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第6章 誰ガ為ニ
112 憎くても愛おしい
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「────ふ、ざ、けんな!!!」
アゲハさんは背中から夥しい量の血を流しながら、自身を中心に暴風を巻き起こした。
苦し紛れのようなそれを、カノンさんとカルマちゃんは跳び退くことで軽々とかわした。
「お前ら、怪我はねぇか?」
「元気そうだね! ちなみにカルマちゃんはすこぶる元気だよ!」
私たちの元まで下がってきた二人。
カノンさんはアゲハさんから注意を晒さずに心配そうな目を向けてきた。
一人でわちゃわちゃしているカルマちゃんを無視しながら、頷く私たち三人を見回してホッと息を吐く。
「カノンさん、カルマちゃん、来てくれてありがとう。あの、ロード・ケインの方は……」
私もアゲハさんから意識を晒さないようにしながら尋ねた。
アゲハさんは両方の羽を落とされたことが相当堪えたようで、身をよじって呻いている。
彼女のことだから再生してしまうんだろうけれど、それでも身体の一部が落とされるのは尋常じゃない痛みだと思う。
私の問いかけにカノンさんは少し困ったように眉を寄せて、それから薄く苦笑いを浮かべた。
「今、上でやり合ってきた。だが、わりぃ。叩きのめすことはできなかった」
「じゃあ、ロード・ケインは……」
「奴は戦う意思を全く見せなかった。こっちがいくらぶつかりに行こうが全部のらりくらりとかわされちまう。だからあんな奴の相手をしてるより、お前たちの加勢をした方がいいと思ってな」
自分の非力さに歯噛みするように、カノンさんは苦々しげに言った。
でもきっと、それはカノンさんが悪いわけじゃない。
さっきロード・ケインに会ったから、私にはあの人の人となりがなんとなくわかる。
きっとカノンさんが突撃しても暖簾に腕押しだったんだ。
それに、ロード・ケインは今回のことについて傍観者を気取っている。
首謀者は彼で間違いないはずだけど、そんな彼を痛めつけたところで、きっと変わらない。
カノンさんはそれに気づいて、私たちを優先してくれたんだ。
「そっか、ありがとう。でもその、カノンさんのケジメとかは……大丈夫なの?」
「そんなもんはいいんだ。それもまたアイツに対しては無駄だしな。それに、お前らを守ることの方がよっぽど重要だ」
カノンさんはニカッと爽やかに笑う。
けれどそこには葛藤があったことが伺えた。
それでも私たちのことを優先して、こうして駆けつけてくれたことは、本当にありがたい。
「もう! なんなの!? なんだってのよ!!!」
腹の底から込み上げたような、ドスのきいた叫びが響いた。
蝶の羽を再生させたアゲハさんが、煌びやかなプラチナブロンドの髪を掻き乱して私たちを睨んでいる。
全身に脂汗を滲ませ、その表情に余裕なんて全くなかった。
「どいつもこいつも私の邪魔してさ! あぁもうちょームカつく!」
ぜぇぜぇと息をしながら、やや焦点の合っていない血走った目をこちらに向けてくるアゲハさん。
僅かに震えている足を踏ん張って、私を、そして千鳥ちゃんを睨んだ。
「何でアンタは、そんなに周りに人がいるわけ? ねぇクイナ。どうしていつも一人だったアンタが、誰かと一緒にいるわけ? どうして、ツバサお姉ちゃんのことも私のことも切り捨てて、アンタは一人自分の居場所作っちゃってるわけ!?」
「き、切り捨ててなんかないわよ! 私は────」
「うるさい!!!」
錯乱しているように喚き散らすアゲハさん。
千鳥ちゃんはビクリと身を震わせながらも、必死で彼女から目を逸らさずにいた。
「アンタみたいな奴を守ってやるのは、一緒にいてやるのは、姉妹の私たちだけだった。私たちだけがアンタを愛してた。だってのに、アンタは私たちなんかほっぽり捨てて、そうやって、そうやって!!!」
「アンタ何言ってんのよ! アンタがツバサお姉ちゃんを殺したからこうなったんでしょ!? アンタがあの時────」
「ツバサお姉ちゃんは!!! アンタが殺したも同然なのよ!!!」
ヒステリックに腕を振り回しながらアゲハさんは叫んだ。
涙をボロボロと流しながら、悲しみと怒りをごちゃ混ぜにしたような、苦悶の表情をこちらに向ける。
千鳥ちゃんはといえば、アゲハさんの絶叫に不可解な顔で固まっていた。
千鳥ちゃんが殺したも同然って、どう意味なんだろう。
「クイナ! アンタが、私からツバサお姉ちゃんを奪ったくせに! 今度は私から妹も奪うっての!? お友達がいるからもういいって、姉のことは切り捨てるわけ!?」
「な、何言ってんのよ! 私は別に誰も切り捨ててなんか…………それに、私がツバサお姉ちゃんを殺したもの同然って────」
アゲハさんの訴えは支離滅裂で要領を得なかった。
でもそこには、千鳥ちゃんに対する本音が込められているように見えた。
「私は、ツバサお姉ちゃんを奪ったアンタが憎い! でも、アンタは私の妹だから、もう唯一の家族だから、どうしようもなく愛おしい! それなのにアンタは、私たちのことなんて気にせずに、自分のことしか考えないで一人逃げ出して、それで今度は、居場所ができたから姉妹なんていらないって、そういうわけ!?!?!?」
「そ、そんなこと言ってないでしょ!? 私がアンタたちのこと忘れた日なんてない! でも、どうしようもないじゃない! ツバサお姉ちゃんは死んじゃって、アンタは、アンタは私を……!」
姉妹の決裂は、アゲハさんがツバサさんを殺した時に起こった。
血塗れになったツバサさんを足元に転がし、アンタのせいだと千鳥ちゃんを散々罵った。
その瞬間、仲が良かったはずの姉妹の全てが壊れた。
けれど、それは千鳥ちゃんから見た話。
もしそこに、彼女の知らないことがあったとしたら。
アゲハさんが向ける怒りが、その中にあるとしたら。
「うるさい、うるさいうるさい!!! それでも、それでも私は、アンタを守る! だってそいつらといてもアンタは幸せになれない! できの悪いクソみたいな妹でも! 憎たらしくてしょーがなくても、嫌われていようとも! アンタは私たちの妹だから! 何が何だって、私はアンタのことを守るって! あの日! あの日私は、ツバサさんお姉ちゃんと約束したんだぁぁああああ!!!」
叫びが空気を震わせ、その怨念のような怒りと悲しみ、嫉妬と憎悪、そして濁った愛情が私たちの身に打ち付けられるようだった。
雄叫びというよりは咆哮。
枯れ果てることも厭わず、ただ感情のままに声を張り上げ、それと共にアゲハさんの魔力がぐんぐんと上がっている。
それはただの膨大な魔力じゃなくて、悍ましく身の毛もよだつような醜悪な色。
相対しているだけで飲み込まれてしまいそうな、ドス黒い闇のような力。
転臨した魔女が放つ人ならざる気味の悪い気配が、更に色濃く吐き気を催すような圧力となっている。
それがぐるぐるとアゲハさんを中心に渦巻いていく。
血が凍りついたように冷たくて、全身がわなわなと震える。
何が何だかわからないのに、頭のてっぺんからつま先まで、全身が言い知れない恐怖を感じている。
恐る恐るみんなを見渡してみると、全員が全員、絶望的な顔をしていた。
普段クールな表情を崩さない氷室さんでさえ、流石にやや顔を引きつらせている。
「全部全部、ぶっ壊してやる! どうせもう後戻りなんてできない! 取り返しなんてつかない! もう私にはこれ以上失うものなんてない! どうにでもなっちゃえ!!!」
アゲハさんを中心に膨大な魔力が弾け、視認できるほどの濃厚な魔力の渦と、それによって起きた暴風が轟々と彼女を覆い尽くした。
純粋な力の炸裂にアゲハさんの姿は見えなくなって、私たちの目の前ではただただ力の奔流が荒れ狂っていた。
「…………ばか」
そんな中、千鳥ちゃんが私の手をぎゅっと握って、振り絞るようにそうこぼした。
アゲハさんは背中から夥しい量の血を流しながら、自身を中心に暴風を巻き起こした。
苦し紛れのようなそれを、カノンさんとカルマちゃんは跳び退くことで軽々とかわした。
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一人でわちゃわちゃしているカルマちゃんを無視しながら、頷く私たち三人を見回してホッと息を吐く。
「カノンさん、カルマちゃん、来てくれてありがとう。あの、ロード・ケインの方は……」
私もアゲハさんから意識を晒さないようにしながら尋ねた。
アゲハさんは両方の羽を落とされたことが相当堪えたようで、身をよじって呻いている。
彼女のことだから再生してしまうんだろうけれど、それでも身体の一部が落とされるのは尋常じゃない痛みだと思う。
私の問いかけにカノンさんは少し困ったように眉を寄せて、それから薄く苦笑いを浮かべた。
「今、上でやり合ってきた。だが、わりぃ。叩きのめすことはできなかった」
「じゃあ、ロード・ケインは……」
「奴は戦う意思を全く見せなかった。こっちがいくらぶつかりに行こうが全部のらりくらりとかわされちまう。だからあんな奴の相手をしてるより、お前たちの加勢をした方がいいと思ってな」
自分の非力さに歯噛みするように、カノンさんは苦々しげに言った。
でもきっと、それはカノンさんが悪いわけじゃない。
さっきロード・ケインに会ったから、私にはあの人の人となりがなんとなくわかる。
きっとカノンさんが突撃しても暖簾に腕押しだったんだ。
それに、ロード・ケインは今回のことについて傍観者を気取っている。
首謀者は彼で間違いないはずだけど、そんな彼を痛めつけたところで、きっと変わらない。
カノンさんはそれに気づいて、私たちを優先してくれたんだ。
「そっか、ありがとう。でもその、カノンさんのケジメとかは……大丈夫なの?」
「そんなもんはいいんだ。それもまたアイツに対しては無駄だしな。それに、お前らを守ることの方がよっぽど重要だ」
カノンさんはニカッと爽やかに笑う。
けれどそこには葛藤があったことが伺えた。
それでも私たちのことを優先して、こうして駆けつけてくれたことは、本当にありがたい。
「もう! なんなの!? なんだってのよ!!!」
腹の底から込み上げたような、ドスのきいた叫びが響いた。
蝶の羽を再生させたアゲハさんが、煌びやかなプラチナブロンドの髪を掻き乱して私たちを睨んでいる。
全身に脂汗を滲ませ、その表情に余裕なんて全くなかった。
「どいつもこいつも私の邪魔してさ! あぁもうちょームカつく!」
ぜぇぜぇと息をしながら、やや焦点の合っていない血走った目をこちらに向けてくるアゲハさん。
僅かに震えている足を踏ん張って、私を、そして千鳥ちゃんを睨んだ。
「何でアンタは、そんなに周りに人がいるわけ? ねぇクイナ。どうしていつも一人だったアンタが、誰かと一緒にいるわけ? どうして、ツバサお姉ちゃんのことも私のことも切り捨てて、アンタは一人自分の居場所作っちゃってるわけ!?」
「き、切り捨ててなんかないわよ! 私は────」
「うるさい!!!」
錯乱しているように喚き散らすアゲハさん。
千鳥ちゃんはビクリと身を震わせながらも、必死で彼女から目を逸らさずにいた。
「アンタみたいな奴を守ってやるのは、一緒にいてやるのは、姉妹の私たちだけだった。私たちだけがアンタを愛してた。だってのに、アンタは私たちなんかほっぽり捨てて、そうやって、そうやって!!!」
「アンタ何言ってんのよ! アンタがツバサお姉ちゃんを殺したからこうなったんでしょ!? アンタがあの時────」
「ツバサお姉ちゃんは!!! アンタが殺したも同然なのよ!!!」
ヒステリックに腕を振り回しながらアゲハさんは叫んだ。
涙をボロボロと流しながら、悲しみと怒りをごちゃ混ぜにしたような、苦悶の表情をこちらに向ける。
千鳥ちゃんはといえば、アゲハさんの絶叫に不可解な顔で固まっていた。
千鳥ちゃんが殺したも同然って、どう意味なんだろう。
「クイナ! アンタが、私からツバサお姉ちゃんを奪ったくせに! 今度は私から妹も奪うっての!? お友達がいるからもういいって、姉のことは切り捨てるわけ!?」
「な、何言ってんのよ! 私は別に誰も切り捨ててなんか…………それに、私がツバサお姉ちゃんを殺したもの同然って────」
アゲハさんの訴えは支離滅裂で要領を得なかった。
でもそこには、千鳥ちゃんに対する本音が込められているように見えた。
「私は、ツバサお姉ちゃんを奪ったアンタが憎い! でも、アンタは私の妹だから、もう唯一の家族だから、どうしようもなく愛おしい! それなのにアンタは、私たちのことなんて気にせずに、自分のことしか考えないで一人逃げ出して、それで今度は、居場所ができたから姉妹なんていらないって、そういうわけ!?!?!?」
「そ、そんなこと言ってないでしょ!? 私がアンタたちのこと忘れた日なんてない! でも、どうしようもないじゃない! ツバサお姉ちゃんは死んじゃって、アンタは、アンタは私を……!」
姉妹の決裂は、アゲハさんがツバサさんを殺した時に起こった。
血塗れになったツバサさんを足元に転がし、アンタのせいだと千鳥ちゃんを散々罵った。
その瞬間、仲が良かったはずの姉妹の全てが壊れた。
けれど、それは千鳥ちゃんから見た話。
もしそこに、彼女の知らないことがあったとしたら。
アゲハさんが向ける怒りが、その中にあるとしたら。
「うるさい、うるさいうるさい!!! それでも、それでも私は、アンタを守る! だってそいつらといてもアンタは幸せになれない! できの悪いクソみたいな妹でも! 憎たらしくてしょーがなくても、嫌われていようとも! アンタは私たちの妹だから! 何が何だって、私はアンタのことを守るって! あの日! あの日私は、ツバサさんお姉ちゃんと約束したんだぁぁああああ!!!」
叫びが空気を震わせ、その怨念のような怒りと悲しみ、嫉妬と憎悪、そして濁った愛情が私たちの身に打ち付けられるようだった。
雄叫びというよりは咆哮。
枯れ果てることも厭わず、ただ感情のままに声を張り上げ、それと共にアゲハさんの魔力がぐんぐんと上がっている。
それはただの膨大な魔力じゃなくて、悍ましく身の毛もよだつような醜悪な色。
相対しているだけで飲み込まれてしまいそうな、ドス黒い闇のような力。
転臨した魔女が放つ人ならざる気味の悪い気配が、更に色濃く吐き気を催すような圧力となっている。
それがぐるぐるとアゲハさんを中心に渦巻いていく。
血が凍りついたように冷たくて、全身がわなわなと震える。
何が何だかわからないのに、頭のてっぺんからつま先まで、全身が言い知れない恐怖を感じている。
恐る恐るみんなを見渡してみると、全員が全員、絶望的な顔をしていた。
普段クールな表情を崩さない氷室さんでさえ、流石にやや顔を引きつらせている。
「全部全部、ぶっ壊してやる! どうせもう後戻りなんてできない! 取り返しなんてつかない! もう私にはこれ以上失うものなんてない! どうにでもなっちゃえ!!!」
アゲハさんを中心に膨大な魔力が弾け、視認できるほどの濃厚な魔力の渦と、それによって起きた暴風が轟々と彼女を覆い尽くした。
純粋な力の炸裂にアゲハさんの姿は見えなくなって、私たちの目の前ではただただ力の奔流が荒れ狂っていた。
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