出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

夏休み・夏祭り

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二日後

犬橋「祭りに行こう!」

「え?」

熊下「あ~、そうか。今日だったか・・・」

犬橋「うん!たこ焼き食べたい!」

寮長「イカ焼き」

熊下「兄ちゃんも行く気満々?」

寮長「ああ」

熊下「俺はリンゴ飴食べたいな!」

どれも食べたことない・・・

寮長「・・・糸色は行ったこと・・・ないんだよな?」

「え・・・なんで・・・?」

なんで知ってるんだろう・・・

犬橋「そうなのか!?じゃあ、行こう!!絶対楽しいから!」

「う、うん。先輩も・・・行くかな・・・?」

寮長「誘ってみろ」

「でも・・・」

寮長は僕の前に屈み

寮長「誘ってみろ。喜ぶはずだ」

「・・・わかりました」

僕は部屋に行き先輩に電話した

プルルルルル・・・プルルルルル・・・ガチャッ!

獅子丸『もしもし!陽翔か!ちょうどよかった!今、電話しようと思ってたんだ!』

「あ、そうなんですか?何でしょうか」

獅子丸『今夜、祭りがあるんだが、一緒に行かないか?』

「あ、僕も誘おうと思ってました!」

獅子丸「そうなのか!よかった!じゃあ、今から買い物に行こう!」

「え、買い物・・・?」

獅子丸「ああ!今から行くから!」

そういうと電話が切れた
しばらくすると先輩が来た
帽子をかぶり眼鏡をかけていた

「変装・・・ですか?」

獅子丸「ああ!プライベートぐらい二人でゆっくり過ごしたいからな!」

そして僕たちは学校をでた
そして向かったのは浴衣などが売っているお店だった

「ここ・・・」

獅子丸「浴衣が売ってるんだ!祭りと言えば浴衣だろう!」

そういいお店に入った

店員「いらっしゃいませ。」

和服を着た店員さんが礼儀正しく頭を下げた

獅子丸「獅子丸です!注文してある浴衣を取りに来ました!」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」

そういうと店員さんは奥に向かった

「先輩は注文してたんですか?」

獅子丸「ああ!」

しばらくすると店員さんが箱をもってやって来た

店員「こちらがご注文のお品物でございます」

獅子丸「ありがとうございます!」

荷物を受け取りお店を出た

「あ、僕も買いたい・・・」

獅子丸「いいから!俺の家にいこうぜ!」

そういい僕は先輩の家に向かった

「・・・」

先輩の家初めてだ・・・
緊張する・・・
先輩は玄関を開けた

獅子丸「ただいま!」

獅子丸母「お帰り!あ!糸色くん!こんにちわ!」

「こ、こんにちわ・・・」

獅子丸母「どうぞ!」

と僕は先輩の家に上がった

「お、お邪魔します・・・」

そしてリビングで先輩は荷物をほどいた
出てきたのは青空の模様の綺麗な浴衣だった

「綺麗な浴衣ですね」

獅子丸「そうだな!じゃあ、母さん!頼んだ!」

獅子丸母「まかせて!」

そういうと僕を手招きする先輩のお母さん

「???」

僕は先輩のお母さんに連れられて隣の部屋に向かった・・・


~獅子丸視点~
俺はソファに座りながらお菓子を食べていた

「気に入ってくれるかな・・・」

あの浴衣は陽翔のために用意したものだ
本当は俺が着せたいんだが・・・
人間の浴衣はよくわからない
一緒だろうけど、よくわからない
着たことないし

「・・・」

しばらくするとふすまが開いた

「お・・・」

俺は出てきた陽翔の姿を見て言葉が出なかった・・・
まるで、空を飛ぶ天使のように可愛い・・・

「か・・・」

陽翔「ど、どうですか?」

「か・・・」

陽翔「か?」

「か・・・可愛い・・・」

陽翔は顔を真っ赤にしていた

母「フフフw可愛いでしょう?いいな~僕ももう少し若ければな~」

「母さんには似合わないよwもう歳なんだからw」

母「アハハw一輝~?wちょ~~っとおいで?w」

そういわれ俺は別室に呼ばれた・・・
何をされたかは・・・ご想像にお任せします・・・

~陽翔視点~
先輩が別室から帰ってきた

獅子丸「いてて・・・さぁ!行こうか!」

「だ、大丈夫ですか?」

獅子丸「ああw大丈夫wそれより集合時間、間に合わないから行こう!」

と言い僕の手を引いてお祭りに向かった
お祭りに着くと紺色の浴衣を着た犬橋と私服の熊下兄弟がいた

犬橋「おお!糸色!可愛い!!」

熊下「ああ!ホントに可愛い!」

寮長「うん・・・可愛い」

みんなが可愛いと言ってくれる
それが嬉しい

「あ、ありがとうw」

獅子丸「俺の嫁だぞ?当たり前だろう!」

そういい手を繋いできた

寮長「フッw」

熊下「見せつけてきますね~」

犬橋「早くたこ焼き!」

熊下「それより気にするところあるだろう・・・」

犬橋「???俺は見慣れてるから!それより早く!!」

と僕と熊下の手を引っ張る犬橋

「はいはいw」

そして僕たちは色々周った

「これ、なんですか?」

獅子丸「これはブドウ飴だな!」

「じゃあ、こっちは?」

獅子丸「これは水風船だな!」

「中にはなんの飲み物が入ってるんですか?」

獅子丸「え、水だけど・・・」

「ジュースじゃないんですか?」

獅子丸「これは遊び道具だよw」

そういうと細い糸で一つ取ってくれた

獅子丸「ほら!こうやって遊ぶんだ!」

そういい遊び方を教えてくれた

「なるほど・・・これ、武器になりそうですね・・・」

獅子丸「水風船をなにに使うつもりだ・・・」

犬橋「取れた!!!」

と横では赤い魚を器に入れて喜んでいる犬橋がいた

「やったね!」

犬橋「ああ!」

「食料確保だね!」

犬橋「おお!・・・え?」

「でも、身が少ないよね・・・もう少し取らないと・・・」

犬橋「い、糸色?」

「育てれば大きくなるのかな・・・?」

犬橋「これは食用じゃなくて観賞用だぞ?」

「え・・・お魚なのに?」

獅子丸「陽翔・・・これは金魚って言ってな鑑賞用で飼育するんだよ・・・」

「食べないんだ・・・」

犬橋「食べれないよ!」

「でも、犬橋なら・・・」

犬橋「糸色からみて俺ってどう見えてるの!?」

「欲望のままに行動する人」

犬橋「違うから!」

獅子丸「当たってるな・・・」

犬橋「先輩まで!?」

「フフフw」

そんな話をしながら歩いていると

熊下「糸色!」

「ん?」

カシャッ!

「!?」

熊下「フフフw可愛い写真が撮れた!」

獅子丸「どれどれ・・・おお・・・マジで可愛い・・・」

僕も見てみた
そこにはブドウ飴を舐めながら振り向いた僕が映っていた
笑顔で爽やかな感じがする

「これ・・・僕・・・?」

そう思ってしまうぐらいいい笑顔だ

獅子丸「その写真、俺のスマホに送れ」

熊下「はいw」

犬橋「俺にも送っといて!」

熊下「なんで?」

犬橋「いいから!」

熊下「いいですか?」

獅子丸「別に構わないぞ?悪用しなければな!」

犬橋「しませんよw」

そして犬橋は色々食べ物を買っていた
僕もたこ焼き、焼きそば、ケバブ、などを買った
そして近くのベンチに座ってみんなで食べていた

「んっ!おいしい!!」

僕は全部初めて食べる物で感動した

獅子丸「これもうまいぞ!」

と、一口僕の口に入れてきた

「・・・おいしい!これなんですか?」

獅子丸「これはイカ焼きだ!」

イカってこんな味がするんだ・・・

???「おや?これはこれは皆さんお揃いで!」

「あ!校長先生!」

僕たちの目の前を白いモコモコしたものを食べながら校長先生が歩いていた

犬橋「一人できてるんですか?」

校長「ええw独り身なものでw」

犬橋「じゃあ、なにか奢ってくださ~い!」

熊下「おい・・・犬橋・・・」

校長「構いませんよw行きましょうか!」

そういいみんなで校長先生の隣を歩いた
校長先生はみんなに色々買ってくれた
特に犬橋が買ってもらっていた

熊下「お前・・・遠慮はないのか・・・それにまだ食うのか!?」

犬橋「ゴニョゴニョゴニョ・・・」

熊下「食べ終わってから話せ!」

校長「フフフw元気があっていいですね~w糸色君はなにか欲しいのはないのかい?」

「僕は・・・」

校長「好きなの買ってあげるよ?」

「・・・」

僕は大きなキャラクターの絵が描いてある袋を指さした

「こ、これが欲しい・・・です」

校長「綿あめかい?いいよw」

そういうと買ってくれた
中を見てみるとさっき校長先生が食べていたのと同じやつが入っていた

校長「これは私が小さい頃からあって、お気に入りなんだよwさ、食べてごらん?」

そういわれて僕はそれを食べた

「甘い・・・けど、すぐなくなる・・・」

校長「そういうお菓子だからw」

みんなが色々買ってもらった時

校長「さて、そろそろ行こうか!」

そういうと校長先生は先を歩き出した
僕たちは校長先生について行った
しばらく歩くと高台にきた

「あの・・・なにがあるんですか?」

獅子丸「見てればわかるよw」

「???」

そして・・・

ピュ~~~~~~・・・ド~ン!

「うわ~・・・綺麗・・・」

綺麗な花火が目の前に広がった

校長「ここは特等席なんだよw誰にも邪魔されずに花火が見れるんだよw」

熊下「よくしってましたね!」

校長「昔、よく・・・」

と校長先生は俯いた

「???」

校長「昔はよくここに見に来ていたからね!」

寮長「昔?今は?」

校長「今年、久しぶりに来たんですよw」

獅子丸「そうなんですね!」

校長「でも、君たちに会えてよかったw楽しい時間だったよw久しぶりに・・・」

最後の方は花火の音でよく聞こえなかった
しばらく花火を見ていたら

熊下「犬橋!兄ちゃん!こっちで見よう!」

寮長「ああ」

犬橋「え、ここからでも十分見えるじゃん」

熊下「いいから来るの!」

そういい犬橋は腕を引っ張られて連れていかれた

校長「ほう・・・では、私も少し周りを見てこようかなw」

そういうと校長先生も行ってしまった

「どうしたんだろう・・・急に・・・」

獅子丸「・・・陽翔」

「はい?・・・!?」

振り向いたら先輩がキスをしてきた

「せ、先、輩・・・ん」

舌が入ってきて口の中を動き回る

獅子丸「ん・・・はぁ・・・はぁ・・・ずっとキスをしたかった・・・」

「そ、そうだったんですか?」

獅子丸「ああ・・・やっとできた・・・」

そういいまたキスをしてきた
僕たちの周りには花火の音と光しかない
花火の音がキスの音をかき消し、花火の光が僕たちを照らす

獅子丸「えへへwこれは最高のシチュエーションだな!」

「そうですねw」

そういいもう一度キスをした
お互いを求めあう・・・
それを幸せに感じる・・・

(僕・・・凄く幸せだ・・・)

そして花火が終わる頃みんなが帰ってきた

犬橋「ベストショッ・・・ウグッ!?」

熊下が犬橋の口を押さえた

熊下「何でもない!」

「???」

寮長「フフw」

校長「さて、そろそろ帰りますか!門限がそろそろ過ぎてしまいますよ!」

僕たちは学校へと向かった

(僕、絶対にこのこと忘れない・・・)

僕はこの思い出を心に刻むことにした・・・
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