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4 妖精の宝物庫
アルスター 40
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「何だったんだ……それにベスにぃも……」
信じたくはないが、ベスにぃには明らかに殺気があった。剣で応戦しなければ、首を切られて死んでいた。なんでベスにぃが……。
「あれが私たちを陥れた敵ってわけね。妙な力、確か陰陽術とか言っていたわね。人間にもあんな技術があったなんて……。帰ったら人類王を問いたださないといけないわね」
僕のような世間知らずでは知らないことが多すぎる。あの陰陽術のことも人類の頂点である人類王なら何か知っているかもしれない。もしかすると、ベスにぃのことも噂でもいいので、何か分かるかも知れない。
でも、それは帰ってからやること。今はここに来た目的を果たす方が優先だ。
「気になるけど、今は宝物庫に行くことを優先しよう」
その宝物庫には、もう目の前まで来ている。
「でも、宝物庫っていっても、案外小さいんだね」
もっとお宝で溢れているものだと持っていた。金銀財宝が床を敷き詰めていて、歩く場所すらもない。
そんなものを想像していたのだが、この宝物庫は僕の家にあった食器棚よりも小さいように見える。
「心配しなくても、期待には応えれるわ。それじゃあ、私を扉に近づけてちょうだい」
「分かった」
首にかけているメリルを小さな祠の扉に近づけると、宝石が淡く光り出した。
「なっ……」
驚きの声をあげると、さらに、祠までも光り出した。
「それじゃあ、扉を開けるわよ」
「うっ……」
その声を最後に、僕の視界は光で真っ白になってしまった。
眩しさに一時目が眩んでいたが、徐々に目が慣れてきた。でも、未だに、目の前はキラキラしたもので埋め尽くされている。
「アルスター、あなたはとても運がいいわ。ここに入れるなんて。もしかしたら、歴代の王以外でここに入ったのは、あなたが初めてかもしれない」
そんな名誉なことなのは嬉しいことだが、眩しくてよく見えない。
手で辺りを探るが、なにもない。目の前にあった祠にも手は触れない。少し歩いてみると、足下の感触がおかしかった。下を見ると、さっきまでの小石たちは黄金に輝いている。
「ここれは……」
足下にあるのは小石ではなく金貨だ。それで気が付いた。ずっと眩しいと思っていたのは周りが金貨や宝石で満たされていたから。
「ここは……」
「ここが宝物庫。妖精の理想郷。アヴァロンよ」
「ここが……!」
僕たちが目指していた宝物庫。
何となく理解できる。たぶん、あの城に宝物庫はなかったんだ。本来は別の場所にある。そこに行くための鍵が妖精女王のメリルで、扉があの祠だったのだろう。
「想像はしていたけど、広いね……」
あの小さな祠ほどの宝しかないのかなんて失礼なことを考えていた。
この宝物庫はとても広い。そして、一面に宝が敷き詰められている。まるで夢のような空間だ。
「他の宝に目移りしちゃうのは分かるけど、目的のものがある場所に早く行きましょう」
別に盗ろうとは考えていないのだが、目移りしているなんて、少し恥ずかしい気持ちだ。
「確か、黄金の果実だったよね? どんな果実なの?」
「リンゴよ。黄金でできたリンゴ」
「黄金か……」
どこもかしこも黄金なので見つけるのは時間がかかりそうだ。
そう思っていたのだが、案外、すぐに見つかった。
信じたくはないが、ベスにぃには明らかに殺気があった。剣で応戦しなければ、首を切られて死んでいた。なんでベスにぃが……。
「あれが私たちを陥れた敵ってわけね。妙な力、確か陰陽術とか言っていたわね。人間にもあんな技術があったなんて……。帰ったら人類王を問いたださないといけないわね」
僕のような世間知らずでは知らないことが多すぎる。あの陰陽術のことも人類の頂点である人類王なら何か知っているかもしれない。もしかすると、ベスにぃのことも噂でもいいので、何か分かるかも知れない。
でも、それは帰ってからやること。今はここに来た目的を果たす方が優先だ。
「気になるけど、今は宝物庫に行くことを優先しよう」
その宝物庫には、もう目の前まで来ている。
「でも、宝物庫っていっても、案外小さいんだね」
もっとお宝で溢れているものだと持っていた。金銀財宝が床を敷き詰めていて、歩く場所すらもない。
そんなものを想像していたのだが、この宝物庫は僕の家にあった食器棚よりも小さいように見える。
「心配しなくても、期待には応えれるわ。それじゃあ、私を扉に近づけてちょうだい」
「分かった」
首にかけているメリルを小さな祠の扉に近づけると、宝石が淡く光り出した。
「なっ……」
驚きの声をあげると、さらに、祠までも光り出した。
「それじゃあ、扉を開けるわよ」
「うっ……」
その声を最後に、僕の視界は光で真っ白になってしまった。
眩しさに一時目が眩んでいたが、徐々に目が慣れてきた。でも、未だに、目の前はキラキラしたもので埋め尽くされている。
「アルスター、あなたはとても運がいいわ。ここに入れるなんて。もしかしたら、歴代の王以外でここに入ったのは、あなたが初めてかもしれない」
そんな名誉なことなのは嬉しいことだが、眩しくてよく見えない。
手で辺りを探るが、なにもない。目の前にあった祠にも手は触れない。少し歩いてみると、足下の感触がおかしかった。下を見ると、さっきまでの小石たちは黄金に輝いている。
「ここれは……」
足下にあるのは小石ではなく金貨だ。それで気が付いた。ずっと眩しいと思っていたのは周りが金貨や宝石で満たされていたから。
「ここは……」
「ここが宝物庫。妖精の理想郷。アヴァロンよ」
「ここが……!」
僕たちが目指していた宝物庫。
何となく理解できる。たぶん、あの城に宝物庫はなかったんだ。本来は別の場所にある。そこに行くための鍵が妖精女王のメリルで、扉があの祠だったのだろう。
「想像はしていたけど、広いね……」
あの小さな祠ほどの宝しかないのかなんて失礼なことを考えていた。
この宝物庫はとても広い。そして、一面に宝が敷き詰められている。まるで夢のような空間だ。
「他の宝に目移りしちゃうのは分かるけど、目的のものがある場所に早く行きましょう」
別に盗ろうとは考えていないのだが、目移りしているなんて、少し恥ずかしい気持ちだ。
「確か、黄金の果実だったよね? どんな果実なの?」
「リンゴよ。黄金でできたリンゴ」
「黄金か……」
どこもかしこも黄金なので見つけるのは時間がかかりそうだ。
そう思っていたのだが、案外、すぐに見つかった。
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