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そして夜は更けていく
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ガリが去った車内に取り残された2人は示し合わせたように揃って、「ふぅ~」とため息をついた。
一気に緊張の糸がほぐれた。
「なんか疲れたな。」
片山はボソッと漏らすように言った。
「そうね。」
そう応えたアリファの声も随分と疲れている。
片山は今日一日の出来事を振り返ってみたが随分と色々な事が起こりすぎてとても一日で起きた出来事とは思えなかった。
アリファとの出会い
異世界への転移
盗賊に追っかけられる
宿は2人部屋
酒場での話
ガリとの出会い
などなど…
一介のタクシー運転手に過ぎない自分には到底処理しきれないエキサイティングでスリリングな出来事の連発だった。
こんなに身も心もすり減っていくのを感じることは今までになかったのであろうか、と片山はフロントガラス越しに星空を見あげながらそんな事を考えていた。
「あ、2人部屋…なんとかならんかな…ってガリさんに相談したらよかった…」
片山がふと愚痴っぽく小さく呟いたのをアリファは聞き逃さなかった。
「嫌なの?」
少しむくれた様な表情でアリファが不服そうに片山を見る。
「い!?いや、嫌とかじゃなくて!そらね、見知らぬ男と女が同じ部屋に泊まるのはちょっと、ね?ほら。いろいろとね。」
と片山はしどろもどろに言い訳をする。
「心配しなくても片山さんを襲ったりしないわよ。」
むくれた顔のままアリファは腕組みをして後部座席にドカっと腰掛けている。
『逆や、逆…襲われるとか思わへんのか??ようわからんわ。』片山はそう思いながら助手席から降り、後部座席のドアをサッと開けた。
「どうぞ、お客様、お降りください。」
片山はそう言って冗談ぽくドアサービスをしてアリファの機嫌をとった。
アリファは片山の顔をじっと見、
「やっぱり襲おうかしら。」
と一言言うと口元に笑みを浮かべた。
『なんや…恐ろしなってきたな…』と思いながらも口に出すことが出来ない片山は黙ってクルマにシートをかけた。
竜舎から竜の寝息が聞こえてくる以外は辺りは静まり返っている。
「さ、もう休みましょ、片山さん。」
アリファが片山の腕をグイグイと引っ張りながら宿屋の入り口へと力強く歩いていく。
「臆病なのね、片山さんって。」
アリファはそう言うと天を仰ぎながらくすっと笑った。
『酔っ払ってるんかな?アリファは…こっちはなんやかんやで酔いなんか覚めてしもうたわ。』アリファに引きずられるように歩きながら先行きの不安を感じつつ宿屋の玄関をくぐった。
一気に緊張の糸がほぐれた。
「なんか疲れたな。」
片山はボソッと漏らすように言った。
「そうね。」
そう応えたアリファの声も随分と疲れている。
片山は今日一日の出来事を振り返ってみたが随分と色々な事が起こりすぎてとても一日で起きた出来事とは思えなかった。
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「あ、2人部屋…なんとかならんかな…ってガリさんに相談したらよかった…」
片山がふと愚痴っぽく小さく呟いたのをアリファは聞き逃さなかった。
「嫌なの?」
少しむくれた様な表情でアリファが不服そうに片山を見る。
「い!?いや、嫌とかじゃなくて!そらね、見知らぬ男と女が同じ部屋に泊まるのはちょっと、ね?ほら。いろいろとね。」
と片山はしどろもどろに言い訳をする。
「心配しなくても片山さんを襲ったりしないわよ。」
むくれた顔のままアリファは腕組みをして後部座席にドカっと腰掛けている。
『逆や、逆…襲われるとか思わへんのか??ようわからんわ。』片山はそう思いながら助手席から降り、後部座席のドアをサッと開けた。
「どうぞ、お客様、お降りください。」
片山はそう言って冗談ぽくドアサービスをしてアリファの機嫌をとった。
アリファは片山の顔をじっと見、
「やっぱり襲おうかしら。」
と一言言うと口元に笑みを浮かべた。
『なんや…恐ろしなってきたな…』と思いながらも口に出すことが出来ない片山は黙ってクルマにシートをかけた。
竜舎から竜の寝息が聞こえてくる以外は辺りは静まり返っている。
「さ、もう休みましょ、片山さん。」
アリファが片山の腕をグイグイと引っ張りながら宿屋の入り口へと力強く歩いていく。
「臆病なのね、片山さんって。」
アリファはそう言うと天を仰ぎながらくすっと笑った。
『酔っ払ってるんかな?アリファは…こっちはなんやかんやで酔いなんか覚めてしもうたわ。』アリファに引きずられるように歩きながら先行きの不安を感じつつ宿屋の玄関をくぐった。
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