出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

冬休み・温泉旅行

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犬橋「やっと着いた~!」

熊下「座りっぱなしで尻が痛い・・・」

校長「私も・・・少し腰が痛いですね・・・」

「ふわ~・・・」

獅子丸「大きなあくびだなw昨日は寝れなかったのか?w」

「楽しみだったのでw」

寮長「俺も・・・眠い」

僕達は箱根に来ていた
なぜかというと・・・

・・・昨日のお昼ごろ・・・
校長「よかったらみんなで温泉に行きませんか?w」

「「「・・・?」」」

僕達はホールでトランプをしていた
そんな時、校長先生が急に来て驚きの提案をしてきたのだ

犬橋「温泉ですか?」

熊下「いきなりですねw」

校長「明日は年末!今年の疲れを洗い流し、新年を迎えられたらいいなと思いまして!もちろん、すべてこちらで負担しますよ!」

犬橋「ホント!?」

校長「はい!私の知り合いが箱根で温泉旅館をやっていますので、よかったらってチケットをくれたんですよ!」

犬橋「ただで温泉に行ける!俺!行く!」

熊下「そうだね・・・行こうかな!」

寮長「うん」

校長「陽翔くんは?」

「・・・」

どうしよう・・・
先輩は・・・一緒じゃダメ・・・だよね・・・
そんな僕の様子を察してくれたのか

校長「獅子丸君は二つ返事でOKしてくれましたよ?w」

「先輩にも声をかけたんですか?」

校長「もちろん!陽翔くんは獅子丸くんがいないと来ないと思ったので!」

この人もすごいな・・・
僕のことをよく理解してる
だから、先読みして行動してる

「行きます!」

校長「よかった!じゃあ、出発は明日だから!」

「「「明日!?」」」

校長「はいw準備をしっかりしてくださいね!」

・・・現在・・・
と、言うわけで僕たちは急遽、箱根に来ているのであった

校長「この時期は人が多いですね~」

寮長「観光名所ですから」

確かにすごい人数だな・・・
迷子になったり、はぐれたりしないようにしないと・・・

熊下「あれ?犬橋は?」

校長「おや?さっきまでは・・・ここに・・・」

獅子丸「・・・あそこにいますよ」

先輩が指を指した方向には試食コーナーで獣のように貪り食ってる犬がいた

熊下「犬橋・・・」

寮長「他人のフリをしよう・・・」

校長「それは・・・したくてもできませんねw」

獅子丸「リード付けた方がいい気がする・・・」

「本当に本能のままに生きてるんだねw」

獣と化した犬橋を寮長が引っ張り僕たちは旅館に向かった
因みに、二泊三日の予定らしい
旅館に着くと浴衣を着たオスの虎獣人が出迎えてくれた

虎「ようこそ、お越しくださいました!」

校長「久しぶりだね!」

虎「そうだな!」

校長「今回はありがとう!」

虎「いえいえ!お前が養子を引き取ったと聞いたからな!お祝いだ!」

校長「養子ではないよw」

虎「違うのか?まぁいいか!で、どの子だ?」

校長「この子だよ!」

と僕を肩に手を回した

虎「!?!?陽翔くん!?」

「え、あ、はい」

虎「え!?亡くなった・・・って・・・言ってたよな!?」

校長「フフフwこの子は陽翔ではないよw名前は陽翔だけどw」

虎「・・・訳アリってことか?」

校長「まぁ・・・そんなところw」

虎「そうか・・・いや~それにしてもそっくりだな・・・びっくりだよ」

と、自分の顎を触りながら僕を見てくる

虎「瓜二つ・・・だな。実は双子とか?」

校長「ありえないよw」

校長先生と虎獣人は話が盛り上がっている

犬橋「校長先生って子供いたんだ・・・」

熊下「それも・・・亡くなってる・・・って・・・」

寮長「糸色と瓜二つ・・・」

獅子丸「三人は知らなかったのか?」

犬橋「獅子丸先輩は知ってたんですか?」

獅子丸「ああ。この間陽翔から聞いた」

「僕は校長先生から聞いた」

熊下「そうなのか・・・」

寮長「・・・そのことはあまり触れないようにしよう」

熊下「そうだね。折角の旅行なんだし、悲しい思い出を思い出させるのは・・・ね」

獅子丸「ああ。わかったか?犬橋?」

犬橋「なんでピンポイントに名指しなんですか・・・」

獅子丸「お前のことだ。すぐに聞くだろう?」

犬橋「さすがの俺でもこればかりは・・・」

熊下「へ~w犬橋でも聞けない事があるのかw」

犬橋「あるに決まってるだろう!」

「「「アハハハハ」」」

校長「楽しそうですね!なんの話をしてたんですか?w」

獅子丸「犬橋も遠慮ができるんだな~って話ですw」

校長「そうなのかい?それは驚きですね~」

犬橋「校長先生まで!?」

校長「ハハハwさぁ!荷物を部屋にもっていきましょう!観光もしたいですし!」

そして僕たちは部屋に向かった
部屋はとても広く全員分の布団を引いても余るくらいだ

「見て見て!綺麗な眺めだよ!」

僕はふすまを開けてみんなに言った

犬橋「ホントだ!ここから叫ぶと響きそう!」

熊下「迷惑だからやめろ」

寮長「そんなことしたら・・・ここから突き落とす」

獅子丸「俺も手伝うぞ!」

校長「ハハハw」

そして荷物を置き僕達は観光に向かった

犬橋「食べ物♪果物♪お・か・し♪」

「犬橋って食べ物のことばかり考えてるよねw」

犬橋「そんな事ないぞ!ほら!」

とスケッチブックを鞄から取り出した

犬橋「創作意欲はいつ湧くかわからないからな!いつも持ち歩いてる!」

熊下「その意欲は関心するが、周りに迷惑をかけるなよ?」

犬橋「わかってるって!」

校長「ちょうどお昼ですし、なにか食べましょうか!」

そういい近くのレストランに入った
そこはかなり有名でお客さんも多かった
しばらく待ったのち席に案内された
料理を頼み

熊下「この後はどうしますか?」

校長「折角、若者がいますし縁結びの神社とかいきますか!」

犬橋「お!そこで拝めば俺にもついに恋人が!」

熊下「できるとは限らないがな」

そんな話をしていたら料理がきて食事を済ませた
そして予定通り縁結びの神社に来た

犬橋「どうか・・・どうか、俺に最高のつがいが見つかりますように・・・」

熊下「運が良ければ・・・いい出会いがありますように・・・」

寮長「・・・」

校長「これから先も陽翔くんと楽しく過ごせますように・・・」

獅子丸「陽翔と結婚して子供が三人できますように・・・」

(先輩やみんなの願いが叶いますように・・・)

それぞれがお願いをして次は日本初の野外美術館に来た

犬橋「おお!綺麗な場所だな!創作意欲が湧き上がる!」

とスケッチブックを取り出し書き始めた

犬橋「糸色!そこのベンチに座ってくれ!」

「こ、こう?」

犬橋「いい感じだ!」

とすらすらと描いていく
しばらく描くと満足したようでスケッチブックをしまった

校長「さて、もう夕方ですし、旅館に帰りましょうか!」

と、僕たちは旅館に帰った
旅館では様々な料理が出てきた
それも初めてみる料理ばっかりだ

犬橋「ん!この刺身うまい!」

寮長「この天ぷらもいける」

熊下「量が多いな・・・」

校長「奮発してくれたみたいですね~w」

獅子丸「これ、食うか?」

「いいんですか?」

獅子丸「ああ。もう腹いっぱいだw」

食事を終え、僕たちは温泉に向かった
温泉は時間帯で男女入れ替わるみたいだ

犬橋「広い!!」

熊下「ホントだ!」

寮長「これは・・・なかなか・・・」

校長「景色が最高ですね~」

「・・・」

僕は隅っこにいた
背中を見られないようにするために・・・

獅子丸「大丈夫か?」

「え、はい。大丈夫です」

先輩は僕の傍にいてくれた
みんな大はしゃぎしている
ほかのお客さんがいないのが幸いだな

犬橋「ふ~・・・いいな~温泉・・・」

校長「若い君たちは温泉なんかより遊園地とかの方がいいかと思ったんですがねw」

熊下「俺は温泉の方がいいですよ!癒されます!」

寮長「うん」

犬橋「俺は遊園地も行きたい!」

校長「では、来年の夏は遊園地に行きましょうか!」

犬橋「やった!」

「・・・」

獅子丸「どうした?」

「いえ・・・先輩は・・・もう卒業してるんだな・・・って・・・」

獅子丸「大丈夫だ!何としてでも時間を作る!」

「無理しないでくださいね?」

獅子丸「ああ!」

そして温泉をでて部屋に戻ると布団が敷いてあった

犬橋「お!サービス満点!」

熊下「お前は端っこな」

犬橋「なんでだよ~」

熊下「うるさそうだから」

寮長「獅子丸は糸色と添い寝か?w」

獅子丸「もちろん!」

「え、恥ずかしいです・・・」

犬橋「今更w」

校長「さ!もう遅いですし、寝ますよ!」

犬橋「え~これからが旅行の醍醐味ですよ!」

と鞄からトランプやらお菓子やらをたくさん出した

熊下「おまえ・・・寝る気ないな?」

犬橋「もちろん!」

校長「まぁたまにはいいでしょうw」

そして夜中まで色々なゲームをして楽しんだ
もちろん、みんな寝不足になったのは言うまでもない・・・
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