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第10話 この街を救いたい
それは困る
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迷いなく攻撃をしかける彼の動きにブレはなく、【強欲】が劣勢になるのがすぐに分かった。
「むしろ、チョロチョロするトーマがいなくて動きやすいよ。間違えて斬りそうだったし」
「……やはり人間とは思えないほど、冷徹だね」
魔族からの評価に答えることなく、ミナトが斬り込む。
避けた【強欲】の横から火の玉が近付いていて、彼は腕で防御するものの直撃する。
「うぐっ!」
「こちらも忘れられては困るな!」
アンリの攻撃魔術だ。
アンリのおかげで冷静を取り戻したあたしもミナトに補助魔術をかける。
これで戦いやすくなったはず。
治癒じゃなければ、【強欲】は反応しない……それは正しかった。
「……ちょこまかと」
「成果、残したいんだっけ? じゃあ、おれも残そうかな……お前をここで終わらせるっていう成果を。後が楽になるだろうから」
かろうじて膝はついてないけど、ダメージはそれなりに負ってるはず。
けど、魔族はニヤリと笑った。
「それは、困るな」
魔族は次の瞬間、窓の外に向けて魔術を放った。
ドガン! という爆発音と、ここまで届く人々の悲鳴。
「むしろ、チョロチョロするトーマがいなくて動きやすいよ。間違えて斬りそうだったし」
「……やはり人間とは思えないほど、冷徹だね」
魔族からの評価に答えることなく、ミナトが斬り込む。
避けた【強欲】の横から火の玉が近付いていて、彼は腕で防御するものの直撃する。
「うぐっ!」
「こちらも忘れられては困るな!」
アンリの攻撃魔術だ。
アンリのおかげで冷静を取り戻したあたしもミナトに補助魔術をかける。
これで戦いやすくなったはず。
治癒じゃなければ、【強欲】は反応しない……それは正しかった。
「……ちょこまかと」
「成果、残したいんだっけ? じゃあ、おれも残そうかな……お前をここで終わらせるっていう成果を。後が楽になるだろうから」
かろうじて膝はついてないけど、ダメージはそれなりに負ってるはず。
けど、魔族はニヤリと笑った。
「それは、困るな」
魔族は次の瞬間、窓の外に向けて魔術を放った。
ドガン! という爆発音と、ここまで届く人々の悲鳴。
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