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FILE・#9 THE CHARIOT
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その日の夕方……。
たんたんたん……たん。
ばさっ……。
手から新聞がこぼれ落ちた。
「な、なんで……」
新聞配達の少年は、目の前の光景に呆然とする。
本日定休日。
ドアにプレートが掛かっていた。
そんな馬鹿な! 落とした新聞を拾い、日付を確かめる。
……やっぱり違う。7日でもなければ、17日でも27日でもない。
(そんなぁ……。この事務所の定休日は7の付く日じゃなかったのか)
先日の推理が、少年の中で音を立てて崩壊していく。
絶対そうだと思ったのに……。
「違ったのか……」
肩を落とし悄然と呟いた時、少年は見つけた。
──あった! 7があった!
(でも、まさか……)
7月1日、土曜日……。確かに7だ。
しかし、7だといっても、7月だ。
いくらなんでも、そんな馬鹿げたことはないだろう。7の月……7月いっぱい、この事務所が休みだなんて。
でも、もしかしたら……。
少年は、月曜日の夕方に期待を掛ける。
けれど……2日後の月曜日。
もちろん、城山ビル3階、神谷探偵事務所はいつも変わらず営業中だった。
(なんで? どうして? いったい、どういうことなんだぁぁーー!)
新聞配達の少年のささやかな苦悩は、まだまだ続く……。
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