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7 勇者の帰還
まさか魔王が異世界で 52
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日が沈むまで戯れ、疲れ果てた俺たちは、月明かりに照らされた夜道を歩きながら町へと帰ってきた。
俺の力試しもミラの魔力消費も済ませ、森のことも報告し、そして、いつもの酒場でいつもの暴食を見てから、宿で眠りについた。
あれだけの魔族を率いていた魔族、たしか伯爵と言っていたか、奴を倒したところで変わったことと言えば、町がお祭り騒ぎになり、俺がちっちゃい勇者などと実に不名誉な名前が広まったぐらいだ。
そして、次の朝、町の騒ぎは収まっていなかった。
「なんだ、ここの住人は……朝から騒いで……少しは近所の迷惑も考えてくれないと困るぞ……」
俺がいた世界では、こんな騒がしいとすぐに苦情が入って注意されていた。そう考えると、少し生き辛かったのかもしれない。人間の性格に合わせて棲み分けをするのも必要なことだったのだろう。この世界では、そんな問題も解消してしまおう。
そんなことを思いながら起床した朝だった。
「今日は新たな狩り場を開拓しなければな……」
あの森に魔族がいなくなった以上、あそこでレベルを上げることは出来ない。魔王を倒すためにはもっともっと力を付けなければ行けないので、もっと魔族を倒して勇者としての力を育てなければならない。まさか、この俺、魔王自身が勇者を育てるとは思わなかったが。
ただ、その協力者であるミラは未だ眠ったままだ。
「こいつはいつまで寝ているつもりなんだ……」
昨日もそうだったが、ミラを起こすのは手が掛かる。
とりあえず、一旦、ミラのことは放っておいて、自分の準備に取りかかった。
「んん……。もう朝か……」
放っておこうと決めた途端、ミラは起床した。
昨日も俺が諦めた途端に起きたし、こいつは俺の諦めに反応して起きているのではないのかと疑うレベルだ。
「もう朝だ。早く支度をしろ。今日は新たな魔族の住処を探すんだからな」
「うん……もう少し寝かせて……」
「ダメに決まっているだろ馬鹿者。もし寝たら今日は飯抜きだからな」
「それはダメ!」
二度寝せずにちゃんと起きられたようだ。どうやら、ミラは怠惰より暴食の方が強いらしい。
「昨日は食べれなかったんだから、今日はちゃんと食べるんだ!」
朝から食欲があるのは健康な証だ。
「行くぞ。今日の予定は朝飯を食べながら考えよう」
「了解です!」
「分かったならまずはその涎を拭け!」
寝ているときまで食べることを考えていたのだろうか。夜、あれだけ食べたというのに……。
ミラの食欲に少々呆れながら、俺は外に出る支度を終わらせた。
俺の力試しもミラの魔力消費も済ませ、森のことも報告し、そして、いつもの酒場でいつもの暴食を見てから、宿で眠りについた。
あれだけの魔族を率いていた魔族、たしか伯爵と言っていたか、奴を倒したところで変わったことと言えば、町がお祭り騒ぎになり、俺がちっちゃい勇者などと実に不名誉な名前が広まったぐらいだ。
そして、次の朝、町の騒ぎは収まっていなかった。
「なんだ、ここの住人は……朝から騒いで……少しは近所の迷惑も考えてくれないと困るぞ……」
俺がいた世界では、こんな騒がしいとすぐに苦情が入って注意されていた。そう考えると、少し生き辛かったのかもしれない。人間の性格に合わせて棲み分けをするのも必要なことだったのだろう。この世界では、そんな問題も解消してしまおう。
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ただ、その協力者であるミラは未だ眠ったままだ。
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昨日もそうだったが、ミラを起こすのは手が掛かる。
とりあえず、一旦、ミラのことは放っておいて、自分の準備に取りかかった。
「んん……。もう朝か……」
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昨日も俺が諦めた途端に起きたし、こいつは俺の諦めに反応して起きているのではないのかと疑うレベルだ。
「もう朝だ。早く支度をしろ。今日は新たな魔族の住処を探すんだからな」
「うん……もう少し寝かせて……」
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「それはダメ!」
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「昨日は食べれなかったんだから、今日はちゃんと食べるんだ!」
朝から食欲があるのは健康な証だ。
「行くぞ。今日の予定は朝飯を食べながら考えよう」
「了解です!」
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