずに済むよ・・・」
最後の方を小さく囁くと部屋を出て行った
「豹谷さん・・・優しいね」
白夜「ああ。ホント、感謝しかないよ・・・頭が上がらないな・・・」
「部屋の修理費だってすごかったのにね?」
白夜「う・・・それは・・・反省してます・・・」
しばらくすると
瞳「産むんだって!?」
光「それはホント!?」
二人が勢いよく部屋に入ってきた
白夜「あ、ああ。ホントだよ」
瞳「よかった~!」
光「ホント・・・」
「二人とも、ありがとう!」
瞳「ねぇねぇ!オス?メス?」
「それはまだわからないよw」
光「今、三カ月くらい・・・だよね?」
白夜「ああ」
光「じゃあ、これからお腹も大きくなって大変だな・・・兄ちゃん、しっかり守れるの?」
白夜「もちろんだ!守ってみせる!」
瞳「心配・・・もしハク兄ちゃんが無理なら私が守る!」
光「お、俺も・・・」
「ふふふw」
三人が話している姿を見て微笑ましく思った
この家族が居れば・・・僕は出産も怖くない
「みんな!よろしくね!」
光「任せてください!」
瞳「うん!」
白夜「ああ!」
光くんと瞳ちゃんは僕のお腹を触ってくる
その手はとてもやさしく暖かかった・・・
・・・豹谷視点・・・
「産むって決めたらしいぞ?」
遥人「そっか~。よかったね!」
「ああ。それにしても・・・白夜が警察を目指してたなんてな・・・」
遥人「でも・・・この成績じゃ・・・ね~」
そういいパソコンで白夜の成績を見せてきた
「うわ~・・・俺と同じくらいだ・・・」
まるで自分の学生の頃を思い出すよ・・・
あの時はアイツがいたからなんとかなったけど・・・
「どうするんだろう・・・もう時間もないだろうに・・・」
遥人「それは次のテスト次第じゃない?白夜は負けず嫌いだしw」
「そうだな!きっとやってのける!白夜は俺にそっくりだからな!」
遥人「そうだね~。いいところだけ似てくれてよかったよ~」
なにか腑に落ちないことを言われた気がしたがまぁいい
「さて・・・これから大変だな・・・」
遥人「そうだね。出産に受験に・・・大変だね」
「まぁ何とかなる!いつもそうなんだ!」
生きていれば何とかなる!
愛している人が居れば何とかなる!
そうやって生きてきた
それはこれからも変わらない
遥人「帝王切開・・・悠斗くん・・・大丈夫かな?」
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そして俺たちはこれからのことを話し合い予定を立てた・・・
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