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3 親友とその弟
悪役令嬢は見る専です 27
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道で昼寝をしていたドラゴンを退け、のんびりとした草原を駆けながら、護衛してくれている兵士の二人の関係性を妄想していた。
二人は上司と部下なのだろうか。それとも同僚なのだろうか。どちらにせよ妄想は捗る。いっそのこと二人の関係性について聞こうとしたのだが、それはセバスに全力で止められてしまった。
仕方ないので妄想だけで時間を潰していると、窓から流れる風景が草原から町並みへと変わった。ようやく、グリゼーラ国に入ったようだ。ようやくといっても1時間ほどはかかったのだが。ただ、国内に入ったといっても城に着いたわけではない。実は、ここからが長いんだ。グリゼーラ国は私が治めるウェラベルグ国と比べると倍以上の大きさがある。言うなれば、ウェラベルグ国は田舎でグリゼーラ国は都会といった感じだ。町にある商店も八百屋や精肉店などだけではなく装飾品などの日常生活では必要ないものまで売っている。そんな都会の国だと治安も悪くなるのではないのかと思われるが、そんなことはない。この国の国民はみんな幸福そうだ。建物や技術力は比べものにもならないが、国民の幸福度は日本と変わりないかもしれない。これも国を治める王がよき王だからこそだろう。
いつかはこの国も東京やロンドン、ニューヨークのような大都市になるのだろうと思いながら眺めていると、ようやく目的地の城に着いた。
私の城とは違い、門番も厳重で、数名の兵士が門を守っている。この国では国の兵士が警察の代わりをしている。そのおかげもあって治安がいいのだろう。ウェラベルグ国はそこまで大きくない国なので必要ないと思っているのだが、国を広げるつもりなら考えておく必要もある。
城へ入る許可を得て門を潜り、玄関前で止まった馬車から降りると、ちょうど城の扉が開いた。
中から出てきたのは、魔石の映像で映し出されていた少女、この国の女王であり私の親友でもあるアルシュだ。
「久しぶり! ヤヨイ! 会いたかったわ!」
城から出てくるなり、勢いよく私に抱きついてきた。あまりの勢いでセバスが支えてくていなかったら後ろに倒れていた。
「アルシュ、私も会えて嬉しいけど、とりあえず、中で話しましょう」
「そうね。外で立ち話なんてお行儀が悪いものね」
早速、私はアルシュのお城にお邪魔することにした。
二人は上司と部下なのだろうか。それとも同僚なのだろうか。どちらにせよ妄想は捗る。いっそのこと二人の関係性について聞こうとしたのだが、それはセバスに全力で止められてしまった。
仕方ないので妄想だけで時間を潰していると、窓から流れる風景が草原から町並みへと変わった。ようやく、グリゼーラ国に入ったようだ。ようやくといっても1時間ほどはかかったのだが。ただ、国内に入ったといっても城に着いたわけではない。実は、ここからが長いんだ。グリゼーラ国は私が治めるウェラベルグ国と比べると倍以上の大きさがある。言うなれば、ウェラベルグ国は田舎でグリゼーラ国は都会といった感じだ。町にある商店も八百屋や精肉店などだけではなく装飾品などの日常生活では必要ないものまで売っている。そんな都会の国だと治安も悪くなるのではないのかと思われるが、そんなことはない。この国の国民はみんな幸福そうだ。建物や技術力は比べものにもならないが、国民の幸福度は日本と変わりないかもしれない。これも国を治める王がよき王だからこそだろう。
いつかはこの国も東京やロンドン、ニューヨークのような大都市になるのだろうと思いながら眺めていると、ようやく目的地の城に着いた。
私の城とは違い、門番も厳重で、数名の兵士が門を守っている。この国では国の兵士が警察の代わりをしている。そのおかげもあって治安がいいのだろう。ウェラベルグ国はそこまで大きくない国なので必要ないと思っているのだが、国を広げるつもりなら考えておく必要もある。
城へ入る許可を得て門を潜り、玄関前で止まった馬車から降りると、ちょうど城の扉が開いた。
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「久しぶり! ヤヨイ! 会いたかったわ!」
城から出てくるなり、勢いよく私に抱きついてきた。あまりの勢いでセバスが支えてくていなかったら後ろに倒れていた。
「アルシュ、私も会えて嬉しいけど、とりあえず、中で話しましょう」
「そうね。外で立ち話なんてお行儀が悪いものね」
早速、私はアルシュのお城にお邪魔することにした。
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