出会ったのは喫茶店

ジャム

文字の大きさ
8 / 76
本編

笑顔の練習

しおりを挟む
その日のお昼
僕は寮に向かっていた
その時後ろから腕を掴まれた

「!?」

僕は咄嗟に払ったら

獅子丸「驚かせちゃってすまない・・・」

「せ、先輩でしたか」

少し安心したような・・・
悪いことをしたような・・・

「すみません・・・」

獅子丸「いいんだ!声を掛けなくても嫌がらないかもって思ってやったのが悪かった・・・」

「いえ・・・」

獅子丸「どこに行くんだ?」

「寮です。寮生は三食、寮で食べられるので」

獅子丸「そうなのか?いいな!」

「そうですね」

獅子丸「じゃあ、一緒に昼飯はやめとくか」

「え・・・」

それを聞いた瞬間、胸が締め付けられた
そして獅子丸先輩は背を向けた

「あ、あの・・・」

獅子丸「ん?」

「あの・・・その・・・」

一緒に居たい・・・
そう言いたい
でも・・・

獅子丸「ハハハwごめんwちょっと意地悪だったな!」

そういうと僕の手を掴んだ

「え・・・」

獅子丸「一緒に飯食おうぜ!」

「はい」

そして僕たちは学生ホールに来た

獅子丸「何食う?」

「え・・・なんでも・・・」

獅子丸「嫌いな物は?」

「ないです・・・たぶん」

獅子丸「じゃあ、適当に買うか!」

その間ずっと手を握られていた
人が多い中で手を繋いでいると目立つ
そして買い物を済ませて近くの席に座った

獅子丸「ほら!」

そういうとおにぎりを五つくれた

「あの、いくらでしたか?」

そういい僕はお金を払おうとしたが

獅子丸「いいんだよ!俺がお前に買ってやりたかっただけだ!」

「・・・ありがとうございます」

獅子丸「・・・なぁ?」

「はい」

獅子丸「気に障ったらすまない・・・」

「???」

獅子丸「お前・・・笑わないのか?」

「笑う・・・」

獅子丸「うん!笑顔!」

「笑ったことないです」

獅子丸「そうか・・・じゃあ、練習!」

というと僕の口角を両指で上げてきた

「うにゅ?」

獅子丸「笑顔笑顔!」

「笑顔と言われましても・・・」

獅子丸「ニィ~~~!って言ってみろ!」

「ニィーーー」

獅子丸「固いな~wでも・・・」

「???」

獅子丸「かわいいな!」

そういうと抱きしめてきた

「!?せ、先輩!?」

周りがすごい見てくる

先輩「どうしたんだよ?そんなに騒いで?」

多分獅子丸先輩の友達?であろう人が話しかけてきた

獅子丸「こいつの笑顔の練習!」

先輩「あ!この子か?お前の言ってた子は?」

獅子丸「ああ!」

そういい僕の肩に腕を回して

獅子丸「将来の嫁さん!」

「!?!?」

先輩「おうおうw見せつけてくれるなw」

そういうと先輩は学生ホールを出て行った

「嫁・・・ですか・・・」

獅子丸「ああ!運命を感じたからな!将来絶対結婚する!」

「・・・」

嫌な気はしない
でも・・・

「こんな僕でいいんですか?」

獅子丸「ん?」

「こんな・・・傷物で・・・」

こんなこと言いたいわけじゃない・・・

「感情もよくわからない・・・」

なんで嫌われるようなことを言ってしまうんだ・・・

「人として欠けている僕で・・・」

先輩でもここまで言われたら嫌いになってしまう・・・
僕は泣きそうになる

獅子丸「それがどうした?」

「え?」

獅子丸「傷物になりたくてなったのか?」

「いえ・・・」

獅子丸「感情がわからないのは自分で望んでそうなったのか?」

「・・・いえ・・・」

獅子丸「人は必ずどこかしら欠けている。だから自分が変とかそう思うな」

「・・・うぅ・・・」

獅子丸「俺はお前のそういうところも全部好きなんだ」

「ぅ・・・」

獅子丸「俺だって傷はある。感情がわからない時もある。もちろん人として欠けている部分もある。それをお互いに埋めあっていけるのがいい関係なんだと思うな?」

そういい僕の涙を指で拭ってくれた

獅子丸「だから、笑顔で行こう!今までずっと辛い思いをしたんだ!これからは笑顔で幸せに生きよう!一緒に!」

「!はい!」

そういい僕は人目を気にせず先輩に抱き着いた
先輩は頭を撫でてくれた

獅子丸「大丈夫。俺が守るから・・・」

そう耳元で囁き抱きしめる
そして

「うにゃ?」

獅子丸「え・が・お!」

と口角を持ち上げられる
まだ僕には無理そうだけど、練習・・・していこうかな・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

【BL】『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとでした

圭琴子
BL
 この世界は、αとβとΩで出来てる。  生まれながらにエリートのαや、人口の大多数を占める『普通』のβにはさして意識するほどの事でもないだろうけど、俺たちΩにとっては、この世界はけして優しくはなかった。  今日も寝坊した。二学期の初め、転校初日だったけど、ワクワクもドキドキも、期待に胸を膨らませる事もない。何故なら、高校三年生にして、もう七度目の転校だったから。    βの両親から生まれてしまったΩの一人息子の行く末を心配して、若かった父さんと母さんは、一つの罪を犯した。  小学校に入る時に義務付けられている血液検査日に、俺の血液と父さんの血液をすり替えるという罪を。  従って俺は戸籍上、β籍になっている。  あとは、一度吐(つ)いてしまった嘘がバレないよう、嘘を上塗りするばかりだった。  俺がΩとバレそうになる度に転校を繰り返し、流れ流れていつの間にか、東京の一大エスカレーター式私立校、小鳥遊(たかなし)学園に通う事になっていた。  今まで、俺に『好き』と言った連中は、みんなΩの発情期に当てられた奴らばかりだった。  だから『好き』と言われて、ピンときたことはない。  だけど。優しいキスに、心が動いて、いつの間にかそのひとを『好き』になっていた。  学園の事実上のトップで、生まれた時から許嫁が居て、俺のことを遊びだと言い切るあいつを。  どんなに酷いことをされても、一度愛したあのひとを、忘れることは出来なかった。  『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとだったから。

【完結】陰キャなΩは義弟αに嫌われるほど好きになる

grotta
BL
蓉平は父親が金持ちでひきこもりの一見平凡なアラサーオメガ。 幼い頃から特殊なフェロモン体質で、誰彼構わず惹き付けてしまうのが悩みだった。 そんな蓉平の父が突然再婚することになり、大学生の義弟ができた。 それがなんと蓉平が推しているSNSのインフルエンサーAoこと蒼司だった。 【俺様インフルエンサーα×引きこもり無自覚フェロモン垂れ流しΩ】 フェロモンアレルギーの蒼司は蓉平のフェロモンに誘惑されたくない。それであえて「変態」などと言って冷たく接してくるが、フェロモン体質で人に好かれるのに嫌気がさしていた蓉平は逆に「嫌われるのって気楽〜♡」と喜んでしまう。しかも喜べば喜ぶほどフェロモンがダダ漏れになり……? ・なぜか義弟と二人暮らしするはめに ・親の陰謀(?) ・50代男性と付き合おうとしたら怒られました ※オメガバースですが、コメディですので気楽にどうぞ。 ※本編に入らなかったいちゃラブ(?)番外編は全4話。 ※6/20 本作がエブリスタの「正反対の二人のBL」コンテストにて佳作に選んで頂けました!

転化オメガの優等生はアルファの頂点に組み敷かれる

さち喜
BL
優等生・聖利(ひじり)と校則破りの常習犯・來(らい)は、ともに優秀なアルファ。 ライバルとして競い合ってきたふたりは、高等部寮でルームメイトに。 來を意識してしまう聖利は、あるとき自分の身体に妙な変化を感じる。 すると、來が獣のように押し倒してきて……。 「その顔、煽ってんだろ? 俺を」 アルファからオメガに転化してしまった聖利と、過保護に執着する來の焦れ恋物語。 ※性描写がありますので、苦手な方はご注意ください。 ※2021年に他サイトで連載した作品です。ラストに番外編を加筆予定です。 ☆登場人物☆ 楠見野聖利(くすみのひじり) 高校一年、175センチ、黒髪の美少年アルファ。 中等部から学年トップの秀才。 來に好意があるが、叶わぬ気持ちだと諦めている。 ある日、バース性が転化しアルファからオメガになってしまう。 海瀬來(かいせらい) 高校一年、185センチ、端正な顔立ちのアルファ。 聖利のライバルで、身体能力は聖利より上。 海瀬グループの御曹司。さらに成績優秀なため、多少素行が悪くても教師も生徒も手出しできない。 聖利のオメガ転化を前にして自身を抑えきれず……。

後天性オメガは未亡人アルファの光

おもちDX
BL
ベータのミルファは侯爵家の未亡人に婚姻を申し出、駄目元だったのに受けてもらえた。オメガの奥さんがやってくる!と期待していたのに、いざやってきたのはアルファの逞しい男性、ルシアーノだった!? 大きな秘密を抱えるルシアーノと惹かれ合い、すれ違う。ミルファの体にも変化が訪れ、二次性が変わってしまった。ままならない体を抱え、どうしてもルシアーノのことを忘れられないミルファは、消えた彼を追いかける――! 後天性オメガをテーマにしたじれもだオメガバース。独自の設定です。 アルファ×ベータ(後天性オメガ)

八月は僕のつがい

やなぎ怜
BL
冬生まれの雪宗(ゆきむね)は、だからかは定かではないが、夏に弱い。そして夏の月を冠する八月(はつき)にも、弱かった。αである八月の相手は愛らしい彼の従弟たるΩだろうと思いながら、平凡なβの雪宗は八月との関係を続けていた。八月が切り出すまでは、このぬるま湯につかったような関係を終わらせてやらない。そう思っていた雪宗だったが……。 ※オメガバース。性描写は薄く、主人公は面倒くさい性格です。

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

いい加減観念して結婚してください

彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話 元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。 2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。 作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。

処理中です...