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6 アペルピシアという魔王
まさか魔王が異世界で 38
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「う、嘘だ。こんな……一瞬で……」
あまりの絶望に現実を受け入れられていないようだ。
「残ったのは貴様だけだが、さて、どうする?」
「ヒッ……」
今まであれだけ威勢が良かったのに、今では子牛のように怯えている。
「た、助けてくれぇ!」
そう叫びながら、俺に背を向け逃げていく。魔族らしからぬ無様な姿だ。
そんな魔族をこのまま逃がすわけにはいかない。
「アペルピシア・トイコス」
無様な魔族が逃げられないように絶望の黒い壁を生成した。
「あぁ……嫌だ……許して……」
最後まで無様だ。これ以上、無様な姿を見るのは不快だ。
「終わりだ」
再び極大魔法を使う。ただ、今度は町中なので、出力を大幅に押さえている。
「くそ……貴様さえいなければ!」
潔く死なず、最後に足掻いてくるか。
「おのれぇ!」
だが、足掻くといっても、ありったけの魔法の槍を飛ばしてくるだけだった。奴の魔法の槍は素手で弾ける。全く驚異ではない。
その内、魔法の槍が出せないほど魔力を消耗してしまった。
「終わりだな。極大魔法、アペルピシア・ヘリオス」
出力を押さえた絶望の太陽は野球ボールほどの大きさまで縮んでいた。だが、これで十分だ。
「何か言い残すことはあるか?」
俺のその言葉に、奴は薄ら笑いを浮かべていた。
「絶望で気が狂ったか?」
「フフッ……貴様が魔法を使い油断するこの瞬間を待っていたんだよ!」
何をやるのかと思えば、足下にある剣を手に取った。
「貴様の能力は魔法への絶対防御! 我の魔法が効かなかったのはそのせいだ!」
純粋なる力の差なので、全くの見当違いだ。
「ならば、物理的な攻撃は効く!」
剣を振りかぶっている。おそらく、投げるつもりなのだろう。所詮は低俗な魔族ということだ。
「死ねぇ!」
かなりの速度で剣が飛んできた。だが、俺が貫かれることはない。
「憑依影装だ。貴様の低俗な攻撃は無力と知れ」
奴の拳も魔法の槍も憑依影装を上回っていたのだが、最後に下等な本性を現した。
「絶望に抱かれて消えろ」
炎の玉を放つと、炎に包まれ、そして灰となり消えていった。
最後の一匹が消滅したたことで、この戦いは人類側の勝利……いや、俺の一人勝ちだ。その証拠に、この場にいる全員が俺を称え賞賛の声を上げている。
これでアペルピシアとう名が広まるだろう。村を救った英雄として。その栄誉を示すために、これから凱旋だ!
そう思ったのだが、体にとてつもない倦怠感が遅い、立っていることも出来ず、そのまま地面に倒れてしまった。
ミラが何かを言っているようだが、もはや聞き取ることもできない。意識はどんどん薄れていき、そして、堪えきれずに瞼を閉じると、完全に意識はなくなってしまった。
あまりの絶望に現実を受け入れられていないようだ。
「残ったのは貴様だけだが、さて、どうする?」
「ヒッ……」
今まであれだけ威勢が良かったのに、今では子牛のように怯えている。
「た、助けてくれぇ!」
そう叫びながら、俺に背を向け逃げていく。魔族らしからぬ無様な姿だ。
そんな魔族をこのまま逃がすわけにはいかない。
「アペルピシア・トイコス」
無様な魔族が逃げられないように絶望の黒い壁を生成した。
「あぁ……嫌だ……許して……」
最後まで無様だ。これ以上、無様な姿を見るのは不快だ。
「終わりだ」
再び極大魔法を使う。ただ、今度は町中なので、出力を大幅に押さえている。
「くそ……貴様さえいなければ!」
潔く死なず、最後に足掻いてくるか。
「おのれぇ!」
だが、足掻くといっても、ありったけの魔法の槍を飛ばしてくるだけだった。奴の魔法の槍は素手で弾ける。全く驚異ではない。
その内、魔法の槍が出せないほど魔力を消耗してしまった。
「終わりだな。極大魔法、アペルピシア・ヘリオス」
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俺のその言葉に、奴は薄ら笑いを浮かべていた。
「絶望で気が狂ったか?」
「フフッ……貴様が魔法を使い油断するこの瞬間を待っていたんだよ!」
何をやるのかと思えば、足下にある剣を手に取った。
「貴様の能力は魔法への絶対防御! 我の魔法が効かなかったのはそのせいだ!」
純粋なる力の差なので、全くの見当違いだ。
「ならば、物理的な攻撃は効く!」
剣を振りかぶっている。おそらく、投げるつもりなのだろう。所詮は低俗な魔族ということだ。
「死ねぇ!」
かなりの速度で剣が飛んできた。だが、俺が貫かれることはない。
「憑依影装だ。貴様の低俗な攻撃は無力と知れ」
奴の拳も魔法の槍も憑依影装を上回っていたのだが、最後に下等な本性を現した。
「絶望に抱かれて消えろ」
炎の玉を放つと、炎に包まれ、そして灰となり消えていった。
最後の一匹が消滅したたことで、この戦いは人類側の勝利……いや、俺の一人勝ちだ。その証拠に、この場にいる全員が俺を称え賞賛の声を上げている。
これでアペルピシアとう名が広まるだろう。村を救った英雄として。その栄誉を示すために、これから凱旋だ!
そう思ったのだが、体にとてつもない倦怠感が遅い、立っていることも出来ず、そのまま地面に倒れてしまった。
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