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魔石
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片山とアリファは朝食を終えると、宿屋の裏手に停めているクルマへと向かった。
宿屋の裏手にある竜舎から続々と竜が連れ出され荷車に繋がれていく。
竜は見た目よりは大人しく、竜使いに従順である。
竜使いは竜に鞍をつけると跨り、鐙を踏みしめ、颯爽と手綱を握り走り去っていく。
『大したもんやなー』と片山は横目でその光景を追いながら自分のクルマのシートを剥がす。
するとシートの下に顔ほどの大きさの革袋を見つけた。
これはもしや?と思いながら袋の中を開けてみると昨夜ガリが約束した魔石が入っていた。
アリファが袋の中から魔石を二、三粒、手に取り朝日にかざして見てみた。
「質のいい魔石ね。」
魔石は半透明で、光は魔石を突き抜け地面に紫色の模様を描いていた。
「なんでわかるん?」
片山もアリファの脇から魔石を覗き込んでみた。
「光に透かすと紫色に輝いているでしょ?これが質のいい魔石の証拠。魔石の質が悪ければ黒色になるのよ。これ、高価なものよ。」
アリファが興奮気味に話す。
「質が良ければどうなるん?」
いまいち良くわからない片山は素直に疑問をぶつけた。
「質の良い=魔力、つまりエネルギーがたくさん込められている、ということなの。」
アリファが言うには、例えば魔石ランタンに使用すると光が長持ちしたり最大光量がアップしたりする。魔石銃に使えば撃てる回数が増えたり威力がアップする、といった具合になるらしい。
『なるほど電池みたいなもんやな』とアリファの説明に納得した。
「そういえばクルマを充電したいんやけど」
片山は兼ねてからの懸念事項をここで片付けておきたかった。
「そうね、どうやって充電するのかしら?」
アリファにもわからないらしい。何かヒントはないかと片山はスマートフォンを起動させてみた。昨日見た感じでは何らかの説明があってもいいものだが…と画面をあれこれといじってみたがそれらしい記述はない。
「見当たらない?」
とアリファが魔石を持った手をスマートフォンに近づけると魔石が光を放ちスマートフォンに魔力を送り込んでいくではないか!
「えっ?」と二人同時に言うと顔を見合わせた。
『とすると…』片山は思い立ち充電口に魔石を近づけてみると光を放ち始めた。
クルマのインパネを見ると充電されている様子が確認できた。
やがて魔石は光るのをやめ真っ黒に、石炭の様に変化した。
充電量を確認すると20%ほど回復している。
「おおっ!」
片山は感嘆の声を上げた。
これでエネルギー問題は解決できた。
宿屋の裏手にある竜舎から続々と竜が連れ出され荷車に繋がれていく。
竜は見た目よりは大人しく、竜使いに従順である。
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『大したもんやなー』と片山は横目でその光景を追いながら自分のクルマのシートを剥がす。
するとシートの下に顔ほどの大きさの革袋を見つけた。
これはもしや?と思いながら袋の中を開けてみると昨夜ガリが約束した魔石が入っていた。
アリファが袋の中から魔石を二、三粒、手に取り朝日にかざして見てみた。
「質のいい魔石ね。」
魔石は半透明で、光は魔石を突き抜け地面に紫色の模様を描いていた。
「なんでわかるん?」
片山もアリファの脇から魔石を覗き込んでみた。
「光に透かすと紫色に輝いているでしょ?これが質のいい魔石の証拠。魔石の質が悪ければ黒色になるのよ。これ、高価なものよ。」
アリファが興奮気味に話す。
「質が良ければどうなるん?」
いまいち良くわからない片山は素直に疑問をぶつけた。
「質の良い=魔力、つまりエネルギーがたくさん込められている、ということなの。」
アリファが言うには、例えば魔石ランタンに使用すると光が長持ちしたり最大光量がアップしたりする。魔石銃に使えば撃てる回数が増えたり威力がアップする、といった具合になるらしい。
『なるほど電池みたいなもんやな』とアリファの説明に納得した。
「そういえばクルマを充電したいんやけど」
片山は兼ねてからの懸念事項をここで片付けておきたかった。
「そうね、どうやって充電するのかしら?」
アリファにもわからないらしい。何かヒントはないかと片山はスマートフォンを起動させてみた。昨日見た感じでは何らかの説明があってもいいものだが…と画面をあれこれといじってみたがそれらしい記述はない。
「見当たらない?」
とアリファが魔石を持った手をスマートフォンに近づけると魔石が光を放ちスマートフォンに魔力を送り込んでいくではないか!
「えっ?」と二人同時に言うと顔を見合わせた。
『とすると…』片山は思い立ち充電口に魔石を近づけてみると光を放ち始めた。
クルマのインパネを見ると充電されている様子が確認できた。
やがて魔石は光るのをやめ真っ黒に、石炭の様に変化した。
充電量を確認すると20%ほど回復している。
「おおっ!」
片山は感嘆の声を上げた。
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