出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

冬休み・校長の過去

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クリスマスから三日後
もう少しで今年も終わる

犬橋「今年ももう終わりか~」

熊下「今年は色々あって大変だったな~」

獅子丸「俺は毎年忙しいから慣れた」

寮長「俺は・・・比較的暇だった」

熊下「三年生は部活を引退してるし、暇だろうねw」

「僕は初めて充実した一年だったよ!」

そんな話をしていた時校長先生がやってきた

校長「やぁ、こんにちわ!」

「「「こんにちわ~」」」

校長「ちょっと糸色くんを借りてもいいかな?」

「え、僕ですか?」

校長「うん!」

そういわれ僕は校長先生に連れられてお墓に来た

「ここは・・・?」

校長「ここには私の・・・最愛の息子が眠っている」

「!?」

校長先生の息子さんって・・・亡くなってたんだ・・・

校長「今回君を連れ出したのは、私の過去を話そうと思ってね」

そういうと校長先生は話し始めた

校長「何年も前になる・・・私は妻を早くに亡くし、息子を一人で育てていた」

そういいペンダントを見せてくれた
そこには人間の男性が映っていて、どことなく僕に似ている気がする

校長「私は仕事もあり、あまり息子を構ってあげられなかった・・・だからと言って育児を蔑ろにしたことはない。時間がある時は一緒に過ごしたし、行きたいところがあればどこでも連れて行った。だが・・・息子・・・名前は君と同じ『陽翔』というんだが、陽翔が高校生の頃にグレテしまった時期があった。そのことで毎日のように喧嘩をしていたんだ・・・そして・・・私は・・・陽翔を・・・初めて叩いてしまった・・・そして・・・勘当と言ってしまった・・・もちろん本心ではない。その時は私も正気ではなかった。そのせいで息子は家を飛び出し・・・バイクで暴走をし・・・事故に合い・・・亡くなった・・・」

「・・・」

校長「私は後悔した。あんな事言うんじゃなかった・・・叩くべきじゃなかった・・・もう少し大人な対応が出来ていれば・・・息子は死なずにすんだはず・・・」

「校長先生は今でも後悔してるんですね・・・」

校長「ああ。もう何年も前の事なのに・・・未だに立ち直れない・・・そんな時、君を見つけたんだ」

「僕を?」

校長「ああ。君の父親とは友人だった。昔はあんな酷い奴じゃなかったんだ。優しくて頼りになって・・・でも、変わってしまった・・・」

「・・・」

校長「ネットで君の『レンタル』を見たとき、感じたんだ。この出会いは偶然じゃない。神様が私に息子の代わりを授けてくれたんだと」

そういい校長は涙を流した

校長「それからの行動は早かった。彼に会いに行き、金を払って君を引き取った。これは私の自己満足だ・・・君を息子の代用品として引き取った・・・これでは君のご両親と同じだ」

「・・・」

校長「心に空いた大きな穴を君で埋めようとしてるんだ。現に私は君と過ごすことで息子と過ごしている気になっている」

「・・・」

校長「君には申し訳なく思っている。私のエゴで君を引き取り家族の真似事をしているのだから・・・」

「・・・なんでそれを打ち明けようと思ったんですか?黙っていてもよかったのに・・・」

校長「クリスマスの時君は私に『父親みたい』と言ってくれた。そんな風に思ってくれている君に隠していくことは・・・できなかった」

「・・・」

校長「すまない・・・私は己の弱さに負け君を引き取った。自分のために・・・君の未来のためなんて言いながら、全部自分のためなんだ。寂しさを君で紛らわすだけの行為なんだ・・・」

「・・・」

僕は無言で校長先生を抱きしめた

校長「!?糸色君?」

「それでも構いません」

校長「え?」

「どんな理由であろうと僕をあの地獄から助けてくれたのは事実です」

校長「・・・」

「校長先生は父親らしいことをたくさんしてくれました。それが校長先生の自己満足であっても」

校長「うぅ・・・」

「僕は嬉しかったです。助けてくれたこと、親として色々気にかけてくれたこと・・・」

校長「う・・・」

「僕なんかでよければ、息子さんの代わりになります。おこがましいことだとはわかっています。でも、それで恩が返せるなら、僕は構いません」

校長「陽翔・・・」

そういい強く抱きしめる

「僕にとって校長先生は父親同然です。たとえそれが校長先生のエゴでも、僕はそう思ってます。なので自分をこれ以上は責めないでください」

校長「陽翔・・・お前は・・・私を・・・許してくれるのか・・・こんな酷い父親を・・・」

「・・・」

僕は本当の息子さんにはなれない
もちろん校長先生は僕の本当の父親にもなれない
でも、お互いに信頼しそう思い支えあうことはできると思う

「校長先生が僕を息子と思ってくれるなら、僕は校長先生を父親だと思うことにします」

校長「でも・・・いつ立ち直れるか・・・」

「立ち直れるまで僕は「息子」で居ます。だから、校長先生は僕の「父親」で居てください」

校長「陽翔・・・」

「お父さん・・・」

それ以上は言葉を交わさなかった
ただお互い抱きしめあって校長先生は泣いていた
しばらく泣き抱きしめていた校長先生は涙を拭き離れた

校長「大人げないところを見せてしまいましたねw」

「いいんですよw」

そして僕達はお墓を掃除した
その時

???「陽翔くん!?」

「ん?」

僕は驚きの声のする方をみた
そこにはお寺の住職さんがいた

住職「陽翔・・・くんではないですよねw」

校長「陽翔ですよw名前はw」

住職「ほう・・・この世界には似た者が何人かいるとは聞くが・・・名前も一緒とは・・・まさか、生まれ変わり・・・?」

校長「生まれ変わりではないですよw」

「あ、あの、はじめまして。『糸色 陽翔』です」

住職「ほう。ご丁寧でいい子だね~。私はこのお寺の住職をしている者です」

校長「この子は名前は一緒でも息子とは大違いですよw」

住職「それはそれはwしかし・・・本当にそっくりですね・・・」

とマジマジと見てくる

住職「私は仕事柄生まれ変わりを信じています。もしかしたら、この子は・・・」

校長「だとしたら、私はまた出会えたということになりますねw」

住職「この出会いに感謝しなさい」

そういい住職は行ってしまった

校長「さぁ!お掃除を終わらせて帰りましょう!風邪を引いてしまいますよ!」

そして僕達はお墓を後にした
学園に帰っている途中

校長「今度から・・・名前で呼んでも・・・構わないかな?」

「構いませんよ!」

そういうと校長先生は尻尾を振っていた

「そういえば・・・校長先生って・・・犬獣人ですか?狼獣人ですか?」

校長「そうですね~w狼ってことでお願いしますw」

そういい頭を撫でてきた
寮に着き

校長「では、あとは若い者同士でねw」

と言って校舎に入って行った
いつも校長室にいるけど、家には帰ってないのかな・・・?

「・・・まぁいいか!」

僕は寮に入った
寮では先輩がホールでくつろいでいた

獅子丸「おかえり!どこに行ってたんだ?」

僕は校長先生のことを話した

獅子丸「なるほど・・・校長先生も辛いことを経験してきたんだな・・・」

「みたいです・・・」

僕は先輩の隣に座った
先輩は尻尾で僕の頭を撫でてきた

「器用ですねw」

獅子丸「まぁな!」

そして先輩は帰り、僕は部屋に戻った
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