出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

全部・・・忘れたい

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次の日
僕は目を覚ました

「ん・・・」

目の前にはモフモフなものがあり暖かかった

「暖かい・・・」

僕は身体を起こした

「い・・・」

お尻が少し痛い・・・
そして

獅子丸「ZZZ」

先輩が僕の隣で寝ていた・・・
それは暖かいはずだよねw
僕はベッドの下をみた
散らかってる僕と先輩の制服・・・
白い液体の入ったゴムが6個・・・
丸まったティッシュ・・・

「・・・あれ?」

僕が気を失ったときは・・・二回目だった・・・よね・・・?
じゃあ、なんでゴムが6個も・・・?

「う~ん・・・?」

考えてもわからないや
後で先輩に聞いてみよう
僕はベッドから立ち上がり後片付けをした
ゴムやティッシュをゴム箱に入れ、制服をたたんで・・・

「・・・」

僕は先輩の制服を掴んでいた
そして

「クンクン・・・先輩の匂い・・・」

この匂い、すごく落ち着く
大好きな・・・いや、愛してやまない先輩の匂い・・・

獅子丸「ん~・・・」

「!?」

僕は慌てて先輩の制服をたたんだ

「びっくりした・・・」

先輩はまだ目を覚ましてないみたいだった
僕はベッドに近づき先輩の顔を見た

「整った顔立ち・・・イケメン・・・」

こんなかっこいい人が僕の・・・恋人・・・
嬉しいけど、それと同時に不安が僕を襲う
失ったとき・・・手から離れたとき・・・
僕は・・・どうなってしまうんだろう・・・

「・・・っ!?」

そう思っていた時先輩が起き上がりキスをしてきた

獅子丸「な~んだよw人の寝顔を覗き込んでw」

「起きてたんですか?」

獅子丸「今起きたんだよw」

そういい僕を抱きしめベッドに引きずり込んだ

獅子丸「薬、効いてるみたいだな?」

「そうみたいですね。匂いはないですし。でも、まだ・・・その・・・」

獅子丸「発情期は抑えられないからなwそれは仕方ないw」

そういいまたキスをしてきた
今度は舌が入ってきた

「ん・・・」

獅子丸「ん・・・」

そういえば・・・

「あの・・・」

獅子丸「ん?」

「僕が寝てる間に・・・やりましたか?」

獅子丸「ああw4回ほどw」

「・・・」

獅子丸「すまないwかわいくて止められなかったw」

「・・・」

獅子丸「すまない・・・悪気はなかったんだ・・・ただ・・・自分でも止められなくて・・・」

「・・・」

僕は無言でキスをして舌を入れた

獅子丸「!?」

「もっと・・・してほしいです・・・」

獅子丸「いいのか?」

「はい。過去を・・・全部・・・忘れたい・・・」

獅子丸「わかった。全部忘れるくらい犯してやる。手加減はしない。いいな?」

そういうと先輩の目の色が変わった

「はい・・・」

僕は覚悟を決めた
そして・・・

「あ・・・」

ゴムを着け一気に奥まで入れて来た
そして僕の腰を掴み奥に当てるように力強く腰を打ち付けてくる

「ん!!あ!!」

獅子丸「まだまだ・・・これからが本気だぞ・・・全部忘れさせてやる。俺だけを考えるようにしてやるからな・・・」

腰は早く動き身体に電気が走る
その電気は脳にきて僕の思考を鈍らせる
今は先輩のことしか考えられない
これが・・・忘れるってこと?

獅子丸「もっと声を聞かせてくれ・・・お前の声を・・・」

「ん・・・あ!」

このまま・・・僕の過去も記憶も全部先輩で塗りつぶされたい・・・
無かったことにしたい・・・
そして・・・

獅子丸「うっ!!」

中に圧力を感じる
その感覚で僕もイッた

獅子丸「はぁはぁ・・・まだだ」

「はい・・・もっと・・・もっと先輩でいっぱいにして・・・」

獅子丸「お前は甘え上手だな・・・俺・・・体力持つかな・・・w」

そして僕たちは何度も身体を重ねた
重ねている間は先輩のことだけを考えていられる
先輩も僕だけを見てくれる

獅子丸「愛してるぞ・・・陽翔」

「僕も・・・愛してます」

僕たちは抱き合いながらキスをした
その時

キーンコーンカーンコーン

「ん・・・?あ!」

今日は平日・・・
普通に学校がある
それも今のチャイムはお昼を知らせるチャイム

「学校!!っ!?」

僕は立ち上がろうとしてバランスを崩した
それを先輩が受け止めた

獅子丸「オメガの発情期は薬でも限界があるんだ・・・無理をするな・・・」

「で、でも・・・学校が・・・」

獅子丸「サボちまったなw俺も初めてサボったよw」

「そんな呑気な・・・」

獅子丸「まぁ、お前は発情期でどちらにしても学校はしばらくお休みだろう。俺は・・・怒られるかも・・・」

その時先輩のスマホが鳴った

獅子丸「げっ!父さんから・・・」

先輩はスマホに恐る恐る出た

獅子丸「はい・・・」

マスター『お前!!!!何してるんだ!!!!』

と僕にも聞こえるほどの声が聞こえた
僕はそれを聞いてビクッとなってしまった
先輩は僕の頭を撫でてくれた

獅子丸「そんなに叫ばないでよ・・・陽翔が怯えてるじゃないか・・・」

しばらく電話をして切った

獅子丸「かなりのお怒りだったよ・・・」

「だ、大丈夫なんですか?」

獅子丸「ひとまずお前のことは大丈夫だ」

「先輩は?」

獅子丸「俺は・・・まぁ、一日くらい平気だろうw」

そういうと僕を抱きしめベッドに一緒に横になる

獅子丸「もうサボっちまったし、このまままったり過ごそう?」

「・・・はい」

傍にいてほしいと思う気持ちが強くて「学校に行って」とは言えなかった
僕のわがままで・・・

「・・・」

僕は先輩の胸に顔を埋めた
毛皮がフサフサで気持ちいい
先輩と一緒にいると・・・全部忘れられて・・・居心地がいい・・・

獅子丸「もう少し寝ようか」

「はい」

そして僕たちは抱き合いながら眠った・・・
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