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第3話 屋敷ゴミ山の王、火気厳禁
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掲示板の札に赤いスタンプ。「発火性アリ」。リサが言う。
「燃やしたら負け。数字、忘れないで」
「了解。拭いて、乾かして、風。三手で安全に」
「カイルは護衛。火の元は絶対ダメ」
「任せろ。……へっくし!」
屋敷は街外れの丘。門を抜けた瞬間、甘い匂い、酸っぱい匂い、古紙の熱。
「現状確認。油カス、粉塵、密閉。今日は順番変更。換気→仕分け→拭き上げ」
「拭くが最後?」
「今は粉が舞ってる。拭けば“爆発ダスト”」
「掃除ワード、物騒」
「人生は粉っぽい」
窓は家具で塞がれていた。風路扇で隙間に薄い風を通す。
「風、細く。塵を押し出す」
「俺は通路を確保。突く——へっくし!」
「くしゃみは控えめに。粉が喜ぶ」
玄関ホール中央に山。布、紙、壊れた魔道具、油箱。うっすら動く。
「……ゴミ山、呼吸してる?」
「してます。嫌な意味で」
表面が割れ、目が三つ。ガラクタ鎧の小鬼がぞろぞろ。ゴミ山の王、その手勢。
「足元が滑る。いける」
「段取り。一本目『道を作る』」
麻ひもで床に「右回り一方通行」。カイルが槍で障害物を寄せ、動線が生まれる。ポンポンが油染みを吸う。
「二本目『仕分け』。紙・布・金属。混ぜるな危険」
「重いのは任せろ」
「最後『拭く』。油面だけ一気に」
王の胴が震え、布の裾がぱちぱち。静電気。
「水霧で落とす」
汚滅桶から霧を立て、空気の角をしっとりさせる。ぱちぱちが消えた。
「今。右半分、横拭き」
雑巾が鳴る。きゅっ。
【清浄度:22→58/被弾 -4%/行動 -6%】
「踏ん張り、復活!」
「床は中立。裏切ったのは油。犯人は——」
「鍋?」
「今日は“灯油壺”。樽の匂い」
王の足元から布袋インプが粉を撒く。
「カイル、粉列を切る。突く→戻る→突く、短距離」
「了解!」
槍が空気を裂くたび、粉のラインが途切れる。ポンポンが「たべる」と油をぺろり。
「左半分、縦拭き。三、二、一——」
【清浄度:58→80/会心+3%/被弾 -8%】
王の鎧が沈み、山の呼吸が浅くなる。
「仕上げ。風、通す。出口は西窓」
扇を水平に払う。風路が一本に束ねられ、空気が“通路”になる。
「カイル、今」
「了解!」
王の胴の隙に雑巾を差し込み、油の芯を抜く。きゅ、きゅっ。
【清浄度:80→100】
【清浄波:小スタン1.5秒/湧きポイント一時停止】
「まとめて外へ。ごみ出し」
手箒で道を掃き、風路に乗せて山ごとずるずる。中庭で仕分け札。
「発火リスク、ゼロ。——数字、締め」
【所要12分/清浄度22→100/会心+3%/被弾 -8%/行動 -12%】
「……生きてた屋敷が、止まったな」
「正しい。散らかりは呼吸する」
老執事が礼をした。
「助かりました……! 奥様が物を捨てられず」
「捨てるより、まず“分ける”。続きは計画書で」
ギルドでリサが報酬袋を置く。
「数字は?」
「清浄度22→100。粉塵ゼロ、静電気ゼロ、発火リスクゼロ。所要十二分」
「上出来。身分証に反映」
———
【ステータス】
名前:ミナ・ハルノ/職業:清掃士/レベル:3
体力:114/114 魔力:84/84 運:19(↑)
固有スキル〈お片付け〉Lv2
解放:〈仕分けタグ〉(紙・布・木・金属・危険物の色札を生成)
装備:雑巾“一枚”/手箒/風路扇/汚滅桶
相棒:洗剤スライム・ポンポン(満腹度 54%)
———
「レベル3。“仕分けタグ”追加」
「便利すぎ」
「ズルじゃなく段取り。——リサ、樽の印章、照会できる?」
「既に。王都“清掃公社”の印。嫌な匂い」
「やっぱり。汚れは勝手に増えない。誰かが撒いてる」
カイルがくしゃみ。
「次は?」
「疫病寸前の厨房。消毒、やり過ぎない。数字で守る」
「了解。……へっくし!」
出口に貼り紙。「火気厳禁・一方通行・仮置き一時間まで」。
屋敷に風が通り、音が減る。
------
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「燃やしたら負け。数字、忘れないで」
「了解。拭いて、乾かして、風。三手で安全に」
「カイルは護衛。火の元は絶対ダメ」
「任せろ。……へっくし!」
屋敷は街外れの丘。門を抜けた瞬間、甘い匂い、酸っぱい匂い、古紙の熱。
「現状確認。油カス、粉塵、密閉。今日は順番変更。換気→仕分け→拭き上げ」
「拭くが最後?」
「今は粉が舞ってる。拭けば“爆発ダスト”」
「掃除ワード、物騒」
「人生は粉っぽい」
窓は家具で塞がれていた。風路扇で隙間に薄い風を通す。
「風、細く。塵を押し出す」
「俺は通路を確保。突く——へっくし!」
「くしゃみは控えめに。粉が喜ぶ」
玄関ホール中央に山。布、紙、壊れた魔道具、油箱。うっすら動く。
「……ゴミ山、呼吸してる?」
「してます。嫌な意味で」
表面が割れ、目が三つ。ガラクタ鎧の小鬼がぞろぞろ。ゴミ山の王、その手勢。
「足元が滑る。いける」
「段取り。一本目『道を作る』」
麻ひもで床に「右回り一方通行」。カイルが槍で障害物を寄せ、動線が生まれる。ポンポンが油染みを吸う。
「二本目『仕分け』。紙・布・金属。混ぜるな危険」
「重いのは任せろ」
「最後『拭く』。油面だけ一気に」
王の胴が震え、布の裾がぱちぱち。静電気。
「水霧で落とす」
汚滅桶から霧を立て、空気の角をしっとりさせる。ぱちぱちが消えた。
「今。右半分、横拭き」
雑巾が鳴る。きゅっ。
【清浄度:22→58/被弾 -4%/行動 -6%】
「踏ん張り、復活!」
「床は中立。裏切ったのは油。犯人は——」
「鍋?」
「今日は“灯油壺”。樽の匂い」
王の足元から布袋インプが粉を撒く。
「カイル、粉列を切る。突く→戻る→突く、短距離」
「了解!」
槍が空気を裂くたび、粉のラインが途切れる。ポンポンが「たべる」と油をぺろり。
「左半分、縦拭き。三、二、一——」
【清浄度:58→80/会心+3%/被弾 -8%】
王の鎧が沈み、山の呼吸が浅くなる。
「仕上げ。風、通す。出口は西窓」
扇を水平に払う。風路が一本に束ねられ、空気が“通路”になる。
「カイル、今」
「了解!」
王の胴の隙に雑巾を差し込み、油の芯を抜く。きゅ、きゅっ。
【清浄度:80→100】
【清浄波:小スタン1.5秒/湧きポイント一時停止】
「まとめて外へ。ごみ出し」
手箒で道を掃き、風路に乗せて山ごとずるずる。中庭で仕分け札。
「発火リスク、ゼロ。——数字、締め」
【所要12分/清浄度22→100/会心+3%/被弾 -8%/行動 -12%】
「……生きてた屋敷が、止まったな」
「正しい。散らかりは呼吸する」
老執事が礼をした。
「助かりました……! 奥様が物を捨てられず」
「捨てるより、まず“分ける”。続きは計画書で」
ギルドでリサが報酬袋を置く。
「数字は?」
「清浄度22→100。粉塵ゼロ、静電気ゼロ、発火リスクゼロ。所要十二分」
「上出来。身分証に反映」
———
【ステータス】
名前:ミナ・ハルノ/職業:清掃士/レベル:3
体力:114/114 魔力:84/84 運:19(↑)
固有スキル〈お片付け〉Lv2
解放:〈仕分けタグ〉(紙・布・木・金属・危険物の色札を生成)
装備:雑巾“一枚”/手箒/風路扇/汚滅桶
相棒:洗剤スライム・ポンポン(満腹度 54%)
———
「レベル3。“仕分けタグ”追加」
「便利すぎ」
「ズルじゃなく段取り。——リサ、樽の印章、照会できる?」
「既に。王都“清掃公社”の印。嫌な匂い」
「やっぱり。汚れは勝手に増えない。誰かが撒いてる」
カイルがくしゃみ。
「次は?」
「疫病寸前の厨房。消毒、やり過ぎない。数字で守る」
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