出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

冬休み・メリークリスマス

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12月24日・・・
世間では「クリスマス」なるものがある日

犬橋「くそ~~~!!今年も恋人がいないよ~~~!!」

熊下「騒ぐな・・・うるさい・・・」

寮長「・・・」

犬橋「こうなったらお前でいい!一緒にデートしよう!」

と、熊下に飛びついた

熊下「なにが寂しくてお前とクリスマスを過ごさないといけないんだ!」

犬橋を引き剥がそうとする熊下
それを意地でも離さない犬橋

犬橋「後生だから!!」

寮長「・・・三人で出かけるか」

熊下「はぁ!?」

犬橋「マジで!?」

寮長「このままここに居ても仕方ない。なら、出かけるのもいいだろう」

熊下「珍しい・・・兄ちゃんからそんなこと言い出すなんて・・・」

寮長「犬橋がうるさくてかなわないんだよ・・・」

犬橋「お出かけ♪お出かけ♪」

「・・・」

僕はそんな会話の中、雑誌を読んでいた

熊下「さっきから話に入ってこないと思ったら・・・何を読んでるんだ?」

「ん?これ!」

僕の読んでた雑誌は「クリスマス特集!恋人との素敵な過ごし方!」という雑誌だ

犬橋「糸色はいいよな~恋人がいてさ~」

「犬橋だっていつかはできるよ!」

犬橋「いつになるんだよ・・・」

熊下「そういえば・・・兄ちゃんは昔恋人いたよね?」

寮長「ああ」

犬橋「うそ!?」

寮長「随分前だけどな」

犬橋「なんで別れたんですか!?」

寮長「相手が運命のつがいに会ったから」

「「「・・・」」」

それを聞き誰も何も言えなくなった

犬橋「じゃあ、今日は寮生でクリスマスをしましょう!」

熊下「糸色は先約があるけどねw」

「うんw」

そして熊下と犬橋は鍋の材料を買いに寮を出た
寮長はホールでテレビを見ていた
その姿は貫禄のあるおじさんみたいだったw

「では、そろそろ時間なので行きますね!」

寮長「ああ。楽しんで来い。そういえばプレゼントはあるのか?」

「プレゼント?」

寮長「???。ああ。クリスマスはプレゼントを用意するんだぞ?強制ではないが・・・」

僕はそれを聞き雑誌を捲った

「あ・・・」

最後の方にプレゼントのことがしっかり書かれていた

「ど、どうしよう・・・」

寮長「まぁ、無理に用意しなくてもいいんだし、気にせず行ってこい」

「・・・はい」

でも、普段から色々貰ってるから・・・僕から何かあげたい
先輩に何かをあげたことなんて・・・ないし・・・

「・・・」

僕はスマホを取り出し先輩にメールした

『少し予定が入ったので一時間、時間をずらしてください』

返事はすぐにきた

獅子丸『わかった!じゃあ一時間後に迎えに行く!』

僕は急いで寮を飛び出した
街はイルミネーションが輝き、とても綺麗だった
でも、今の僕はそんなのを見ている余裕はない
先輩へのプレゼントが最優先事項だ

「・・・どれがいいんだろう・・・」

いろんなお店を回ったが何にしたらいいかわからず、迷っていた

「・・・」

近くでは女性数名が彼氏にプレゼントする物の話で盛り上がっていた

女性「私はこれにしようかな!」

女性「いいじゃん!でも、こっちもいいんじゃない?」

女性「あ!ホントだ!どうしようかな~・・・」

女性「恋人からもらった物ってなんでも嬉しいよね!」

女性「わかる!私もよくもらうからさ!こういう時くらい・・・ね!」

女性「私も早く恋人ほしい!」

女性「大丈夫!すぐに出会えるよ!」

なんて話をしていた

「恋人からもらった物はなんでも嬉しい・・・か・・・」

確かに僕は先輩から色々貰った
それのどれもこれも嬉しかった
トロフィーやメダル
そして・・・

「・・・これも・・・」

僕は首から下げているネックレスを見た
特にこれはすごく嬉しかった
この気持ちを先輩にも・・・

「・・・まだ時間がある!もっと探そう!」

僕は街中のお店を回った
しかし・・・

「・・・」

先輩に似合いそうな物はなかった
探し回っているうちにわからなくなった・・・

「どうしよう・・・もう時間もない・・・」

僕はスマホで時間を確認した
約束の時間まで残り10分・・・
僕はなんの収穫もなく寮に向かった

「・・・はぁ・・・」

僕も先輩にプレゼントあげたかった・・・
そして寮に着いたとき

獅子丸「陽翔!」

「!先輩・・・」

寮の前には先輩がいた
ロングコートを着てちょっと大人っぽさが漂っていた

獅子丸「どこ行ってたんだ?」

「・・・すみません・・・」

獅子丸「ん?」

僕は先輩に事情を話した

獅子丸「な~んだwそんなことを考えてたのかw」

「すみません・・・先輩に似合いそうなものが見つけられなくて・・・なにも用意してないんです・・・」

獅子丸「いいんだよ!お前が俺の傍にてくれればそれで・・・」

そういい抱きしめてくる

獅子丸「俺の一番のプレゼントはお前だ」

「え?」

獅子丸「笑顔の陽翔。甘えん坊の陽翔。泣き虫の陽翔。可愛い寝顔の陽翔。全部が俺にとっての一番のプレゼントだ!」

「そんなの・・・形にならないですよ・・・」

獅子丸「プレゼントは形だけじゃないんだよ。ここに作っていくものなんだ!」

そういい僕に胸に手を置く

獅子丸「物はここにある思い出を思い出すための道具でしかない。一番大切なのは心に刻むものだ!」

「・・・先輩って・・・本当にすごいですねw」

獅子丸「そんなことないよwさぁ!行こう!今日は俺とお前、二人だけの日だ!」

そういい僕の手を引いて歩き出す先輩
しばらく歩き大きなタワーに来た

「ここ・・・」

獅子丸「知ってるのか?」

「はい。雑誌に書いてありました。デートスポットって」

獅子丸「なんだw陽翔も調べてたのか!」

「一応w」

そして僕達はタワーに上った
屋上ではカップルがたくさんいて賑やかだった

獅子丸「さすがデートスポットだな!」

「そうですねw」

僕は屋上から街を見下ろした
イルミネーションで彩られた街並み
人々が歩く様子
そして・・・

獅子丸「ん?なんだ?」

「いえwなんでもありませんw」

獅子丸「???」

世界で一番かっこいい僕の最愛の人
僕は先輩に寄り掛かった
先輩は肩を抱きしめたくれた

獅子丸「幸せだな~」

「僕もです」

獅子丸「ホントはもっといいところで食事でもって思ったんだけど、どこも予約が取れなくて・・・すまない」

「いいんですよ!僕は先輩とこうして過ごせれば・・・あ・・・」

獅子丸「ん?」

そうか・・・心に刻む・・・
こういう意味だったんだ・・・
物や形じゃなく、この思い出が大切だったんだ・・・
先輩と一緒に特別なことをする
それがこのクリスマスの最高のプレゼントなんだ

獅子丸「どうしたんだ?」

「・・・先輩!」

獅子丸「お、おう」

「行きたいところがあります!」

獅子丸「ああ!いいぞ!」

僕は先輩の腕を引いてタワーをおり、ある場所に向かった
そこは・・・

獅子丸「ここ・・・」

そこは僕が身を投げた橋だった

「僕はここで命を捨てるつもりでした」

獅子丸「・・・」

「でも、それを先輩は救ってくれました」

獅子丸「ああ」

「負の遺伝子・・・まだ僕の中に眠っている・・・」

獅子丸「・・・」

先輩は無言で僕を見ている

「きっといつかはまた暴れると思います」

獅子丸「・・・」

「でも・・・もし、そんなときが来たらここに来ようと思います」

獅子丸「え・・・まさか!」

「いえ、飛び降りなんてするつもりはありません。ただ、心に刻まれた言葉を思い出すために」

獅子丸「言葉?」

「『もしお前が死ぬつもりなら俺が何度でも救ってやる!お前が死んだら俺も死ぬ!』その言葉を思い出すために・・・」

獅子丸「・・・」

「その言葉が僕の負の遺伝子の抑止力・・・僕は先輩に死んでほしくない。だから、ここに来てこの言葉を思い出します。もう二度と暴れないように・・・」

そういい僕は先輩に向き合った

「僕は先輩と共にこの先未来を歩みます。毎年特別な日は一緒に過ごします。もう死ぬつもりはありません。先輩のためにも・・・生きます。それが僕があげることができる最高のプレゼントです!」

獅子丸「・・・お前は・・・やっぱり最高のつがいだな!」

そういい抱きしめてきた

獅子丸「その言葉、俺の心にしっかり刻んだからな!忘れたとは言わせないからな!」

「はい!」

そして僕達がキスをした
何度目のキスかは覚えていない
でも、このキスはとても特別なキスである

獅子丸「・・・さて!行こう!」

「え?どこへ?」

獅子丸「秘密!」

そういい僕達は歩き出した
そして着いたのは

「寮・・・ですね」

獅子丸「ああ!」

僕たちは寮に入った
ホールにはみんながいた

犬橋「お帰り~!待ってたよ!」

熊下「どうだった?楽しかった?」

「う、うん!」

寮長「じゃあ、早速始めるか!」

「え?なにを?」

犬橋「クリスマスパーティ!」

獅子丸「二人きりでいるのもいいけど、こうしてみんなで過ごすのもいいだろう?w」

「そうですね!」

そしてパーティの準備をしていた

「あ!待ってください!」

そういい僕は寮を飛び出した
そして

コンコン

校長「どうぞ?」

「失礼します」

僕は校長室に来た

校長「フフフwメリークリスマス!」

「メリークリスマス・・・w」

校長「どうしたんだい?」

「その・・・よかったら・・・一緒に寮でパーティをしませんか?」

校長「う~ん・・・私みたいなのがいたら迷惑になるかもしれませんよ?」

「僕は・・・校長先生とも・・・クリスマスを過ごしたいです」

校長「いいのかい?」

「その・・・校長先生は・・・僕の後見人です。それに・・・」

校長「ん?」

「ち、父親・・・みたいな感じですので・・・」

校長「!!」

校長先生はそれを聞き驚き涙を流した

校長「糸色くんは・・・w」

校長先生は涙を拭い

校長「ではお言葉に甘えてw」

僕と校長先生は寮に向かった
寮では準備にてんやわんやしていた

校長「おやおやw忙しそうですねw」

犬橋「校長先生!」

校長「ここは私が準備をしましょうかねw」

そういうと手際よく準備をしていく

犬橋「さすがは熟年者!手慣れてますね!」

校長「ハハハwお鍋の材料になりたいですか?w」

熊下「犬鍋・・・昔本で読んだことがあったな・・・」

寮長「ウマイらしいな」

そういいみんなで犬橋を見る

犬橋「い、いやだな~w冗談だよね~?ね?」

獅子丸「熊に獅子と肉食がそろってる・・・一人ぐらいいなくなってもいいだろう?」

犬橋「一応俺も肉食なんですが!?」

「フフフw」

そんな話をしていたら準備は終わった

校長「さて!準備も終わりましたし、そろそろ・・・」

犬橋「じゃあ、ここは糸色に言ってもらおう!」

「え!?」

みんなが笑顔で僕を見てくる
僕は覚悟を決めてグラスを持った

「えっと・・・」

深呼吸をして・・・

「メリークリスマス!!」

「「「「メリークリスマス」」」」

今宵は校長先生の許可も出て夜中までどんちゃん騒ぎをしていた・・・
そして・・・

獅子丸「ふぅ~疲れた~」

「そうですね~」

僕と先輩は僕の部屋に来た

獅子丸「来年はレストランを予約するからな!」

「それもいいんですが・・・またこうしてみんなと騒ぐのも・・・いいなって思いますw」

獅子丸「そうだなwじゃあ、本番といこうか!」

そういうと僕をベッドに押し倒した

獅子丸「聖夜の夜はまだ終わらない・・・これからが恋人の最高の時間の過ごし方だ」

そういいお互い服を脱いでいく
そしてゴムを着け入れてきた

「ん・・・」

獅子丸「今夜は眠れないぞ?」

「毎回眠れてないですよw」

獅子丸「じゃあ、今回はそれ以上に眠れないぞw」

そして真っ暗な部屋で僕たちは身体を重ねた
いつもと変わらない行為
でも、今日だけはとても特別な行為に感じた

「先輩・・・」

獅子丸「ん?」

「僕・・・忘れません・・・この事・・・この思い出を・・・」

獅子丸「忘れたくても忘れられない夜にしてやるよw」

そして僕たちは朝が明けるまで何度も何度も身体を重ねた・・・
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