9 / 45
本編
熊井の苦悩
しおりを挟む
「・・・」
俺は柵作りを手伝っていた
犬井「いや~熊井さんは力持ちで助かります!」
獅子丸「熊井は力だけはあるからな」
「だけは余計だ」
獅子丸が木を切り倒し
俺とファーストが運び
犬井が柵を作る
人数が多いと分担ができて楽だな
「・・・」
獅子丸「熊井?」
「なんだ?」
獅子丸「気になるなら側にいてやればいいだろう?」
「な、なんのことだ?」
獅子丸「お前、一ノ瀬くんのこと好きなんだろう?」
「!?」
なんで知ってるんだ?
獅子丸「図星だなw」
「お、お前な・・・」
こいつはいつも俺をからかうようなことをする・・・
獅子丸「俺はお前との付き合いが長いからな。見てればわかる」
「そうか」
獅子丸「この間、怒ってたのもなにか俺が邪魔したからだろう?」
「・・・まぁな・・・」
獅子丸「何をしようとしてたかはわからないが、邪魔して悪かったな」
「いや、あれは俺が悪かった。タイミングなんて誰もわからないのにな」
獅子丸「そうだけどな・・・で、告白は?」
「してねぇよ」
獅子丸「しないのか?」
「して、断られたら一緒に居ずらい」
獅子丸「確かに・・・でも、いつ死ぬかわからない状況なんだぞ?」
「・・・」
獅子丸「後悔したくはないだろう?」
「わかってるけど・・・」
獅子丸「・・・まぁ、お前が決めることだ」
「・・・」
獅子丸「・・・いつから好きなんだ?」
「いつからだろうな・・・多分、初めて会ったときからかな・・・」
獅子丸「そんな前から?てっきり、一ノ瀬くんが大人って知ったあたりからだと思ってた」
「本格的に好きって思ったのはその時だな。それまでは『子供』に対する好きだと思ってた。子供だから守らないと・・・って」
獅子丸「・・・」
「それで、その、なんだ。一ノ瀬が大人って知って、その時子供としてじゃなく一人の人として好きなんだってわかった」
獅子丸「・・・そうか」
「ああ」
獅子丸「・・・」
「・・・なんでわかったんだ?」
獅子丸「だから、見てたらわかったんだよ」
「それだけじゃわからないだろう」
獅子丸「そうだな・・・色々あるけど、確信したのはケガしたときかな」
「昨日か?」
獅子丸「ああ。お前の本気の顔を初めてみた」
「そうか」
獅子丸「・・・さて、作業再開するかな」
そういうと獅子丸は木を切り倒し始めた
「・・・」
告白か・・・
する勇気なんてねぇよ
でも、なんとなく行ける気はするんだよな
添い寝も拒まれなかったし、抱きしめても嫌がらないし・・・
俺が泣いても抱きしめてくれたし・・・
「・・・」
獅子丸「聞いてるのか?」
「え?あ、ああ、聞いてなかった」
獅子丸「はぁ・・・この木材を犬井さんのところへ運んでくれ。きっと向こうは木材を待ってるだろうしな」
「あ、ああ」
そう言われ俺は大量の木材をもって犬井のところに向かった
犬井「ありがとうございます!」
「ああ」
犬井「すこし休憩しましょう!」
「そうだな・・・じゃあ、俺は一ノ瀬の様子を見てくる」
犬井「わかりました!」
そういうと俺は一ノ瀬のところに向かった
テントを入ると気持ちよさそうに寝ていた
「かわいい・・・」
寝顔がすごくかわいい
抱き締めたい・・・
俺は一瞬ムラッとした
やばい・・・考えるな!
そう自分に言い聞かせて一ノ瀬の左腕の包帯を取り換えた
「血は止まったみたいだな・・・よかった」
猫里がいてくれて助かった
俺じゃなにもできなかった
「・・・ホントに・・・よかった・・・」
俺は安心して泣いてしまった
俺ってこんなに泣くような奴だったか?
一ノ瀬のことになるとどうも・・・な
「・・・」
俺は顔を一ノ瀬の顔に近づけた
そしてキスを・・・
いや、やめておこう・・・
なんか、卑怯なことをしてる気がする
添い寝の時、しようと思ったがな・・・
「はぁ・・・」
俺、なにをしてるんだろう・・・
一緒に寝ようと思ったのもチャンスがあればって思ったからだ
「俺って・・・卑怯・・・だな・・・」
一ノ瀬の顔を見て俺は罪悪感に襲われた
まだ、手をだしたわけではないが・・・
なぜか、罪悪感が・・・
一ノ瀬「熊井・・・さん・・・」
「ん?・・・寝言か・・・」
寝言でも呼ばれると嬉しいな・・・
俺は柵作りを手伝っていた
犬井「いや~熊井さんは力持ちで助かります!」
獅子丸「熊井は力だけはあるからな」
「だけは余計だ」
獅子丸が木を切り倒し
俺とファーストが運び
犬井が柵を作る
人数が多いと分担ができて楽だな
「・・・」
獅子丸「熊井?」
「なんだ?」
獅子丸「気になるなら側にいてやればいいだろう?」
「な、なんのことだ?」
獅子丸「お前、一ノ瀬くんのこと好きなんだろう?」
「!?」
なんで知ってるんだ?
獅子丸「図星だなw」
「お、お前な・・・」
こいつはいつも俺をからかうようなことをする・・・
獅子丸「俺はお前との付き合いが長いからな。見てればわかる」
「そうか」
獅子丸「この間、怒ってたのもなにか俺が邪魔したからだろう?」
「・・・まぁな・・・」
獅子丸「何をしようとしてたかはわからないが、邪魔して悪かったな」
「いや、あれは俺が悪かった。タイミングなんて誰もわからないのにな」
獅子丸「そうだけどな・・・で、告白は?」
「してねぇよ」
獅子丸「しないのか?」
「して、断られたら一緒に居ずらい」
獅子丸「確かに・・・でも、いつ死ぬかわからない状況なんだぞ?」
「・・・」
獅子丸「後悔したくはないだろう?」
「わかってるけど・・・」
獅子丸「・・・まぁ、お前が決めることだ」
「・・・」
獅子丸「・・・いつから好きなんだ?」
「いつからだろうな・・・多分、初めて会ったときからかな・・・」
獅子丸「そんな前から?てっきり、一ノ瀬くんが大人って知ったあたりからだと思ってた」
「本格的に好きって思ったのはその時だな。それまでは『子供』に対する好きだと思ってた。子供だから守らないと・・・って」
獅子丸「・・・」
「それで、その、なんだ。一ノ瀬が大人って知って、その時子供としてじゃなく一人の人として好きなんだってわかった」
獅子丸「・・・そうか」
「ああ」
獅子丸「・・・」
「・・・なんでわかったんだ?」
獅子丸「だから、見てたらわかったんだよ」
「それだけじゃわからないだろう」
獅子丸「そうだな・・・色々あるけど、確信したのはケガしたときかな」
「昨日か?」
獅子丸「ああ。お前の本気の顔を初めてみた」
「そうか」
獅子丸「・・・さて、作業再開するかな」
そういうと獅子丸は木を切り倒し始めた
「・・・」
告白か・・・
する勇気なんてねぇよ
でも、なんとなく行ける気はするんだよな
添い寝も拒まれなかったし、抱きしめても嫌がらないし・・・
俺が泣いても抱きしめてくれたし・・・
「・・・」
獅子丸「聞いてるのか?」
「え?あ、ああ、聞いてなかった」
獅子丸「はぁ・・・この木材を犬井さんのところへ運んでくれ。きっと向こうは木材を待ってるだろうしな」
「あ、ああ」
そう言われ俺は大量の木材をもって犬井のところに向かった
犬井「ありがとうございます!」
「ああ」
犬井「すこし休憩しましょう!」
「そうだな・・・じゃあ、俺は一ノ瀬の様子を見てくる」
犬井「わかりました!」
そういうと俺は一ノ瀬のところに向かった
テントを入ると気持ちよさそうに寝ていた
「かわいい・・・」
寝顔がすごくかわいい
抱き締めたい・・・
俺は一瞬ムラッとした
やばい・・・考えるな!
そう自分に言い聞かせて一ノ瀬の左腕の包帯を取り換えた
「血は止まったみたいだな・・・よかった」
猫里がいてくれて助かった
俺じゃなにもできなかった
「・・・ホントに・・・よかった・・・」
俺は安心して泣いてしまった
俺ってこんなに泣くような奴だったか?
一ノ瀬のことになるとどうも・・・な
「・・・」
俺は顔を一ノ瀬の顔に近づけた
そしてキスを・・・
いや、やめておこう・・・
なんか、卑怯なことをしてる気がする
添い寝の時、しようと思ったがな・・・
「はぁ・・・」
俺、なにをしてるんだろう・・・
一緒に寝ようと思ったのもチャンスがあればって思ったからだ
「俺って・・・卑怯・・・だな・・・」
一ノ瀬の顔を見て俺は罪悪感に襲われた
まだ、手をだしたわけではないが・・・
なぜか、罪悪感が・・・
一ノ瀬「熊井・・・さん・・・」
「ん?・・・寝言か・・・」
寝言でも呼ばれると嬉しいな・・・
0
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
嫁がされたと思ったら放置されたので、好きに暮らします。だから今さら構わないでください、辺境伯さま
中洲める
BL
錬金術をこよなく愛する転生者アッシュ・クロイツ。
両親の死をきっかけにクロイツ男爵領を乗っ取った叔父は、正統な後継者の僕を邪魔に思い取引相手の辺境伯へ婚約者として押し付けた。
故郷を追い出された僕が向かった先辺境グラフィカ領は、なんと薬草の楽園!!!
様々な種類の薬草が植えられた広い畑に、たくさんの未知の素材!
僕の錬金術師スイッチが入りテンションMAX!
ワクワクした気持ちで屋敷に向かうと初対面を果たした辺境伯婚約者オリバーは、「忙しいから君に構ってる暇はない。好きにしろ」と、顔も上げずに冷たく言い放つ。
うむ、好きにしていいなら好きにさせて貰おうじゃないか!
僕は屋敷を飛び出し、素材豊富なこの土地で大好きな錬金術の腕を思い切り奮う。
そうしてニ年後。
領地でいい薬を作ると評判の錬金術師となった僕と辺境伯オリバーは再び対面する。
え? 辺境伯様、僕に惚れたの? 今更でしょ。
関係ここからやり直し?できる?
Rには*ついてます。
後半に色々あるので注意事項がある時は前書きに入れておきます。
ムーンライトにも同時投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる