俺は勇者になりたくて今日もガチャを回し続ける。

横尾楓

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第5章

番外編 その頃母さんは.....

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ピロン♪
“メッセージが届いています”

“もうすぐレオナルドのお家に着きますよ”
(..............えぇ!?)

この前会ったばかりの母さん。
突然なぜかこっちに向かっているという。

とりあえず部屋を片付ける。
何かマズイ事でも起きたのだろうか...
少し不安になった。

コンコンコン...カチャ
「レオナルド!来ちゃった(エヘッ)」
「来ちゃったじゃないでしょ、母さん」
「なにしに来たんだよ...」

ツカツカと家の中に入りくまなく見て回る。

「ちゃんとキレイにしてるわね」
「あら?こういうがタイプなのかしら(ニコッ)」

壁に貼ったフローリア限定ポスターを外し忘れた。
別にいいけど少し恥ずかしい。

「やっぱりオトコの子なのねぇ~(意味深)」
「もういいからっ!なにしに来たのさ」

見ればわかるからとそのまま外に連れ出された。
そこにいたのは...

グルァァァァグアシャァァァ!!
ブルンッ...ヴゥルグアラララァッァウァッァア!!!

「すっごーい!なにあれ!?」

大きな黒いドラゴンだった。
伯父の本の表紙で何度も見た事があるコイツは...

「エンシェントドラゴン...だよね...」

意味不明だ。
もちろん見るのも初めてで唯々ただただ圧倒される。
楽しそうなカレンとは対照的に
俺は少しビビってしまった。

「あの後リリィーちゃんと感謝祭に行ったのよ」
「フェスティバルガチャ、だったかしら?」

地元の感謝祭でリリィーに促されるまま
ドラゴンガチャを試しに単発で回したところ
見事に激レアなこの竜を引き当てたらしい。
なぜ俺はこの幸運な血を引き継いでないのだろうか。

「驚かそうと思ってずっとレベル上げしていたの」

このドラゴンはもう大分育っている。
母さん強いから数週間ダンジョンごもりをして
竜と一緒に上級という上級を駆逐くちくしていたらしい。
...無茶しやがってどころの話ではない。

「これからはすぐに会いに行けるわねっ!」
「来なくていいからっ」「わーい!また来て~」

“それじゃ忙しいから戻ります♪”とだけ言い残して
母さんは飛び去って行った。
結局なにをしに来たのかは不明だが
いつ来てもいいように部屋は片付けておこうと思う。
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