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本編
伝説の生き物
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あれから一週間
ピーピーピーピー
端末が鳴った
端末『〇〇〇〇 死亡』
獅子丸「またか・・・」
熊井「最近よく鳴るな」
ここ三日くらいで死者が出始めた
犬井「なんで急に増えたんでしょうか・・・」
獅子丸「みんな生活に余裕ができて油断してるのかもしれない」
熊井「あるいは、餓死・・・か」
「どちらにしても悲しいですね・・・」
獅子丸「ああ・・・俺たちは油断しないで行動しよう」
みんなが頷く
そして今日も柵作りをする
もう少しで柵は完成する
そうしたら拠点の中だけは安全になる
僕はケガも治り柵作りのお手伝いをしたのだが・・・
「ん~~~~!重い・・・」
木材が重すぎて運べないのだ
熊井「ハハハ!遥斗には無理だよ!俺が運ぶからお前は休憩してろよ」
というと木材を軽々と運ぶ熊井さん
「むう・・・」
悔しいやら悲しいやら・・・
獅子丸「一ノ瀬くんにはこういう作業は向かないんだよw気にしなくていいんだよw」
獣人は体格がいい人が多いからなのかこういう作業が得意な人が多いらしい
僕にできることはないだろうか・・・
僕はみんなに聞いて回った
犬井「ん?こっちは特にないよ?一ノ瀬くんは休んでていいよ?」
獅子丸「手伝うこと?う~ん・・・今はないかな・・・休憩してていいと思うよ?まだケガも完全に治ったわけじゃないんだし」
豹方「お手伝い?偉いね~!う~ん・・・こっちもないんだよね・・・ごめんね・・・」
猫里「う~ん・・・ないかな・・・ごめんね?」
みんなそれぞれやることがあって、それは僕にはできないことで・・・
だから、僕が手伝うことはできないんだよね・・・
「・・・僕にできること・・・」
僕は湖の小島に座って考えた
僕の技能は調教師
動物のことならある程度はわかるんだけど・・・
熊井「どうしたんだよ。こんなところで」
「僕にできることないかなって思いまして・・・」
熊井「そうだな・・・人には得意不得意がある。だから、無理に頑張ろうとしなくていいと思うぞ?」
そうだけど・・・
でも、みんなが頑張ってるのに僕だけなにもやらないのはな・・・
「・・・」
熊井「・・・ファーストをつれて周りを少し散策してみたらどうだ?」
「え・・・でも、一人じゃ危ないって・・・」
熊井「ファーストがいるから一人じゃないだろう?それに、なにか発見があるかもしれないぞ?」
発見・・・ね・・・
気分転換のついでにいいかも
「ちょっと行ってみます」
そういい僕はファーストに乗り拠点を出た
あまり離れないようにして周りをグルッと散策してみた
ついでに食料調達もした
「お肉がたくさんだ!しばらくは問題なさそうだね!」
そして僕とファーストは散策を再開した
周りは木に囲まれていて奥に行けば行くほど森が深くなる
今は行かないけどいつかは行ってみよう
「ん?なんだろう?」
なにか少し遠くで鳴き声?が聞こえる
警戒しているって感じではないし・・・
僕は気になり鳴き声のする方へ向かった
「!?」
そこには伝説の生物『ワイバーン』がいた
この島って恐竜だけじゃないの!?
いや、ワイバーンも恐竜か?
そもそもドードーも恐竜って呼べる存在なのか・・・
僕はみんなにメールと位置情報を送った
しばらくするとみんなが来てくれた
獅子丸「本当にいた・・・」
熊井「なんで居るんだ?」
犬井「恐竜・・・なんでしょうか?ワイバーンって」
豹方「なんか思ってたより小さいね」
「まだ子供なんですよ。大人はもっと大きくなりますよ」
猫里「あれよりもっと大きくなるの!?」
「はい。あと三倍くらいは・・・」
獅子丸「そんなのがこんな近くに生息してるなんて・・・」
「生息はしてないと思います。こんな森に飛行生物が生息するには木が多すぎて・・・」
熊井「じゃあ、なんでここに居るんだ?」
「・・・」
僕はワイバーンに近づいた
それを熊井さんは僕の腕を掴んで止める
熊井「よせ!」
「大丈夫ですよ。たぶん・・・」
熊井「危険だ!」
「でも、様子がおかしいんですよね・・・」
熊井「・・・俺も行く」
そういい僕と熊井さんはワイバーンに近づいた
ワイバーンは寝ているみたいだ
そして
「!このワイバーンケガしてます」
熊井「ホントだ・・・これは酷いな・・・」
ワイバーンは翼をケガしていた
「手当てしてあげないと・・・」
熊井「手当てって・・・無理だろう!」
「でも、ほっといたら死んじゃいます・・・」
熊井「だがな・・・」
その時ワイバーンは目を覚ました
そして僕と熊井さんを見るや否や炎を吐いて来た
熊井「危ない!」
そういうと熊井さんは僕を抱え近くの木に隠れた
獅子丸「二人とも!」
熊井「こっちは大丈夫だ!お前たちはこっちに来るな!」
ワイバーンは僕たちに狙いを付けている
ほかの人たちのところには行かないだろう
熊井「く・・・下手に動いたら燃やされるな・・・」
そう言いながら木の陰から覗く
少ししか覗いてないのにこっちに炎を吐いてくる
熊井「!! 熱いな・・・」
木が焦げはじめこのままでは・・・
熊井「俺が囮になる。その隙に逃げろ!」
「無茶ですよ!それに・・・っ!」
熊井さんは僕の言葉をキスして遮る
熊井「逃げろよ?わかったな?」
そういうと僕が返事する前に木から飛び出し
熊井「こっちだ!」
とワイバーンを呼ぶ
それに反応したワイバーンは熊井さんに炎を吐く
それを避けながら次々と木に隠れながら反対側に向かった
「このままだと・・・」
僕はワイバーンに石を投げた
石はワイバーンの背中に当たった
そしてこっちを見るワイバーン
熊井「何してるんだ!!」
「・・・」
ワイバーンは僕に顔を近づけてくる
熊井「よせ!!」
そしてワイバーンは僕に噛みついた
僕はそれを避けワイバーンの顔に乗った
ワイバーンは顔を振り僕を振り落とそうとしてくる
僕はワイバーンの角を掴んで落ちないようにしていた
視界の端に熊井さんが映ったりみんなが映ったりした
ワイバーンは尻尾で木を薙ぎ払ったりして暴れた
「大丈夫だから!落ち着いて!僕は敵じゃない!君を手当てしたいだけ!」
その時、ワイバーンの背中にファーストが飛びついた
「ダメ!」
ワイバーンは身体を震わせファーストを振り落とすと尻尾で掴み地面に叩きつけた
「!!」
心臓を突き刺されたような痛み・・・
ファーストが・・・
その痛みで手を放してしまった
僕はかなりの高さから落下する
熊井「遥斗!!」
熊井さんが僕の下に来て僕を支えた
でも、すべてを支えられず熊井さんがクッションになる形で二人倒れる
「いっ!」
熊井「だ、大丈夫か?」
「は、い・・・ちょっと、心臓が・・・」
熊井「動けるなら、逃げろ」
熊井さんは足を痛めたみたいで動けないみたいだ
熊井「早く逃げろ。俺が囮になる」
「・・・」
僕は立ちあがりワイバーンと熊井さんの間に立った
熊井「!?なにしてるんだよ!逃げろ!」
「・・・」
ワイバーンはこっちに向かってくる
僕は深呼吸をして
「怖がらないで・・・」
熊井「遥斗?」
「一人で心細かったんだよね?」
ワイバーン「グルルルル」
「ケガ、痛かったよね?」
僕は自分からワイバーンに近づいた
熊井「遥斗!」
少しずつ僕はワイバーンに近づく
そしてワイバーンの顔がもう目の前にある
僕はワイバーンのおでこに触れた
「もう大丈夫・・・ケガの手当てをさせて?そしたらもう近づかないから・・・ね?」
ワイバーンから殺気が消えた
「怖かっただけ・・・ただそれだけなんだよね?」
僕はワイバーンの翼に近づき傷を手当てした
獅子丸「だ、大丈夫なのか?」
熊井さんを支えながら聞いて来た獅子丸さん
「はい。もう大丈夫です。手当てしたらここを離れましょう」
そういい手当てを済ませてここを離れることにした
テントにもどり猫里さんが熊井さんの足の手当てをしてくれた
熊井「遥斗・・・」
「はい?」
熊井さんが手招きしてきたので僕は熊井さんに近づいた
パンッ!
一瞬なにが起こったかわからなかった
でもすぐに状況を把握した
僕は熊井さんに左頬を叩かれたのだ
獅子丸「熊井!」
熊井「なんであんな無茶をしたんだ!」
「・・・ごめんなさい・・・」
熊井「下手したら死んでたんだぞ!」
「ごめんなさい・・・」
熊井「もし死んだら・・・俺は・・・」
と熊井さんは涙をながした
熊井「お前を失うと思ったら・・・」
「・・・ごめんなさい・・・」
獅子丸「・・・熊井。少し頭を冷やせ。一ノ瀬くん、こっちへ」
僕は獅子丸さんに手を引かれてテントをでた
そして
獅子丸「叩いたのは問題だけど、熊井が怒るのは当然だ」
「はい・・・」
獅子丸「今回の一ノ瀬くんの行動は俺も感心しない」
犬井「僕も同じだよ」
獅子丸「きっとみんなそうだと思う。あんなことは今後はしないでほしい。いいね?」
「はい・・・すみませんでした・・・」
僕は頭をさげた
その頭を犬井さんがコツンと軽くたたく
犬井「僕からのお仕置きはこれくらいでいいよ」
獅子丸「俺は説教したからいいかな」
豹方「私は無事だったからいいかな」
「・・・すみません」
獅子丸「熊井にも謝るんだよ?きっと誰よりも心配だったはずだ」
「はい・・・」
獅子丸「もちろん、熊井だけじゃない。みんな心配したんだからな?」
「はい・・・」
犬井「もういいじゃないですか!無事だったんですから!」
獅子丸「そうだな。ちょうどお昼だし、メシにしよう」
そうしてお昼を食べた
猫里「これ、熊井さんに持っていってあげて?」
と食事を僕に渡してきた
「僕が持って行っていいんでしょうか・・・」
猫里「頼んだよ?」
「・・・はい」
僕は食事をテントに持って行った
また叩かれるのかな・・・
でも、仕方ないよね・・・
「あの、はいりますね 」
そういいテントに入った
そこには足を繊維でぐるぐる巻きにした姿の熊井さんがいた
「あ、あの、食事をもってきました・・・」
熊井「うん」
そして僕は熊井さんに食事を渡した
それを無言で受け取り食べる熊井さん
「・・・すみませんでした・・・」
熊井「・・・」
「・・・」
食事を終えて食器を床に置き僕を手招きした
僕は叩かれる覚悟をして近づいた
そして
「!?」
熊井さんは僕を抱き締めた
熊井「すまなかった・・・」
「え?」
熊井「叩いてしまってすまない・・・」
「いえ、叩かれて当然です・・・」
熊井「いや、叩くべきじゃなかった。ホントにすまなかった」
僕は今になって涙が出てきた
熊井「痛かったよな?ごめんな?」
そういいながら僕の左頬を撫でてくる
「いえ、痛かったですが・・・こちらこそ、心配をかけてすみませんでした・・・」
熊井「いいんだよ。お前のおかげで死なずに済んだ。ありがとな!」
そういい抱きしめてくる
僕も抱き締め返す
熊井「心臓は大丈夫か?」
「はい。今はもう大丈夫です。でも・・・」
熊井「ファーストは・・・残念だった・・・」
「はい・・・」
熊井「ワイバーンが居なくなったら埋めてやろう?」
「はい・・・」
熊井さんはキスをしてきた
熊井「無事でよかった・・・」
そして僕は熊井さんの横に寝かされた
熊井「一緒に・・・いいだろう?」
「え、でも・・・」
熊井「いまだけ・・・な?」
「はい」
そして僕と熊井さんは抱き合ってそのまま寝てしまった
目を覚ましたら周りは暗くなっていた
端末で確認したら19時だった
僕は熊井さんを起こさないようにそっと寝袋から出て食器を片付けようとしたら
「あれ?ない」
そこには食器がなかった
僕は不思議に思いテントの外に出た
焚火に火がついているみたいだ
僕は焚火に近づいたらみんなが居た
獅子丸「お!起きたか。仲直りできたみたいでよかった」
「はい。あの食器しりませんか?」
獅子丸「それなら犬井さんが片付けたよ」
犬井「いや~仲良く寝てたから起こさないようにね~」
僕は恥ずかしくなる
獅子丸「恋人同士なんだから添い寝ぐらいはなw」
豹方「そうよ~。恋人なんだからたくさん甘えないと!」
「そういうものですか?」
獅子丸「熊井もだが、一ノ瀬くんもなかなか・・・」
「???」
獅子丸「いや、なんでもないよ」
猫里「もし熊井さんも起きてるなら、食事もっていってあげて?」
「起きてるかわからないですが、持っていきます」
そういうと自分の分と熊井さんの分をもってテントに向かった
テントに入ると熊井さんは起きていた
熊井「どこ行ってたんだ?」
「みんなのところです。ご飯食べますか?」
熊井「ああ。ありがとう」
そういい二人でご飯を食べた
そして食器をもって焚火のところにいった
食器を豹方さんに渡して僕はテントに戻った
テントに入ったら熊井さんが横にこいと手招きをした
僕は熊井さんと添い寝をした
熊井「俺・・・変わったかな・・・」
「どうしたんですか?」
熊井「遥斗と付き合ってから、お前のとこしか考えてない」
「そうなんですか?」
熊井「ああ。最初は側にいれるだけでいいって思ってたのに、どんどん欲がでてくる」
「どんな欲ですか?」
熊井「え、それは、その、今は添い寝したいし、ずっとくっ付いていたいし・・・」
「それなら、大丈夫ですよ。添い寝したいならしますよ。僕も熊井さんとくっ付いてると落ち着きますし」
熊井「・・・そうか。それならいいんだが」
そういうとギュッと抱きしめて来てそのまま寝た・・・
ピーピーピーピー
端末が鳴った
端末『〇〇〇〇 死亡』
獅子丸「またか・・・」
熊井「最近よく鳴るな」
ここ三日くらいで死者が出始めた
犬井「なんで急に増えたんでしょうか・・・」
獅子丸「みんな生活に余裕ができて油断してるのかもしれない」
熊井「あるいは、餓死・・・か」
「どちらにしても悲しいですね・・・」
獅子丸「ああ・・・俺たちは油断しないで行動しよう」
みんなが頷く
そして今日も柵作りをする
もう少しで柵は完成する
そうしたら拠点の中だけは安全になる
僕はケガも治り柵作りのお手伝いをしたのだが・・・
「ん~~~~!重い・・・」
木材が重すぎて運べないのだ
熊井「ハハハ!遥斗には無理だよ!俺が運ぶからお前は休憩してろよ」
というと木材を軽々と運ぶ熊井さん
「むう・・・」
悔しいやら悲しいやら・・・
獅子丸「一ノ瀬くんにはこういう作業は向かないんだよw気にしなくていいんだよw」
獣人は体格がいい人が多いからなのかこういう作業が得意な人が多いらしい
僕にできることはないだろうか・・・
僕はみんなに聞いて回った
犬井「ん?こっちは特にないよ?一ノ瀬くんは休んでていいよ?」
獅子丸「手伝うこと?う~ん・・・今はないかな・・・休憩してていいと思うよ?まだケガも完全に治ったわけじゃないんだし」
豹方「お手伝い?偉いね~!う~ん・・・こっちもないんだよね・・・ごめんね・・・」
猫里「う~ん・・・ないかな・・・ごめんね?」
みんなそれぞれやることがあって、それは僕にはできないことで・・・
だから、僕が手伝うことはできないんだよね・・・
「・・・僕にできること・・・」
僕は湖の小島に座って考えた
僕の技能は調教師
動物のことならある程度はわかるんだけど・・・
熊井「どうしたんだよ。こんなところで」
「僕にできることないかなって思いまして・・・」
熊井「そうだな・・・人には得意不得意がある。だから、無理に頑張ろうとしなくていいと思うぞ?」
そうだけど・・・
でも、みんなが頑張ってるのに僕だけなにもやらないのはな・・・
「・・・」
熊井「・・・ファーストをつれて周りを少し散策してみたらどうだ?」
「え・・・でも、一人じゃ危ないって・・・」
熊井「ファーストがいるから一人じゃないだろう?それに、なにか発見があるかもしれないぞ?」
発見・・・ね・・・
気分転換のついでにいいかも
「ちょっと行ってみます」
そういい僕はファーストに乗り拠点を出た
あまり離れないようにして周りをグルッと散策してみた
ついでに食料調達もした
「お肉がたくさんだ!しばらくは問題なさそうだね!」
そして僕とファーストは散策を再開した
周りは木に囲まれていて奥に行けば行くほど森が深くなる
今は行かないけどいつかは行ってみよう
「ん?なんだろう?」
なにか少し遠くで鳴き声?が聞こえる
警戒しているって感じではないし・・・
僕は気になり鳴き声のする方へ向かった
「!?」
そこには伝説の生物『ワイバーン』がいた
この島って恐竜だけじゃないの!?
いや、ワイバーンも恐竜か?
そもそもドードーも恐竜って呼べる存在なのか・・・
僕はみんなにメールと位置情報を送った
しばらくするとみんなが来てくれた
獅子丸「本当にいた・・・」
熊井「なんで居るんだ?」
犬井「恐竜・・・なんでしょうか?ワイバーンって」
豹方「なんか思ってたより小さいね」
「まだ子供なんですよ。大人はもっと大きくなりますよ」
猫里「あれよりもっと大きくなるの!?」
「はい。あと三倍くらいは・・・」
獅子丸「そんなのがこんな近くに生息してるなんて・・・」
「生息はしてないと思います。こんな森に飛行生物が生息するには木が多すぎて・・・」
熊井「じゃあ、なんでここに居るんだ?」
「・・・」
僕はワイバーンに近づいた
それを熊井さんは僕の腕を掴んで止める
熊井「よせ!」
「大丈夫ですよ。たぶん・・・」
熊井「危険だ!」
「でも、様子がおかしいんですよね・・・」
熊井「・・・俺も行く」
そういい僕と熊井さんはワイバーンに近づいた
ワイバーンは寝ているみたいだ
そして
「!このワイバーンケガしてます」
熊井「ホントだ・・・これは酷いな・・・」
ワイバーンは翼をケガしていた
「手当てしてあげないと・・・」
熊井「手当てって・・・無理だろう!」
「でも、ほっといたら死んじゃいます・・・」
熊井「だがな・・・」
その時ワイバーンは目を覚ました
そして僕と熊井さんを見るや否や炎を吐いて来た
熊井「危ない!」
そういうと熊井さんは僕を抱え近くの木に隠れた
獅子丸「二人とも!」
熊井「こっちは大丈夫だ!お前たちはこっちに来るな!」
ワイバーンは僕たちに狙いを付けている
ほかの人たちのところには行かないだろう
熊井「く・・・下手に動いたら燃やされるな・・・」
そう言いながら木の陰から覗く
少ししか覗いてないのにこっちに炎を吐いてくる
熊井「!! 熱いな・・・」
木が焦げはじめこのままでは・・・
熊井「俺が囮になる。その隙に逃げろ!」
「無茶ですよ!それに・・・っ!」
熊井さんは僕の言葉をキスして遮る
熊井「逃げろよ?わかったな?」
そういうと僕が返事する前に木から飛び出し
熊井「こっちだ!」
とワイバーンを呼ぶ
それに反応したワイバーンは熊井さんに炎を吐く
それを避けながら次々と木に隠れながら反対側に向かった
「このままだと・・・」
僕はワイバーンに石を投げた
石はワイバーンの背中に当たった
そしてこっちを見るワイバーン
熊井「何してるんだ!!」
「・・・」
ワイバーンは僕に顔を近づけてくる
熊井「よせ!!」
そしてワイバーンは僕に噛みついた
僕はそれを避けワイバーンの顔に乗った
ワイバーンは顔を振り僕を振り落とそうとしてくる
僕はワイバーンの角を掴んで落ちないようにしていた
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「大丈夫だから!落ち着いて!僕は敵じゃない!君を手当てしたいだけ!」
その時、ワイバーンの背中にファーストが飛びついた
「ダメ!」
ワイバーンは身体を震わせファーストを振り落とすと尻尾で掴み地面に叩きつけた
「!!」
心臓を突き刺されたような痛み・・・
ファーストが・・・
その痛みで手を放してしまった
僕はかなりの高さから落下する
熊井「遥斗!!」
熊井さんが僕の下に来て僕を支えた
でも、すべてを支えられず熊井さんがクッションになる形で二人倒れる
「いっ!」
熊井「だ、大丈夫か?」
「は、い・・・ちょっと、心臓が・・・」
熊井「動けるなら、逃げろ」
熊井さんは足を痛めたみたいで動けないみたいだ
熊井「早く逃げろ。俺が囮になる」
「・・・」
僕は立ちあがりワイバーンと熊井さんの間に立った
熊井「!?なにしてるんだよ!逃げろ!」
「・・・」
ワイバーンはこっちに向かってくる
僕は深呼吸をして
「怖がらないで・・・」
熊井「遥斗?」
「一人で心細かったんだよね?」
ワイバーン「グルルルル」
「ケガ、痛かったよね?」
僕は自分からワイバーンに近づいた
熊井「遥斗!」
少しずつ僕はワイバーンに近づく
そしてワイバーンの顔がもう目の前にある
僕はワイバーンのおでこに触れた
「もう大丈夫・・・ケガの手当てをさせて?そしたらもう近づかないから・・・ね?」
ワイバーンから殺気が消えた
「怖かっただけ・・・ただそれだけなんだよね?」
僕はワイバーンの翼に近づき傷を手当てした
獅子丸「だ、大丈夫なのか?」
熊井さんを支えながら聞いて来た獅子丸さん
「はい。もう大丈夫です。手当てしたらここを離れましょう」
そういい手当てを済ませてここを離れることにした
テントにもどり猫里さんが熊井さんの足の手当てをしてくれた
熊井「遥斗・・・」
「はい?」
熊井さんが手招きしてきたので僕は熊井さんに近づいた
パンッ!
一瞬なにが起こったかわからなかった
でもすぐに状況を把握した
僕は熊井さんに左頬を叩かれたのだ
獅子丸「熊井!」
熊井「なんであんな無茶をしたんだ!」
「・・・ごめんなさい・・・」
熊井「下手したら死んでたんだぞ!」
「ごめんなさい・・・」
熊井「もし死んだら・・・俺は・・・」
と熊井さんは涙をながした
熊井「お前を失うと思ったら・・・」
「・・・ごめんなさい・・・」
獅子丸「・・・熊井。少し頭を冷やせ。一ノ瀬くん、こっちへ」
僕は獅子丸さんに手を引かれてテントをでた
そして
獅子丸「叩いたのは問題だけど、熊井が怒るのは当然だ」
「はい・・・」
獅子丸「今回の一ノ瀬くんの行動は俺も感心しない」
犬井「僕も同じだよ」
獅子丸「きっとみんなそうだと思う。あんなことは今後はしないでほしい。いいね?」
「はい・・・すみませんでした・・・」
僕は頭をさげた
その頭を犬井さんがコツンと軽くたたく
犬井「僕からのお仕置きはこれくらいでいいよ」
獅子丸「俺は説教したからいいかな」
豹方「私は無事だったからいいかな」
「・・・すみません」
獅子丸「熊井にも謝るんだよ?きっと誰よりも心配だったはずだ」
「はい・・・」
獅子丸「もちろん、熊井だけじゃない。みんな心配したんだからな?」
「はい・・・」
犬井「もういいじゃないですか!無事だったんですから!」
獅子丸「そうだな。ちょうどお昼だし、メシにしよう」
そうしてお昼を食べた
猫里「これ、熊井さんに持っていってあげて?」
と食事を僕に渡してきた
「僕が持って行っていいんでしょうか・・・」
猫里「頼んだよ?」
「・・・はい」
僕は食事をテントに持って行った
また叩かれるのかな・・・
でも、仕方ないよね・・・
「あの、はいりますね 」
そういいテントに入った
そこには足を繊維でぐるぐる巻きにした姿の熊井さんがいた
「あ、あの、食事をもってきました・・・」
熊井「うん」
そして僕は熊井さんに食事を渡した
それを無言で受け取り食べる熊井さん
「・・・すみませんでした・・・」
熊井「・・・」
「・・・」
食事を終えて食器を床に置き僕を手招きした
僕は叩かれる覚悟をして近づいた
そして
「!?」
熊井さんは僕を抱き締めた
熊井「すまなかった・・・」
「え?」
熊井「叩いてしまってすまない・・・」
「いえ、叩かれて当然です・・・」
熊井「いや、叩くべきじゃなかった。ホントにすまなかった」
僕は今になって涙が出てきた
熊井「痛かったよな?ごめんな?」
そういいながら僕の左頬を撫でてくる
「いえ、痛かったですが・・・こちらこそ、心配をかけてすみませんでした・・・」
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そういい抱きしめてくる
僕も抱き締め返す
熊井「心臓は大丈夫か?」
「はい。今はもう大丈夫です。でも・・・」
熊井「ファーストは・・・残念だった・・・」
「はい・・・」
熊井「ワイバーンが居なくなったら埋めてやろう?」
「はい・・・」
熊井さんはキスをしてきた
熊井「無事でよかった・・・」
そして僕は熊井さんの横に寝かされた
熊井「一緒に・・・いいだろう?」
「え、でも・・・」
熊井「いまだけ・・・な?」
「はい」
そして僕と熊井さんは抱き合ってそのまま寝てしまった
目を覚ましたら周りは暗くなっていた
端末で確認したら19時だった
僕は熊井さんを起こさないようにそっと寝袋から出て食器を片付けようとしたら
「あれ?ない」
そこには食器がなかった
僕は不思議に思いテントの外に出た
焚火に火がついているみたいだ
僕は焚火に近づいたらみんなが居た
獅子丸「お!起きたか。仲直りできたみたいでよかった」
「はい。あの食器しりませんか?」
獅子丸「それなら犬井さんが片付けたよ」
犬井「いや~仲良く寝てたから起こさないようにね~」
僕は恥ずかしくなる
獅子丸「恋人同士なんだから添い寝ぐらいはなw」
豹方「そうよ~。恋人なんだからたくさん甘えないと!」
「そういうものですか?」
獅子丸「熊井もだが、一ノ瀬くんもなかなか・・・」
「???」
獅子丸「いや、なんでもないよ」
猫里「もし熊井さんも起きてるなら、食事もっていってあげて?」
「起きてるかわからないですが、持っていきます」
そういうと自分の分と熊井さんの分をもってテントに向かった
テントに入ると熊井さんは起きていた
熊井「どこ行ってたんだ?」
「みんなのところです。ご飯食べますか?」
熊井「ああ。ありがとう」
そういい二人でご飯を食べた
そして食器をもって焚火のところにいった
食器を豹方さんに渡して僕はテントに戻った
テントに入ったら熊井さんが横にこいと手招きをした
僕は熊井さんと添い寝をした
熊井「俺・・・変わったかな・・・」
「どうしたんですか?」
熊井「遥斗と付き合ってから、お前のとこしか考えてない」
「そうなんですか?」
熊井「ああ。最初は側にいれるだけでいいって思ってたのに、どんどん欲がでてくる」
「どんな欲ですか?」
熊井「え、それは、その、今は添い寝したいし、ずっとくっ付いていたいし・・・」
「それなら、大丈夫ですよ。添い寝したいならしますよ。僕も熊井さんとくっ付いてると落ち着きますし」
熊井「・・・そうか。それならいいんだが」
そういうとギュッと抱きしめて来てそのまま寝た・・・
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悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
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