肉食獣人は肉食だった

ジャム

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それぞれの進路

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・・・春・・・
今日は正晴の卒業式

『卒業生代表「獅子瓦 正晴」』

正晴「はい」

ステージに凛々しい姿の獅子獣人が立った

正晴「この三年間さまざまなことがありました。私はこの学園にきてすごくよかった・・・」

そこまで言うと正晴は話さなくなった
周りの人たちがざわつき始める

正晴「・・・こんな戯言・・・」

そういうと紙を放り投げた
そして

正晴「俺は一年の時はロクな生活をしてきませんでした。でも、二年の夏、ある運命の出会いをしました。それは俺の生涯のパートナー・・・『八神 遥斗』との出会いです。彼との出会いが俺を変えました」

周りは急な話に戸惑いを隠せないようだ

正晴「遥斗はオメガです。そのせいで色々なことがありました。校内での事件も校外の事件も・・・俺はその犯人たちを一生許すつもりはありません。今も遥斗は学校に来れない状態です。でも・・・」

大きく深呼吸する正晴

正晴「遥斗は俺にとってかけがえのない存在です!俺はこれからもずっと遥斗を支えて行きたいと思っています。あの時・・・俺がもっとしっかりしていれば・・・そう思うことばかりです・・・」

そして正晴はテーブルに土足で登り

正晴「今まで遥斗に手を出した奴!これから手を出そうとする奴!覚悟しておけよ!!必ず・・・必ず俺が制裁を加える!!もう二度と表を歩けないと覚悟をしておけ!!」

そういうとステージから降りた正晴

大神『いや~wすごい卒業式だな~w』

「正晴は・・・なにを考えてるんだか・・・」

僕は大神の携帯のテレビ通話で正晴の卒業式を見ていた

大神『それだけゾッコンなんだろうねw羨ましい~w』

「茶化さないでよ・・・それより大丈夫なのかな?卒業式・・・」

大神『さぁねwでも、あれが獅子瓦先輩って感じがするよw』

「はぁ・・・」

そして式は滞りなく進んだ
そして正晴は卒業した

正晴『遥斗!見てたか?俺の最高の言葉!』

「見てたよ・・・まったく・・・」

正晴『はっはっは!これで遥斗も少しは通いやすくなっただろう!」

「そんなわけあるか!!」

正晴『ハハハ』

「・・・正晴?」

正晴『ん?』

「卒業おめでとう!」

正晴『おうよ!』

「就職先も無事決まったし・・・よかったね!」

正晴『ああ!千葉だからしばらく会えなくなるな・・・』

「そう・・・だね・・・仕方ないよ」

正晴『・・・今の家は引き払うし・・・寂しいな・・・』

「来年は僕が千葉に行くからね?」

正晴『ああ!待ってる!』

「うん!じゃあ・・・また連絡するね・・・」

正晴『ああ、また・・・な!』

そういうと正晴は記念写真の撮影のため、みんなのところに戻って行った
そしてそのまま千葉に行ってしまうのだ・・・

大神『いいのか?言わなくて』

「いいんだよ。すぐにわかることなんだから」

大神『寂しくなるな・・・』

「連絡するから・・・」

大神『まぁ、会えない距離じゃないしな!』

「そうだよ!」

そして電話を切った

「さて・・・行こうかな・・・」

僕はある場所に向かった・・・

・・・夜・・・正晴視点・・・
「ふぅ・・・ついた・・・」

俺は千葉の家に着いた
一か月後からこっちの企業に就職することになった
来年までは一人だが一年耐えれば遥斗と暮らせる
俺は一年間頑張るつもりだ
がむしゃらに頑張れば一年なんてあっという間だ!

「・・・」

でも・・・やっぱり・・・寂しいな・・・
遥斗が退院してから身体を重ねたことはない
キスはするんだが・・・

「なんか・・・な」

やりたくないわけではない
やりたい!
でも、遥斗はまだトラウマでやりたくないかもしれない
そう思うとできないのだ・・・
その時

ピンポーン

インターホンが鳴った

「あ、荷物かな?」

そう思い扉を開けた
そこには


・・・遥斗視点・・・
「こんばんわ~」

正晴「遥斗!?」

「うん!」

正晴「な、なんで!?」

「ちょっとねw」

正晴「ひとまず、上がれよ」

そういわれ僕は家に上がった

「ただいま~なんてねw」

正晴「で、こんな夜にどうしたんだよ」

「僕、引っ越すことにしたの」

正晴「え!?どこに!?」

「ここに」

正晴「え!?」

「ちょっと早いけど、正晴と・・・暮らしたいなって・・・」

正晴「学校は!?」

「通信に切り替えたよ?」

正晴「じゃあ、家は!?」

「もう引き払ったよ?」

正晴「・・・」

「えっと・・・迷惑だった?」

正晴「・・・」

「うわっ!」

急に正晴がお姫様抱っこしてきた

正晴「迷惑なわけないだろう!すごく嬉しい!!」

「よ、よかった・・・」

正晴「でもいいのか?」

「なにが?」

正晴「お前にとって・・・ここは・・・」

「大丈夫だよwもう、大丈夫!」

正晴「ホントか?」

「・・・本当は少し不安・・・でも、正晴が一緒だから・・・怖くないよ?」

正晴「そうか!」

そういうと正晴はキスをしてきた
僕もキスをした

正晴「・・・その・・・よかったら・・・ベッドに・・・」

「フフフwいいよw」

正晴「いいのか?」

「うん!いつ誘ってくれるか待ってたんだよ?」

正晴「あんなことがあったから・・・嫌がるかと・・・」

「正晴とやることを嫌がるわけないじゃんwむしろ、正晴の・・・その・・・種・・・欲しい・・・満たされたい・・・」

正晴「!!いっぱい満たしてやる!妊娠させてやる!!」

そういうと僕をベッドに運んでお互いに服を脱いだ
そして・・・

正晴「いいんだな?」

「うん・・・お願い・・・」

そして正晴のが僕に入ってくる

「んっ!」

正晴「痛いか?」

「うん・・・久しぶりだから・・・」

正晴「やめるか?」

「ううん。ゆっくり・・・」

ゆっくり入ってくる・・・
そして正晴の腰が僕のお尻にくっ付いた

正晴「はぁはぁ・・・気持ちいい・・・イキそうになったw」

「僕は・・・イっちゃったw」

正晴「ハハハwでも、終わりにはまだまだだぞ?w」

「うん!いっぱい頂戴?」

正晴「おう!」

そして僕たちは本当に久しぶりに身体を重ねた
何度も何度も・・・僕の中が正晴の液であふれるくらい・・・

「正晴の種・・・暖かい・・・」

正晴「遥斗の中・・・気持ちいい・・・まだやるからな?」

そして次の日のお昼まで身体を重ね続けた・・・
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