オカンはパンチパーマ

Tkata

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オカンと遊園地

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 オカンとオトンが再婚して間もなくの頃だったか、たった一度だけ、オカンと2人で遊園地に行った事がある。
 なんでいきなり遊園地に、しかも2人きりで行くことになったのか覚えていない。
 その年の誕生日かクリスマスプレゼントに買ってもらったコンクリートミキサー車のミニカー(ミニカーを手で前進させるとミキサー部分が回転する優れものだった。)が大のお気に入りで1人で部屋で遊んでいると唐突にオカンが
「遊園地いこか」
 と僕を連れ出したのだ。
 なんでネーチャンもアニキもいてなかったんだ…?今から思うと不思議で仕方がない。
 1人で遊んでるたかし少年を不憫に思ったんだろうか?
 後にも先にもこれ一回きりの出来事だった。
 理由はさておき遊園地に行けることは素直に嬉しかったので喜び勇んでお出かけすることになった。
 近鉄電車に乗って出かけたのは今は無きあやめ池遊園地だった。
 そんなウキウキテンションブチ上げたかし少年の身にちょっとしたハプニングが起きてしまった。行きの電車での出来事なのだが、自動ドアと車体の隙間に指を挟まれてしまったのだ。
 楽しい遊園地行きが一転、涙の指ギロチンの刑に処せられてしまった。というと大げさだが当時のたかし少年は指がちぎれるかと思った程の痛さと驚きで泣きわめいてしまったが遊園地に着いた時にはケロッとしていたので大したケガではなかったのだろう。
 しかしトラウマはきっちり植え付けられていて今でも電車の自動ドアの隙間はちょっと怖い。
 遊園地で何をしたのか?これもさっぱり覚えていない。
 覚えているのは帰り際、オカンがお土産を買ってくれたこと。何やら当時放映されてたアニメの小さなフィギュアを買ってもらったということだけ。未来警察ウラシマンかと思っていたけど年代が合わない気がする。何のアニメだったんだろ?
 あ、もう一つ覚えていることがあった。遊園地からの帰り、電車から大阪湾に沈む夕日が見えた。ものすごくきれいだったし、今日はなんていい日なんだって思えた。指を挟んだことはもうすっかり忘れていた。
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