ブラックエンジェル(黒天使)に恋をして

華 雄璃

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第七話 すれ違い

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会社に着くと、亜美からメールが来ていた。
「おはよう、昨日はありがとう。あと、朝ご飯ごちそうさま、卵焼き美味しかった。夜、電話します。」
少しは、元気になったように思えた。

相変わらず仕事は、忙しかった。
でも、忙しいお蔭で未来のことを考えずにすんだ。
春に、新しいコンテンツを発表して子会社を設立することになっていた。
僕は、新しい子会社の社長を誰にするか悩んでいた。
新会社の社長のポストを望む者は多かった。
それだけに、少し社内がぎくしゃくしているように感じた。
いつの間にか、派閥のようなものができ始めていた。
冷静に考えてみれば女のことなど気にしてる場合ではなかった。
僕は、その日から、一人一人、社長候補の役員を夜、食事に誘い観察することにした。

家に着くのと同時に、亜美から電話があった。
「今から、行ってもいい?」
電話の声は、まだ、元気がなさそうだった。
二日も続けて亜美が来るのは珍しかった。
相当にへこんでいるのかもしれない、僕は、美味いワインを用意して亜美を待った。
10分もたたないうちに、亜美が来た。
僕の用意したワインを二人で飲んだ。
僕は、何も聞かなかった。
亜美も何も言わなかった。
そのほうがいいと思った。
その頃、携帯には未来からの着信とLINEの返信が来ていた。

僕は、その日も亜美を強く抱いた。
昨日みたいに、未来のぬくもりを確かめるのではなく、亜美だけのことを考えて、、、

着信には気付かずに、すれ違いに気付かずに、、、







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