肉食獣人は肉食だった

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救いの獣人

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~獅子獣人視点~
「今日は星が随分とキレイだな」

俺は三階建ての建物の屋上で空を眺めていた
俺の名前は『獅子瓦 正晴』(ししがわら まさはる) 17歳 高校二年 
両親は中学一年の時事故で他界
今は一人で暮らしてる
親戚は・・・しらねぇ・・・
会ったことも連絡も取ったこともねぇ
高校に入ってはいるが、まともに通ってねぇ
行ってもダチがいるわけでもねぇし・・・
俺はいつも一人・・・
喧嘩だけは自分で言うのもなんだけど、強い。
何人束になってこようと負けたことなんてない。

「・・・ん?」

下の方が騒がしいな

???「まて!!逃がすな!!」

何人かの獣人が一人を追いかけている
フードを被っているからよくはわからないが、ひ弱そうな見た目だな・・・
それに、俺と同じ高校の制服・・・ネクタイの色的に一年か・・・
この裏路地の先は行き止まり・・・だったな
俺は少し気になり、屋上を伝って移動した
ひ弱そうなやつは行き止まりで焦っているみたいだ

???「やっと追い詰めたぞ!!」

夜はここら辺は静かだから、獣人の声がよく聞こえる

(てか、こいつら・・・たしか、ヤンキーグループの連中だよな?)

獣人たちが着ている服の背中にはヤンキーグループのシンボルが大きく書かれている

???「もう逃げられねぇぞ・・・覚悟しやがれ!!」

もう少し様子でも見てみるかな・・・


~主人公視点~
僕は「八神 遥斗」(やがみ はると)。今、ヤンキーの集団に追われている

(なんで・・・)

理由は色々あるだろうけど、一番の理由は・・・僕がオメガだからだろう・・・
ただ通りかかっただけで呼び止められて、いきなり

ヤンキー「お前、オメガだな?なら、やらせろ!」

と、掴みかかってきた
僕は腕を払って逃げて今に至る・・・
発情期が一昨日終わって、誘惑香もしないと思ったんだけど・・・考えが甘かった・・・
でも、学校ではなにもなかったし・・・

「はぁ、はぁ、はぁ」

もう逃げ場はない・・・
助けを呼びたくてもここは路地裏・・・
誰もいるわけない
ヤンキーたちはジリジリと迫ってくる

ヤンキー「大丈夫だ!オメガなら受け入れられるだろう・・・明日の朝には解放してやるよ」

そういうとヤンキーのリーダー?が寄ってきた
僕は怖くなり目をつぶった

(もう嫌だ・・・なんでこんな思いをしなくちゃいけないんだ・・・)

自分がオメガであることは日々恨んでいるが、今回が人生で一番恨んだ・・・
その時

ドゴッ! ドサッ!

何かがぶつかる音が聞こえた後に何かが倒れる音が聞こえた
何事かと目を開けるとそこには上下赤いジャージを着た、背の高い獅子獣人がいた

獅子獣人「邪魔するぜ!」

ヤンキー「!?お前、今、上から!?」

上から?
僕は上を見上げた
そこには三階建ての建物とビルしかない

(え!?どこから降りてきたの!?)

獅子獣人「面白そうなことやってんじゃん。俺も参加させろよ!」

そういうとヤンキーの一人にすごいスピードで近づき殴りかかった

ドンッ!

殴られたヤンキーは壁に勢いよく吹き飛んだ

ヤンキー「な!?お前!!何しやがっ!!」

獅子獣人は文句を言っているヤンキーの顎を持ち自分の目線の高さまで持ち上げる

獅子獣人「何って、喧嘩だろう?」

ヤンキー「はっ!?ちげ~よ!これからこいつをっ!!」

獅子獣人は掴んでいたヤンキーを喋っていたヤンキーに投げ飛ばした

獅子獣人「じゃあ、リンチか・・・一人を大勢で・・・ヤンキーってのはホントに弱いな?」

すごい挑発しているけど、この人たちはヤンキーのグループの一つなんですけど!?

ヤンキー「なんだと!!このガキが!!」

僕はビクッとなったが、獅子獣人は怯まない・・・

獅子獣人「いや・・・お前らもガキだろう・・・」

たしかにそうかもしれないけど、そんな呑気なことを言ってる場合ですか!?

ヤンキー「もう容赦しねぇ!!全員でかかれ!!」

そういうと20人ほどのヤンキーが一斉に襲い掛かる
この人数相手に勝てるわけがない・・・

獅子獣人「下がってな!」

「え・・・」

そう僕に言うと獅子獣人はヤンキー集団のド真ん中に突っ込んでいった
そして

ドガッ!バキッ!ドンッ!ドサッ!

次々とヤンキーたちを倒していく
ヤンキーの攻撃を確実に避け、隙を狙って攻撃をする・・・

「す、すごい・・・」

驚くほどの動き
目で追うのが難しいほどの動きだ
囲まれているのに全方向からの攻撃を確実に避けて反撃している
まるで、行動を先読みしているみたいだ・・・

ドンッ!ガンッ!ドサッ!

そうしてこの場に立ってるのは僕と獅子獣人だけになった
ヤンキーたちはみんな倒れてうなだれている

ヤンキー「う・・・」

ヤンキー「なんだよ・・・こいつ・・・」

獅子獣人はリーダーと思われる人に近づき胸倉を掴み持ち上げた

獅子獣人「おい。グループの名前は?」

ヤンキー「ド、ドックズドラゴン・・・」

獅子獣人「あ~。トップが確か、『大河 ミハラ』(おおか みはら)だっけか?」

ヤンキー「し、知ってるのかよ?」

獅子獣人「ああ、そいつに伝えとけ。『獅子瓦に会った』とな」

ヤンキーはその名前を聞いた瞬間、顔色が変わった

ヤンキー「獅子瓦!?お前、猛将の野獣『獅子瓦 正晴』か!?」

猛将の・・・なに?
獅子瓦・・・さんはヤンキーの世界では有名なのかな?

獅子瓦「ああ。ちゃんと伝えておけよ?『挨拶』にいくからってな」

そういうとヤンキーの胸倉を放し、僕に近づいて来た
そして僕の手を取り

獅子瓦「行くぞ」

そういい僕を引っ張り路地裏を後にした



・・・公園・・・
獅子瓦「ほれ・・・」

「あ、ありがとうございます・・・」

僕は近くの公園に連れてこられた
そしてベンチに座り、飲み物をくれた

獅子瓦「お礼言われるようなもんじゃねぇよ。100円だしな」

そういうと缶を開けて飲む獅子瓦さん
僕も缶を開けて飲んだ

「ゲホッ!ゲホッ!」

(なにこれ・・・)

僕は缶をみた
そこには「おしるこ」と書かれていた

獅子瓦「しるこ嫌いか?」

「い、いえ・・・」

嫌いじゃないけど・・・この状況でこれ!?
でも、もらってる立場で文句なんて言えない・・・
ましてや、こんな兵器のような獣人になんて・・・

「ゴクッゴクッ」

僕は頑張っておしるこを飲んだ

獅子瓦「お~いい飲みっぷりだな!もう一杯どうだ?」

「遠慮しておきます・・・」

もういらないよ・・・
僕は空の缶を持ちながらどうやって帰ることを切り出すか考えていた

獅子瓦「お前、オメガ・・・なんだろ?」

「!?・・・はい・・・」

獅子瓦「そうか・・・なんで外出したんだ?」

「学校ありますし、もう発情期は終わったので・・・」

獅子瓦「・・・オメガの誘惑香は発情期が終わっても三日くらいは少しするんだぞ?知らなかったのか?」

「そうなんですか!?」

知らなかった・・・
ってことは学校の友達とかも匂いが?
迷惑かけちゃったな・・・
でも、みんな普通にしてきてたし・・・

獅子瓦「普通の獣人にはもう匂わないだろうが、狼獣人や犬獣人にはわかるんだろうな。俺にはなにも匂ってこないし」

そうなんだ・・・
あれ?友達に狼獣人いるけど、普通に話してきたけど・・・?
あとで、聞いてみよう・・・
獅子瓦さんは伸びをすると

獅子瓦「さて・・・そろそろ帰るか・・・」

やっと帰れる・・・

「あの、今日は助けてくださり、ありがとうございました」

僕は頭を深く下げた

獅子瓦「ん?気にするな。なんとなく、助けただけだ」

そういわれ僕が頭を上げた瞬間、強い風が吹いた

「うわっ!」

その風のせいで僕の被っていたフードが取れてしまった

獅子瓦「!!・・・お前は・・・」

そういうと、両手で僕の両頬を掴み覗き込んできた
僕は慌ててフードを戻そうとしていたので簡単に覗き込まれた
目と目が合った

ドクンっ!

なに・・・?
この感覚・・・
今までに感じたことのない感覚・・・
まるで発情期が始まったときみたいな・・・
いや、それとは違う・・・初めて感じる感覚だ

獅子瓦「お前・・・人間だったのか・・・それに・・・」

そこまで言うと僕の頬を放した
僕はフードを被り少し後ろに下がった

ドクンっ!ドクンッ!

なんだろう・・・
緊張?興奮?
いや、そんな感じじゃない・・・
発情期に似た感覚・・・でも、発情期は一昨日終わったばかり・・・
じゃあ、一体なんなんだろう・・・

獅子瓦「なぜフードを被っているんだ?」

「・・・人間だから・・・」

獅子瓦「あ~なるほど・・・人間は希少種だからな」

そう・・・
人間は希少種とされている・・・
稀に獣人にも「アルビノ」が生まれるが、それより、希少なのだ・・・
少しずつ増えてきてはいるらしいが、まだ数は少ない
そんな僕がこの世界を生きていくには顔をできるだけ隠して生活するしかない・・・

獅子瓦「・・・家まで送る」

「いえ・・・いいです」

獅子瓦「でも、危ないだろう?親もこんな遅くまで出歩いてると心配だろうし、今回のこととか説明しにくいだろうから、俺が説明してやるよ」

「いえ・・・大丈夫です・・・いないので・・・」

獅子瓦「???仕事で両親が忙しいのか?」

「・・・両親はいないんです・・・この世界に」

獅子瓦「・・・事故・・・か?」

「はい・・・4年前に」

獅子瓦「そうか・・・じゃあ、送るだけでいいな」

そういうと僕の腕を掴み道案内をさせられた
腕を掴まれたときに

ドクンッ!

なんだろう・・・
病気かな・・・
そんなことを考えていたら家に着いた

「ここが・・・僕の家です」

獅子瓦「立派な家だな」

「はい」

僕は両親が残してくれた家に住んでいる
遺産が多くとても助かっている

獅子瓦「じゃ、俺は帰るから」

そういうと僕に背中を向けて歩き始めた

「あ、あの!」

僕は獅子瓦さんを止めた

獅子瓦「ん?どうした?」

そういい振り向いた顔と目が合う
また鼓動が強くなる

「あの・・・本当に助かりました・・・よかったら・・・お礼をしたいんですが・・・」

獅子瓦「いや、いいよ。気にするな」

「でも・・・」

と言ったが、また背を向けて歩き出し暗闇に消えていった

「・・・」

僕は家に入り獅子瓦さんのことを考えていた

ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!

獅子瓦さんのことを考えると鼓動が強くなる・・・

「なんだろう・・・不整脈・・・?」

病気だったらどうしよう・・・
しばらく様子を見よう・・・
もし酷いようなら病院に行こう

「あ、そうだ・・・」

僕はスマホを取り出し電話を掛けた

プルルルル  プルルルル  ガチャ!

???『もしもし?どうした?』

「あ、もしもし?ごめんね。こんな夜に・・・」

電話の向こうの奴は狼獣人の『大神 将司』(おおかみ まさし)僕の親友で幼馴染。

大神『いや、まだ寝てなかったから大丈夫だよ?なにかあった?』

「別に・・・ちょっと聞きたいことがあって」

大神『聞きたいこと?珍しいな?なに?」

「その・・・僕、今日匂いしてた?」

大神『え・・・まぁ・・・少し・・・』

「ごめんね!!」

大神『いや、気にしてないから謝らないでよwてか、よく気づいたね』

「うん。実は・・・」

僕は今日あったことを話した
ヤンキーのグループに追いかけれたこと、獅子瓦って人に助けられたこと、その人がオメガについて教えてくれたこと

大神『大丈夫なのか!?ケガとかは?なんなら今からそっちに行こうか!?』

「だ、大丈夫だよ!ケガもなく帰ってこれたし」

大神『ならいいけどよ・・・明日には完璧に匂いは消えてると思うけど、一応明日は迎えと送りは付き合うよ』

「え!?悪いよ!部活もあるのに」

大神『馬鹿!親友が危険な目に合うかもって時に部活だなんだなんて言ってられないだろう!』

大神は空手部に入っている

大神『だから、明日は朝迎えに行くからな!!わかったな!』

「はい・・・」

大神は一回決めたらなかなか考えを変えない
いいところでもあるけど悪いところでもある・・・

大神『じゃあ、明日な!しっかり休むんだぞ?』

そういうと電話を切った

「はぁ・・・」

僕はため息をついてからお風呂に入り夕飯を食べてベッドに入った・・・


~獅子瓦視点~
「まさか・・・ホントにいるなんてな・・・」

俺はあの人間のことを考えていた

「あいつが・・・」

俺は直感でわかった
昔、親によく聞かされてた

母『あなたも出会えばすぐにわかるわ。』

母さんがよく言っていた
なぜ父さんと出会ったのか聞いたらいつもそう答えていた
『出会えばすぐわかる』そんなの俺は信じていなかった
今までは・・・

「あいつが俺の・・・運命のつがい・・・」

屋上からあいつを助けるときも気が付いたら助けていた
その時はただ暴れたかっただけなんだと思ったけど、あれもつがいを守ろうとする行動だったとすれば納得がいく
運命のつがいに会った実感はなかったが、あいつの顔を見た瞬間わかった

「ホントにわかったよ・・・母さん」

俺は夜空を見ながらつぶやいた
まさか・・・人間が相手とはな・・・それもオメガ・・・
いや、確かに可愛い顔だった。うん。俺の好みであることは間違いない・・・
でも、オス相手は初めてだしな・・・あ、人間は男っていうんだっけ
今まで付き合ったやつは結構いるけど、すぐ別れていた
なにかが違うといつも感じていた
そう感じているうちに、俺には必要のないものって思うようになっていった・・・
でも、違った。俺は今日見つけた。
この世界にたった一人の運命のつがいに・・・

「あいつは・・・どう感じたんだろうか・・・」

もしあいつも同じように感じてくれていたら、うれしい。
でも、それはあいつにしかわからないことだ。
でも、きっと同じようになにかを感じたはずだ
父さんも母さんと同じようなことを言っていたからな

「・・・明日、学校に行けば会えるか?」

あいつが運命だとわかったら、すごく会いたくなってきた
進級もかかってるし、あいつに会うってことで学校にちゃんと通おうかな・・・
俺は家に着き、押し入れに入っている制服と鞄、教科書なんかを久しぶりに出した

「埃が・・・」

制服と鞄には埃が被っていた
一年の終わりから二年の今(夏休みの少し前)まで通ってなかったからな
俺は制服を洗濯し鞄をぞうきんで拭き、明日の準備をして布団に入った
あいつのことを考えていたらなかなか寝れない
こんなに気になるのは初めてだ。
嬉しく思う反面少し困った

「あ、名前・・・」

自己紹介してないからお互い名前がわからない
表札には・・・見てなかった・・・

「見とけば探すのが楽になったんだがな・・・しかたない。明日はしらみつぶしに探すか・・・」

クラスはA~Eまでだから簡単に見つけられるだろう
それに、人間なんてそうそういない
誰かに聞けばすぐわかるだろう
そう考えていたらいつの間にか朝になっていた

「一睡もできなかった・・・」
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