7 / 12
想像以上!が、地獄だ
しおりを挟む
ここはどこだ。
俺は、灼熱の世界をさまよっていた。
暑い。太陽の光と熱が頭上から焼き付け、地面からの照り返しに下から炙られる。太陽が輝くほど、命くすむ。
どこをさまよっている。さっきまで砂の上を歩いていた気もする。いつだったか歩いたことのある鳥取砂丘のようだった。いや、この暑さだ。サハラかゴビのような砂漠だったのだろう。
喉がカラカラだ。飲み物を手に入れたいが、オアシスは無い、水売りがいたとしても金も無い。金はどうして無くしたのだったろう、やたらに使った気がする。立ち食いそばを食べた時に使ってしまった… いやそれはおかしい、立ち食いそばに4千円も出したはずがない。記憶が混乱している…
少しでも暑さをしのごうと日陰を探した。わずかな日陰を見つけたが、そこは数珠のように空中に繋がれた岩石の下だった。いつ頭上に落ちてきて潰されるか分からない。こんな所に居られたものではない。
辺りからは、かすかに卵の腐ったような硫黄のような臭いがする。そうだ、いつか行った温泉地の地獄谷のような臭いだ、危険なガスが漂っているのだ。酸欠や中毒、爆発の危険があるのではないか?
灼熱、砂漠、岩石、ガス、俺の頭の中で全てが繋がった。ここは地獄なのだ。私は死んで、地獄に落ちたのに違いない。地獄とはこんな所だったのか、想像以上!が、地獄だ。
周りには私と同じような人々が、やはりさまよい歩いていた。私と同じ、この巨大な輪の中の地獄に落とされた亡者たちなのだろう…
私は暑さに耐えられなくなり、ついに倒れた。もうろうとした意識さえも今途絶えようとしている。私は、どうなってしまうのだろう…
「おい、大丈夫か! 」
遠くから声が聞こえた。
そこから無の世界へ…
私が意識を取り戻したのは、病院のベッドの上だった。
「気がついたの、よかった! 」ベッドの脇にいた母が私の手を握って涙を流した。
あれは、夢… 地獄をさまよったと思っていたのは臨死体験だったのだろうか、それとも現実?
「お母さん、俺はどうして…」
母が言った
「覚えてないの? あんたは熱中症で命を落とすところだったのよ、真夏の万博会場で。」
俺は、灼熱の世界をさまよっていた。
暑い。太陽の光と熱が頭上から焼き付け、地面からの照り返しに下から炙られる。太陽が輝くほど、命くすむ。
どこをさまよっている。さっきまで砂の上を歩いていた気もする。いつだったか歩いたことのある鳥取砂丘のようだった。いや、この暑さだ。サハラかゴビのような砂漠だったのだろう。
喉がカラカラだ。飲み物を手に入れたいが、オアシスは無い、水売りがいたとしても金も無い。金はどうして無くしたのだったろう、やたらに使った気がする。立ち食いそばを食べた時に使ってしまった… いやそれはおかしい、立ち食いそばに4千円も出したはずがない。記憶が混乱している…
少しでも暑さをしのごうと日陰を探した。わずかな日陰を見つけたが、そこは数珠のように空中に繋がれた岩石の下だった。いつ頭上に落ちてきて潰されるか分からない。こんな所に居られたものではない。
辺りからは、かすかに卵の腐ったような硫黄のような臭いがする。そうだ、いつか行った温泉地の地獄谷のような臭いだ、危険なガスが漂っているのだ。酸欠や中毒、爆発の危険があるのではないか?
灼熱、砂漠、岩石、ガス、俺の頭の中で全てが繋がった。ここは地獄なのだ。私は死んで、地獄に落ちたのに違いない。地獄とはこんな所だったのか、想像以上!が、地獄だ。
周りには私と同じような人々が、やはりさまよい歩いていた。私と同じ、この巨大な輪の中の地獄に落とされた亡者たちなのだろう…
私は暑さに耐えられなくなり、ついに倒れた。もうろうとした意識さえも今途絶えようとしている。私は、どうなってしまうのだろう…
「おい、大丈夫か! 」
遠くから声が聞こえた。
そこから無の世界へ…
私が意識を取り戻したのは、病院のベッドの上だった。
「気がついたの、よかった! 」ベッドの脇にいた母が私の手を握って涙を流した。
あれは、夢… 地獄をさまよったと思っていたのは臨死体験だったのだろうか、それとも現実?
「お母さん、俺はどうして…」
母が言った
「覚えてないの? あんたは熱中症で命を落とすところだったのよ、真夏の万博会場で。」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる