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4 若き次期王の悩み
悪役令嬢は見る専です 59
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帰りの馬車の中、私の心は燃えさかっていた。いや、萌えさかっていた。
ボーイズラブというのはもちろんなのだが、時期国王という王子様と、郊外で体を売る庶民の青年との恋なんて、性別から身分までも越えた恋愛になる。
「まるで、ロミオとジュリエットね」
「誰ですか? ロミオとジュリエットというのは」
「知らないわよね……」
セバスはもちろん、この世界の住人は、ロミオとジュリエットどころか物語というものを知らない。
「ロミオとジュリエットはね、恋に落ちたの。でもね、二人の家は代々対立関係にあった。叶わない恋だったのよ」
「しかし、恋は止められない。二人は駆け落ちして結婚たんですか?」
「いいえ。駆け落ちはしなかったけど、一度は結婚した」
「そうですか。なら、ハッピーエンドですね。彼らもそうなってくれるいい」
「そう……ね」
ロミオとジュリエットを例えに出した私が間違っていた。あれは悲劇の物語。ハッピーエンドではない。
一度は結婚した二人も、その愛は引き裂かれてしまった。そして、どうしても会いたかったジュリエットは毒を飲み仮死状態に……。その姿をみたロミオはジュリエットが死んでしまったと思い、毒を飲んで自殺。そして、仮死状態から目を覚ましたジュリエットも、ロミオの剣を手に取り、後を追ってしまう。
彼らもそうなるといいと言ってしまったセバスに、こんな悲しい結末を言えるはずもない。私にできることは、ロレンスのような過ちをしないことだけだ。
ボーイズラブというのはもちろんなのだが、時期国王という王子様と、郊外で体を売る庶民の青年との恋なんて、性別から身分までも越えた恋愛になる。
「まるで、ロミオとジュリエットね」
「誰ですか? ロミオとジュリエットというのは」
「知らないわよね……」
セバスはもちろん、この世界の住人は、ロミオとジュリエットどころか物語というものを知らない。
「ロミオとジュリエットはね、恋に落ちたの。でもね、二人の家は代々対立関係にあった。叶わない恋だったのよ」
「しかし、恋は止められない。二人は駆け落ちして結婚たんですか?」
「いいえ。駆け落ちはしなかったけど、一度は結婚した」
「そうですか。なら、ハッピーエンドですね。彼らもそうなってくれるいい」
「そう……ね」
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彼らもそうなるといいと言ってしまったセバスに、こんな悲しい結末を言えるはずもない。私にできることは、ロレンスのような過ちをしないことだけだ。
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