サバイバルの恋

ジャム

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本編

おまけ・オブサーバー

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「・・・今回はいないか・・・」

僕は新たに作られたサバイバル島を見下ろした
ワイバーンオブサーバーとしてプレイヤーを観測する
そして何かが起きたときには行動を起こす
プレイヤーを時に助け、時に殺す・・・

「・・・会いたいよ・・・」

僕は呟いた
一ノ瀬に・・・主に・・・会いたい・・・
僕は涙を流した

???『データの君が涙を流すなんてねw』

「主任か・・・」

主任『どうしたんだい?』

「・・・会いたいなって思っただけ」

主任『ん?あ、一ノ瀬さんに?』

「・・・」

主任『たぶんもうここへは来ないだろうね』

「わかってるよ」

主任『・・・』

「さて・・・僕のお仕事をするよ」

そういい僕は空を飛んだ
僕達ワイバーンは凄く遠くを見ることができる
だから遠くからプレイヤーが見える

「・・・簡単に死んじゃいそうだな・・・」

今回はどう生き残るんだろう・・・
協力していくのかな?
それとも殺し合うのかな?

「僕は観測者・・・ただ見てそれを外の世界に伝える・・・そして・・・時には・・・」

そう思い空を飛んでいた
その時背中に違和感を感じた

「ん?」

???「ヴァン!」

「え!?主!?」

僕は動揺して落ちそうになった

主「危ないよw」

「な、なんでここに!?」

主任『これは頑張っている君へのご褒美w』

「は?」

主任『一ノ瀬さんにお願いして参加してもらったんだよw』

「え?なんで?」

主「僕も・・・ヴァンに会いたかったからw」

「主・・・」

僕は近くの山に下りて主に顔を埋めて泣いた

「主・・・主・・・」

主「相変わらず甘えん坊だねw」

「でも・・・またいなくなるんでしょう?」

主「え?」

「このサバイバルが終わったら・・・またいなくなるんでしょう・・・」

主「・・・」

主任『それは心配しなくていいよw』

「え?」

主任『一ノ瀬くんは私たちと一緒に働いてくれることになったからw』

「一緒に?」

主「うん!誘われてねwオブサーバーとして働かないかってw」

「じゃあ、これからもずっと一緒に居られるの!?」

主「そうだよ!」

僕は嬉しくて涙を流した
もう涙を止めることはできなかった

主「よしよし・・・」

「今度こそ守って・・・見せるから!」

主「ありがとう!期待してるよ!」

主任『観測者としての役目も忘れないでねw』

主「じゃあ、行こうか!」

と言うと主の服装がマントを羽織った姿に変わった

「・・・うん!!」

そういい僕は主を背中に乗せて空を飛んだ
すごく楽しい!
すごくうれしい!

「気持ちいい!!」

主「これがゲームの世界とは思えないよね!」

僕たちは大空をいつまでも飛び続けた
僕みたいなデータがこんなことを思うのはおかしいかもしれない・・・
でも・・・この気持ちに嘘はない!
僕は・・・

「主?」

主「なに?」

「僕・・・幸せだよ!!」

主「僕も幸せだよ!」

「えへへ~」

そして夕日に向かって飛んで行った・・・


・・・主任視点・・・
スタッフ「よろしかったのですか?」

「ん?一ノ瀬さんには許可をもらっているよ?」

スタッフ「ですが、今後どのようにゲームに影響するか・・・」

「大丈夫だろう。今の彼に必要なのは『心の拠り所』だ。孤独を覚えてしまった彼は寂しさからプレイヤーに何をするかわからない。なら、このくらいしてやってもいいだろう」

スタッフ「そうですが・・・」

「わざわざ権限を持たせたのに役目を果たさないのは困る。削除しないといけない事態になったら大変だ」

スタッフ「本当に・・・主任は・・・」

「ここまで何年もかかったからねwこれぐらいいいだろう?w」

スタッフ「でも、一ノ瀬さんもプログラムだと知ったら怒りますよ?」

「いや、怒らないだろうwずっと一緒にいられればwそれにプログラムなら彼の望み通り、『永遠』に一緒にいられる」

スタッフ「そうですね!」

彼には辛い役目を背負わせている
それは理解している
でも、彼はプログラムだ
データ世界でしか生きられない
なら、その中ではせめて・・・幸せになって欲しい
それが生みの親である私の・・・願いだ


END
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