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疾走する紅蓮の導き
炎と風の反逆者 27
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「だ、大丈夫か?」
背中をさすりながら俺の顔を覗いている。
「だいゴフ……」
大丈夫だ。咽ていることには大丈夫なのだが、なぜ隣に座っているんだ。椅子があるというのに、なぜわざわざ隣に……。
一時、咳き込んでいると収まってくれた。
「は、はぁ」
「よかった」
彼女は笑顔を向けた。
戦闘中は気づかなかったが、彼女はかなり美形だ。この至近距離で笑顔なんて向けられたら心臓が跳ね上がる。
このまま見ていてはどうにかなってしまいそうなので、湯飲みの中へと視線を落とした。
「どうした?」
不安そうな顔が視界に入ってくる。
「な、なんでもない」
俺は彼女とは反対の方を向き、無理やり視界に入らないようにした。
相手は反乱組織の幹部だ。さっきまで敵で戦っていて、殺されそうになっていたのに、今は戦う必要がなくて、隣に座っている。それに、なんで二人きりになった途端、高圧的ではなくなり、女性的な振る舞いをして声音まで優しくなっている。それに加えて、この美貌だ。意識しない男性なんて、いないはずがない。
そんなことを考えていると、意図しない低音が俺の腹のあたりから聞こえてきた。もちろん、空腹の合図だ。羞恥で顔の温度が燃え上がりそうだ。
「かわいい音だな」
微笑みながら言われた。恥ずかしい。恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
「では、期待に応えて、ご飯にしよう」
彼女は俺の隣から立ち上がり、再びキッチンの方へと歩き出した。
「和洋中、なんでもあるが、どれがいい?」
ご馳走してくれるのか。遠慮するのが普通なんだろうが、ここに居る限り、食事はしなければならない。それに、いざというときに空腹で動けないなんて状態には陥りたくない。
「じゃあ、洋で」
「洋だな。えっと……」
彼女は冷蔵庫の中をあさりだした。
「パスタ、ハンバーグ、ピザ、オムライス、グラタン、パエリア……ぐらいかな。どれがいい?」
選択肢が多い。とりあえず、昼に食べたハンバーグ、オムライスは除外だろう。それと手間がかかるピザとかパエリアなんかも除外だな。パスタなら乾麺を茹でればいいから手間がかからないか。
「じゃあ、パスタ……」
「パスタは……ペペロンチーノ、ボロネーゼ、アラビアータ、ナポリタン、たらこ……カルボナーラはきらしているみたいだな。今度、買っておかなければ」
またしても、沢山の選択肢。ペペロンチーノが安易だが、あれは意外と奥が深いと聞く。ボロネーゼとアラビアータに関してはどんなものか分からない。たらこはパターンがありすぎて選択しづらい。
「じゃあ、ナポリタンで」
「了解した」
背中をさすりながら俺の顔を覗いている。
「だいゴフ……」
大丈夫だ。咽ていることには大丈夫なのだが、なぜ隣に座っているんだ。椅子があるというのに、なぜわざわざ隣に……。
一時、咳き込んでいると収まってくれた。
「は、はぁ」
「よかった」
彼女は笑顔を向けた。
戦闘中は気づかなかったが、彼女はかなり美形だ。この至近距離で笑顔なんて向けられたら心臓が跳ね上がる。
このまま見ていてはどうにかなってしまいそうなので、湯飲みの中へと視線を落とした。
「どうした?」
不安そうな顔が視界に入ってくる。
「な、なんでもない」
俺は彼女とは反対の方を向き、無理やり視界に入らないようにした。
相手は反乱組織の幹部だ。さっきまで敵で戦っていて、殺されそうになっていたのに、今は戦う必要がなくて、隣に座っている。それに、なんで二人きりになった途端、高圧的ではなくなり、女性的な振る舞いをして声音まで優しくなっている。それに加えて、この美貌だ。意識しない男性なんて、いないはずがない。
そんなことを考えていると、意図しない低音が俺の腹のあたりから聞こえてきた。もちろん、空腹の合図だ。羞恥で顔の温度が燃え上がりそうだ。
「かわいい音だな」
微笑みながら言われた。恥ずかしい。恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
「では、期待に応えて、ご飯にしよう」
彼女は俺の隣から立ち上がり、再びキッチンの方へと歩き出した。
「和洋中、なんでもあるが、どれがいい?」
ご馳走してくれるのか。遠慮するのが普通なんだろうが、ここに居る限り、食事はしなければならない。それに、いざというときに空腹で動けないなんて状態には陥りたくない。
「じゃあ、洋で」
「洋だな。えっと……」
彼女は冷蔵庫の中をあさりだした。
「パスタ、ハンバーグ、ピザ、オムライス、グラタン、パエリア……ぐらいかな。どれがいい?」
選択肢が多い。とりあえず、昼に食べたハンバーグ、オムライスは除外だろう。それと手間がかかるピザとかパエリアなんかも除外だな。パスタなら乾麺を茹でればいいから手間がかからないか。
「じゃあ、パスタ……」
「パスタは……ペペロンチーノ、ボロネーゼ、アラビアータ、ナポリタン、たらこ……カルボナーラはきらしているみたいだな。今度、買っておかなければ」
またしても、沢山の選択肢。ペペロンチーノが安易だが、あれは意外と奥が深いと聞く。ボロネーゼとアラビアータに関してはどんなものか分からない。たらこはパターンがありすぎて選択しづらい。
「じゃあ、ナポリタンで」
「了解した」
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