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モテ期到来 その④
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✡✡✡✡
彼女が座敷のオレの横へ座って落ち着いた頃には、2人の眼中に彼女はなくて、隣の席で飲んでるこうちゃんたちに絡んでいるところやった。
「藤田くんが女子高生と付き合ってるのを黙認してるなんて、そんなん許されへんわ! あ。もしかして? あんたらがけしかけたん? あの真面目を絵に描いたような男が女子高生となんか…よっぽどやないと付き合わんでしょ?」
「ちょっとちょっと! お姉さん! 飲み過ぎですよ~!」
「それに、オレらは別にせいちゃんにユイちゃんをけしかけたりしてへんし。自然な流れで2人は付き合うようになったんやで?」
「そんなん酷いわー! やっと、藤田くんに気持ちを伝える決心したのに。いつの間にか私の知らんところで彼女と出会って付き合ってたなんて。トンビに油揚げやん!」
弓子は酔った勢いもあって、大きな声でオレに想いを寄せていたことをこうちゃんたちに語って声を上げて泣き出してしまった。
「誠二さん? あの人……誠二さんのこと好きやったみたいやね? もしかして…知ってて連れて来たん?」
「それはやな! 弓子がユイにどうしても会わせろって聞かんから…仕方なしに連れて来たんや」
「弓子? ……なんで呼び捨てなん?」
「あ。え!? 別にそんな深い意味は無いで!! あかんか?」
目の前でオレのことで泣き喚いてる弓子の姿を見た彼女の疑問や怒りの矛先が、全部オレに向けられてしまっていたので正直オレは焦っていた。
「会いたいって言われて連れてきて、会わせてどうするつもりやったん? それに、好きでもなんでもないんやったら弓子やなんて呼び捨てにせんといて! 私が弓子さんの立場やったら期待してしまうわ! 誠二さん鈍すぎ!」
「え!? そうなん? マジで? ごめん。悪かった。ほんまにごめん!」
あまりにも酷いオレの無神経さに呆れた彼女は、少し頭を冷やせとオレの耳元で囁いてから店を出て行ってしまった。
✡✡
「あらら。ユイちゃん怒って帰ってしもたん? せいちゃん後でちゃんと謝っときや! ユイちゃんは優しい子やから、弓子さんに同情してしもたんやわ」
「わかってる。オレも無神経やったわ。弓子がオレのこと好きっていうのもなんか冗談やとばっかり思ってたし。真面目に向き会ってなかったわ」
「恋愛オンチのせいちゃんには、少し荷が重過ぎるわな? まぁええ経験になったんちゃうか? へへへ」
彼女が店を出て行ってしまって、オレが店の前で立ち尽くしてると伯母が来てオレの背中をポンポンッと叩いて気合を入れてくれた。今日のことはオレが無神経やったと反省していると、こうちゃんが横へ座って笑っていた。
『ミァーン! ミャーン!』
相棒もオレの沈んだ気持ちを察して膝へ上がって来て、丸くなって慰めてくれていた。
弓子も桜井も酔いつぶれて動かなくなってしまったので、伯母に座敷に布団を敷いてもらって寝かされると、朝までグッスリ眠って起きることはなかった。
翌朝目覚めた2人は青い顔をして、ひたすら伯母と比奈に謝っていた。伯母はそんな2人の手を取って、これからもオレのことをよろしく頼むと笑って、またいつでも店に来るようにと言って2人を見送ってくれていた。
✡✡
その夜。彼女は何も無かったかのようにオレの家へ帰って来ると、オレの顔をジッと覗き込んできて反省してるか聞いて来たので、オレは何度も頭を下げて反省してると彼女に伝えた。
「反省してる?」
「してる!、 ほんまに悪かった! ごめん!」
「それやったら、許してあげる! そやけど…誠二さんはもう少し自覚したほうがええと思うよ!」
「何が? 何を自覚するんや?」
オレが彼女の言葉の意味を理解出来ないで目を丸くしていると、大きく彼女はため息を吐いてからオレの膝へ腰を下ろして黙ってオレのおでこに自分のおでこを重ねていた。
「誠二さん。多分、自分で思っているよりも女性に好意を寄せられてると思う。だから、もっと自覚したほうがええと思う」
「それはないやろ? モテたことなんか無いで?」
「それはきっと、誠二さんが気付いて無かっただけやわ。誠二さん、鈍いもん」
「また、鈍いてか?……凹むなぁ~」
何度も鈍いと言われて凹んだオレを彼女はギュッと抱きしめて優しくキスをしてから、オレの目を見つめてニッコリと笑っていた。
彼女が座敷のオレの横へ座って落ち着いた頃には、2人の眼中に彼女はなくて、隣の席で飲んでるこうちゃんたちに絡んでいるところやった。
「藤田くんが女子高生と付き合ってるのを黙認してるなんて、そんなん許されへんわ! あ。もしかして? あんたらがけしかけたん? あの真面目を絵に描いたような男が女子高生となんか…よっぽどやないと付き合わんでしょ?」
「ちょっとちょっと! お姉さん! 飲み過ぎですよ~!」
「それに、オレらは別にせいちゃんにユイちゃんをけしかけたりしてへんし。自然な流れで2人は付き合うようになったんやで?」
「そんなん酷いわー! やっと、藤田くんに気持ちを伝える決心したのに。いつの間にか私の知らんところで彼女と出会って付き合ってたなんて。トンビに油揚げやん!」
弓子は酔った勢いもあって、大きな声でオレに想いを寄せていたことをこうちゃんたちに語って声を上げて泣き出してしまった。
「誠二さん? あの人……誠二さんのこと好きやったみたいやね? もしかして…知ってて連れて来たん?」
「それはやな! 弓子がユイにどうしても会わせろって聞かんから…仕方なしに連れて来たんや」
「弓子? ……なんで呼び捨てなん?」
「あ。え!? 別にそんな深い意味は無いで!! あかんか?」
目の前でオレのことで泣き喚いてる弓子の姿を見た彼女の疑問や怒りの矛先が、全部オレに向けられてしまっていたので正直オレは焦っていた。
「会いたいって言われて連れてきて、会わせてどうするつもりやったん? それに、好きでもなんでもないんやったら弓子やなんて呼び捨てにせんといて! 私が弓子さんの立場やったら期待してしまうわ! 誠二さん鈍すぎ!」
「え!? そうなん? マジで? ごめん。悪かった。ほんまにごめん!」
あまりにも酷いオレの無神経さに呆れた彼女は、少し頭を冷やせとオレの耳元で囁いてから店を出て行ってしまった。
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「あらら。ユイちゃん怒って帰ってしもたん? せいちゃん後でちゃんと謝っときや! ユイちゃんは優しい子やから、弓子さんに同情してしもたんやわ」
「わかってる。オレも無神経やったわ。弓子がオレのこと好きっていうのもなんか冗談やとばっかり思ってたし。真面目に向き会ってなかったわ」
「恋愛オンチのせいちゃんには、少し荷が重過ぎるわな? まぁええ経験になったんちゃうか? へへへ」
彼女が店を出て行ってしまって、オレが店の前で立ち尽くしてると伯母が来てオレの背中をポンポンッと叩いて気合を入れてくれた。今日のことはオレが無神経やったと反省していると、こうちゃんが横へ座って笑っていた。
『ミァーン! ミャーン!』
相棒もオレの沈んだ気持ちを察して膝へ上がって来て、丸くなって慰めてくれていた。
弓子も桜井も酔いつぶれて動かなくなってしまったので、伯母に座敷に布団を敷いてもらって寝かされると、朝までグッスリ眠って起きることはなかった。
翌朝目覚めた2人は青い顔をして、ひたすら伯母と比奈に謝っていた。伯母はそんな2人の手を取って、これからもオレのことをよろしく頼むと笑って、またいつでも店に来るようにと言って2人を見送ってくれていた。
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その夜。彼女は何も無かったかのようにオレの家へ帰って来ると、オレの顔をジッと覗き込んできて反省してるか聞いて来たので、オレは何度も頭を下げて反省してると彼女に伝えた。
「反省してる?」
「してる!、 ほんまに悪かった! ごめん!」
「それやったら、許してあげる! そやけど…誠二さんはもう少し自覚したほうがええと思うよ!」
「何が? 何を自覚するんや?」
オレが彼女の言葉の意味を理解出来ないで目を丸くしていると、大きく彼女はため息を吐いてからオレの膝へ腰を下ろして黙ってオレのおでこに自分のおでこを重ねていた。
「誠二さん。多分、自分で思っているよりも女性に好意を寄せられてると思う。だから、もっと自覚したほうがええと思う」
「それはないやろ? モテたことなんか無いで?」
「それはきっと、誠二さんが気付いて無かっただけやわ。誠二さん、鈍いもん」
「また、鈍いてか?……凹むなぁ~」
何度も鈍いと言われて凹んだオレを彼女はギュッと抱きしめて優しくキスをしてから、オレの目を見つめてニッコリと笑っていた。
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