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本編
心の底から・・・
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僕は獅子丸先輩に連れられて屋上に来た
獅子丸「ここなら誰も来ない」
「そうなんですか・・・」
獅子丸「お前・・・なんで怖がってるんだ?」
「なんで・・・そう思うんですか?」
獅子丸「さっき叫んだ時、すごく怖がっている顔をしてた」
「・・・」
獅子丸「会って一日しかたってない俺に話したくないのはわかる。でも、教えてほしい」
「・・・」
僕は無言で上着を脱ぎ始めた
獅子丸「え!?いきなり!?」
驚いている獅子丸先輩を無視して僕は上半身裸になり背中を見せた
獅子丸「!?」
背中には両親から受けた『教育』の跡が残っている
「これって・・・普通ですか?」
獅子丸「いや、異常だ」
「異常・・・なんですね」
獅子丸「ああ。なにがあったんだ?」
「僕・・・家を追い出されたんです」
獅子丸「・・・」
「小さい時からずっと当たり前だと思って生きてきました。だから、触れられると・・・殴られると思ってしまって・・・」
獅子丸「だから触られて・・・怖かった・・・と」
「はい・・・でも・・・」
獅子丸「???」
「・・・先輩に・・・先輩が触れてくるのは・・・怖くないんです・・・」
獅子丸「・・・」
「なんでかわかりません・・・でも、先輩は怖くないんです」
獅子丸「そうか・・・」
そういうと頭を撫でてきた
「・・・」
獅子丸「嫌か?」
「いえ・・・」
獅子丸「じゃあ・・・これは?」
「!?」
獅子丸先輩は抱きしめてきた
驚いたが・・・嫌ではない・・・
獅子丸「嫌か?」
「いえ・・・なんか・・・よくわからないですが・・・なんだろう・・・」
僕はこの感情がわからなかった
嬉しい・・・であってると思うけど、それ以外にも何かある・・・
暖かくて・・・ふわふわ・・・みたいな感じ・・・
獅子丸「よしよし・・・」
と背中を撫でてくる
「・・・!?」
僕の頬を雫が流れた
「これ・・・涙・・・?」
獅子丸「泣けないほど辛かったんだな・・・」
そういい強く抱きしめ頭を撫でてくれた
涙がとめどなく流れてくる
「うぅ・・・止まらない・・・」
獅子丸「いっぱい泣け・・・俺がすべて受け止めてやる」
それを聞き僕は大声を出して泣いた
屋上には僕の泣く声が響いていた
獅子丸先輩はただ僕を抱きしめ泣き止むのを待っていてくれた
「怖かったんです・・・怖いんです・・・」
獅子丸「そうか・・・そうだよな・・・」
「もう・・・嫌です!!もう・・・怖い思いはしたくない!!!」
獅子丸「俺が守ってやる・・・俺が傍にいる・・・だから・・・安心しろ・・・」
いくら叫んでも涙は止まらない
心の底からあふれ出る感情を抑えることができなかった
チャイムが鳴っても僕は泣き止むことができなかった
しばらくすると担任の先生が屋上に来た
担任「え・・・どうなってるんだ・・・?」
獅子丸「・・・」
「うぅ・・・怖かったんです!!」
僕は先輩にしがみついて泣いている
先輩は僕を抱きしめている
担任は状況を把握できない状態・・・
担任「えっと・・・獅子丸?これは・・・」
獅子丸「・・・説明していいのか?」
「うぅ・・・」
獅子丸「・・・実は・・・」
獅子丸先輩は担任に大まかに説明してくれた
担任「話には聞いていたが・・・そこまで・・・」
獅子丸「知ってたんですか?」
担任「ああ・・・学園長が後見人として糸色の面倒を見ることになっているんだ」
「うぅ・・・」
獅子丸「そうだったのか・・・」
担任「今は誰にも会わない方がいいか・・・獅子丸、糸色を寮に連れて行ってくれるか?」
獅子丸「はい。歩けるか?」
「うぅ・・・うっ・・・」
獅子丸「・・・」
先輩は僕を抱きかかえて屋上を出て寮に向かった
その間僕は先輩にしがみつき離れることはなかった
いや、離れたくなかった・・・
獅子丸「ここなら誰も来ない」
「そうなんですか・・・」
獅子丸「お前・・・なんで怖がってるんだ?」
「なんで・・・そう思うんですか?」
獅子丸「さっき叫んだ時、すごく怖がっている顔をしてた」
「・・・」
獅子丸「会って一日しかたってない俺に話したくないのはわかる。でも、教えてほしい」
「・・・」
僕は無言で上着を脱ぎ始めた
獅子丸「え!?いきなり!?」
驚いている獅子丸先輩を無視して僕は上半身裸になり背中を見せた
獅子丸「!?」
背中には両親から受けた『教育』の跡が残っている
「これって・・・普通ですか?」
獅子丸「いや、異常だ」
「異常・・・なんですね」
獅子丸「ああ。なにがあったんだ?」
「僕・・・家を追い出されたんです」
獅子丸「・・・」
「小さい時からずっと当たり前だと思って生きてきました。だから、触れられると・・・殴られると思ってしまって・・・」
獅子丸「だから触られて・・・怖かった・・・と」
「はい・・・でも・・・」
獅子丸「???」
「・・・先輩に・・・先輩が触れてくるのは・・・怖くないんです・・・」
獅子丸「・・・」
「なんでかわかりません・・・でも、先輩は怖くないんです」
獅子丸「そうか・・・」
そういうと頭を撫でてきた
「・・・」
獅子丸「嫌か?」
「いえ・・・」
獅子丸「じゃあ・・・これは?」
「!?」
獅子丸先輩は抱きしめてきた
驚いたが・・・嫌ではない・・・
獅子丸「嫌か?」
「いえ・・・なんか・・・よくわからないですが・・・なんだろう・・・」
僕はこの感情がわからなかった
嬉しい・・・であってると思うけど、それ以外にも何かある・・・
暖かくて・・・ふわふわ・・・みたいな感じ・・・
獅子丸「よしよし・・・」
と背中を撫でてくる
「・・・!?」
僕の頬を雫が流れた
「これ・・・涙・・・?」
獅子丸「泣けないほど辛かったんだな・・・」
そういい強く抱きしめ頭を撫でてくれた
涙がとめどなく流れてくる
「うぅ・・・止まらない・・・」
獅子丸「いっぱい泣け・・・俺がすべて受け止めてやる」
それを聞き僕は大声を出して泣いた
屋上には僕の泣く声が響いていた
獅子丸先輩はただ僕を抱きしめ泣き止むのを待っていてくれた
「怖かったんです・・・怖いんです・・・」
獅子丸「そうか・・・そうだよな・・・」
「もう・・・嫌です!!もう・・・怖い思いはしたくない!!!」
獅子丸「俺が守ってやる・・・俺が傍にいる・・・だから・・・安心しろ・・・」
いくら叫んでも涙は止まらない
心の底からあふれ出る感情を抑えることができなかった
チャイムが鳴っても僕は泣き止むことができなかった
しばらくすると担任の先生が屋上に来た
担任「え・・・どうなってるんだ・・・?」
獅子丸「・・・」
「うぅ・・・怖かったんです!!」
僕は先輩にしがみついて泣いている
先輩は僕を抱きしめている
担任は状況を把握できない状態・・・
担任「えっと・・・獅子丸?これは・・・」
獅子丸「・・・説明していいのか?」
「うぅ・・・」
獅子丸「・・・実は・・・」
獅子丸先輩は担任に大まかに説明してくれた
担任「話には聞いていたが・・・そこまで・・・」
獅子丸「知ってたんですか?」
担任「ああ・・・学園長が後見人として糸色の面倒を見ることになっているんだ」
「うぅ・・・」
獅子丸「そうだったのか・・・」
担任「今は誰にも会わない方がいいか・・・獅子丸、糸色を寮に連れて行ってくれるか?」
獅子丸「はい。歩けるか?」
「うぅ・・・うっ・・・」
獅子丸「・・・」
先輩は僕を抱きかかえて屋上を出て寮に向かった
その間僕は先輩にしがみつき離れることはなかった
いや、離れたくなかった・・・
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