出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

ちょっとした旅行

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僕たちは空港に着いた

獅子丸「飛行機は久しぶりだな~」

「僕は初めてです・・・人が・・・多いですね・・・」

夏休み一日目だからなのだろうか、旅行が目的の人が多いみたい

獅子丸「大丈夫だ!俺が傍にいるからな!」

「はい!」

マスター「じゃあ、行ってらっしゃい!」

獅子丸「ああ!」

獅子丸母「ちゃんと糸色くんを守るんだよ!」

獅子丸「わかってるよ!」

マスター「軽率なことは避けろよ?」

獅子丸「ああ!わかってるって!」

そういい僕の手を引いて搭乗口に向かって行った

「あ、あの・・・行ってきます・・・」

マスター「ああ!気を付けてね!」

獅子丸母「一輝をよろしくね!」

「はい!」

そして飛行機に乗った
僕は窓際の席に座るようだ

獅子丸「窓際の方がいいと思ってな!」

「わざわざ?」

獅子丸「ああ!」

「ありがとうございます!」

獅子丸「気にするな!」

そういい手を繋ぎ指を絡めてきた
僕も絡め返す

獅子丸「えへへwちょっとした旅行だな!」

「そうですね!」

獅子丸「時間はあるから北海道に着いたら観光しような!」

「もう旅行ですねw」

獅子丸「そうだな!でも、目的は大会優勝だ!」

「先輩なら楽勝ですよ!」

獅子丸「俺には最強の嫁がいるからな!絶対に負けない!」

「僕は強くないですよ・・・」

獅子丸「傍にいるだけで俺を強くする最強のアイテムだ!」

「僕を道具扱いしないでください・・・」

獅子丸「アハハハw」

そして飛行機は飛び立った

「飛んでる・・・」

僕は窓から外を見ていた
街が小さくなり雲を通り雲の上に来た

獅子丸「北海道はやっぱり魚介類が有名なのかな?」

「新鮮なお刺身とか食べれそうですね!」

獅子丸「ああ!」

「そういえば・・・ほかの部活の人たちはどうしたんですか?」

獅子丸「あ~。今回は俺だけなんだよ」

「え、そうなんですか?」

獅子丸「ああ。個人大会ってやつだ」

そんなのがあるんだ

「もし、僕が来なかったら・・・」

獅子丸「一人だったな」

「マスターとかお母さんとかも来なかったですし・・・」

獅子丸「さすがに一週間店を閉めるのはキツイからなw母さんも店の手伝いで来れないしw」

「そうなんですか・・・」

獅子丸「まぁそのおかげでお前と二人っきりで旅行ができるわけだけどな!」

そういい眩しい笑顔を向けてくる

「そうですねw」

僕も笑顔で返す
そして、飛行機は北海道に着いた
東京に比べるとやっぱり少し涼しい気がする

獅子丸「う~~~ん!!!座りっぱなしは辛いな~」

と身体を動かしている
その時

局員「獅子丸さん!コメントを!」

とテレビ局の人がたくさんこちらに向かってきた

「!?」

先輩は僕を自分の後ろにやり

獅子丸「すみませんw今はプライベートなので、コメントは控えさせていただきます!」

そういい僕の手を掴み歩き出した
局員はしつこく追ってきたが

獅子丸「プライベートなのでw」

と笑顔でそれを言うだけだった
最終的にはこちらにもカメラとマイクが向けられた

局員「獅子丸さんと交際しているというのは本当ですか?」

局員「どこで出会ったんですか?」

局員「オメガって言うのは本当ですか?」

と答える暇がないぐらいの質問が僕に向けられる
僕はただ先輩の手を強く握った
先輩も僕の手を強く握り足早にその場を後にした
しばらく歩いて泊まる予定のホテルに着いた
チェックインを済ませて部屋に向かった

獅子丸「ふぅ・・・しつこかったな・・・」

「はい・・・」

獅子丸「大丈夫か?」

「なんとか・・・」

心臓がバクバクと音を立てている
先輩は僕を抱きしめてきた

獅子丸「もう大丈夫だ」

「はい・・・」

先輩に包まれるとすごく安心する・・・
鼓動も落ち着いていく
そして

獅子丸「ほら!あそこが俺の舞台となる場所だ!」

と言った
僕は窓からその方向を見た
そこには大きなホールがあった
入口にはすでに何人かが出入りしているみたいだった

「目の前なんですね」

獅子丸「ああ!近くて楽だな!」

そして・・・

「・・・」

獅子丸「どうした?こいよ!」

とベッドに誘われるのは構わないのだが・・・

「なんでベッドが一つなんですか?」

獅子丸「なんでって問題あるのか?」

「いえ、疑問に思ったので・・・」

大きなダブルベッドが一つ・・・
これはどう見ても・・・

「スウィート・・・ですよね・・・」

獅子丸「そうだよ?」

「最初からそのつもりだったんですか?」

獅子丸「ああ!お前と泊まるんだ!これくらいな!」

「お金・・・大丈夫ですか?」

獅子丸「なんだwそんな心配をしてたのか?w」

「いえ、そういうわけでは・・・」

獅子丸「大丈夫!父さんがもう先払いしてくれてるから!」

「・・・お礼言わないと・・・」

獅子丸「そうだな・・・お土産の一つでも買って行かないとな!」

そういい先輩は両手を広げた

獅子丸「こいよ・・・」

僕はその腕の中に入った
そしてベッドに一緒に横になった

獅子丸「ふぅ・・・落ち着くな~」

「そうですね・・・」

そして・・・お互い疲れていたのかそのまま眠ってしまった・・・
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