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本編
失いたくない
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「う・・・ん・・・いっ!」
身体中が痛い・・・
起き上がろうとすると激痛が走る・・・
「いっ・・・」
周りを見たらすっかり暗くなっていた
「・・・山神様・・・」
僕は地面を見た
そこにはこの季節ではありえない緑の葉っぱが敷き詰められていた
「この草のおかげで死なずにすんだのかな・・・?」
僕は痛む身体で立ち上がった
「結構落ちたみたいだね・・・」
上を見上げるとかなりの高さから落ちたことがわかる
「よく助かったな・・・」
僕は歩き出した
「いっ!」
ドサッ!
「はぁ・・・はぁ・・・」
しばらく歩いたが痛くて歩けなくなった・・・
どうしよう・・・
ガサガサ・・・
その時近くの草むらで何かが動いた
僕は音のする方を見た
そこには狼が三匹いた
「僕・・・食べられるのかな・・・」
僕の匂いを嗅ぎに近づいて来る狼たち
「山神様・・・ごめんなさい・・・」
こんな至らない嫁で・・・
お傍にいられなくて・・・
「うぅ・・・」
僕は泣いた
山神様の笑顔を思い出していた
「山神様・・・」
最初は間違いで嫁いできたけど、次第に好きになっていった
そして・・・今では傍にいないと・・・不安になる・・・
「山神様・・・愛しておりました・・・すみません・・・早々にお別れをすることになることを・・・お許しください・・・」
そう囁く
もっと一緒に居たかった・・・
もっといろんなことを一緒にしたかった・・・
お野菜を食べさせてあげたかった・・・
「本当に・・・申しわけありません・・・」
そして僕は目を瞑った
涙が頬を伝い落ちる・・・
???「ハルト!!!」
その時山神様の声が聞こえた
「山神様・・・?」
目の前には泣き顔の山神様がいた・・・
~山神視点~
「自然よ!!!我が愛しき者を守れ!!」
俺は力を使いハルトが地面に直撃するのを防ぐことができた
「ハルト!!!今行くからな!!」
そういい俺は急いで崖下へ向かった
でも、下に行くためにはかなり大回りしないといけない
「はぁはぁ・・・山の動物たちよ・・・我の声を聞き届けよ・・・」
山の動物たちが騒ぎ出す
「我が愛しき嫁を探し守れ!!」
鳥が飛び立ち、狼は走り出す
「これで何とかなるか・・・」
俺は走り崖下へ急いだ
どれくらいたっただろうか・・・
日が傾きまわりが暗くなる
「まずい・・・気温が下がってきている・・・」
人間には辛い気温だ
ましてやハルトは薄着だ・・・
俺の上着を着ていたとしても夜の寒さに耐えるのは無理だ
それにケガをしていたら体力の消耗も・・・
「うぅ・・・ハルト・・・」
俺はハルトを失うかもしれないという思いで涙がでた
「泣いていても仕方ない・・・早く行かないと・・・」
拭いても止まらない涙を流しながら俺はハルトのもとへ向かった
そして・・・
「いない!?どこへ!?」
俺の力でクッションにした草はあるがハルトがいない・・・
「どこへ・・・」
その時、一匹の狼が現れた
狼「山神様」
「お主か・・・どうした?」
狼「多分ですが、山神様のつがいがおられます」
「!?」
俺は狼の来た方へ走った
そこにはハルトが倒れていた
「ハルト!!!」
ハルト「山神様・・・?」
ハルトは意識が朦朧としているのか今にも気を失いそうだった
「大丈夫だ・・・俺が来たからな。帰ろう・・・」
そういい俺はハルトを抱えた
ハルト「す、みません・・・」
そういうとハルトは気を失った
「俺の方こそ・・・すまない・・・」
崖が崩れることも考えるべきだった・・・
今までの俺ならこんなことにはならなかった・・・
「すまない・・・ホントに・・・すまない・・・」
俺はハルトの頬に自分の頬を当てて泣いた
狼「山神様。夜風は人間の身体によくありません。早くお戻りに・・・」
「ああ・・・わかっている。皆、ご苦労であった。感謝する」
狼「いえ。私の子がこの人間にお世話になりましたので、そのお礼です」
「そうか・・・あの時の狼はお前の子だったか・・・」
狼「はい」
そして俺はハルトを抱えて住処に戻った
ハルトをベッドに寝かせ服を脱がし傷の手当てをした
「よかった・・・致命傷はないみたいだな」
俺はハルトの傷の少なさに安堵した
「よかった・・・ホントに・・・よかった・・・」
俺は改めて気づいた
ホントにハルトを愛していることを・・・
失ったときの痛みが想像を絶するということを・・・
そして手当てを済ませて俺は外に出て空を見上げた
「もう二度とこんな過ちは繰り返さない・・・もう、二度と・・・ハルトを傷つけさせはしない!!」
そう自分に言い聞かせて住処に入った・・・
身体中が痛い・・・
起き上がろうとすると激痛が走る・・・
「いっ・・・」
周りを見たらすっかり暗くなっていた
「・・・山神様・・・」
僕は地面を見た
そこにはこの季節ではありえない緑の葉っぱが敷き詰められていた
「この草のおかげで死なずにすんだのかな・・・?」
僕は痛む身体で立ち上がった
「結構落ちたみたいだね・・・」
上を見上げるとかなりの高さから落ちたことがわかる
「よく助かったな・・・」
僕は歩き出した
「いっ!」
ドサッ!
「はぁ・・・はぁ・・・」
しばらく歩いたが痛くて歩けなくなった・・・
どうしよう・・・
ガサガサ・・・
その時近くの草むらで何かが動いた
僕は音のする方を見た
そこには狼が三匹いた
「僕・・・食べられるのかな・・・」
僕の匂いを嗅ぎに近づいて来る狼たち
「山神様・・・ごめんなさい・・・」
こんな至らない嫁で・・・
お傍にいられなくて・・・
「うぅ・・・」
僕は泣いた
山神様の笑顔を思い出していた
「山神様・・・」
最初は間違いで嫁いできたけど、次第に好きになっていった
そして・・・今では傍にいないと・・・不安になる・・・
「山神様・・・愛しておりました・・・すみません・・・早々にお別れをすることになることを・・・お許しください・・・」
そう囁く
もっと一緒に居たかった・・・
もっといろんなことを一緒にしたかった・・・
お野菜を食べさせてあげたかった・・・
「本当に・・・申しわけありません・・・」
そして僕は目を瞑った
涙が頬を伝い落ちる・・・
???「ハルト!!!」
その時山神様の声が聞こえた
「山神様・・・?」
目の前には泣き顔の山神様がいた・・・
~山神視点~
「自然よ!!!我が愛しき者を守れ!!」
俺は力を使いハルトが地面に直撃するのを防ぐことができた
「ハルト!!!今行くからな!!」
そういい俺は急いで崖下へ向かった
でも、下に行くためにはかなり大回りしないといけない
「はぁはぁ・・・山の動物たちよ・・・我の声を聞き届けよ・・・」
山の動物たちが騒ぎ出す
「我が愛しき嫁を探し守れ!!」
鳥が飛び立ち、狼は走り出す
「これで何とかなるか・・・」
俺は走り崖下へ急いだ
どれくらいたっただろうか・・・
日が傾きまわりが暗くなる
「まずい・・・気温が下がってきている・・・」
人間には辛い気温だ
ましてやハルトは薄着だ・・・
俺の上着を着ていたとしても夜の寒さに耐えるのは無理だ
それにケガをしていたら体力の消耗も・・・
「うぅ・・・ハルト・・・」
俺はハルトを失うかもしれないという思いで涙がでた
「泣いていても仕方ない・・・早く行かないと・・・」
拭いても止まらない涙を流しながら俺はハルトのもとへ向かった
そして・・・
「いない!?どこへ!?」
俺の力でクッションにした草はあるがハルトがいない・・・
「どこへ・・・」
その時、一匹の狼が現れた
狼「山神様」
「お主か・・・どうした?」
狼「多分ですが、山神様のつがいがおられます」
「!?」
俺は狼の来た方へ走った
そこにはハルトが倒れていた
「ハルト!!!」
ハルト「山神様・・・?」
ハルトは意識が朦朧としているのか今にも気を失いそうだった
「大丈夫だ・・・俺が来たからな。帰ろう・・・」
そういい俺はハルトを抱えた
ハルト「す、みません・・・」
そういうとハルトは気を失った
「俺の方こそ・・・すまない・・・」
崖が崩れることも考えるべきだった・・・
今までの俺ならこんなことにはならなかった・・・
「すまない・・・ホントに・・・すまない・・・」
俺はハルトの頬に自分の頬を当てて泣いた
狼「山神様。夜風は人間の身体によくありません。早くお戻りに・・・」
「ああ・・・わかっている。皆、ご苦労であった。感謝する」
狼「いえ。私の子がこの人間にお世話になりましたので、そのお礼です」
「そうか・・・あの時の狼はお前の子だったか・・・」
狼「はい」
そして俺はハルトを抱えて住処に戻った
ハルトをベッドに寝かせ服を脱がし傷の手当てをした
「よかった・・・致命傷はないみたいだな」
俺はハルトの傷の少なさに安堵した
「よかった・・・ホントに・・・よかった・・・」
俺は改めて気づいた
ホントにハルトを愛していることを・・・
失ったときの痛みが想像を絶するということを・・・
そして手当てを済ませて俺は外に出て空を見上げた
「もう二度とこんな過ちは繰り返さない・・・もう、二度と・・・ハルトを傷つけさせはしない!!」
そう自分に言い聞かせて住処に入った・・・
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