伊澄と聖華(死にわか番外編)

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素直な体で

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「痛かったら言えよ」
 そんな言葉、しばらく聞いてなかった。

 聖華せいかは思わず口元を緩めてしまった、自分を誰だと思っているのか……きっと伊澄いずみが思っているより沢山の男に抱かれているし、色んなプレイもしている。そんな自分に処女を抱くように丁寧に触れてくる伊澄を、可愛いと思ってしまったのだ。

「大丈夫だから、はやくきて……」
 濡れそぼったそこへ伊澄が充てがうと、聖華は自らの指で広げて迎え入れた。
 早く迎えたくてぐちゃぐちゃに濡らした聖華のそこは、興奮して最大に膨張している男根を簡単に飲み込んでいく。

「あっ、あっ! あぁぁぁっ!」
 ぐぷん……と一番奥まで飲み込んで、絶対に離さないとばかりにぎゅうぅっと中を締め付けて絡みつく。
「うっ……っ、せい……か」
 苦しそうに呻いた伊澄の背中に、聖華が震える手でしがみ付く。そんな仕草に愛しさを感じて、伊澄はしがみついてきたその体を強く抱きしめた。

「はっ……あっ……伊澄が入ってる」
「……いやか?」
(嫌なわけない……嬉しい! 嬉しい……!)
 聖華が首を横に振ると、そうか……と、伊澄の声色は優しく嬉しそうなものに変わる。

 形を確かめるように、きゅうきゅうと中が締まると、自分の体が伊澄の事を好きだ好きだと表しているようで、聖華は次第に気恥ずかしくなってきた。

「も……動いて」
 聖華の照れ隠しの懇願に、伊澄の腰がゆっくりと動き始める、ただ軽く前後するだけの動きなのに、響く水音と伊澄の大きさと熱さを感じて、聖華の体も熱を増していく。

「あっ……熱い……きもち……ぃっ♡」
 聖華の反応に伊澄の息が荒くなって、興奮しているのは明らかだった。それなのに優しくしようとするその動きに、聖華はもっと激しく抱いて欲しくなる。

 聖華が伊澄の腰に足を絡ませて離さないとばかりにホールドすると、一番奥に伊澄のものが触れた。
「……奥、当たってる」
 自ら腰をくねらせて、伊澄の理性のたがを外すように誘う。
「——っ! あまり煽るな、優しくできなくなる」
「しなくていいから……っ!」
 伊澄の耳に触れるほど近くで、出来るだけ熱を込めて伝えた。

「ぐちゃぐちゃに……してよ」

 伊澄が一番奥の壁にグリグリと押し付けると、強い快感に聖華の体が震えた。
「あ゛ぁっ!」
 聖華の肩を抱きしめて、お腹の上側をゴリゴリと擦っていく。前立腺を潰しながら奥まで擦られて、聖華の頭はあまりの気持ち良さに思考が麻痺する。
 普段は他人に当たり障りなく穏やかにしている伊澄が、自分を求めて瞳の奥に熱を宿し、力強く体の奥まで突き上げてくる……その事実にゾクゾクした。

「あ゛っ♡ あっ、ぁあ゛、きもち……ぃひっ!」
「——っ聖華」
「うっぁ……い、ずみ……っ!」
 互いの名前を呼び合って、口付けて、舌を絡ませ合うと溶けてしまいそうだった。

 "好きな奴とのセックスは最高に気持ちいい"誰が言い出したのかは知らないが、みんな口を揃えてそう言った。
 聖華はそれを信じていなかった、そんなの自分が決めた相手こそ至上だと……そう思い込みたい人達の、虚しい主張だと思っていた。

(気持ちいい……! 感情をぶつけるみたいに抱かれるのが、こんなに気持ちいいなんて……知らなかった)

 伊澄が聖華の足を抱える、前立腺を集中的にグリグリと狙われて、聖華は乱れに乱れた。
「ああぁぁぁんっ♡ イっちゃう……イッちゃうからぁ!」
 伊澄が抱えた足首に愛しそうに吸い付いて跡を残す。体を寄せて今度は首元にチリっとした刺激が走り、聖華は自分が伊澄のものにされていく感覚に酔った。

「あぁっ……イッちゃう……い、ずみっ……っ♡」
 一際甘くなった喘ぎ声に、伊澄も聖華が愛しくて堪らなくなる。
「聖華……可愛いな」
「——っ!」
 聖華の瞳に涙が溜まって、溢れた。それは気持ち良さから出た涙なのか、嬉しさからなのか……。

「んんっ、あぁっ! イッ……クうぅ……んんんんっ♡」
 頭の中が真っ白になって、頭も視界も快感が支配する。ビクビクッと聖華の体が震えて、絶頂によって中を強く締め付ける。
「——っ、きっ……ッ!」
 伊澄が布団のシーツを握りしめて、その締め付けに堪える姿が薄らと開けた視界に見えた。まだ抱いてくれるつもりなんだと嬉しくなって、聖華は伊澄の背中に腕を回して抱きついた。

 伊澄が荒くなった呼吸を何度か吐き出して、聖華の腹を撫でる……そこに射精した後はなく、ただ先走りと少し漏れた精液で濡れている程度だった。
「出てないのか?」
「ん……っ♡ 中でイッたの……女の子みたいに」
 ねだるように伊澄の顎にキスすると、伊澄が応えるように深く口付けてくれる。

「もっと、もっと……俺の中擦って……お願い」
「いいのか……達したばかりだろ?」
 自分を気遣って動かないでいてくれたのかと、聖華は一層嬉しくなる。体が喜ぶ、言葉には出さなくても伝わってくる愛情に、感度が跳ね上がっていくのが分かる。

「イッてても止めないで……めちゃくちゃにして、欲しい……から」
「お前……本当っ……!」
 ぐちゅっと中で伊澄が動いて、小刻みに奥を突いてくる。トントントンと最奥を優しく突かれる感覚に、聖華の腰はガクガクと震えた。

「あ゛っ♡ あぁぁあ゛っ♡」
「そんなにいいのか?」
「気持ち……いいっ! イイのっ……奥に、キスして……いずみので……ちゅってして♡」
「……っ!」
 聖華の頭を愛しそうに両手で抱えて、伊澄が一番奥を責め立てる。聖華も腰を上げて、少しでも伊澄を奥へと誘おうと動かす。

 奥にある精嚢をグリグリと責められ続けて、聖華は悲鳴に近いような高い喘ぎ声を上げた。
「ひっ……やぁぁっ! イ……っうぅうっ♡」
 体はビクビクと痙攣して涙が溢れる、腰がガクガクになるほど感じているのに、聖華の懇願通り伊澄はその動きを止めなかった。

(あ、死ぬ……気持ち良すぎて死ぬ……!)
 伊澄に突かれる度に、後ろで感じすぎて少し柔らかくなった聖華の男根から、精液が押し出されるように出てくる。
「あ゛あぁっ……ぁ、ひっ……ぅぁ……♡」
 ずっと射精し続けているような絶頂に、聖華の体は完全に服従していた。
(殺して……このまま、気持ち良くて幸せな中死にたい……!)

 伊澄の息が荒く速くなって、奥を責める腰の動きも同様に速くなる。伊澄の絶頂が近いことは聖華もわかっていて、いつもなら射精を促すように中を締め付けるのだが、今はそんな余裕はどこにもなかった。
 与えられる快感を必死で受け止めて、好きだ、愛してるって言葉だけ口から溢れ出さないように、必死で喘ぎ声で誤魔化した。

「せい、か……もうっ……でる!」
「なかぁ……なかにっ、出してぇ……んっ!」
 伊澄が抜かないように、足を絡めるのが精一杯だった。
(怖い……! こんな気持ちいい中で注がれたら……本当に死んじゃう……)
「聖華っ……せいかっ……!」
「あっ……い、ずみっ……っき!」
 縋るように聖華が伊澄にぎゅううっと抱きつくと、伊澄も愛しくて堪らなくなって……一番奥まで何度か突いたところで、その熱を聖華の体内に注ぎ込んだ。
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