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夫婦
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「・・・」
僕はどうすることもできず、ただ椅子に座りうずくまっている
クルス「ハルト」
そんなときクルスさんが声をかけてきた
「なに?」
僕は笑顔で答えた
ばれないように
クルス「俺に隠し事してるだろう?」
「な、なんのこと?」
クルス「妊娠のことだよ」
「・・・ジェットから聞いた?」
クルス「いや、ジェットは管理者権限ってやつで話さなかった。だから、質問した」
「質問?」
クルス「ああ。お前のことだ。管理者権限で妊娠のことは話すなと言ったんだろう?でも、質問に答えるなとまでは言ってなかっただろう?」
「・・・」
そこまで考えてなかった
クルス「なんで俺に相談しないんだ?」
「・・・言えないよ」
クルス「・・・」
「こんな世界でどうやって育てればいいの?」
クルス「育てられるさ」
「無理だよ・・・周りを見てみなよ。一歩出たら危険だらけだよ?そんな世界で子供を産んで育てるなんて・・・不可能だよ・・・」
クルス「キャリーはどうだ?」
「え?キャリーさん?」
クルス「ああ。あいつはひとりで子供を育ててる。俺たちに会う前からずっと」
「それはキャリーさんが大人で強い人だからだよ。僕はまだ子供だし、強くないよ・・・」
クルス「人は誰しも強いわけじゃない」
「・・・」
クルス「周りに支えられ、守られ、守り強くなる。キャリーは一人でなんとかしなくちゃいけない状況だっただけで、今では周りに支えられて生きている」
「・・・」
クルス「お前は一人か?」
「・・・」
クルス「俺やジェット、警備ロボットに案内ロボット・・・たくさんの仲間に囲まれてるじゃないか」
「・・・」
クルス「もちろん、街の奴らもお前を支えてくれるだろう」
「・・・」
クルス「だから、産んでくれ」
「・・・」
クルス「俺が傍に居る。絶対に守って見せる。危険な目に合わせない」
「・・・うぅ・・・」
泣く僕を優しく抱きしめるクルスさん
クルス「お前は一人じゃない。だから、甘えていいんだ」
「クルスさん・・・」
僕はクルスさんにしがみついた
「産みたい・・・産みたいよ・・・」
クルス「ああ。産んでくれ。必ず、お前と子供は守って見せる」
「うん・・・うん!!」
僕の意思は決まった
もう・・・迷わない
クルスさんと子供と三人で生きていく
どんなことがあっても必ず生きてみせる
そう固く誓った
ジェット「坊ちゃん・・・」
その時、ジェットがやってきた
「ジェット・・・」
ジェット「大変申し訳ありません・・・私は命令に背きました・・・どんな罰でも受け入れます」
「・・・わかった。じゃあ、これからは子供のこともよろしくね?」
ジェット「!!坊ちゃん!!」
「ごめんね?酷い命令を出して・・・」
ジェット「いえ!いいのです!私は・・・私は・・・」
ジェットはその場で崩れるように床に倒れた
「!?ジェット!?」
ジェット「私は・・・破棄されると覚悟しておりました・・・ですが、坊ちゃんは私を咎めるどころかこれから生まれてくる子供のお世話を私に・・・安心と感動で・・・エンジンがオーバーヒートしそうです・・・」
「そんな大げさだよ!僕はジェットを咎めたりなんてしないよ!言ったでしょう?ジェットは大切な家族だって!」
ジェット「坊ちゃん・・・」
僕はジェットを抱きしめた
きっとすごく辛かったと思う
そういう命令を僕はジェットにしたんだ
ジェット「もし・・・もし私が機械でなければ涙を流し、声を荒げていたことでしょう」
「フフフ。大げさだな~」
そして、その日の夜
ジェット「今日はおめでたい日なので、豪華なお料理を用意しましたよ!」
テーブルの上にはかなり豪華・・・と、言うか、品数というのか・・・
すごい量の料理があった
クルス「おお~すごいな~!」
「ね!」
ジェット「さぁさぁ!召し上がってください!」
「いただきます!」
クルス「いただきます」
料理はどれもすごくおいしかった
食事を終え、寝室に向かった
僕はいつものようにクルスさんの腕枕をしてもらっていた
クルス「寒くないか?」
「大丈夫だよ?」
クルス「暑くないか?」
「フフフ。大丈夫だよ」
過保護が更に増しそう・・・
クルス「・・・なぁ」
「ん?」
クルス「結婚しようか」
「え?結婚?」
クルス「ああ。こんな世界になったが結婚はあるらしいんだ」
「そうなの?」
クルス「クリスタルシティで結婚してる人達をみたんだ」
「そうなんだ・・・知らなかった」
クルス「それで・・・俺たちもどうかな?」
「クルスさんは結婚したい?」
クルス「したくなかったら言わないよ!」
「・・・じゃあ、結婚しようか?」
クルス「ああ!」
「僕、まだ15歳だけど・・・いいのかな?」
クルス「法律なんてないんだ。構わないだろう?」
「まぁ・・・そうだよね!」
クルス「結婚したら俺たちは夫婦だな!」
「結婚しなくてももう夫婦でしょう?」
そういい指輪を見せた
「これは結婚指輪でしょう?ならもらった時点で夫婦だよ!」
クルス「そうか!じゃあ、正式な夫婦になろうな!」
「うん!」
そしてクルスさんは僕のお腹を撫でる
クルス「どんな子かな?」
「かっこいい子だといいな~」
クルス「ハルトそっくりなかわいい子かもしれないぞ?」
「熊獣人かもよ?」
クルス「熊獣人の子供は大変だぞ~?」
「そうなの?」
クルス「ああ!力は強いし食欲旺盛だし、好奇心もすごいしな!」
「それは自分のこと?」
クルス「ああ!俺がそうだったからな!」
そういい笑うクルスさん
例え、熊獣人だろうと人間だろうと、生まれてくる子はかわいいに決まってる
だって・・・クルスさんの子供なんだもん
「楽しみだね!」
クルス「ああ!」
もう不安はない
むしろ嬉しさと楽しみしかない
「早く会いたいな・・・」
クルス「焦るなって。もう7か月もしたら嫌でも会うんだから」
「そうだね!」
そしてクルスさんに包まれながら眠りについたのであった・・・
・・・ジェット視点・・・
「♪~~~♪~」
私は子守歌のメロディーを機体から流していた
「懐かしいですね~・・・坊ちゃんが赤ん坊のころ、よく流していましたね・・・」
私は本来、お世話をするために作られたロボット
その役目はいつか終わりが来る・・・いえ、もう終わっていたのかもしれません
でも、坊ちゃんや旦那様や奥様のご厚意で破棄されずにずっと居られている
そして・・・今度は坊ちゃんの子供のお世話を・・・
「私は・・・まだお役に立てるのですね」
それが嬉しかった
いつか終わりが来る・・・
それは機械にも言えること
でも、坊ちゃんは私を破棄しようとはしなかった
家族と言ってくださった
「私は・・・なにがあろうとご家族を守ります。何があろうと・・・」
そう固く誓い家事をこなすことにした・・・
僕はどうすることもできず、ただ椅子に座りうずくまっている
クルス「ハルト」
そんなときクルスさんが声をかけてきた
「なに?」
僕は笑顔で答えた
ばれないように
クルス「俺に隠し事してるだろう?」
「な、なんのこと?」
クルス「妊娠のことだよ」
「・・・ジェットから聞いた?」
クルス「いや、ジェットは管理者権限ってやつで話さなかった。だから、質問した」
「質問?」
クルス「ああ。お前のことだ。管理者権限で妊娠のことは話すなと言ったんだろう?でも、質問に答えるなとまでは言ってなかっただろう?」
「・・・」
そこまで考えてなかった
クルス「なんで俺に相談しないんだ?」
「・・・言えないよ」
クルス「・・・」
「こんな世界でどうやって育てればいいの?」
クルス「育てられるさ」
「無理だよ・・・周りを見てみなよ。一歩出たら危険だらけだよ?そんな世界で子供を産んで育てるなんて・・・不可能だよ・・・」
クルス「キャリーはどうだ?」
「え?キャリーさん?」
クルス「ああ。あいつはひとりで子供を育ててる。俺たちに会う前からずっと」
「それはキャリーさんが大人で強い人だからだよ。僕はまだ子供だし、強くないよ・・・」
クルス「人は誰しも強いわけじゃない」
「・・・」
クルス「周りに支えられ、守られ、守り強くなる。キャリーは一人でなんとかしなくちゃいけない状況だっただけで、今では周りに支えられて生きている」
「・・・」
クルス「お前は一人か?」
「・・・」
クルス「俺やジェット、警備ロボットに案内ロボット・・・たくさんの仲間に囲まれてるじゃないか」
「・・・」
クルス「もちろん、街の奴らもお前を支えてくれるだろう」
「・・・」
クルス「だから、産んでくれ」
「・・・」
クルス「俺が傍に居る。絶対に守って見せる。危険な目に合わせない」
「・・・うぅ・・・」
泣く僕を優しく抱きしめるクルスさん
クルス「お前は一人じゃない。だから、甘えていいんだ」
「クルスさん・・・」
僕はクルスさんにしがみついた
「産みたい・・・産みたいよ・・・」
クルス「ああ。産んでくれ。必ず、お前と子供は守って見せる」
「うん・・・うん!!」
僕の意思は決まった
もう・・・迷わない
クルスさんと子供と三人で生きていく
どんなことがあっても必ず生きてみせる
そう固く誓った
ジェット「坊ちゃん・・・」
その時、ジェットがやってきた
「ジェット・・・」
ジェット「大変申し訳ありません・・・私は命令に背きました・・・どんな罰でも受け入れます」
「・・・わかった。じゃあ、これからは子供のこともよろしくね?」
ジェット「!!坊ちゃん!!」
「ごめんね?酷い命令を出して・・・」
ジェット「いえ!いいのです!私は・・・私は・・・」
ジェットはその場で崩れるように床に倒れた
「!?ジェット!?」
ジェット「私は・・・破棄されると覚悟しておりました・・・ですが、坊ちゃんは私を咎めるどころかこれから生まれてくる子供のお世話を私に・・・安心と感動で・・・エンジンがオーバーヒートしそうです・・・」
「そんな大げさだよ!僕はジェットを咎めたりなんてしないよ!言ったでしょう?ジェットは大切な家族だって!」
ジェット「坊ちゃん・・・」
僕はジェットを抱きしめた
きっとすごく辛かったと思う
そういう命令を僕はジェットにしたんだ
ジェット「もし・・・もし私が機械でなければ涙を流し、声を荒げていたことでしょう」
「フフフ。大げさだな~」
そして、その日の夜
ジェット「今日はおめでたい日なので、豪華なお料理を用意しましたよ!」
テーブルの上にはかなり豪華・・・と、言うか、品数というのか・・・
すごい量の料理があった
クルス「おお~すごいな~!」
「ね!」
ジェット「さぁさぁ!召し上がってください!」
「いただきます!」
クルス「いただきます」
料理はどれもすごくおいしかった
食事を終え、寝室に向かった
僕はいつものようにクルスさんの腕枕をしてもらっていた
クルス「寒くないか?」
「大丈夫だよ?」
クルス「暑くないか?」
「フフフ。大丈夫だよ」
過保護が更に増しそう・・・
クルス「・・・なぁ」
「ん?」
クルス「結婚しようか」
「え?結婚?」
クルス「ああ。こんな世界になったが結婚はあるらしいんだ」
「そうなの?」
クルス「クリスタルシティで結婚してる人達をみたんだ」
「そうなんだ・・・知らなかった」
クルス「それで・・・俺たちもどうかな?」
「クルスさんは結婚したい?」
クルス「したくなかったら言わないよ!」
「・・・じゃあ、結婚しようか?」
クルス「ああ!」
「僕、まだ15歳だけど・・・いいのかな?」
クルス「法律なんてないんだ。構わないだろう?」
「まぁ・・・そうだよね!」
クルス「結婚したら俺たちは夫婦だな!」
「結婚しなくてももう夫婦でしょう?」
そういい指輪を見せた
「これは結婚指輪でしょう?ならもらった時点で夫婦だよ!」
クルス「そうか!じゃあ、正式な夫婦になろうな!」
「うん!」
そしてクルスさんは僕のお腹を撫でる
クルス「どんな子かな?」
「かっこいい子だといいな~」
クルス「ハルトそっくりなかわいい子かもしれないぞ?」
「熊獣人かもよ?」
クルス「熊獣人の子供は大変だぞ~?」
「そうなの?」
クルス「ああ!力は強いし食欲旺盛だし、好奇心もすごいしな!」
「それは自分のこと?」
クルス「ああ!俺がそうだったからな!」
そういい笑うクルスさん
例え、熊獣人だろうと人間だろうと、生まれてくる子はかわいいに決まってる
だって・・・クルスさんの子供なんだもん
「楽しみだね!」
クルス「ああ!」
もう不安はない
むしろ嬉しさと楽しみしかない
「早く会いたいな・・・」
クルス「焦るなって。もう7か月もしたら嫌でも会うんだから」
「そうだね!」
そしてクルスさんに包まれながら眠りについたのであった・・・
・・・ジェット視点・・・
「♪~~~♪~」
私は子守歌のメロディーを機体から流していた
「懐かしいですね~・・・坊ちゃんが赤ん坊のころ、よく流していましたね・・・」
私は本来、お世話をするために作られたロボット
その役目はいつか終わりが来る・・・いえ、もう終わっていたのかもしれません
でも、坊ちゃんや旦那様や奥様のご厚意で破棄されずにずっと居られている
そして・・・今度は坊ちゃんの子供のお世話を・・・
「私は・・・まだお役に立てるのですね」
それが嬉しかった
いつか終わりが来る・・・
それは機械にも言えること
でも、坊ちゃんは私を破棄しようとはしなかった
家族と言ってくださった
「私は・・・なにがあろうとご家族を守ります。何があろうと・・・」
そう固く誓い家事をこなすことにした・・・
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