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エピローグ
炎と風の反逆者 70
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その後、命の指示により治癒のサクセサーを持つ仲間が、1分も待たせることなくやってきた。
幸い、透真さんは額を軽く切ったのみで、少し治療すればすぐに血は止まった。
しかし、万が一という可能性もあるので、大事を取って俺たちの拠点であるフラウロスへと連れて行かれた。もちろん、透真さんは了承してくれたし、紀彦と茜音も渋々ながらも了承してくれた。
そして、全員が校舎から避難したのを確認したところで、命のサクセサーによって校舎は焼却され、作戦は成功した。
紀彦と茜音は透真さんが心配だからという理由で俺たちに付いて来てくれたが、俺の話をちゃんと聞いてくれて理解してくれた。
ほかの地区でも作戦は成功しており、アストラルソロモン社は崩壊を余儀なくされ世界は救われたと言ってもいいだろう。
数日間は各地で混乱が巻き起こったが、秩序はすぐに再生した。
これで俺のたった数日の戦いは幕を下ろしたようにも思えたが、しかし、大変なのはここからだったのだと、過去の俺は考えもしなかっただろう。
「石動くんはどっちが好きなんですか!」
元気な透真さんの声。
額に傷跡が残ってしまったが、それだけで別段、後遺症はなく済んだ。
その透真さんが、また一歩、俺に詰め寄ってくる。
「い、いやぁ~。ど、どうだろうね」
苦笑いをしながらはぐらかそうとしたが、思わぬところから加勢が入ってしまった。
「そうだな。この際、はっきりさせておこうじゃないか。当然、誘は私の方が好きに決まっているがな」
命が透真さんに負けじと迫ってくる。
「こ、困ったな……」
近くに居た紀彦と茜音に助け舟を求める視線を向けたが、自業自得と言わんばかりの無視をしている。
「ど、どうしよう……」
「どうするもなにも、私のこの冷凍食品を食べればいいだけの話ではないか」
命が差し出すのはいつもの冷凍食品。
「そんなものを食べていたら栄養が偏ります。その点、私の料理に抜かりはありません」
対する透真さんが差し出すのは自分で作った手料理。
「栄養が一部に偏っているのはそっちだろ」
「な、何を言うんですか!」
透真さんが慌てて胸元を隠した。
命が言っている一部を俺も瞬時に理解できてしまう。まあ、確かに大きいのは大きいのだが……
「ん? 誘、何を笑っているんだ」
「へ?」
やばい。命の矛先が変わった。
「それもこれも、誘が決めてくれないからだぞ! さあ、早く決めろ!」
「そうです! 早く決めてください。石動くん」
再び二人に迫られる。
「ま、まあ、2人とも落ち着けよ」
毎日、こんなやり取りをしなければいけないと考えると、先が思いやられるが、だけど、今のありふれた生活は気に入っている。こうやって、みんなで一緒にいることは、とても素晴らしくて、とても楽しくて、とても好きだ。
結局、俺は命や透真さんが居なければ、紀彦と茜音を説得するどころか、何もできなかったと思う。でも、それでいいんだ。1人で頑張る必要なんてないんだ。
命と一緒なら、みんなと一緒なら、不安なことなんてない。
幸い、透真さんは額を軽く切ったのみで、少し治療すればすぐに血は止まった。
しかし、万が一という可能性もあるので、大事を取って俺たちの拠点であるフラウロスへと連れて行かれた。もちろん、透真さんは了承してくれたし、紀彦と茜音も渋々ながらも了承してくれた。
そして、全員が校舎から避難したのを確認したところで、命のサクセサーによって校舎は焼却され、作戦は成功した。
紀彦と茜音は透真さんが心配だからという理由で俺たちに付いて来てくれたが、俺の話をちゃんと聞いてくれて理解してくれた。
ほかの地区でも作戦は成功しており、アストラルソロモン社は崩壊を余儀なくされ世界は救われたと言ってもいいだろう。
数日間は各地で混乱が巻き起こったが、秩序はすぐに再生した。
これで俺のたった数日の戦いは幕を下ろしたようにも思えたが、しかし、大変なのはここからだったのだと、過去の俺は考えもしなかっただろう。
「石動くんはどっちが好きなんですか!」
元気な透真さんの声。
額に傷跡が残ってしまったが、それだけで別段、後遺症はなく済んだ。
その透真さんが、また一歩、俺に詰め寄ってくる。
「い、いやぁ~。ど、どうだろうね」
苦笑いをしながらはぐらかそうとしたが、思わぬところから加勢が入ってしまった。
「そうだな。この際、はっきりさせておこうじゃないか。当然、誘は私の方が好きに決まっているがな」
命が透真さんに負けじと迫ってくる。
「こ、困ったな……」
近くに居た紀彦と茜音に助け舟を求める視線を向けたが、自業自得と言わんばかりの無視をしている。
「ど、どうしよう……」
「どうするもなにも、私のこの冷凍食品を食べればいいだけの話ではないか」
命が差し出すのはいつもの冷凍食品。
「そんなものを食べていたら栄養が偏ります。その点、私の料理に抜かりはありません」
対する透真さんが差し出すのは自分で作った手料理。
「栄養が一部に偏っているのはそっちだろ」
「な、何を言うんですか!」
透真さんが慌てて胸元を隠した。
命が言っている一部を俺も瞬時に理解できてしまう。まあ、確かに大きいのは大きいのだが……
「ん? 誘、何を笑っているんだ」
「へ?」
やばい。命の矛先が変わった。
「それもこれも、誘が決めてくれないからだぞ! さあ、早く決めろ!」
「そうです! 早く決めてください。石動くん」
再び二人に迫られる。
「ま、まあ、2人とも落ち着けよ」
毎日、こんなやり取りをしなければいけないと考えると、先が思いやられるが、だけど、今のありふれた生活は気に入っている。こうやって、みんなで一緒にいることは、とても素晴らしくて、とても楽しくて、とても好きだ。
結局、俺は命や透真さんが居なければ、紀彦と茜音を説得するどころか、何もできなかったと思う。でも、それでいいんだ。1人で頑張る必要なんてないんだ。
命と一緒なら、みんなと一緒なら、不安なことなんてない。
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