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2章、スローライフと幼女
16、EPISODE:origin
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「なにごとなのじゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
という声と共に私の部屋の扉が開け放たれたかと思うと、「はあっ……はあっ」と荒い息を吐いているロリ魔王が入ってきた。
その表情は驚き半分、眠たさ半分といった感じだ。
多分、さっきの爆音で目が覚めてしまったのだろう。 睡眠の邪魔をしてしまって若干申し訳ないとは思っていない(主に目の前のロリメイド吸血鬼のせいだから。
「ニーナ様っ!! 無事だったのねっ!!」
ロリ吸血鬼メイドのティアラちゃんは、ロリ魔王に抱きついた。 ロリ魔王も、ティアラちゃんを抱きしめ返す
「なんじゃ全く……さっきの音はティアラじゃったのか。 相変わらず前から変わっとらんのぉ」
馴れ馴れしく会話する幼女二人に、私は素直に疑問を抱いた
「えっ……? 二人とも知り合いなの?」
ティアラちゃんは頷いた
「ご主人様には説明してなかったわね。 わたし<エルタニア>でニーナ様の専属メイドをやっていたの」
「えっ……ロリがロリのメイドをやってたの? ということは私、魔王城でティアラちゃんと会ったりした?」
「最上階でニーナ様の隣にいたの、覚えてない?」
「……うん」
「なんじゃと? あの日ティアラはおらんかったはずじゃろうが」
私とロリ魔王の反応を見て、ティアラちゃんはため息交じりに呟く
「……やっぱり、ご主人様もニーナ様も記憶を書き換えられているわね」
「えっどゆこと? どこから記憶を書き換えられてるの?」
「多分、魔王城に入った辺りからだと思うわ。 教えなさい、今のご主人様のキオクを」
ティアラちゃんに言われた通り、私は今あるキオク……もしかしたら偽物かもしれないものをざっくりと話すことにした
「<創造者>というクワを持って、ニーナと一対一で対面。 戦闘に不慣れな私は序盤からピンチになるけど、擬人化したクワと1つになってニーナを討伐。 その後クワが暴走してこっちの世界へ。 その時に死んだはずのニーナも一緒に来た」
そこまで話し終わって……私はとある違和感に気付いた
「あれ? 蘇生魔法を使ってないのに何でロリ魔王が生きているの……?」
「言われてみれば……我は蘇生魔法なんぞ使った覚えもないのじゃ……」
ロリ魔王も私と同様に違和感に気付いたらしい
私達の反応を見て、ティアラちゃんは頷いた
「だって……ニーナ様は死んでいないわよ。」
そして、一呼吸置く
「これが……あの日の本当の真実よ。 【記憶解放】っっ!!」
私とロリ魔王はその場に崩れ落ちた
「えっと……ここで会ってる?」
村を出発する際に村長から貰った手元の地図を見る限りだと……ここが目的地で正解のようだ
「それにしても、流石異世界……お城のデザインがもうファンタジー作品に出てくる奴なんですが……」
私が今いるのは、異世界<エルタニア>の魔王城の入口付近の広場。 <エリオルの指輪>っていう全てのステータスがカンストするアイテムを入手したため、観光がてら魔王城に来てみたのだ
「おっ、そこのお前見ない服装だな、どこから来たんだ?」
きょろきょろと辺りを見ていると、漆黒の鎧を着た門番さんに声を掛けられた。 あれ? 攻撃されないぞ?
村では魔王軍は恐ろしいっていうことをみんなが言ってたために……イメージと違うんですが
「<アスカ>って言う村から魔王城の観光に来たんですけど……」
「ふむ……お前<黒の巫女>の友人か?」
「あ、はい。 ヒメちゃんの友人です。 彼女にアポ的なのはとってると聞いたのですが……」
それを聞いた門番さんは、ガラガラガラと門を開けてくれる。
「ほら、ゆっくり観光していきな。」
「あ、はい。ありがとうございます~」
そんな会話をしながら……私はこの世界の魔王の住む城へと足を踏み入れたのだった
十分ほどで最上階にたどり着いた。 ここまで一ダメージも受けていない。
というか城の中の人はみんな、私に普通に話しかけてくるし……異世界の魔王城なのに全く戦闘が発生しない。
ということは……魔王も物凄い友好的な人なのだろうか……?
「失礼しまぁぁぁぁす ヒナでぇ~す」
「入るのじゃ」
……のじゃ?
若干重たい扉の向こうには……メイド服を着た二人の女の子―片方はロリ、片方は高身長の巨乳―の間の煌びやかな玉座に座っている、金髪ツインテールに小悪魔みたいな角が生えた幼女がいた。
「長旅お疲れ様なのじゃ。 我は魔王ニーナ・イシュタルじゃ。 ヒメから話は聞いておるのじゃよ」
「これはご丁寧に……私はヒナ、一応農家やってます」
……私のイメージとは真逆で、魔王は幼女なんですが。 最近はこういうのが流行りなのかなぁ……?
「横の二人は吸血鬼メイドじゃ……お主から見て左にいるのが姉のティエラ・スカーレット。右にいるのが妹のティアラ・スカーレットじゃ」
「姉妹メイドかぁ……羨ましいなぁ」
異世界物にメイドはお約束……だけど私は会ったことが無かった
「お主にもメイド位つけで上げでも良いのz」
ニーナが何か言い終わる前に……
カンカンカンカン!
「敵襲! 敵襲です!」
唐突に敵襲イベントが発生した。 本当に急すぎる
ニーナはいつの間にか手元にマップ? を開いており、映し出された内容を見て「チッ」と軽く舌打ちした
「ヒナ、お主今から戦えるか?」
「うん、支援くらいなら……」
「分かったのじゃ。 ティエラ、ティアラ、お前らはヒナの護衛をするのじゃ!」
「「かしこまりましたニーナ様!」」
吸血鬼メイド姉妹は声をそろえる。 流石魔王、判断が早い。
「お主ら、後ろは任せたのじゃ!」
「「「はい!!!」」」
という訳で……戦闘、始まります
という声と共に私の部屋の扉が開け放たれたかと思うと、「はあっ……はあっ」と荒い息を吐いているロリ魔王が入ってきた。
その表情は驚き半分、眠たさ半分といった感じだ。
多分、さっきの爆音で目が覚めてしまったのだろう。 睡眠の邪魔をしてしまって若干申し訳ないとは思っていない(主に目の前のロリメイド吸血鬼のせいだから。
「ニーナ様っ!! 無事だったのねっ!!」
ロリ吸血鬼メイドのティアラちゃんは、ロリ魔王に抱きついた。 ロリ魔王も、ティアラちゃんを抱きしめ返す
「なんじゃ全く……さっきの音はティアラじゃったのか。 相変わらず前から変わっとらんのぉ」
馴れ馴れしく会話する幼女二人に、私は素直に疑問を抱いた
「えっ……? 二人とも知り合いなの?」
ティアラちゃんは頷いた
「ご主人様には説明してなかったわね。 わたし<エルタニア>でニーナ様の専属メイドをやっていたの」
「えっ……ロリがロリのメイドをやってたの? ということは私、魔王城でティアラちゃんと会ったりした?」
「最上階でニーナ様の隣にいたの、覚えてない?」
「……うん」
「なんじゃと? あの日ティアラはおらんかったはずじゃろうが」
私とロリ魔王の反応を見て、ティアラちゃんはため息交じりに呟く
「……やっぱり、ご主人様もニーナ様も記憶を書き換えられているわね」
「えっどゆこと? どこから記憶を書き換えられてるの?」
「多分、魔王城に入った辺りからだと思うわ。 教えなさい、今のご主人様のキオクを」
ティアラちゃんに言われた通り、私は今あるキオク……もしかしたら偽物かもしれないものをざっくりと話すことにした
「<創造者>というクワを持って、ニーナと一対一で対面。 戦闘に不慣れな私は序盤からピンチになるけど、擬人化したクワと1つになってニーナを討伐。 その後クワが暴走してこっちの世界へ。 その時に死んだはずのニーナも一緒に来た」
そこまで話し終わって……私はとある違和感に気付いた
「あれ? 蘇生魔法を使ってないのに何でロリ魔王が生きているの……?」
「言われてみれば……我は蘇生魔法なんぞ使った覚えもないのじゃ……」
ロリ魔王も私と同様に違和感に気付いたらしい
私達の反応を見て、ティアラちゃんは頷いた
「だって……ニーナ様は死んでいないわよ。」
そして、一呼吸置く
「これが……あの日の本当の真実よ。 【記憶解放】っっ!!」
私とロリ魔王はその場に崩れ落ちた
「えっと……ここで会ってる?」
村を出発する際に村長から貰った手元の地図を見る限りだと……ここが目的地で正解のようだ
「それにしても、流石異世界……お城のデザインがもうファンタジー作品に出てくる奴なんですが……」
私が今いるのは、異世界<エルタニア>の魔王城の入口付近の広場。 <エリオルの指輪>っていう全てのステータスがカンストするアイテムを入手したため、観光がてら魔王城に来てみたのだ
「おっ、そこのお前見ない服装だな、どこから来たんだ?」
きょろきょろと辺りを見ていると、漆黒の鎧を着た門番さんに声を掛けられた。 あれ? 攻撃されないぞ?
村では魔王軍は恐ろしいっていうことをみんなが言ってたために……イメージと違うんですが
「<アスカ>って言う村から魔王城の観光に来たんですけど……」
「ふむ……お前<黒の巫女>の友人か?」
「あ、はい。 ヒメちゃんの友人です。 彼女にアポ的なのはとってると聞いたのですが……」
それを聞いた門番さんは、ガラガラガラと門を開けてくれる。
「ほら、ゆっくり観光していきな。」
「あ、はい。ありがとうございます~」
そんな会話をしながら……私はこの世界の魔王の住む城へと足を踏み入れたのだった
十分ほどで最上階にたどり着いた。 ここまで一ダメージも受けていない。
というか城の中の人はみんな、私に普通に話しかけてくるし……異世界の魔王城なのに全く戦闘が発生しない。
ということは……魔王も物凄い友好的な人なのだろうか……?
「失礼しまぁぁぁぁす ヒナでぇ~す」
「入るのじゃ」
……のじゃ?
若干重たい扉の向こうには……メイド服を着た二人の女の子―片方はロリ、片方は高身長の巨乳―の間の煌びやかな玉座に座っている、金髪ツインテールに小悪魔みたいな角が生えた幼女がいた。
「長旅お疲れ様なのじゃ。 我は魔王ニーナ・イシュタルじゃ。 ヒメから話は聞いておるのじゃよ」
「これはご丁寧に……私はヒナ、一応農家やってます」
……私のイメージとは真逆で、魔王は幼女なんですが。 最近はこういうのが流行りなのかなぁ……?
「横の二人は吸血鬼メイドじゃ……お主から見て左にいるのが姉のティエラ・スカーレット。右にいるのが妹のティアラ・スカーレットじゃ」
「姉妹メイドかぁ……羨ましいなぁ」
異世界物にメイドはお約束……だけど私は会ったことが無かった
「お主にもメイド位つけで上げでも良いのz」
ニーナが何か言い終わる前に……
カンカンカンカン!
「敵襲! 敵襲です!」
唐突に敵襲イベントが発生した。 本当に急すぎる
ニーナはいつの間にか手元にマップ? を開いており、映し出された内容を見て「チッ」と軽く舌打ちした
「ヒナ、お主今から戦えるか?」
「うん、支援くらいなら……」
「分かったのじゃ。 ティエラ、ティアラ、お前らはヒナの護衛をするのじゃ!」
「「かしこまりましたニーナ様!」」
吸血鬼メイド姉妹は声をそろえる。 流石魔王、判断が早い。
「お主ら、後ろは任せたのじゃ!」
「「「はい!!!」」」
という訳で……戦闘、始まります
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