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再会
また
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「そうだ。明日の夜会には、素敵なドレスを用意しよう。」
「ありがとう。でも、気持ちだけでいいよ。気に入ってるドレスがあるから。」
「そうか。・・・なら、髪飾りはどうだろう?」
「すごく、嬉しいよ。」
「こんな形が良いとか、この色が良いとか、あるか?」
「特にないから、お父さんが決めて良いよ。」
「分かった。喜んでもらえるようにがんばるよ。」
「うん。・・・それじゃ」
「ま、待ってくれ。」
「?」
「この後空いてるか?」
「予定なら。」
「リランカを案内してあげよう。」
「ありがとう。じゃあ、準備してくるから、ちょっと待っててくれる?」
「あぁ。門の前で待ってよう。」
ユリシロは自分の部屋に戻ると、マントをとった。そして、カルイラからもらったブロンドのかつらを被り、目にはカラーコンタクトをした。門の前では、すでにウィスタムが待っていた。
「遅くなった?」
「平気だよ。それじゃ、街へ行こうか。」
「うん。」
二人は街に向かった。ウィスタムは色々なところにユリシロを案内した。そして、最後にはある森のそばに来た。
「この奥には、タイタ族がいると言われているが、近頃は誰もこの森に入っていくものはいないと言われている。」
「タイタ族って?」
「生まれつき他の者と違う髪色や、瞳を持つ者のことだ。はるか昔からここリランカと、隣国のキツルを守る女神と言われている。でも、最近は数が減ってきているらしい。男性は、血をひいていてもタイタ族とは名のれないらしいしな。」
「さっき、こことキツルの女神っていってたけど、キツルではそんな話聞いたことなかったよ。」
「詳しくは知らないが、ずっと昔にキツルの者と、タイタ族の者がもめたことがあったらしく、そのときもめた者が王にタイタ族は危険だと話したか何かで、タイタ族に関するものを全て消し去ったとか。」
「ふーん。」
「後、髪と瞳の色がピンク色をしている者はとても珍しく、光の反射の仕方で色々な色に見える者は数百年に一人らしい。」
「いつか、そんな人と会ってみたいな。」
「私もだ。 そろそろ日が暮れる。城に戻ろう。」
「そうだね。」
二人は歩いて城まで向かい、ユリシロの部屋の前まで来た。
「今日は楽しかった。ありがとう。」
「私も、久し振りに楽しめた。またいつか連れてってあげよう。」
「ありがとう。・・・お休み。」
「お休み、ユリシロ。」
ユリシロが部屋の扉を閉めると、ウィスタムは廊下で呟いた。
「戻って来てくれてありがとう、ユリシロ。ポリーでなかったことには驚いたけど、どちらでも構わない。ユリシロ、お前はアメリスターナ家の地位を守るために、王家に、サイファ殿下に嫁いでもらうよ。」
そう言って、ウィスタムは自分の部屋に戻って行った。その頃ユリシロはかつらとカラーコンタクトを外していた。
「『また』は来ないと思うよ、ウィスタム。私は、あなたの手駒になるつもりはないからね。」
そう言って、ユリシロはキツルの方の景色を見た。
「絶対戻るからね、カルイラ。」
ユリシロは再び決意した。
「ありがとう。でも、気持ちだけでいいよ。気に入ってるドレスがあるから。」
「そうか。・・・なら、髪飾りはどうだろう?」
「すごく、嬉しいよ。」
「こんな形が良いとか、この色が良いとか、あるか?」
「特にないから、お父さんが決めて良いよ。」
「分かった。喜んでもらえるようにがんばるよ。」
「うん。・・・それじゃ」
「ま、待ってくれ。」
「?」
「この後空いてるか?」
「予定なら。」
「リランカを案内してあげよう。」
「ありがとう。じゃあ、準備してくるから、ちょっと待っててくれる?」
「あぁ。門の前で待ってよう。」
ユリシロは自分の部屋に戻ると、マントをとった。そして、カルイラからもらったブロンドのかつらを被り、目にはカラーコンタクトをした。門の前では、すでにウィスタムが待っていた。
「遅くなった?」
「平気だよ。それじゃ、街へ行こうか。」
「うん。」
二人は街に向かった。ウィスタムは色々なところにユリシロを案内した。そして、最後にはある森のそばに来た。
「この奥には、タイタ族がいると言われているが、近頃は誰もこの森に入っていくものはいないと言われている。」
「タイタ族って?」
「生まれつき他の者と違う髪色や、瞳を持つ者のことだ。はるか昔からここリランカと、隣国のキツルを守る女神と言われている。でも、最近は数が減ってきているらしい。男性は、血をひいていてもタイタ族とは名のれないらしいしな。」
「さっき、こことキツルの女神っていってたけど、キツルではそんな話聞いたことなかったよ。」
「詳しくは知らないが、ずっと昔にキツルの者と、タイタ族の者がもめたことがあったらしく、そのときもめた者が王にタイタ族は危険だと話したか何かで、タイタ族に関するものを全て消し去ったとか。」
「ふーん。」
「後、髪と瞳の色がピンク色をしている者はとても珍しく、光の反射の仕方で色々な色に見える者は数百年に一人らしい。」
「いつか、そんな人と会ってみたいな。」
「私もだ。 そろそろ日が暮れる。城に戻ろう。」
「そうだね。」
二人は歩いて城まで向かい、ユリシロの部屋の前まで来た。
「今日は楽しかった。ありがとう。」
「私も、久し振りに楽しめた。またいつか連れてってあげよう。」
「ありがとう。・・・お休み。」
「お休み、ユリシロ。」
ユリシロが部屋の扉を閉めると、ウィスタムは廊下で呟いた。
「戻って来てくれてありがとう、ユリシロ。ポリーでなかったことには驚いたけど、どちらでも構わない。ユリシロ、お前はアメリスターナ家の地位を守るために、王家に、サイファ殿下に嫁いでもらうよ。」
そう言って、ウィスタムは自分の部屋に戻って行った。その頃ユリシロはかつらとカラーコンタクトを外していた。
「『また』は来ないと思うよ、ウィスタム。私は、あなたの手駒になるつもりはないからね。」
そう言って、ユリシロはキツルの方の景色を見た。
「絶対戻るからね、カルイラ。」
ユリシロは再び決意した。
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