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3章: Happiness will be enjoyed when it is unequal.
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その日、チハルは王都を歩いていた。
親衛隊としての任務ではない。
その日は非番で、私的に王都というものをチハルは見ておきたかったのだ。
もっとも、田舎暮らしが長かった彼女にとって、地平線の先まで広がる街並みの左も右もすぐに理解できるはずはない。
迷わず目的地をナビゲートしてくれるガイドが、当然ながら傍にいた。
「あそこが、この街で一番大きな武器屋かな」
「ありがとう」
「せっかく王都まで来て、初任給まで貰ったんだからもっと素敵なお店に来ればよかったのに」
などとぶつぶつ言いながらも、彼女は店の中までついて来た。
都会暮らしのアンリはこの辺りの地理に明るく、チハルが探していた特殊な用向きの店まですぐに案内してくれた。
「わあ、大きい店ね」
入り口をくぐった先は中二階構造で、部屋を仕切る何列もの棚に、様々な武器が置かれている。
一番多いのは刀剣類、その次が長柄の槍。その次が打撃武器と言ったところか。
エリーが振り回すバトルアックスも置かれていた。
この店で購入したのかどうかはわからないが。
「何だ、お嬢ちゃん達?」
体格のいい男がすれ違いに店に入ってくるチハル達を見咎める。
腕の太さがチハル達のそれの何倍もあった。
「ここはアンタらが来るような店じゃないぜ?」
「アハハ・・・・・・ですよね?」
その外見に竦んだアンリが後ろに下がる。
「あの、このお店で一番の武器って、何ですか?」
「あ? そんなことを知ってどうする?」
「いえ、別に・・・・・・」
この世界に転生してから、チハルには一つだけ確かめたいことがあった。
それは世界で最強の武器を知ることだった。
親衛隊としての任務ではない。
その日は非番で、私的に王都というものをチハルは見ておきたかったのだ。
もっとも、田舎暮らしが長かった彼女にとって、地平線の先まで広がる街並みの左も右もすぐに理解できるはずはない。
迷わず目的地をナビゲートしてくれるガイドが、当然ながら傍にいた。
「あそこが、この街で一番大きな武器屋かな」
「ありがとう」
「せっかく王都まで来て、初任給まで貰ったんだからもっと素敵なお店に来ればよかったのに」
などとぶつぶつ言いながらも、彼女は店の中までついて来た。
都会暮らしのアンリはこの辺りの地理に明るく、チハルが探していた特殊な用向きの店まですぐに案内してくれた。
「わあ、大きい店ね」
入り口をくぐった先は中二階構造で、部屋を仕切る何列もの棚に、様々な武器が置かれている。
一番多いのは刀剣類、その次が長柄の槍。その次が打撃武器と言ったところか。
エリーが振り回すバトルアックスも置かれていた。
この店で購入したのかどうかはわからないが。
「何だ、お嬢ちゃん達?」
体格のいい男がすれ違いに店に入ってくるチハル達を見咎める。
腕の太さがチハル達のそれの何倍もあった。
「ここはアンタらが来るような店じゃないぜ?」
「アハハ・・・・・・ですよね?」
その外見に竦んだアンリが後ろに下がる。
「あの、このお店で一番の武器って、何ですか?」
「あ? そんなことを知ってどうする?」
「いえ、別に・・・・・・」
この世界に転生してから、チハルには一つだけ確かめたいことがあった。
それは世界で最強の武器を知ることだった。
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