傲慢な伯爵は追い出した妻に愛を乞う

ノルジャン

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6 結婚 過去編

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 家を衝動的に出てしまった私を、ランドルフは彼の豪邸に快く迎えてくれた。

 派手な生活をしているかと思われた彼の伯爵としての生活は、思ったものと違って忙しそうだった。
 書類仕事で深夜まで執務室にこもり、領地へ直接出向いて視察をしたりで広い領地の端から端へと飛び回っていた。

 私の方も、伯爵夫人としてたくさん覚えることがあったが、勉強するのは好きだったしとても興味深く楽しく学べた。マナーから何から教えてくれたメイド長のクリスティーナとはすぐに仲良くなった。
 
 だけどどれだけ忙しくてもランドルフは毎晩私の元へ戻って来てくれて、愛を囁き愛し合った。

 まだ出会って1ヶ月も経っていないランドルフと私は、伯爵邸のガーデンで式を挙げた。

 神父様が私たちに問うた。

「あなた方ははこの者を妻とし、夫とし、汝、病める時も健やかなる時も、常に互いを愛し、守り、慈しみ、支え合うことを誓いますか」
「「はい、誓います」」

 2人声を合わせて神父様に誓った。
 
 そして私たちは、夫婦として生涯、互いに愛を尽くすことを神に誓い合った。
 
 呼べるだけの人数を呼んで行った結婚式は、ランドルフたち貴族にとってはつつましい式だったようだ。
 父にも招待状を送ったが、現れなかった。あの父が来ることはないとわかっていたが、心のどこかで期待していた私は落胆の涙を隠せなかった。

「せっかくの結婚式に涙は似合わないよ俺の花嫁。これからは俺がずっと一緒だ」

 そう言って慰めてくれる彼がもう私にはいる。それだけで全ての悲しみを乗り越えられる気がしていた。



 ◇


「ランドルフっ……ぁあ」

 ランドルフは私の蜜に濡れた秘部に指をちゅぷぅっと挿入した。既に情熱的なキスによって興奮し濡れそぼっていたそこはランドルフの太い指でもすんなり入っていった。
 
 私たちはお互いに生まれたままの姿で抱き合いながら広いベッドの上に2人重なっている。
  
 ランドルフはいつも以上に色っぽいため息を吐いて囁く。

「なんてことだ。こんなにも蜜に濡れて、俺の理性を焼き切る」
 
 初夜の今、初めてお互いの肌に触れたというのに、私はこんなにも乱れた姿を晒している。パーティーで出会った後、そういう雰囲気になったことはあったが、私がランドルフを待たせたのだ。強引な彼だが、私の嫌がることはしない。

 そんなことを考えているうちにキスをされた。

「俺とベッドをともにしているのに他のことを考えているのか? いけない奥さんだ」

 閉じた唇を舌でこじ開けられ、唇を喰まれる。舌が口内に捩じ込まれ、上顎をなぞられると体の奥が震えた。

 筋肉質な体と密着してドキドキする。

 あられもない声を上げるのが恥ずかしくなって、ランドルフから顔を背けたが、固く主張した乳首をピンと指で跳ねられた。

「あぁぁっ」
「こんなに固くして、期待しているんだろう?」

 くにくにと指の腹でこねられるとそれだけでもぞわぞわとしてたまらない刺激になる。

「期待してなんかっ」
「そうか? ここはそうは言ってないがな」
「ひぁッ、ぁあぁ」
「初めてのくせにこんなにも感度がいい」

 片方を指で弄られながら、もう片方を口に含まれて甘噛みされる。秘部にも指が挿入られてぬちぬちとずっと動かされていた。

「こんなの、だめぇ」

 同時に触られてると凄まじい快感に襲われる。

 全部が気持ちいい。
 ぐっと彼の厚い胸板を押して見ても、びくともせず無駄な抵抗に終わる。再び舌が口の中に入り込んで来て蹂躙された。

「んんぅっ、……ぅん」

 私は声を漏らすことしかできず、秘部は蜜で溢れかえっていった。ビクつく腰を抱き寄せられて彼の熱くて硬い雄を濡れた蜜口にあてがわれる。

「あぁん、っんぅ……っ」
「挿入れるよ、ジュリア。愛している俺の天使」

 ゆっくりと、いままで誰にも侵入を許していなかったそこにランドルフが入ってくる。中が押し上げられる初めての感覚についていけず、大きな声を出してしまった。

「あぁ、……ンッ、いやぁ」
「中がすごいうねっているな、あぁ、いいよ」
「こわい」
「大丈夫、俺は君を傷つけたりしない」
「ん……」
「ほら、全部入った」

 根本まで入り込んでみっちりと奥まで咥え込んでいる下腹部を見つめると、やっと一つになったという達成感が湧いてきた。

 ホッとしたのもつかの間、ランドルフは動かさずにじっと中で馴染ませてくれていたのに、彼は私の秘部の突起を指で撫で始めた。




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