武器屋の看板娘に転生したつもりでしたが、図らずも最強の剣士として戦うことになりそうです

自慰煽情のアリア

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2章: Aman loves someone not by him but in his mind.

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 その夜、見回りに出るのはチハル達の部隊だった。
「襲われたらどうしよう」
 アンリがわなわなと震えながらチハルのすぐそばを歩く。
「大丈夫ですよ。私が対処しますから」
「うん、チハルの傍にいれば安心だね」
 アンリは少し元気を取り戻したようだ。
 その時、純回路の向こう側から数人の影がこちらへ歩いてくる。
「ご苦労様です」
 どうやら見回りに出ている他の隊のようだ。
 五人体制から、さらに人員が増派されたらしい。
「これだけいれば安心だね」
「でもいまだに犯人は見つかっていないし」
「・・・・・・あのさ、チハル」
「何?」
「ごめん、実は」
 アンリが耳打ちする。
「すいません。先に行ってもらっていいですか?」
 チハルが前を歩く隊員達に呼びかけた。
「どうかしたの?」
「いえ、その・・・・・・すぐ追いつきますから」
「でも五人一緒に行動しろって言わているから、待つわよ」
「あ。いえ、大丈夫です。私がつきますんで」
「そう? まあ、あなたは強いから大丈夫でしょう。何かあったらすぐ呼んで」
「はい」
 こうしてチハルとアンリは隊から分かれた。
「ありがとう、ごめんね・・・・・・そのおトイレのこと」
「別にいいから」
 アンリが小用を済ませている間、チハルは入り口で待つ。
 こんな時、ホラー作品では一人になった奴が優先的に狙われるんだっけ。
「大丈夫、だよね?」
 チハルまでが不安になってきた。
「チハル、お待たせ」
 アンリが出てくると同時に向こうから悲鳴がした。
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